103.2004年の 正月状況――意見広告は15日の朝刊に出る予定です。 (2004/01/14掲載 )
イラクへの派兵反対の意見広告運動の実務で、暮も正月もないような忙しさでした。すでにお知らせしたように、呼びかけた私たちの予想をはるかに上回る多くの団体や個人から、賛成、参加の申し入れが相次ぎ、僅かのボランティアによる実務処理はパンク状態になりました。私も見かねて、賛同団体、賛同者の氏名、住所、送金額などのコンピューターへの入力(何人かで手分けをしたものを、一つにまとめて整理する仕事)を手伝ったのですが、これが大変な労力でした。とにかく、賛同数は5000を上回ったのですから。
昨年5月の『毎日新聞』への意見広告の見事なデザインを引き受けてくださった鈴木一誌さんが、今回も文字によるレイアウトを引き受けてくださったのですが、そこに最終的な名簿のリストを締め切り限度のギリギリの12日昼までに送るのに、ついに11日は徹夜仕事となりました。
50年以上も前の旧制高校の生徒たちの言葉に「ガンテツ」という言い方がありました。ドイツ語の「完全な」「全部の」を意味する「ガンツ」と「徹夜」を合わせた言葉で、完全に一睡もしない徹夜のことでした。しばらくそういうことをしてこなかったのですが、72歳になってからも「ガンテツ」ができるということに、いささか驚きましたし、自信も少し出てきました。
ミスもまぬかれていないと思うのですが、とにかく、まとめた結果は、団体が220、個人が5,118名という数字でした。そして個人は一口2,000円、団体は10,000円という訴えだったのですが、総額はなんと3,000万円近くになったのです! (まだ最終的にいくらの募金額になったのかはわからないのですが、とにかく一人で、1万、2万、5万と送金してくださる方も多く、驚いたのは10万、20万円という送金をしてくださった方がおり
ました。)当初の目標だった全国紙一面への広告だけでなく、派遣される陸上自衛隊が主として駐屯する北海道の新聞『北海道新聞』にも、『朝日新聞』全国版
(北海道、東北、関東は確定)とともに同時掲載することができそうです。今のところ、この広告は、陸自派遣予定日の今月15日の朝刊に出る予定です(ただし、『朝日』の中部、関西、西日本版などは16日になるかもしれません)。いずれ、これらの運動経過や実際については、運動の事務局がきちんとまとめ、正式に報告が出される予定です。賛同金とともに寄せられた意見も実に多く、心打つような文章ばかりです。今、それらをまとめて出版する計画も検討中です。
個人的な仕事としては、10日までにシンガポールの出版社と約束していた翻訳を送る約束や15日までに月刊誌に送る原稿があったのですが、前者はやはり、朝の5時までかかってどうやら終了、メールで送りました。後者は、これからです。これも徹夜になりそうで、いささか憂鬱です。おかげで、暮の大掃除どころか、ちょっとした片付けさえできず、私の仕事場は、書類や本などが山積み、散乱、夜中に食べたせんべいのかけらやピーナツの皮などがその間にちらかるという、目も当てられぬ状況です。一昨日は、佐高信さんらが呼びかけた音による派兵抗議の行動に出かけたかったのですが、こういう状況でそれもできませんでした。なんとか、17日の抗議行動(「ご案内」欄をご覧ください)には参加したいと思っているのですが……。(もちろん、この間の炊事だけはきちんとやっています。7日には七草粥もちゃんとつくりました! 今週は町内のゴミ当番――ゴミ回収車が来た後、集積所を掃除する役目――もやっています。)
とりあえずの新年の状況報告です。