114.高遠さんらの釈放、よかったですね。自衛隊撤兵のために更なる努力を! 新たな意見広告運動の計画も浮上。(2004/04/16掲載 )
3人の解放を伝えるテレビの前に釘付けになっていました。よかったですね。
10日に、24時間以内に解放するという「サラヤ・ムジャヒディン」の声明が出されたので、ホッとしたのですが、釈放がなかなか実現されず、また、米日両国政府の頑なな政策が変わらないので、最悪のシナリオさえ考えておかねばならぬ状況かと思い始めていたのでした。最悪のシナリオとは、日本政府からの要請を受けたからとして、米軍が実力で「人質解放」作戦を強行し、「サラヤ・ムジャヒディン」その他の抵抗勢力の殲滅を図るとともに、その中で3人の日本人の生命さえも奪われるという可能性です。必ずしも、イラク抵抗勢力側によって殺されるということではありません。突入する米軍自体によって殺されることさえ、十分に考えられることだからです。3人が自由になった後、彼らの口からは、イラクの惨状、イラク抵抗勢力からの世界民衆へのメッセージ、そして米英日などの政府と軍の行為への強い批判の言葉が伝えられることは十分に予想されることです。それは、米日政府にとって、一番望ましくなく、頭の痛い状況です。塞げるものなら、3人の口をなんとしても塞ぎたいというのは、彼らの本心でしょう。
13日夜、私は、国会の議員面会所での政府への抗議集会に参加しながら、そこで、いくつかの市民グループの人たちと、そういう最悪の事態への憂慮も含めながら、新たな行動として、イラクの新聞に日本市民の意見広告を出す相談をしていました。ファルージャをはじめ、イラク各地で行なわれている米軍の残虐な武力行使を批判し、それに全面的に加担している政府をもつ日本人として、責任を強く感じていることをイラクの民衆に伝え、自衛隊の撤兵のために、今後も努力を続けるという日本の市民の意思を伝え、、同時に、拘束されている3人の日本人がイラクの民衆の友であることをのべて、その解放を期待しているという趣旨の意見広告です。いくつかの市民グループと連絡をとりながら、昨日までに、その案文も起草され、今日から行動に移る予定でした。3人が自由になった今、文面はかなり手直しをする必要があるでしょうが、新たに二人の日本人の行方不明という事態もおこっており、イラクの状況の改善の見通しがまったくない以上、この意見広告運動の計画は続けたほうがいいと考えています。今夜、その相談のための打ち合わせ会が予定され、私も参加する予定です。
何よりも、日本政府が、この事件が起こっての第一声として、テロに屈することは出来ない、自衛隊は撤退させない、ということを宣言し、3人が釈放された後も、自衛隊を引かせないという態度をとったことは、まったく正しかったといい続けている、これを変えさせなければなりません。また、米軍は、海兵隊の新たな増派を決定しました。ファルージャで600人以上ものイラク民衆が殺戮されたという許しがたい事態が、今後も続くことが十分に予想されます。まさにベトナムの再現、いやそれ以上の恐ろしい泥沼です。これに終止符を打たせるための行動は、緊急になってきています。具体的な運動の細目が決まったら、本サイトの「ご案内」欄などでお願いする予定です。
4月17日(土)の18時半からは、東京・文京区民センター(電話 03-3814-0185)の2階C会議室で、「市民意見広告運動」の第2回懇談会が開かれます。そこでは、岡田剛士さんから、「パレスチナ――イラクク問題を考える」という報告が行なわれますが、同時に、先にのべた、イラクの新聞への意見広告運動の相談も行ないたいと思っています。できればご参加くださいますよう。(16日午前2時)