米軍基地と日本をどうする
ローカルNET大分・日出生台

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日出生台演習場について

日出生台ってどんなところ?

参考資料

日出生台米軍使用に関する協定

日出生台米軍使用協定(新)


米軍普天間基地の移設先として
日出生台が挙がっている問題

 

 

「地元の理解なしに移転はしない」。国は当初、慎重に対処するかのように説明していたが、1997年4月22日、地元が反対を変えないと見るや、「国の責任でやらせていただく」と国は強行突破した。日出生台では99年からこの米軍演習が住民の願いを踏みにじって行われている。

 

 

<演習初日の夜に毎回行っているピースキャンドル>

2006年1月30日、日出生台での6回目の米軍演習開始初日。
演習場を見下ろす高台の畑に、約30人の周辺住民たちによって
Peace on 9(憲法9条によって平和を守ろう)の
火文字が描かれた。

 

日出生台監視センターからカウントした

過去の米軍演習砲撃数

1999年 8日間 448発(夜間 5日間 135発)

2000年 8日間 477発(夜間 7日間 121発)

2001年 8日間 343発(夜間 4日間 24発)
     (*2日目の公開訓練で民間人砲撃事件が起きた) 

2002年 8日間 343発(夜間 4日間 69発)

2003年 なし

2004年 9日間 333発 (夜間 2日間 38発)

2005年 中止(スマトラ沖地震派遣)

2006年 8日間 570発 (夜間 3日間 54発)

2007年
 米軍の要請を受けて、「日出生台米軍使用協定」改定!155ミリりゅう弾砲ただ1種類だけしか訓練できなかった米軍は、小銃、機関銃など複数の武器が使えるように。

2010年 10日間 603発(防衛局発表は699発)

(白リン弾39発、照明弾35発、火災3件(公式は2件)

*各年度ごとの詳細はこちら

 

これまでの日出生台での米軍訓練における
隊員、榴弾砲、弾薬の移動日程

第1回目(99年)
1月27日 第1陣110人日出生台入り  
1月28日 佐世保から砲弾搬入  
1月29日 大在で榴弾砲、車両陸揚げ 搬入  
2月 1日 本隊110人日出生台入り  
2月 4日 演習開始

第2回目(00年)  
1月25日 第1陣110人日出生台入り  
1月27日 大在で榴弾砲、車両陸揚げ、搬入  
1月28日 本隊100人日出生台入り  
1月31日 佐世保から砲弾搬入  
2月 3日 演習開始

第3回目(01年)  
1月31日 第1陣110人日出生台入り  
2月 1日 大在で榴弾砲、車両陸揚げ、搬入  
2月 2日 本隊100人日出生台入り  
2月 6日 佐世保から砲弾搬入  
2月 8日 演習開始

弟4回目(02年)  
1月21日 第1陣110人日出生台入り  
1月23日 大在で榴弾砲、車両陸揚げ、搬入  
1月25日 本隊110人日出生台入り  
1月29日 佐世保から砲弾搬入  
2月 1日 演習開始

第5回目(04年)  
1月16日 先発隊20人日出生台入り  
1月18日 本隊1陣120人日出生台入り  
1月19日 大在で榴弾砲、車両陸揚げ、搬入  
1月20日 本隊2陣80人日出生台入り  
1月23日 佐世保から砲弾搬入  
1月26日 演習開始

第6回目(06年)  
1月20日 第1陣110人日出生台入り  
1月23日 大在で榴弾砲、車両陸揚げ、搬入  
1月26日 佐世保から砲弾搬入  
1月30日 演習開始

第7回目(10年)  
1月22日 先発隊20人福岡空港から日出生台入り  
1月24日 本隊200人が2回に分けて大分空港から日出生台入り  
1月25日 佐世保から砲弾搬入  
1月26日 大在で榴弾砲、車両陸揚げ、搬入  
2月 1日 演習開始 (25日まで自衛隊が砲撃演習)

第8回目(11年)

1月30日 先発隊20人 福岡空港から日出生台入り
      トラック6台 レッカー車1台も

 

 




福岡の西山監督とともに
一つの映画を作りました。

 

韓国の米軍基地問題と住民の暮らしを記録したドキュメンタリー
映画「梅香里」


西山監督と作成した2作目

 
「ぬちどぅ魂の声」

韓国・沖縄・日出生台2001〜2004

安全保障に名を借りたすべての軍事暴力に抗議する人々の記録


アメリカで起きた同時多発テロとその後の日米両政府の
対応について、
2001年9月20日、
ローカルネットから声明
発表しました。


元アメリカ海兵隊員
アレン・ネルソンさん

講演録(日本語)

講演録(英語)

ダウンロード用写真(336K)


「有事法制ち、何なん?」 
岡本篤尚氏 <講演要旨>
(2002年5月3日 大分文化会館)

「いまなぜ有事法制か」
渡辺治氏 <講演要旨>
(2002年5月6日 湯布院中央公民館)

高橋哲哉さん

「心と戦争〜今私たちはどんな時代に生きているのか」

講演録

「愛国心」の本質

ヘルマン・ヴィルヘルム・ゲーリング

1983年1月12日~1946年10月15日

ドイツの政治家、軍人。国家元帥。
ナチ党政権下のドイツにおけるヒトラーに次ぐ実力者。ナチス・ドイツのNo.2。ゲシュタポの創設者。

彼は第2次大戦後のニュルンベルク裁判においてこう主張した。


「……もちろん、国民は戦争を望みませんよ。運がよくてもせいぜい無傷で帰ってくるぐらいしかない戦争に、貧しい農民が命を賭けようなんて思うはずがありません。一般国民は戦争を望みません。ソ連でも、イギリスでも、アメリカでも、そしてその点ではドイツでも同じことです。政策を決めるのはその国の指導者です。……そして国民はつねに指導者のいいなりになるように仕向けられます。国民にむかって、われわれは攻撃されかかっているのだと煽り、平和主義者に対しては、愛国心が欠けていると非難すればよいのです。このやりかたはどんな国でも有効ですよ」

 

ふるさと大分の暮らしの安心と安全を守り、
この国のあるべき安全保障のあり方を問う
住民による非暴力のピースアクション

ローカルネット大分・日出生台は、
99年より毎年強行されるようになった大分県日出生台での米軍演習の問題をきっかけにして、
どのようにして地域住民の暮らしの安全、安心と、
この国の平和、世界の平和を両立させていくかを考えていこうと集まった
大分県内外の市民、教員、労働者、演習場や基地周辺住民のゆるやかなネットワーク(連絡網)です。

一連の催し、行動はそれを思い立った人の「この指とまれ」式での呼びかけによって行われ、
その参加も、あくまで個人の自発意志と責任に基づくことを原則として、
ゆるやかなつながりの中での市民運動を目指しています。

よって、会費や入会金などは集めておらず、
なにかの取組をするときはその都度、カンパを募集して後は参加者の手出しで
すべての活動費用をまかなっています。

ローカルネットの活動についての情報連絡がほしい方は
hijudailocalnet@gmail.com宛にメールをお送りください。

 

 


日出生台ピースアクション2011

 

<九州防衛局が昨年12月27日に発表した今度の米軍訓練に関する情報>

1月下旬 訓練部隊 日出生台演習場到着

2月7日〜2月13日 射撃訓練期間7日間(このうち、射撃日数は5日間)

2月下旬 訓練部隊 日出生台演習場出発

 

<今年の米軍の訓練規模>

(1)中隊レベル

(2)人員:約160名

(3)車両:約40両

(4)砲数:4門


2011米軍訓練開始の直前までの取り組みはこちら


 

<日出生台ピースアクション2011 米軍訓練開始後>

2月7日
(月)

<米軍実弾砲撃訓練の報告>

2月7日(月)米軍実弾演習開始

 

 

朝、日出生台は静まりかえっている

監視小屋には早くからマスコミもつめかけている

演習場周辺には米軍の車両と通信アンテナらしきものが…

高台から見ると、林の陰にも米軍車両

旧カンテキコウ後にも米軍の車両 赤い旗は実弾演習が始まっている印。

 

 

11時4分。米軍は初弾を発射。

その後、一気に撃ちまくり、15時30分までの約4時間半で93発を発射。

一呼吸おいて、夜間訓練に入り、
16時47分から19時29分までの42分間に54発を発射するという
激烈な砲撃訓練を彼らは実施した。

 

その数、あわせて 147発 

 

日出生台でこれまでに米軍が行った、

一日の砲撃数としては過去最多。

 

(これまでの一日最多は124発)

また、夜間砲撃としても54発は過去最多。

(これまでの夜間最多は46発)

 

 

 

住民の思いをピースキャンドルに託して

 

そんな中で、私たちは、毎年、米軍実弾砲撃訓練の始まる初日に行う

ピースキャンドルを今年もおこないました。

以下、その報告です。

 

 

日出生台演習場を見下ろす高台の畑に集まった約20人の参加者たちが、

紙コップに土を入れ、小さなろうそくをさして並べていく。

 

午後6時、夕闇の落ちる日出生台でピースキャンドルの点灯が始まった。

このろうそくの火の最初の火だねは、

2000年12月7日に、山田バウさんという方が

日出生台に届けて下さり、その後、11年間、湯布院の見成寺に

預けられて、ともし続けられてきた「原爆の残り火」だ。

 

子どもたちも一緒に火をともしていく。

PEACE FROM HIJUDAI  

日出生台から平和を!

 

畑の向こうは日出生台演習場。

 

 

日出生台は、

110余年にわたって軍事演習場として使われ続けてきた。

この国のいくつもの誤った戦争に常に関わらされてきた場所だ。

 

そんな場所だからこそ、

むしろここから平和を産み出していく運動をつくっていきたい。

 

もう、沖縄や日出生台などの

地域を犠牲にして成り立つ安全保障は

そろそろ変えるべき時期に来ている。

 

そんな思いを込めた言葉。

 

 

でも、

この日、

ピースキャンドルに火を灯す私たちの向こうでは

過去最多の激しい砲撃訓練が

米軍によって行われた

 

 

 

それから、もう一つ。

報道によれば、大分県の職員が、
これまでの日出生台演習場湯布院側ゲート前にある
現地対策本部のほかに、
実際に砲撃が行われる側にある玖珠町の現地対策本部内に
一緒に常駐することになったのだそうだ。

1月14日に県庁交渉の際に申し入れた内容が実現された形。
早速今年の訓練から対応した県の取り組みを率直に評価したい。

住民、地元自治体、県が連携し、
それぞれができる分野で協力し合うことで、
この問題の解決をめざしたい。

 

2月8日
(火)

<2月8日(火)米軍演習2日目>

午前10時

前日の過去最多砲撃について、

抗議と訓練の即時中止の要請文を

米軍に対して出した。

リカルド・ミアガニー中佐殿

私たち住民の縮小廃止の願いを踏みにじって強行し、
かつ、一日としては過去最多の激しい砲撃を行った
米海兵隊の実弾砲撃演習に断固として抗議するとともに、
この日出生台での米軍訓練の即時中止を求める  

 

 昨日、2月7日、日出生台での155ミリ実弾砲撃訓練の初日において、貴米海兵隊は、日出生台での一日の米軍砲撃数として過去最多となる147発を発射。これまでの2000年の124発をはるかに上回る激しい砲撃訓練を実施した。

 また、一日の総砲撃数だけでなく、夜間砲撃としても、これまでの最多であった46発(99年)を大きく上回る54発を発射。特に、18時47分から19時29分までのわずか42分間でこの54発を撃ちまくるという、とんでもない激烈な砲撃であった。

 「せめて夜間だけでもやめてほしい」と再三要望をしてきた住民の切なる願いを踏みにじり、住民に対する配慮のかけらもない演習を実施した貴米海兵隊の訓練に、私たちは満身の怒りを込めて抗議し、この訓練の即時中止を求める。

 

2011年2月8日

ローカルネット大分・日出生台

 

そして、

その抗議文を出した日に米軍が撃った砲撃数は 

なんと…172発(唖然)

2日連続の過去最多更新。

8回目の訓練にして、

もはや住民への配慮よりも

米軍訓練を優先する姿勢を

むき出しにし始めた。

2日間の合計319発。

これは9日間かけて333発を撃った2004年に匹敵する数を

2日で撃ったことになる。

 

2月9日
(水)

<2月9日〔水)米軍演習3日目>

 

2日連続で過去最多の砲撃を行った米軍の指揮官に対して、

この日も朝1番で抗議文を出しました。

抗議文提出も2日連続!

リカルド・ミアガニー中佐殿

 

前日記録したばかりの
日出生台での過去最多砲撃数をさらに更新した
米海兵隊実弾砲撃訓練に抗議し、
同訓練の即時中止、部隊の即時撤退を求める


 昨日2月8日、貴米海兵隊は、日出生台での米軍訓練2日目において、172発の激烈な砲撃を実施した。前日7日に過去最多を記録したばかりの貴殿らの訓練に私たちが抗議した8日のその同じ日に、さらに上回る数の砲撃を行った貴殿らの傍若無人な姿勢に、満身の怒りを込めて抗議するとともに、同訓練の即時中止、撤退を求める。
 

2011年2月9日

ローカルネット大分・日出生台

 連日の過去最多更新。

2日間の合計砲撃数 319発。

これは2004年の日出生台訓練で9日間かけて撃った333発にも匹敵する数。

いかに激しい訓練が行われているかがわかる。

手がつけられない状態とはこのことか!?

「日出生台での米軍使用協定」には砲弾数の制限はない。

協定に制限がなければ、どんな訓練も許されるのか1?

 

朝、日本山妙法寺の皆さんが、日出生台演習場ゲート前を

平和の祈りを唱えながら歩いていた。

どんなに寒くても、寒風吹きすさぶ中でも彼らは行進する。

 

 

また、この日は、

地元の関係者や、マスコミを相手に公開訓練が実施された。

 

前回から使われるようになった小火器〔小銃、機関銃)。

今回はこの2種類を使うという。

 

155ミリりゅう弾砲。

りゅう弾砲の下にはなにやらパラパラと落ちている。

写真を拡大してみると…。

薬莢?155ミリを撃つと出てくる?

それとも小火器のものか?

 

今年の公開訓練で特に気づいたのは、

例年は地元向け公開訓練が終わったあとに、

マスコミ向け公開訓練と2部構成で行われていたのだが、

今年は、その中に自衛隊も参加して、

りゅう弾砲を取り囲む輪がいつもより1つ増えて、

自衛隊員向けにも公開訓練がなされていたことだ。

これについて、今年の日出生台訓練を伝える米海兵隊のホームページでは、

米海兵隊の使う新しいりゅう弾砲について、

自衛隊員にその性能、特徴を説明したというくだりがたくさん出てくるので、

要するに、新商品の宣伝営業を米海兵隊が自衛隊に対してしたということらしい。

 

 

この日は昼過ぎにサイレンが鳴って演習は終了となった。

 

この日の合計数は33発。

今日の発射段数はそれほど多くはなかったが、

それでも3日間の合計352発は

8日間で343発を撃った2001年、2002年、

9日間で333発を撃った2004年を

わずか3日で越えてしまったことになる。

 

 

 

2月10日

(木)

<2月10日〔木)米軍訓練4日目>

演習が始まって以来、初めての快晴の日出生台。

 

4日目の総砲撃数は131発。

4日間の累計483発。

2月11日
(金)

<2月11日(金)米軍演習5日目>実弾演習の最終日

夕べから降り続いた雪で、一面真っ白になった日出生台。

本来のこの時期の日出生台の姿だ。

米軍にとっては初めての雪の中での訓練。

 

老いも若きも平和のための監視活動

 

実弾演習の最終日となったこの日、
午前10時までに7発を撃った米海兵隊は、
155ミリりゅう弾砲の訓練を終了。

その後、午後から小火器の実弾演習に入った。

昨年は、風も強かったせいか、まったく音を聞き取れなかったが、

今年は風もなく、静かな日出生台に機関銃の音が

71分間にわたって、ほぼ連続して響きわたった。

5日間の155ミリりゅう弾砲の累計490発。

過去8回の訓練は、今年だけが5日間で、
他は8日が5回、9日が1回、10日が1回という形で実施されてきたが、
なんと今回の実弾砲撃訓練は、
5日間と短期間であったにも関わらず、
過去8回の中で3番目に多い砲撃数となった。

 

 

2月12日

(土)

米海兵隊指揮官 リカルド・ミアガニー中佐宛に
米軍訓練を強行実施したことについての抗議と
外出や「ボランティア」を中止して、
即時撤収するよう求める要請文を出しました。

リカルド・ミアガニー中佐殿

私たち住民の中止の願いを踏みにじって今年も強行された
日出生台での米海兵隊実弾射撃訓練に満身の怒りを込めて抗議するとともに、
米兵の集団外出、ボランティアを取りやめ、即時撤収を求める

 2月7日から5日間にわたって、日出生台演習場で行われた貴米海兵隊の実弾射撃訓練は、私たちのカウントでは、155ミリりゅう弾砲の総砲撃数490発、小火器については弾数は不明だが、最終日、約70分間にわたって昨年にも増しての激しい連射が実施された。
 今年の訓練は5日間と、期間こそ短かったものの、その短期間に集中的な激しい砲撃が実施され、結果としては、過去8回の一日平均砲撃数としては、もっとも激化した訓練となった。特に、2日目の8日には過去最多となる172発もの激烈な砲撃を実施。この日の夜には、夜間の砲撃数も最多を更新。4日目の夜には155ミリりゅう弾砲の11連射という、かつてない激しい連射が実施された。
 また、今年の訓練では、着弾時の音、衝撃、振動が例年より格段に大きく、監視をしていた私たちのユニットハウス全体が振動で揺れるほどの衝撃で、地元自治体や自衛隊にも多数の苦情や問い合わせが寄せられた。
 私たちは、再三地元から自粛の要請がなされてきた夜間に、むしろその願いを踏みにじるかのように、集中的砲撃、連射を貴殿らが実施したことに、驚きと怒りを禁じ得ない。住民配慮よりも米軍訓練を重視する姿勢をむき出しにし始めた貴殿らの訓練のあり方に、満身の怒りを込めて、ここに抗議する。
 また、予定されているという、米兵らの集団外出や、ボランティアについては、貴殿らが訓練情報を非開示とする理由として挙げてきた「セキュリティの問題」や「テロの危険性」が本当なら、そのような状況で外出するのは、住民の安心、安全を根底から脅かすものであり、情報を隠して危険を知らさなければいいという問題ではない。外出、ボランティアは中止して、日出生台から即時撤収するよう求める。
 最後に、私たちは、今後も、沖縄や本土のほかの移転地、米軍基地や演習に苦しむ人々と連帯して、このような「痛み」そのものがなくなっていき、どんな地域の住民をも犠牲にすることのない、本当に平和な社会の実現を目指して、今後も運動をよりいっそう強めていくことをお伝えしておく。

2011年2月12日
ローカルネット大分・日出生台

…と、上記、演習実施に対する抗議と外出中止の要請文を出したその同じ日に、米海兵隊の一部、十数人が、午前中に、演習場に近い、児童養護施設を訪ねて「ボランティア」活動をしたと九州防衛局は発表。「子どもと一緒に卓球をして遊んだ」のだそうだ。

しかも、2月12日〜13日は「予備日」とされていた日であり、演習場の電光掲示板には「米海兵隊は演習場内の清掃中」と表示されている。そんな中で、こっそりとおしかけ「ボランティア」を出していたとは…。

 

この米軍が行う「ボランティア」は、あくまで「 」付きの「ボランティア」であって、本来ボランティアというものは、相手にとってそれが必要か、それをこちらに求めているのか、こちらがそれにふさわしいのか、それが逆に迷惑になることがないのか、など、慎重に検討した上で、行わなければ、ボランティアどころか、迷惑や逆に負担になることもあるものだ。

米軍が訓練終了後に毎回行う「ボランティア」。

「テロの危険性」をその身にまとい、「セキュリティ上の理由」から情報を公開しないで、やってくる「米軍ボランティア」は、その意味で、大きな疑問を持たざるをえない。

 本土5ヶ所のすべての訓練地で演習が終わる度に繰り返されるこの米軍による「ボランティア」。その本質は、演習継続、演習拡大、あるいは、米兵の周辺地域への外出完全自由化のための地元懐柔策ではないだろうか。

 

   
2月15日
(火)あたり

2月14日(月)午前10時

夕べからの大雪の中を、

日出生台演習場から亀の井バス4台が出てきた。

米兵集団外出 

今年はなんと、玖珠・九重町内へ外出!!

 

・玖珠カウベルランド

米兵らはここで早めの昼食。

お酒は飲んでなかったようだ。

 

・高塚地蔵

 

 

・九重・夢大釣り橋

午後5時前に米海兵隊員らを乗せた4台の亀の井バスは

すべて演習場内に帰着。

今日の外出は、飲酒をさせなかったので、

トラブルは特別起きなかったように見えた。

「展開から撤収まで、外出も含めてすべて公務」として行われている米海兵隊の集団外出。

飲酒など許可する必要はないし、そもそも

情報を出さない理由として挙げている「テロの危険性」や「セキュリティ上の都合」が

本当なら、集団外出そのものを取りやめるべきだと再度、言っておきたい。


 

 日出生台での米軍演習終了後には、毎回、米兵の集団外出が行われています。

 これは演習という仕事を終えた後のオフ、「休暇」として行われるものではなく、「公務」として行われています。米軍指揮官自身も「外出も含めて展開から撤収まで全て訓練」と述べています。

 この集団外出には、私たちの税金が投じられ、防衛局職員らが総出で、彼らの外出を終日「エスコート」します。

 この外出日程は、日出生台での5回目の米軍訓練までは事前公表されていたのですが、6回目(2006年)から非公表となりました。理由は「テロの脅威」「部隊の安全を守るため」だそうです。本当にそうなら、おこなうべきは、危険であることを隠して外出するのではなく、外出そのものを中止するべきではないでしょうか。結果的に、何も知らされないままに、危険にさらされているのは、私たち日本の国民、市民、住民ということになります。

 このように、日本の国民、市民、住民の安全よりも、米軍を優先して行われる集団外出に対して、私たちは住民自らが、自らの市民生活の安全を守るために、「パトロール」を行わざるをえません。

(米軍滞在期間中の演習場周辺のパトロールは、自治体職員、消防、地域住民によって1回目の米軍訓練の時から今も継続的に実施されています)

 さらに、私たちは、納税者として、自分たちの税金がどのように使われているか、本当に私たちの暮らしをよりよくするために私たちの税金が使われているのかどうか、を確認する意味も込めて、この米兵の集団外出に対して、監視活動を実施しています。

 今年は可能な限り、現地の平和団体などと連携して、外出する米兵らの状況について監視活動を行いたいと考えています。

 一緒に監視活動に参加したい方はぜひご連絡をお願いします。

 もちろん、この行動は、非暴力が大原則であり、危険な行為や挑発行為は厳禁。カメラやビデオは、もしもなにか問題が発生した時の記録用として、各自、用意をお願いします。

 彼らの外出は、公務であり、「最高度の規律を確保」するということを米軍使用協定にも規程して行われています。

 これまでの外出先では、夕方から夜にかけて、飲酒した米兵らによる様々な見るに見かねる状況が起きています。別府市では、泥酔した米兵同士のグループのケンカが路上で起きたり、飲み過ぎて夜の公園のトイレで倒れて動けなくなり運び出されたり、路上で立ち小便をしたり、酔って若い女性たちに冷やかしの声かけをしたりと、これが米海兵隊の「最高度の規律」なのかと、尋ねたくなる状況が毎回起きてきました。

 <過去の米兵外出時のトラブル>

 また、実は「公務」として行われる米海兵隊員らの外出には、もうひとつ別の問題もあります。

 沖縄では1995年までの43年間に公務中の米兵による事件、事故が44,514件(このうち死者は509人)。ところが、「公務」中の米兵の事件、事故に関しては事実上、裁判権が日本側になく、これまでほとんど刑事責任を問われた例はほとんどないのだといいます。また、日本の警察でさえも公務中の米兵に関しては、捜査ができないのだそうです。(参考文献:調査報告「沖縄の米軍基地被害」新日本出版社)

米兵の外出は「すべて公務」ということは、あらかじめ、米海兵隊員らにどんな事件、事故を起こしても無罪放免されるという超法規的な特権を保証したうえで、外出をさせるということに他なりません。そのことで、これまで沖縄でもたくさんの問題が繰りかえされてきました。

 

 


 

 

そもそも、この米海兵隊の移転演習は1995年の3人の米兵らによる少女の暴行事件をきっかけに爆発した沖縄県民の基地への怒りを逆手に取って、本土に移転したものであったことを考えると、住民のこの問題への不安な点の1つは治安問題でもあります。

私たちは、演習を終了したら、外出やおしかけの「ボランティア」などは行わないで、即時撤収するように枚か求めていますが、それでも外出や「ボランティア」をやめる気はないようで、毎回、外出が情報を出さないままに行われています。

仕方ないので、私たちは、むしろ、これを

私たち米軍訓練に反対する住民らが米兵らと直接会うことのできる絶好の機会

と位置づけなおして、様々なアプローチをすることにしています。

 

 

集団外出時の彼らは、終日の自由外出の場合、夜になるとお酒を飲み過ぎた米兵らの醜態やトラブルが起きることがよくあります。でも、昼間はまだお酒も回ってないので、アプローチしやすいです。

また、修学旅行スタイルで、大分県内の宇佐神宮や、うみたまご、高崎山を回るとき、お昼ご飯に焼肉食べ放題のレストランに入っているときなどは、集団行動なので、アプローチしやすいです。

といことで、私たちは今年も、可能な範囲で、以下のような取り組みを行いました。

 

 また、私たちは、毎回、外出した米兵らに対して、お守り袋にいれたメッセージを米兵一人一人に直接手渡しています。

 

今年は、九重の夢大釣り橋で、

米海兵隊員らに御守り袋を手渡しました。

彼らは「サンキュー」ととても丁寧に喜んで受け取ってくれました。

 

 

お守り袋の中には、

a good-luck charm

May you never kill anyone,

and never be killed by anyone.

May no one suffer

from your military bases and exercises.

May you go back to your hometown,

and live with your family and friends peacefully.

We wish one day you to visit here, our home town,

not as a soldier in U.S. Military force

which uses force most in this world,

but as An American citizen

who loves nature and people here.

Then, we will welcome you as our friend.

 

御守

皆さん方が誰かに殺されたり、

誰かを殺すことなく、

また皆さんの軍事基地や演習で誰かを苦しめることなく、

故郷に無事に戻り、

家族とともに

幸福に暮らすことができますように・・・

この次に来るときは、

皆さんが「アメリカ軍」という

世界でもっとも武力行使をする軍隊の

一員としてではなく、

この土地の自然と人々を愛する

一人のアメリカ市民として、

訪れてくださるように望みます。

そのとき、

私たちは心から皆さんの来訪を

歓迎するでしょう。

 


from the residents living here and around Hijudai

Please give us your opinions and thoughts.

Localnets Oita Hijudai

1525-12 Kawakami, Yufuin-machi

Oita-ken, Japan

tel&fax 0977-85-5003

harappa@oct-net.ne.jp

 

 

G.I.Rights Hot Lineの2011年版の新しいチラシ、

ようやくできました!

 

 

訳は、

 

 

これは、2009年に、ベトナム戦争の枯れ葉剤が原因の病気で
なくなった元アメリカ海兵隊員アレンネルソンさんから
若い海兵隊員の皆さんへのメッセージです。

 

親愛なる海兵隊員らへ


 私の名前はアレンネルソンです。私は1965年から1970年までアメリカ海兵隊員でした。私は1966年の夏、第5海兵隊として、ベトナムに派遣されました。

 私は兵士のカウンセラーをしていて、皆さんのような人々が軍隊から抜け出すのを援助しています。あなたは、自分が入隊時に契約した以外の仕事をさせられそうなとき、軍隊をやめることができるのを知ってますか。

 そしてまた、差別やいじめ、性的暴力、報復などにさらされたときも、やめることができるのを知ってますか。そしてまた、あなたが自分を良心的兵役拒否者であるとかんじるのであれば。

 毎日、軍隊にいる若い人たちは軍隊に入ったことを失敗したと痛感しています。そして彼らは、どこへ助けを求めたらいいのか知りません。多くの兵士たちが軍隊の中にいることしか選択の余地はないと思っています。でも、これは事実ではありません。

 あなたは米軍の兵士であっても、それでもなお人権というものを持っています。あなたの権利がどんなものであるか、知ってますか?

 この組織は、あなたが自分の権利を理解することを助けてくれます。覚えておいてください。あなたは海兵隊員である前に、一人の人間なのです。だから、これらの組織に電話をしてください。そうすれば、彼らはあなたに無料で相談に乗ってくれるでしょう。

 どうか懲戒除隊となることを恐れないでください。なぜなら、これらの除隊は通常除隊、あるいは名誉除隊に格上げすることができるからです。この組織は、あなたの状況に対処するためのカウンセラーや、弁護士を派遣することができるし、そうしてくれるでしょう。

 

<私たちのグループ「ローカルネット大分・日出生台」について>

 私たちは軍事基地や演習場の周辺に住む人々にも平和な暮らしの実現を求めて活動している市民グループです。この日出生台という場所は

1900年からずっと軍事演習場として使われてきました。

だから110年以上にわたって、私たちは銃や大砲の音やその恐怖とともに暮らしてきたわけです。

私たちは平和に暮らせることを求めています。

皆さんのご意見をください。

hijudailocalnet@gmail.com

というような意味です。

 

実は、この日出生台の米軍訓練が始まった最初の頃は直接、米兵らにチラシを渡していたのですが、後で、指揮官らに回収され、束にして返されてしまいました。それで、考えたのが、お守り袋に入れるという方法です。

米兵らは、いつ戦場に派遣され、何がおきるかわからないので、とても縁起をかつぎます。日本の文化にも興味があるので、綺麗な手作りのお守り袋は喜んでもらってくれます。ときには、もらえなかった兵士が私たちのところに、分けてもらえないですか?と頼みにくることもあります。

そして、この御守り袋を渡すという取り組みで、米海兵隊員らとちょっとした会話を交わすことで、僕らは、自分たちの運動をまた見直すことができる。

昨年末に見た「One Shot One Kill」という映画は、米海兵隊員らの新人キャンプに密着取材して撮ったドキュメンタリー映画だったが、藤本監督が「今、米軍に入隊するのは、真面目でおとなしい好青年の若者たちだ」と言っていた。

そして、この御守り袋を渡す取り組みを行うと、二十歳ぐらいのこんなあどけない若者たちがイラクやアフガンの戦場に送られて負傷したり、死んだりすること、また、相手を負傷させたり、殺したりすることになることに心が傷む。

彼らを戦場にやらないで済みようにするにはどうしたらいいのか。

兵士たちや兵士の家族たちを悲しませたり、苦しませたりすることのない、そんな社会を実現するために、どうしたらいいのか。

憲法9条を持つ日本の私たちの課題。

 

2月15日
(火)

2月15日(火)午前8時30分 雪の日出生台

 

演習場ゲート入り口では
日通の現金輸送車らしき車が入り口を登って入ろうとしているのだが、
斜面でタイヤが滑って立ち往生していた。

この車が演習場に入るのを見かけるのは、
米軍訓練が始まる前の日の2月6日以来だ。

海兵隊員らに給料を届けにでも来たのかと思って見ていたが、
そうではなかったことは、後になって判明する。

 

日通の現金輸送車らしき車は、
いくら頑張ってもタイヤが空回りするばかりなので、
結局、上まで登るのはあきらめて、その場でUターン。

そこへ、米兵や防衛局の職員らがそこに集まってきた。

運んできたものを受け渡しするのかと思ったら、
なにもその「現金輸送車」からは降ろされず。

運んできたのではなくて、
どうもこれから運んでいくらしい。

 

この「現金輸送車?」に乗せられたのは、
男女の米兵と思われる2人だった。

背中にはそれぞれ1つずつバッグを背負い、
男性の方は、緑色のケースのようなものを持って、
車に乗り込んだ。

前の席には、「現金輸送」の警備員姿のガードマンが2人。

ガードマンと言っても、この人たちは、
まさに現金輸送を警備する、警察官のような「武装」をしている。

8時40分頃、
防衛局の車1台、
米兵が運転するレンタカー3台(前2台は神戸ナンバー)、
日通の「現金輸送車」1台、
防衛局の車1台、
という順番で計6台が日出生台演習場を出発した。

午前11時ちょっと前。

到着したのは、福岡空港。


15人ぐらいの米兵が先に帰るらしい。


ミアガニー中佐はいなかったが、
どうも幹部連中らしい。

 

乗るのは13時10分のANA489便 福岡発沖縄行きのようだ。

 

ところで、

現金輸送車に乗せられてやってきた2人組の方は、
他の米兵らとは別のカウンターで受付。

ところが…。


なにやら受付で、話がうまくいかない様子。

ANAの受付の女性たちが3人ほど集まってきて、
米兵の側にも防衛局員らがあつまってきて
あれこれと困った顔で話し合っている。

書類のようなものを書くように言われて、
米兵側がそれを出したようなのだが、
それでもまだ、話がまとまらない様子。

どうも雰囲気からすると、男女2人組のうち、男性の方が、
肌身離さない状態でずっと抱えてきた緑色のケースの扱いが
問題となっているようだった。

かれこれ20分ほどはやりとりをして、
ようやくなんらかの結論がでたらしく、
2人の男女は移動を始めた。

 

 

この段階でやっとはっきりわかったのだが、
わざわざ「現金輸送車」で厳重に警備をして守っていたのは、
現金や、2人の男女ではなくて、
このノートパソコンが2個入るくらいの大きさの
緑色のケースだったようだ。

 

ケースにはPELICANの文字。

PELICANは、このようなケースのメーカーの名前で、
中身とは直接関係がないようだ。

たぶんスポンジのようなものが中に入っていて、
なにかを衝撃から守っていると考えられる。

彼らは、これを預け荷物ではなくて、
手持ちで飛行機に持ち込むようだ。

 

この2人の男女は、

他の米兵らとは別にチェックイン入り口に向かったのだが、

その後ろを日通の2人組ガードマンらが

しっかりとガードしながらついて行く。

 

 

 

 

チェックインの金属チェックに
緑のケースを運ぶ2人組が入っていく。

ここで見送るのかと思ったら、
日通のガードマン2人も、
そのままくっついて中へ…

 

なんと、ガードマン2人は、
緑のケースを運ぶ男女2人を警備したまま、
金属チェックのさらにまたその奥へ…

そして、その向こうへと4人とも消えていった。

どうも、ガードマンらは、
飛行機に乗り込むための
待合所にも警備のために同行していったようだ。

13時10分、沖縄行きの飛行機が飛び立った後、
この2人の日通警備員は
駐車場の「現金輸送車」に戻ってきたので、
さすがに一緒に飛行機に乗って
沖縄には行かなかったようだ。

 

それにしても…。

そこまで厳重に警備する必要があった緑のケースに入っているのは、
いったい何なのか?

重要な書類といったレベルではここまでの警備をすることはないだろう。

まさか弾薬ではないだろうが、
それは危険物ではないのか?

民間の旅客機に民間の旅客と一緒に乗せても
大丈夫なものなのか?

ANAの受付カウンターで
どんなやりとりがあって、
最終的にどういう判断で通過が許可されたのか?

防衛局員らも受付でのやりとりには加わっていたので、
彼らはそれが何だったのかをおそらく知っているだろう。

これについては、あらためて
防衛局に質問をしなければならないと思う。

もし、米軍の特権で、
危険物が民間旅客機に一緒に乗せられていたとするなら、
これは大変なことだ。

 

それで思い出すのは、かつてこの米軍の本土移転演習において、
全日空機が弾薬を積んで運んでいたという記事。

在沖海兵隊/
全日空機で武器運ぶ/
97年度の砲撃演習/
嘉手納から横田基地へ


1999年3月15日  琉球新報


在沖米海兵隊が1997年度に行った実弾砲撃演習の際、民間機で武器・弾薬を運んでいたが、防衛施設庁は15日までに、運んだ時期は97年6月末で、輸送したのは全日空機だったことを明らかにした。

同機は山梨県の北富士演習場で演習が行う海兵隊員を乗せ、嘉手納基地から横田基地へ向かった。輸送を委託した防衛施設庁は「米軍の要請で認めた。法律上は問題ない」と説明している。輸送した全日空側に対しても「積み荷の説明をしていた」という。


防衛施設庁によると、同機には約70人の隊員が乗り込み、指揮官用の短銃一丁と実弾30発は、コックピットの近くに置かれた。それ以外の自動小銃数十丁と十数丁の短銃は、弾丸を装填(てん)しないで、アルミケースに入れて貨物室に積み込んで運んだという。


施設庁は当初、地元と国民感情を考えて武器・弾薬を持ち込まないように要請した。しかし米軍は指揮官用の短銃と、弾丸30発だけは機内に持ち込みたいという意向を示したという。


民間航空機で武器・弾薬を運んだ根拠について施設庁は、「日米地位協定第五条に該当する」という見解を示していた。同五条が適用されると「民間機は米軍機と同じ扱いを解釈上受ける」と説明。「米軍機」であるなら「『日米地位協定の実施に伴う航空法の特例に関する法律』で航空法の適用を除外される」とした。つまり「フリーで運べる」(同庁)ことになる。


ただし、同庁は「航空法に準拠してこん包などの安全対策をとった」と説明した。


(共同)

 


 

在沖米軍の武器、弾薬輸送
/実弾演習の本土移転
/民間業者を国が手配
/ガイドラインの実施が現実に


1999年3月4日 琉球新報


本土に移設された在沖米海兵隊の県道104号越え演習の際、人員や物資だけでなく、民間の航空機と船を使って武器・弾薬の一部が沖縄から運ばれていたことが3日までに明らかになった。一連の輸送は、米軍に代わって防衛施設庁が手配した。同庁が民間業者を使い、沖縄から弾薬を輸送したのは初めて。民間機による爆発物の輸送は、航空法で基本的に禁じている。今回の場合、防衛施設庁は「地位協定によって航空法の適用が除外される」と説明した。
審議中の日米防衛協力のための新指針(ガイドライン)関連法案は有事の際、民間の武器・弾薬輸送が焦点の一つ。今回、民間輸送が明らかになったことで、専門家の中から「ガイドラインの実施が現実のものになりつつある」との声が上がっている。


防衛施設庁は琉球新報の取材に対し、1997年度に一回、民間航空のチャーター機を使って人員と小銃、ピストル、弾丸を輸送。さらに同年度に二回、民間の貨物船を使って155ミリりゅう弾砲の弾薬を輸送したことを明らかにした。97年度は北富士、矢臼別、王城寺原、東富士の四カ所で演習が実施されているが、どの演習だったのか同庁は明言を避けた。


民間航空機で運んだ銃と弾丸の数量についても防衛施設庁は明らかにしなかったが、それぞれ別々にこん包したという。在沖米海兵隊報道部は「こん包された武器、弾丸は武装兵が監視した」と答えた。


民間機で武器・弾薬を輸送した法的根拠について防衛施設庁は「『日米地位協定の実施に伴う航空法の特例に関する法律』により、爆発物などの輸送を禁止した航空法の適用を除外される」と説明した。ただし安全対策として「航空法に準拠して弾薬をこん包した」と説明した。さらに「日米地位協定第五条が適用される」との見解も示した。同協定五条が適用されると着陸料、入港料が減免される。


県道104号越え実弾砲撃演習は、沖縄の米軍基地の負担軽減を目的に本土移転が決まり、1997年からことし2月までの間に、本土演習場で八回実施された。演習の際、海兵隊員と155ミリりゅう弾砲、車両、装備品などは沖縄から現地へ運ばれた。沖縄からの弾薬輸送について防衛施設庁は「警備上の問題」としてこれまで公表しなかった。


ガイドラインの実施が現実に


軍事評論家の前田哲男東京国際大学教授の話 周辺事態法案が想定する日本周辺有事の際、武器を積んだ航空機は交戦当事国から攻撃対象となる。今回民間機での銃輸送の事実が出たことは、ガイドラインの先取りという段階から、実施が現実のものとなりつつあることを意味する。


労組は輸送反対を表明/航空会社は慎重姿勢


米軍演習の移転で弾薬輸送が行われていたことを受けて、航空業界・港湾関係で働く労働者から「安全を損なう」「あってはならない」など反対の声が上がっている。国内の航空会社は平時の弾薬輸送について運べる、運べないの見解はまちまちだが、有事の際協力要請があるときの対応についてはコメントを避けた。周辺事態法案の審議を慎重に見守っている状況だ。


全日空は「火薬・弾薬はノー(運ばない)というのが平時の社内基準としてある」と平時の弾薬輸送に対する基本的な方針を話した。「平時ではなく有事については、協力がどういうことになるのか、法案も現在審議中で、政府から説明も受けていないし、(現時点では)コメントしにくい」と法案の審議を見守っている状況だ。


一方、「武力行使を目的とした武器・弾薬輸送はすべきでない」との基本方針を持つ日本航空は、平時の輸送について、荷主がだれであれ航空法上安全と認められているものは運べるとの見方を示した。しかし有事について「(要請があったらどうするかといった)仮定の話をしても答えようがない。協力要請があったときに考えてコメントしたい」と話した。


民間航空機の武器・弾薬輸送について、航空関係労組からなる航空安全推進連絡会議(川本和弘議長)の山上慶之副議長は「(平時だろうと有事だろうと)武器・弾薬・兵員輸送には明確に反対だ」と言い切った。


また船の弾薬輸送について、民間の港を使った弾薬の積み降ろしに反対している全港湾沖縄地方本部の大城武志委員長は「どこの港から弾薬が積み込まれたのか明らかになっていないが、民港での弾薬の取り扱いがあってはならない。今後とも県や那覇市に反対の要請をしていく」と話した。

 

 

いずれにしても、

この件は、場合によっては、

私たち一般市民の生命の安全に関わる問題。

防衛局や米軍には、

きちんと納得のいく説明を

してもらう必要がある。

 

2月18日
(金)
米軍本隊撤収(公式発表情報)
2月19日
(土)
米軍後発隊撤収(公式発表情報)


Google マップ へのリンク

JR由布院駅から日出生台演習場のゲート前
〜監視小屋(米軍演習監視情報センター)までの
道を上記地図上の赤線で示してあります。

JR由布院駅からゲート前まで約4キロ。
JR由布院駅から監視小屋までは約16キロあります。


このピースアクションは、
米軍が1月末から2月末まで滞在し、
日出生台で実施する米軍訓練について、
私たち住民、県民がこの拡大を止め、
縮小廃止を実現していくために、
私たちにできることをやっていこうと、
取り組んでいるものです。

私たち市民運動のモットーは

そのときに
できる人が
できることを
できる分だけやる

よく言われる表現ですが、

私たちの力は微力であっても、無力ではありません。

アリが開けた1つの穴が巨象を倒す例えがあります。
そして、アリだからこそできることもあると考えています。

ムリをせず、
かといって何もしないのでもなく、
自分のできることを見つけて、
取り組んでいきたいと考えています。

 

 

 

<賛同カンパのお願い>

監視小屋の設置費用など、
この期間の取組に関するすべての費用は、
期間中の私たちの行動に共感し、
賛同してくださる皆さんのカンパによってまかなわれます。

どうぞ皆さんのご支援、ご協力をよろしくお願いします。

 

ご賛同、ご協力いただける方は、
お手数ですが、
以下の欄をコピー&ペーストしてご記入の上、
hijudailocalnet@gmail.comまでメール、
または0977-85-5003まで
FAXをお送りいただき、
郵便振込にてご入金をいただけますと
たいへんありがたいです。

***************************************************************************

<日出生台・住民の暮らしの安心を守るピースアクション2011>に賛同します

■賛同カンパ:     口    円カンパします。
(怖れいりますが一口1000円からでお願いします)
■名前(or 団体名):               
■住所:                      
■電話(FAX):          
■e-mail :
■2月7日米軍演習初日の夜のピースキャンドルで描く火文字のメッセージ案(あれば)をどうぞ

 

◎日出生台・平和の一筆箋(いっぴつせん)を購入ご希望の方は以下にご記入の上、
 その代金合計をお振込お願いします。

・ご希望の一筆箋:      ×   冊(1冊300円)=
・ご希望の一筆箋:      ×   冊(1冊300円)=
・ご希望の一筆箋:      ×   冊(1冊300円)= 
・ご希望の一筆箋:      ×   冊(1冊300円)= 
・ご希望の一筆箋:      ×   冊(1冊300円)= 


***************************************************************************

賛同カンパやグッズ購入の代金は以下の口座にお願いします。

   =======================
       【郵便振替口座】
       01780-3-56320
    ローカルネット大分・日出生台
   =======================

 

この期間中の監視行動、抗議行動の経費を、
以下の「日出生台・平和の一筆箋(いっぴつせん)」を販売することで
まかなってきたいと考えています。

絵は湯布院のやまんばさんに書いていただきました。
日出生台に生息する花たちと今年の干支のうさぎのイラストです。

どうぞみなさん、購入のご協力をよろしくお願いします。

<日出生台・平和の一筆箋(いっぴつせん)>

     1.おにゆり         2.われもこう        3.さくらそう

 

 

     4.おみなえし        5.ききょう        6.かわらなでしこ

 



7.うさぎのお月見

 


8.うさぎと野いちご摘み

 


9.うさぎの葡萄狩り

 

以上の9種類の一筆箋。
一袋にそれぞれ15枚入って300円となっています。


どうぞよろしくお願いします。

 


<日出生台の米軍訓練の問題点>

 

なし崩し的拡大


当初、国は、地元に対して、この米軍訓練について、
「米海兵隊が沖縄の県道104号線越えで行っていた
 155ミリりゅう弾砲の実弾砲撃訓練の移転」と説明していました。

しかし、実際に訓練が始まり、回を重ねてくると、
夜間砲撃、小銃、機関銃実弾射撃訓練、照明弾、白リン弾の使用など、
当初の説明とは全く違う内容で、なし崩し的拡大をしながら、
現在に至っています。

 


2010年の米軍訓練の際、日出生台で初めて撃たれた白リン弾。


白リン弾7連射。この後、火災発生。


日出生台の夜空を2分間かけてゆらゆらと落ちていく照明弾。
これも米軍訓練では2010年、初めて日出生台で使われた。

 

 

有事の際の米軍への民間総動員訓練!?

本土5ヶ所での移転訓練の特徴は、
米軍訓練のあらゆる場面で日本の民間業者が組み込まれていることです。


兵士たちは大分県が管理する大分空港に、
日通がチャーターした民間航空機(コンチネンタル・ミクロネシア航空)で降り立ちます。



その後、地元の民間バスに乗って日出生台演習場入り。

 


米軍車両と155ミリりゅう弾砲は、民間の貨物船に乗って
同じく大分県が管理する大在埠頭に着岸。

 


港湾労働者が米軍車両と155ミリりゅう弾砲を陸揚げします。

 



その後、155ミリりゅう弾砲は日通のトラックに乗せられて日出生台入り。

 

この先導、警備を地元警察、日通などが行います。

米軍を最優先通行

警察は、大在埠頭から高速道路の入り口までのすべての信号機に一人ずつ配置され、
信号を操作。米軍車両、155ミリりゅう弾砲の通行を最優先して通行させていきます。


弾薬輸送も、佐世保から日通の大型トラックで、
高速道路160キロを陸送し、日出生台演習場に入れられます。


実弾を撃つという訓練以外にも、米軍は負傷した兵士らの
救急搬送訓練として、演習場からヘリを飛ばして、
別府市内の病院へと毎回、搬送されます。

 

 

さらに自衛隊も米軍の後方支援に組み込まれ…

つまり、本土5ヶ所で行われている米軍訓練は
米軍だけの訓練ではなく、
有事の際、米軍の軍事行動に自衛隊だけでなく、
地域の民間機関、自治体、警察まで総動員する訓練として
行われています。

 

「テロの脅威」があるから、
 情報を出さない!?

 

弾薬輸送の日程情報は初年度から非公開。
その後、米軍の外出日程が非公開になり、
米軍車両、155ミリりゅう弾砲の陸揚げ日程が非公開、
そして、米軍の部隊の展開、撤収日程まで
日出生台以外の他の移転地ではすでに非公開となっている。

(日出生台は公開と言っても、どんどん遅くなり、昨年は4日前の情報公開)

今年はいったいどうなるのか!?


大分県や由布市、玖珠町、九重町で構成する4者協は、
情報公開を毎回、国に求めているのですが、
情報は来ても、国から「口外するな」と条件をつけられ、
結局、知らないのは住民だけ。

このように、自治体に大して、国が、米軍に関する情報を「口外するな」と条件をつけ、
実際に自治体がそれに従って情報を漏らさない。
これって、一種の情報統制訓練!?

それにしても上記の、米兵の集団外出情報が非公開となったときの記事を
もう一度見てほしい。

福岡防衛施設局は米軍から「テロの脅威」があるから、
情報を公開しないでほしいと言われ、それを県や地元の自治体に求めたのだという。

しかし、「テロの脅威」が本当にあるなら、取るべき措置は
テロの脅威がある米軍の情報を出さないことではなくて、
テロの脅威がある米軍の訓練そのものを中止にすることのはず。

少なくとも、大分県は、県民の安全を考えるなら、
外出については、情報を隠して外出させるのではなくて、
外出そのものを中止するべきでしょう。

これは県に求めたが、のれんに腕押し状態。
唖然。

 

<赤い墓標>

日出生台演習場の周辺を歩いてまわると、
ところどころに下の写真のような赤い石柱が立っている。


よく見ると、そこには防衛省との文字が刻まれている。

これは、2000年度から国が米軍訓練に伴って打ち出した「移転補償措置」の
結果、さら地にされ、移転した後の姿だ。

 

移転補償は日出生台演習場の拡張への地ならしか!?

 2000年10月27日、福岡防衛施設局は、日出生台演習場周辺の
移転補償対象家屋145戸と住宅防音工事の対象家屋836戸を発表。
「強制ではなく、あくまで希望者のみ」というものの、この措置は
「結果として日出生台周辺地域の過疎化に拍車をかけ、地域をつぶ
すもの」と、住民から国の頭越しの発表に対する怒りの声と地域の
将来に対する不安の声が噴き出ました。

移転補償に対する日出生台住民の声

■「これまでは、新たに畑を拡大して作物を植えたいときには、 
 隣の人に頼んで安く借りることができたが、これからは人に貸 す
 よりは国に売る方が金になるからと、今までのようには土地を借
 りられなくなるかもしれない」

■「わしらは生まれ育った日出生台が好きなんじゃ。
  本当に好き好んで出ていきたいもんは誰もおりゃせん」

■「演習場周辺からわしらがおらんなってしまえば、
  苦情を言う者も反対する者もいなくなって好都合なんじゃろう」

■「米軍が一年に1ヶ月だけ来て演習をするちいう問題と
  思っちょったら、いつのまにか自分の暮らす地域が
  のうなるち言う問題になっちょる」

■「これを機会に、逆に住みいい日出生台をつくるんじゃ」

米軍演習を強行決定したとき、国は「国の責任でやらせていただく」と
言ったはず。

であれば、国は、米軍の演習のために住民を立ち退かせていくのではなく、
過疎高齢化している地域の中で、住民の暮らしがより暮らしやすくなり、
多くの人がさらにそこに住み続けなるような方向の措置をとるべきではないでしょうか。  



異例ずくめだった昨年の米軍訓練の報告

<日出生台・住民の暮らしの安心を守るピースアクション2010>

2010年の米軍演習の状況とそれに対する取り組みの記録 2010年のもの


<2006年1月の日出生台での米軍演習の問題とその記録>

.


【これまでの米軍演習を振り返って】総括

 <日出生台での過去5回の米軍演習で現れた特徴的な事件、問題点>

これまでの私たちの取り組み

 


 

 


<湯布院〜日出生台上空・米軍機の低空飛行問題>


<米軍艦船寄港問題>

7月19日10時

大分市大在埠頭にミサイルフリゲート艦ゲイリーが入港

大分を米軍の戦争に巻き込むな!と抗議の声をあげました。

続きを読む


<日出生台演習場での陸自203ミリりゅう弾砲の破片飛散事故>

 

<自衛隊員らとともに生きるために>


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       「市民ネットワークおおいたML」について
                           
 この「市民ネットワークおおいたML」(以下、SOML)は、
 大分とその近県エリアでの様々な市民活動の垣根を越えた 
  情報交換、情報共有を目的にしています。ML参加者の皆様には、
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