1999年9月30日に東海村で起こった、JCO臨界事故から1年経った今日、東京・文京区区民センターにて、臨界事故を考える集会が開かれた。この集会は環境や原子力発電の問題に取り組んでいる市民団体らが開き、約500人の市民が集った。
約500人の市民が集まった。壇上は山崎さん。
シンポジウムでは小泉好延さん(市民エネルギー研究所)、山崎久隆さん(たんぽぽ舎)、藤井学昭さん(東海村僧侶)、宮崎学さん(作家)が発言。
小泉さんは原子力計画の破綻を指摘し、JCOでは常陽(=高速増殖炉「もんじゅ」の前段階の動力炉として開発)の燃料作製中に事故が起きており、1960年代に立てた原子力政策を立て直すべきだと訴えた。日本は今だプルトニウム利用政策を掲げている。
山崎さんは防災対JCO事故の防災体制と三宅島の防災体制と同様であり、住民退避は遅れ、危険な状態にもかかわらず災害復旧の名の元に人間を投入していると指摘した。今後原子力災害が起きた時、同じ事が繰り返されるだろう。
藤井さんは、事故が起きたことは知らされなかったし、事故の後も行政は安全だと言うだけで十分なデータが公表されているとは言えないと語った。
集会では、市民の手によるJCO事故を用いた劇も行われ、改めて事故の悲惨さを訴えた。
核燃機構までのパレード
同集会後、臨界事故で亡くなった大内さん、篠原さんを追悼するため、ろうそくを掲げて行進する「キャンドル・デモ」を行い、「事故の真の原因と責任を追及しよう」などの横断幕を掲げ事故の責任追及や補償などを訴えた。