「平和フォーラム第14回総会・
原水禁国民会議第87回全国委員会開催
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4月25日、平和フォーラム第14回総会と原水禁国民会議第87回全国委員会が開催されました。
平和フォーラム総会は議長に岡崎徹副代表(全水道)を選出して議事が進行されました。江橋崇代表、来賓のあいさつ、メッセージ紹介に続いて、藤本泰成事務局長から、2012年度運動方針案とともに、さようなら原発1000万人アクションなどのとりくみ」を提案。1000万人署名の達成と提出、7月16日に6万人以上が参加した昨年の9.19明治公園集会を上回るとりくみをすすめるとしました。これを受けて、各地からの報告として、「自衛官の人権裁判に対する運動」(静岡)、「脱原発3.11福島県民集会と今後の課題」(福島)、「米軍オスプレイ配備問題と自衛官人権裁判」(神奈川)、「柏崎刈羽原発と新潟水俣病問題」(新潟)、「沖縄米軍基地問題と平和行進の取り組み」(沖縄)、「原発再稼働反対への全国的運動」(石川)についても報告や意見が出されました。藤本事務局長、藤岡副事務局長から、意見を積極的に受けとめて運動に取り組む旨の答弁がなされ、議案はすべて承認されました。また、役員については、藤岡一昭前副事務局長に代わり道田哲郎新副事務局長が選任されました。最後に「脱原発を実現する特別決議」(別記)を満場一致で確認し、総会を終了しました。
前段に開催した原水禁全国委員会では、原水禁大会の原水禁・連合・核禁会議の三団体共催のあり方について意見が出されました。執行部からは、共同開催の意義を踏まえ、原発についての意見の相違をぎりぎりまで縮めていく努力続ける決意が表明されました。
平和フォーラム第14回総会脱原発を実現する特別決議
2010年12月、平和フォーラム・原水禁は「原水禁エネルギープロジェクトからの提言−持続可能で平和な社会をめざして−」を発表し、脱原発への道程を明確にしてきました。直後の3月11日、東北地方太平洋沖地震によって福島第一原子力発電所は、甚大な事故を引き起こしました。「核と人類は共存できない」として「脱原発」にとりくんできた私たちにとって、本当に残念でなりません。
事故は、これまでの「安全神話」を打ち砕き、地震国日本における原子力発電がいかに危険なものかを、私たちに教えました。放出された多量の放射性物質は、福島県民から故郷を奪い、健康不安に陥れています。関係者の必死の作業にもかかわらず、原発事故は収束していません。余震などによる更なる被害におびえる毎日です。
原子力発電をめぐる政治・企業・研究者の癒着、電気料金と電源三法交付金などの行方、推進に偏った安全行政、放射性物質の危険性、使用済み核燃料など高レベル廃棄物の処理、核燃料サイクル計画の破綻など、これまで市民に隠し続けてきた原発行政の問題が明らかになりつつあります。多くの市民は、原発に依存しない安全な暮らしを望んでいます。
しかし政府は、「原発に依存しない社会をめざす」としながら、その時期を明確にすることなく停止した原発の再稼働を急いでいます。中途である事故原因の究明、新たな地震の危険性、ストレステストへの疑問、遅れている原子力規制庁設置など、原子力発電への市民の不安はぬぐいきれず、市民不在の政府の姿勢は決して許されません。
震災1年を経た今年3月11日、福島県民は郡山市開成山野球場に集い「原発はいらない!」の大きな声を上げました。私たちは、福島県民のいまに寄り添い、命の叫びに耳を傾けなくてはなりません。
平和フォーラム・原水禁は、9人の著名人の呼びかけに応じて「さようなら原発1000万人アクション」の中核を担ってきました。昨年9月19日には、明治公園に「脱原発」の同じ思いを胸に6万人が結集しました。私たちは、この間「一人ひとりの命に寄り添う社会と政治」を、「脱原発」から実現していこうと主張してきました。これまでのとりくみに胸を張り、ひるむことなく声を上げていこうではありませんか。「さようなら原発1000万人署名」を達成し、今年7月16日には、全国から代々木公園に結集し、9月19日を超える大きな声を上げようではありませんか。
「1000万人が動けば、社会を変えられる!」−新しい社会は目の前にあります。
ご苦労様でした 藤岡一昭副事務局長退任
3年にわたり平和フォーラムと原水禁の副事務局長を務めてきた自治労の藤岡さん(東京都本部出身)が退任しました。「一週間を10日働く激務」と自らの活動を振り返り、「この経験を今後の東京自治研究センターでの活動に生かしたい」と挨拶しました。
新任の道田哲郎さんも自治労(神奈川県本部出身)選出で、同じ関東ブロックとして、引き続き支えあう体制が期待されています。
■平和センター関東ブロック幹事会
4月24日、平和フォーラムの総会を前に、関東ブロック第2回幹事会が開催されました。
山梨、群馬の事務局長交代に伴う、幹事の確認を行いました。
「さようなら原発1000万人アクション」のこれまでの取り組みと今後の一層の強化を確認しました。
神奈川から2004年10月、海上自衛隊の隊員であった21歳の若者を自殺に追い込んだ自衛隊と国の責任を問う、「たちかぜ」裁判の控訴審の状況が報告され引き続き支えていくことを確認しました。
茨城から「東海第2原発の運転差し止め訴訟」の提起があり、関東ブロックとしても賛同・支援を進めることとしました。
「さようなら原発1000万人署名」を成功させよう! |
5月5日「子どもの日」芝公園に5500人が集まり、鯉のぼりを手にデモ行進しました。
5月末まで延長した「1000万人署名」は、4月23日現在で6,577,205筆まで到達しています。あと1か月余りの中で、何としても1000万人の署名を達成させましょう。
東京平和運動センターは、下記により最後の街頭署名行動を実施します。多くの皆さんの参加を呼びかけます。
さようなら原発1000万人署名
日時 5月30日(水)18:00〜19:00
場所 新宿駅西口 地上歩道(小田急百貨店前)
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