news-button.gif (992 バイト) 123.無防備地域宣言運動の提唱者、林茂夫さん逝去。75歳。 (2004/07/26掲載)

 軍事評論家で、無防備地域宣言運動の提唱者、林茂夫さん〈本名=塩 伸一さん)が、7月18日午後9時15分、十二指腸潰瘍による出血性ショックのため、府中市の病院でなくなられました。享年75歳でした。なくなられる数日前に、電話で元気に会話を交わしたという知人もおり、急な逝去に、みな、驚き、悲しんでいました。
 林さんは、私が1953年、日本平和委員会の事務局に入って以来、50以上にわたるお付き合いでした。7月20日(土〉の夜、小平市で行なわれたお通夜に行ってきました。元日本原水協の吉田嘉清さん、軍事評論家の藤井治夫さん、憲法学者の古川純さん、そのほか、「市民文化フォーラム」〈元の国民文化会議系)、日本原水協、平和委の関係者の方も何人か来ておられました。
 喪主は、夫人の塩綾子さん(自宅は東京都小平市上水本町5-10-205)です。
 林さんは、1927年生まれ。京都大学在学中の1951年、被爆者問題への取り組みを契機に平和運動に参加、以来、核問題、基地問題、自衛隊問題などの研究、評論活動、講演活動などを続けてきました。1981年からは、ジュネーブ条約追加第一議定書にもとづく無防備地域宣言運動を提唱、多くのパンフレットなどを発行してきました。著書には、『最新自衛隊学入門』(1979年、二月社)、『戦争不参加宣言』(1989年、日本評論社)、『平成自衛隊改造』(1993年、労働旬報社、松尾高志さんと共著)な ど多数があります。
 お通夜のあと、参加者有志が、国分寺駅まで二次会、三次会をやる中で、林さんの遺稿集や追悼文集を編もうという話も出たようです。具体化次第、また、お知らせします。