ダイオキシン問題全国集会 1999/06/26,27

 止めよう!ダイオキシン汚染・関西ネットの主催で、ダイオキシン問題全国集会が26日、大阪市内で開かれた。パネラーは宮田秀明・摂南大教授、中南元氏、山本征也氏、植村振作氏、八木修氏。集会には埼玉県所沢市、茨城県竜ヶ崎市、和歌山県橋本市、香川県・豊島、大阪府能勢町、岡山県久米郡中央町など、ダイオキシンやごみ問題が表面化した地域の住民ら約200人が参加した。
 集会では政府が決定した体重1キロ当たり4pg(pg=1兆分の1)の耐容一日摂取量(TDI)を1pg以下への設定を求める特別決議を行った。
 来日中のポール・コネット(米国セントローレンス大学)教授からは「日本のTDI決定には科学的根拠よりも政治的事情が重視されているのでは」との指摘があった。宮田秀明・摂南大教授も「1ピコグラムを目指すのが当然」との見解を示した。


パネラーの講演を聴く参加者。


 27日は会場を大阪府池田市に移し、全国各地の取り組みについて報告を約200人の参加者が熱心に耳を傾けた。午前ではカネミ油症患者の訴え心に残った。カネミ油症で我々はいったい何を学んだのだろうか?
 午後では豊能郡美化センターで労働していた畑中さんの訴えが心に響いた。もうもうと飛灰がたちこめる部屋での労働、窓を開けたら冷却水(130,000,000pgもの汚染があった)が噴霧状で入ってきた話。すさまじい話しに息を詰まらせた。
 畑中さんは大阪淀川労働基準監督所にダイオキシンの高暴露による発ガンと皮膚疾患について労災申請を行っている。


27日の講演。講演者はダイオキシン労災闘争中の畑中克男さん。


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