HIRO PRESS CLUB入会のお願い

フォト・ジャーナリスト 広河隆一

  お願いがあります。このような手紙で失礼があればお許しください。
 今年私は3つの写真展(チェルノブイリ 人間の戦場 自然エネルギー)、2冊の出版物(「人間の戦場」「パレスチナキャンプの瓦礫の中で」)、3作のテレビ番組(NHKとNTV)などを発表しました。出版パーティも催していただき、さらに写真集「人間の戦場」にたいしては日本ジャーナリスト会議・特別賞もいただくことができました。講演会は、パレスチナ問題、チェルノブイリ問題でおこない、また「チェルノブイリ子ども基金」の活動としては、甲状腺の手術をした子どもたち180人を保養させるプロジェクト、チェルノブイリの子ども音楽団チェルボナ・カリーナのコンサートを催しました。まもなくチェルノブイリ13周年カレンダーができあがります。自分で言うのも変ですが、とても美しいものです。

 ところで私は機会あるたびお知らせなど送っていますが、有効なお知らせになっているか、みなさんに届いているかどうか不安です。そこで、これからも私の仕事にご関心を持ってくださる方、応援していただける方を募集して、その方々には必ずご連絡を差し上げることにしたいと思うに至りました。こうしたお願いを差し上げる背景には、連絡の問題だけでなく、他にも理由があります。
 その一つは、現在あらゆる意味で情報過多な世界があり、めざす情報になかなか出会いにくいという点があります。たとえば毎日数百点の書籍が発刊され、私自身捜す本をどう探し当てたらいいのか分からないような状況があります。大書店では、目もくらむ本があり、とても求める本と出会うなどということは困難です。かといって小さな書店では、雑誌か大ベストセラーしか見つかりません。
 著者の側から言いますと、私の本を待ってくださる方が日本中に数千人はいると自負していても、流通網を通じてそれを全国書店に配本した場合、求める方と私の本との出会いがあるとはとても考えられません。言い換えれば、3000人の読者に私の本が出会うためには、その100倍ほど印刷して配本しなければならず、それは不可能で、結局単価が高いものしか作れなくなります。
 新聞に記事を書いても、それはたまたまそれを読んだ方の偶然性に左右されてしまいます。たとえばあなたにその記事を読んでいただきたいと思っていても、あとでコピーをお送りするほかありません。テレビの番組も同じです。まして衛星テレビで番組を流そうものなら、見ていただくことは奇跡に等しくなります。
 私はこれを読んでいられる方も、必要な情報や作品との出会いにもどかしい思いをされているのではないかと思っています。作家によるインターネットのホームページが普及していくのも、こうした状況を反映したものだと思います。ダイレクトに通じるネットワークが必要になっているのだと思います。
 こういうふうに考えていくうちに、関心が似通っている方、私の仕事を応援してくださる方を募って、ネットワークを作り、新しい関係を作り出したいと思い、
HIRO PRESS CLUB という会を作ることにしました。

 年会費3000円で、会員になってください。会費はほとんど通信費だと思ってください。でもこれはあくまでお願いであり、会員の方に見返りはありません。私の活動を支えていただくことをよしとされる方の集まりを作ろうというものです。
 会員の方には、私の出版、放映、写真展、他の企画のご案内をします。
 出版物などは、割引でお分けします。送料は実費です。私の報告、記事などを、コピー してお送りします。過去のものは実費でコピーします。
 時々酒を飲みながら気楽に参加できる読者会、取材報告会などを催します。そこでは新 しい企画なども話したいと思います。そのうちにすてきな会員証を作ります。
 会員になっていただける方は、下記部分にご記入の上、FAXか郵送してください。
 会費は1年分前納で、3000円を次の口座に振り込んでください。

 郵便振替 00160−4−76817 口座名 HIRO PRESS CLUB
住所 東京都杉並区永福1-1-1-1117 電話03-5376-7898 FAX03-3327-1448
    メール(11月から)hiropres@ba2.so−net.or.jp



 ところで今取り組んでいる仕事は、「チェルノブイリ消えた村・全記録」の撮影です。チェルノブイリ事故で何が破壊されたか。その全貌はまだ誰にもつかめていません。被害の総体を正確に記録したものがないためです。
 私は2年がかりで、消えた村を撮影記録しています。これは世界でもはじめての試みです。この報告写真集には英語かロシア語をつけて、この記録を一番必要としている現地被災地にも送る運動をしたいと思っています。昔ベトナムに写真集を送る運動がありましたが、これも同じです。しかし何しろ取材と出版に経費がかかるため、援助を各方面にお願いしている次第です。10冊以上予約していただいた方は、巻末に出版協力者としてお名前を掲載させていただきます。

モノクロ−ム写真 A4版 420ページ ハードカバー
内容 村の写真 地図 元の村人のインタビュー
編集 広河隆一事務所
協力 チェルノブイリ子ども基金 「核の大地」写真展事務局

予約価6000円

 出版社が見つからない場合は、自費出版をする心づもりです。
 今回「チェルノブイリ消えた村・全記録」の購入予約をご希望される方は、その旨お書きください。お支払いは出版物がお手元に届きました上で結構です。来年5月頃の出版を目指しています。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・申込書のフォーマット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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