埼高教
竹永先生の処分取り消しの決定について
声明
発行者:埼玉県高等学校教職員組合中央執行委員会
発行日:2001年8月3日(金)

    元所沢高校竹永教諭の不当処分・撤回を求める
    人事委員会審理の勝利裁決にあたって(声明)

 埼玉県人事委員会は8月2日、「処分者(県教育委員会)が、平成10年3月
26日付けで審査請求人(竹永公一教諭)に対して行った戒告処分を取り消す」
との裁決書を竹永教諭に送付し、処分取り消しの判断を下した。
 当然な判断とはいえ、こうした公正な裁決を行った県人事委員全に対し心から
敬意を表するものである。
 同時に、17回に及ぶ審理において処分の論理が完全に崩壊しているにもかか
わらず強弁しつづけ、反省の色さえ見せようとしなかった県教委の姿勢にあらた
めて強い憤りを禁じ得ない。
 県教委は、竹永教諭に対し3年余にわたって不当に苦痛を与え人間としての尊
厳を侵しつづけてきたことについて深く謝罪すべきである。
 同時に卒・入学にかかわる行事などで、生徒の自主的活動を権力的に抑圧して
きた校長・県教委関係者は、これまでの自ら侵してきたあやまちを猛省すべきで
ある。県教委は、こうしたあやまちを繰り返さないためにも、今回の責任の所在
を県民に対し明らかにしなければならない。
 埼玉県高等学校教職員組合(埼高教)はこの間、組織内外に対し、あらゆる機
会を通じて竹永教諭への処分の不当性を訴え続けてきた。今回の裁決によってそ
の主張が公に認められたことを大いに歓迎するものである。 また、埼高教の組
合員として、生徒たちの自主的な活動を大切にし、すぐれた教育実践を積み重ね
てきた竹永教諭をしっかりと守りきることができたことを父母・県民とともによ
ろこびあいたい。
 埼高教は、これからも教育への不当な介入・干渉には断固反対し、憲法・教育
基本法にもとづく民主教育を推進するために全力をあげる。そして組織をいっそ
う強化・拡大し、人間の尊厳と権利の確立・擁蕃をめざし、ひきつづきとりくみ
をすすめる決意をあらためて表明するものである。

                           2001年8月3日
                 埼玉県高等学校教職員組合中央執行委員会


(Web管理者記)
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