支援する会総会
2001年度総会議案書
発行者:所沢高校教諭への不当処分撤回を支援する会
発行日:2001年7月1日(日)
【1】経過報告
(1)第15回公開口頭審理 県庁前宣伝行動 (00/09/29)
(2)第16回公開口頭審理 県庁前宣伝行動 (00/11/14)
(3)第17回公開口頭審理 県庁前宣伝行動 (00/12/13)
署名提出 3,358筆 (計14,188筆)
(4)県庁前宣伝行動 (01/01/29)
(5)人事委員会に「人権救済の決定書」提出(01/01/30)
(6)緊急シンポジュウム(01/02/04)
(7)県庁前宣伝行動 (01/04/04)
(8)ニュース発行(14号、15号、16号、17号)
【2】2000年度総括 (案)
私たちは、前年度に引き続き会員を広める取り組みを運動の中心に据えながら、
公開口頭審理傍聴への参加要請を精力的に行ってきました。とりわけ2000年
12月13日の最終公開口頭審理では、傍聴席に入れないほど多くの方の傍聴を得
ることができました。そして公開口頭審理及び審理のまとめの会は、極めて感動的
な会となり参加者全員に励ましを与えました。
1月には所沢高校生徒の人権救済の申し立てに、日弁連(日本弁護士連合会)か
ら決定通知書が出され、県教育委員会と所沢高校学校長の生徒に対する人権侵害が
明らかになりました。1月30日には弁護団は「追加の審理を行うべきこと」とし
て、人事委員会に「校長発言は、違憲かつ子どもの権利条約違反であり、請求人の
発言こそが正しく、およそ懲戒処分の対象たり得ないものであることが明らかにさ
れた。請求人に対する懲戒処分を可及的速やかに取り消されるよう重ねて要請す
る。」と要請文を提出しました。
私たちは、県庁前宣伝行動を公開口頭審理の度に行い、結審後も継続して行いま
した。また、2001年2月4日には、緊急シンポジュウムを開催しました。継続
の人事委員会への署名は計14,188筆を数えました。
審理の経過や私たちの運動で「負ける要素はまったくない」と言っても過言では
ありません。各新聞社の記者の反応からも「勝てる」と判断できます。まさに人事
委員会が公正中立の立場にたっているかが問われています。しかし、最終の審理や
様々な場面で、「入学説明会の当事者である生徒が卒業するまでに、処分撤回の決
定を」と主張していたにもかかわらず、現在まで人事委員会の決定がされていませ
ん。
(1)会員を広める運動
支援する会ニュース等を活用しながら会の宣伝と会員の拡大に努めました。とり
わけ、所沢高校PTAとは連絡を取り合い、共に運動をすすめました。本年4月竹
永先生は他校に異動になりました。しかし、2001年度も所沢高校PTAでは、
6月の総会において、竹永先生の支援を活動方針として組織決定をしています。
(2)県への働きかけ
毎回の公開口頭審理の傍聴を取り組み、市内外の様々な団体に協力を呼びかけま
した。また、人事委員会へ「所沢高校教諭竹永先生の処分に対して、公正な判断を
要請する」署名を昨年度に引き続き取り組みました。口頭審理当日及び、結審後も、
教職員組合の協力も得ながら宣伝行動を行いました。また、現在人事委員会開催毎
に人事委員会事務局に審議結果の確認をしています。所沢高校PTAは、3学年保
護者の意見書を最終審理当日に提出し、さらに、県知事および埼玉県教育委員に手
紙を送付するなど独自に精力的に県への働きかけをしました。
(3)広報活動
口頭審理のたびに支援する会ニュースを発行し、公開口頭審理の様子を会員内外
に知らせました。また、ニュースにお知らせが掲載できないときは、会員にはがき
で口頭審理への案内を発送しました。
所沢高校PTAは、昨年度に引き続き支援する会ニュースを全会員に配布してい
ます。
インターネットを利用し、毎回の審理の様子を多くの方に知らせました。
(4)報告集会
公開口頭審理後のまとめの集会を、大切な場と位置付け毎回取り組みました。こ
のまとめの集会が情報の交換の場となると同時にお互いに励まし合う場となりまし
た。
本年2月4日緊急シンポジュウム「生徒・父母の学校参加現状と展望」を開催し
ました。また、浦野東洋一東大教授の講演と津田玄児弁護士(所沢高校生徒人権救
済代理人)清水康幸PTA会長浦野教授によるパネルディスカッションを行いまし
た。竹永先生の勝利を確信すると同時に、生徒の自主活動のあり方と、PTAの関
わりを学びあいました。
【3】2001年方針(案)
弁護団の奮闘と、私たちの運動の成果で公開口頭審理は成功裏に結審しました。
しかし、結審後7ヶ月たった現在、まだ人事委員会結論が出されていません。竹永
先生への処分が不当なことは誰の目にも明らかです。引き続き「早急かつ公正な決
定を求めて」運動をすすめていきましょう。
私たちは、この処分の意味を「所沢高校の自主活動を壊す為に竹永先生を処分し
た」と規定し、運動の意味を「竹永先生の処分の撤回だけでなく、所沢高校の自主
自立自由の校風や生徒の活動を守るという意味をも併せ持つことになる」と確認し
て運動をしてきました。全国の会員の方から「子どもの教育を守るためにがんばっ
てください」「校長権限が強化され、職員会議が機能しなくなっているいま、ぜひ
勝利して、この逆風をはね返してください」と励ましの言葉が届いています。
人事委員会での争点は (1)事実誤認 (2)手続き不備 (3)竹永先生の発言の正当性
(4)生徒の自主活動への不当な攻撃でした。一方県側のよりどころは「形式的な校
長権限論」であります。この3年間で、全国的におよび埼玉県でも職員会議の補助
機関化が進められ、校長権限がますます強化されていることを考えると、この人事
委員会で勝利することは、「生徒の自主活動をどう保障するか」ということに指針
を与えるものとなるばかりか、「教育委員会・校長の権限強化が教育の目的に逆行
している」ことを県内外に示す結果となります。
なんとしても人事委員会で勝利を得るために奮闘しましょう。
人事委員会の決定後、竹永先生の不当処分撤回の運動が地裁段階へ進む場合、引
き続き支援活動を取り組みます。
具体的な運動の進め方
(1)会員を広める運動
・所沢高校教職員・所沢高校PTAと連絡を取り合い共に運動を進めます。
・県内、市内の労働組合や市民団体の協力を求め、加入を呼びかけます。
・県内外の集会や研究会に参加し、加入を呼びかけます。
(2)県への働きかけ
・「早急かつ公正な決定を求めて」県への働きかけを行います。
(3)広報活動
・支援する会ニュースの発行を継続し増す
・インターネット等様々な手段を使って、多くの人たちに情報を伝え、会の宣伝
と加入の呼びかけをします。
(4)運動の節目節目に報告集会を取り組みます。
人事委員会の決定が下された後には、すみやかに報告集会と臨時総会を開催し
ます。
【4】2000年度所沢高校教諭への不当処分撤回を支援する会決算書
収入の部
予算 決算 増減 摘要
繰越金 2,107,193 2,107,193 0
会費 1,800,000 683,000 ▼1,117,000 1000円×683人
カンパ 500,000 1,260,977 760,977
雑収入 10,000 0 ▼10,000
合計 4,417,193 4,051,170 ▼36,023
支出の部
通信費 1,400,000 1,262,995 ▼137,005 ニュース等郵送費用
印刷費 1,700,000 1,720,260 20,260 意見広告1,364,000
ニュース印刷・封筒等
事務費 80,000 44,183 ▼35.817 タック紙等
弁護団費 600,000 600,000 0
交通費 60,000 60,000 0 シンポ講師交通費
会議費 30,000 74,528 44,528 会場費
雑費 20,000 7,204 ▼12.793 消耗品
予備費 527,193 0 ▼52、7193
合計 4,417,193 3,769,170 ▼648,023
収入合計額 4,051,170
支出合計額 3,769,170
繰越金額 282,000(2001年度へ繰越)
以上のように報告いたします 会計 ●●●●
現金出納簿領収書およびその他の諸帳簿、貯金通帳を確認し
誤りなく、適正に執行されていることを認めます。
6月15日 会計監査 ●●●● 印
●●●● 印
【2001年度予算案】
収入の部
2000年決算 2001年予算 増減 摘要
繰越金 2,107,193 282,000 -1,825,193
会費 683,000 1,000,000 317,000 1000円×1000人
カンパ 1,260,977 800,000 -460,977
雑収入 0 5,000 5,000
合計 4,051,170 2,087,000 -1,964,170
支出の部
通信費 1,262,995 700,000 -562,995 16万*3回、8万*2回
印刷費 1,720,260 300,000 -1,420,260 ニュース2回
事務費 44,183 40,000 -4,183
弁護団費 600,000 0 -600,000
交通費 60,000 20,000 -40,000
会議費 74,528 40,000 -34,528 総会会場
雑費 7,204 10,000 2,796
予備費 0 977,000 977,000
合計 3,769,170 2,087,000 -1,682,170
(Web管理者記)
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