柏崎市(新潟県)[1999/01]  

【経緯】
 東京電力が新潟県の柏崎刈羽原発3号機で2000年からの導入を予定しているプルサーマル計画について市民グループが1月6日、柏崎市と刈羽村に対し、住民投票条例の制定を求める直接請求に必要な書類を提出した。1月7日から1ヶ月の署名活動を始めた。
 条例の制定を求めているのは、柏崎市と刈羽村双方の市民グループで、柏崎市は地元の医師・歯科医師、主婦、反原発団体らで作る「住民投票を実現する会」(羽入修吾、桑山史子世話人代表)、刈羽村は「住民投票を実現する会」(石黒健吾代表)。提出した条例案には「賛成」「反対」「核燃料サイクルが確立するまで判断を保留」という3選択肢としている。
 プルトニウムとウランの混合燃料を既存の軽水炉原発で使用するプルサーマル計画は、福井県・高浜原発4号炉と福島県・福島第一原発3号炉でも導入が予定されている。
 「住民投票を実現する会」では2万〜3万人を集めたいとしている。署名簿提出の後、審査・縦覧を経て、3月議会に直接請求が行われる見通し。
 市民団体が住民投票条例制定を求める直接請求の準備を進めていることついて、西川正純柏崎市長は1月4日の記者会見で「直接請求に対し、同意をするという考えに傾くことはまずないだろう」と、住民投票に否定的な見解を示している。

【感想】
 
柏崎の冬は、強い凍えるような北西風と横なぐりの雪で大荒れになることが多く、街頭署名には不向きだと言う。そんな中、戸別訪問による署名活動と共に、毎週日曜日午後2時〜3時まで街頭署名活動を行っていると聞き、見学&応援に柏崎に向かった。
 私が訪れた日は幸いにも風が穏やかで雪も降っていなかった。1週前は吹雪の中、震えながら用紙が風で飛ばない用に気をつけて署名活動をしていたそうだ。
 道行く人に受任者が署名のお願い・趣旨説明を行う。この寒い中何人か署名する。「もう署名しました」という人もかなりいた。
 署名活動は順調に進んではいるが、プルサーマルを推進したい電力による関連会社への圧力も公然と行われていると言う。


街頭署名風景。道行く人々に受任者が署名のお願いをする。


街中で見つけた看板。この壁には広告の看板が2枚あったが、
プルサーマル反対の看板を掲示したら解約された。

 大事なことは自分達で決める。住民投票の実現を祈っている。


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