ジョン・ピーターソン・マイヤーヤーズ博士くぬぎ山視察[埼玉県]

 「奪われし未来」の3人の著者の1人であるジョン・ピーターソン・マイヤーヤーズ博士がくぬぎ山の視察に訪れた。案内は地元で問題に取り組んでいる市民・農民である。
 まず最初に 小学校の屋上に上った。小学校の300mほど先に産廃場の煙突が見える。また、同じく300mほど先に巨大な産廃の山が存在した。マイヤーズ博士は「地下水汚染が心配だ」との内容を言っていた。私も小学校に通う子どもを思うと胸が苦しくなった。



 小学校の屋上から見た20m程の産廃の山。小学校との間は畑と茶畑でさえぎるものは何も無い.。
子どもの健康は大丈夫なのだろうか。


 そして、一行はくぬぎ山に向かった。武蔵野には川が無い。昔の開拓では川の無い場所は砂漠化するのを防ぐため開拓と同時に木を植えた。木は保水し、地面が涸れる事を防ぐ。また森の落ち葉が腐葉土として肥料になるのだ。この循環型農法にマイヤーズ博士も非常に興味を示していた。
 だが、何億もの相続税を払うため森は切り売り、貸し出しが行われ産廃銀座となってしまった。腐葉土など農作物に栄養を与える森は、農作物を汚染する森に変わってしまった。
 くぬぎ山周辺にはやる気のある若い農家もいる。だが、この相続税をなんとかしなければなんともならない。森あっての農耕地なのだ。国はこの森に土地としての価値しか見ていない。先日のテレビ朝日の農作物ダイオキシン汚染報道も、本質をついた報道であればあんな放送にはならなかっただろう。


くぬぎ山にある産廃業者の前で説明を受けるマイヤーズ博士

循環型農法について説明を受けるマイヤーズ博士。この森はよく手入れをされている。
やる気のある農家を国家が潰していく。農業を守らない国は命を外国に売り渡しているようなものだ。


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