東京平和運動センター121-2

TKOPEACENEWS

　2面　NO.121　2013.5.21

２０１３年５月１７日

橋下徹日本維新の会共同代表の差別発言に対する抗議声明

フォーラム平和・人権・環境
共同代表　福山真劫

　５月13日、橋本徹日本維新の会共同代表は、「戦場では慰安婦制度が必要なのは誰だって分かる」「当時はどこの国も持っていた」「韓国などの宣伝で日本はレイプ国家と見られているが、暴行・脅迫して拉致した事実は裏付けられていない」などと、戦争状態では「慰安婦」制度はやむを得ない旨の発言を行いました。その後、「慰安婦制度は今は認められないが、海兵隊などの猛者の性的エネルギーをコントロールするためには風俗業を利用すべき」と、在沖米軍司令官に勧めたことも明らかにしました。
　この発言は、女性を男性の性のはけ口としか捉えず、女性の人格や人権を否定するものです。日本が行った侵略戦争で「従軍慰安婦」とされた被害者を再び傷つけるもので決して許されません。また、売買春を容認するとともに、男性を自らの性的欲求のために女性の人権を侵害する下劣なものとしており、男性に対する冒涜でもあります。男女平等、ジェンダーフリー社会をめざす人間社会の普遍的とりくみに対する攻撃と考えられます。平和フォーラムは、満身の怒りを持ってこの発言を糾弾するものです。
　石原慎太郎日本維新の会共同代表は、立場を同じくする橋本発言を「間違ったことは言っていない」と擁護する発言を行っています。日本維新の会は、その責任と発言の重さに鑑み両代を辞任させるよう要求します。
　橋下共同代表は、国内外の批判に対し「『従軍慰安婦制度』を認めている訳ではない」「売買春を進めているわけではない」と釈明しましたが、当初の発言にはそのような解釈をとる余地はありません。また、「女性の人権を蹂躙したのは日本だけではなく、世界各国、米国も同じだ」と開き直る姿勢は自らの発言に責任を持たない政治家としての資質に欠ける行為であると断言せざるを得ません。
　平和フォーラムは、橋下徹共同代表が、大阪市長を含めすべての公的・政治的立場から自らの意志で退くことを強く要求します。
　このような発言の背景には、「従軍慰安婦」問題など、侵略戦争と植民地支配の責任をないがしろにしてきた日本政府の姿勢があります。また、多くの人権課題を先送りし「人権後進国」のような状況を作り出してきた責任もあります。歴史認識や「従軍慰安婦」問題では、安倍晋三首相の発言も国内外から批判されています。この問題を契機に、日本社会が国際的に信頼されるべく戦後補償と人権確立に、真摯にとりくむことを強く要求します。
　

　橋下徹大阪市長への辞任要請
　＜要請内容＞
　差別発言に関する国内外からの批判に鑑み、大阪市長など公的･政治的立場から降りること。
　　※文面は、別紙声明の内容を参照して下さい。

　宛先　大阪市　政策企画室秘書部総務担当宛　メールないしＦＡＸ
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５．２３
狭山事件の再審を求める市民集会
　
東京高裁第4刑事部50年におよぶ
「狭山事件」の公正裁判を求める全国からの声に応えて
　　　　再審を開いてください。

　1963年に狭山市で女子高校生が殺害された狭山事件で、当時24歳の石川一雄さんが不当に別件逮捕された５月23日から50年。その５月23日、日比谷野外音楽堂で「狭山事件の再審を求める市民集会」が約4000名の参加者のもと開催されました。
　集会冒頭に、組坂・部落解放同盟中央本部委員長が開会挨拶「50年目の今年こそ再審の扉をこじ開けよう」と訴えました。民主党・社民党の挨拶につづいて、再審請求人の石川一雄さん、妻の早智子さんが力強く決意表明を述べました。早智子さんは特に、前日行われた、宗教者たちの支援団体・同宗連（同和問題に取り組む宗教教団連帯会議）の行動に敬意をこめて、連帯を訴えました。
　中山武敏主任弁護人、中北龍太郎弁護士（弁護団事務局長）が三者協議（裁判所・弁護団・検察）の状況、証拠開示の状況などについて、弁護団報告を行いました。
　講談師・神田香織さんが「冤罪50年　石川一雄の闘い」と題して、わかりやすく事件を説明、ユーモアをまじえ闘う講談を演じました。
　冤罪事件の当事者として、足利事件の菅谷利和さん、布川事件の杉山卓男さんらも駆けつけ、ともに闘う決意が表明されました。
　終盤には、市民の会事務局長でルポライターの鎌田慧さんが石川一雄さんにインタビューする形で、本人の胸の打ちの怒りと闘志が表明されました。
　集会は、最後に「集会アピール」を採択、全国から集まった仲間たちとともに、五月晴れの中、日比谷公園から東京駅先まで都心をデモ行進、多くの市民に狭山事件再審実現と石川さんの無実を訴えました。
東京からの参加者も、多くは狭山東京実行委員会と部落解放同盟東京都連の旗のもとに、デモ行進を貫徹しました。

　　　４．２４狭山事件の再審を求める東京西北集会

　４月24日、中野区の野方区民ホールで、「狭山事件の再審を求める東京西北集会」が234名の参加で開催されました。この集会は、集会実行委員会などの呼びかけで、地区の労組や団体が加わり準備を進めてきたものです。
　石川一雄さんも参加、「同じ西武線沿線で地域集会が開催されてうれしい。どんな事があっても再審を実現したい」と訴えました。

　なお、各地区・地域でも次々と集会が積み上げられ、５月17日に中南集会も開催されました。

★活動日誌

04.23 狭山事件の再審を求める台東集会（18：30～台東区民会館　8階）
04.24 狭山事件の再審を求める東京西北集会（18：30～中野区・野方区民ホール）
04.24 第88回原水禁全国委員会(13:00～東京・日本教育会館)
04.24 第15回平和フォーラム総会(15:00～東京・日本教育会館)
04.27 第84回中央メーデー(東京・代々木公園)
05.03 施行66周年憲法記念日集会(13:30日本教育会館)
05.22 第２回憲法問題連続学習集会(18:30～東京・連合会館)
05.23 狭山事件の再審を求める市民集会(13:00～東京・日比谷野音)
05.24 三多摩平和運動センター定期総会(18：30～三労会館)　

★今後の活動

05.30 東京平和運動センター定期総会(15：00　東交会館)　

06.02 さようなら原発集会(東京・芝公園23号地)
06.03 日朝国交正常化連絡会学習会(18:30～東京・連合会館)
06.20 日朝国交正常化連絡会総会・記念講演会(総会16:00～記念講演会18:30～東京・連合会館)
06.25 第3回憲法問題連続学習集会(18:30～東京・連合会館)
　

原水禁大会　福島大会　　7月28日(日)
　　　　　　広島大会　　8月4日～6日
　　　　　　長崎大会　　8月7日～9日

護憲大会　沖縄大会　　11月3日～5日

★ご案内
　東京平和運動センター第25回定期総会
　　東京平和運動センターは下記のとおり、第25回定期総会を開催します。加盟各団体からの代議員の参加をよろしくお願いします。
　　日　時 5月30日(木)　15：00～
　　場　所東交会議室(田町交通会館５Ｆ)

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