1. ご挨拶
日頃、史上最強の猛毒ダイオキシン竜ヶ崎ゴミ焼却場問題では、皆様方におかれましては、小さな町の小さな出来事にも拘わりませず、大きなご理解と地球の重さに匹敵する愛情と、宇宙ほどの幅広いご支援をいただき、身に余る光栄と、地域住民及び当会員一同心よりお礼申し上げる次第でございます。
2. ダイオキシン調査
茨城県竜ヶ崎市地方塵芥処理組合城取清掃工場の周辺住民で構成する「新利根町・ダイオキシンから子供の未来を守る会」(会長:野村金次郎)と「竜ヶ崎・自然と環境を守る会」(会長:横田誠)は、このゴミ焼却場周辺におけるガン死多発問題を機に土壌60検体、住民の血液54検体を採取したところであります。
3.血液より高濃度ダイオキシン検出
驚くべき事実が次々に判明しても、知見がない、知見がないと通り一遍答を繰返すばかりで、責任の所在を認めない行政側。しかし、1872年にドイツでの化学者により世界で初めて合成されたダイオキシンは、1950年代以降、アメリカ、オランダ、ドイツ、イタリア、スウェーデンで、その毒性が周知の事実であるにもかかわらず、対策らしい対策は何ら取らず、今日の日本は、ダイオキシン汚染列島になってしまい、様々な現象が発覚。そして、今年京都で開かれた第7回環境化学討論会で摂南大学の宮田教授の研究によって衝撃的な発表が行われました。焼却場周辺住民の血液中のダイオキシン濃度が、女性で400pg/g以上、男性200pg/g以上。この値は、通常の日本人の20倍、イタリアのセベソ並みのひどいものでした。
3. 国、県、竜ヶ崎地方塵芥処理組合動く
このことにより、やっと国、県、竜ヶ崎地方塵芥処理組合が動き出しました。しかし、過去のダイオキシン測定から判断して、その信頼度はゼロです。例えば、煙突から煙の出ていない日に大気汚染を測定したり、台風4号が近づいてくる8月27日に環境庁が大気、降下ばいじんのダイオキシン調査をしたり。当日の水戸気象台の風速は4m以上、環境総合研究所によると風速0mのとき、150〜200μg/m3のSPM(浮遊粒子状物質)濃度が、風速4m以上だと5〜20μg/m3と小さな数字になります。また、土壌調査においても、環境庁のマニュアルだといいながら、焼却場周辺は、山林、雑種地、畑が9割をしめているにもかかわらず、たった1割程度の更地、それも水はけの良い、ダイオキシンが降下してもすぐ地下に浸透するような場所ばかり測定していきました。全く、調査測定内容は、子供が考えてもおかしい程度。日本国民でありながら、大変恥ずかしいことですが、行政側の調査の信頼度はゼロです
。
4.外国の調査機関によるクロスチェック
今回の行政側による100名以上のダイオキシン血液調査に大きな疑問を感じており、何ら利害関係のない外国の検査機関によるクロスチェックが必要です。血液、田んぼの土壌、米などのダイオキシン調査費に約500万円かかる見込みです。このクロスチェックにより、真実を見極めて、焼却場周辺にすむ私たちの命、健康、生活を守るために、緊急な対策を提案することが必要不可欠です。
5.ご寄付のお願い
このことは、日本各地の焼却場周辺でダイオキシン被害におびえる方々にとっても貴重なデータとなると信じています。また、広くは世界、生物生命のの存続にかかわる重要な問題であると信じ、多くのご見識をお持ちの方々に、弱体な運動組織の恥を忍んで、大変失礼ではありますが、一口1000円のご寄付のお願いをするものでございます。
ご協力頂ける方は、郵便為替でお振り込み頂けるようにお願いいたします。
郵便振替口座:00130-8-419099
口座名:竜ヶ崎自然と環境を守る会
一口 :1000円(何口でも結構です)
尚、次回の公判は、10月20日午後1時10分から土浦地方裁判所で行いますので、傍聴
を宜しくお願い申し上げます。