所高生の自由と教育を考える委員会だより
発行者:所高生の自由と教育を考える委員会
発行日:2001年2月26日(月)

所高生の自由と教育を考える委員会だより

                    所沢高校PTA                     所高生の自由と教育を考える委員会発行 2001.2.26
------------------------------------(01)------------------------------------ ◆◆学習会:『生徒会話動を知ろう!』報告◆◆  1月24日(水)、当日会議室が使用できないということで、急遽理科講義室に場 所が変更になりましたが、生徒11名・先生2名・保護者13名の出席者で行われま した。今年度の生徒会は新しいことに取り組んでいるようなので、その様子を詳しく 知りたいということで、忙しい生徒やみなさんに集まってもらい、生徒会本部発行の 「FREE」(授業アンケート・委員会アンケートなど7枚)をもとに話してもらい ました。本当にこんなにも頑張っているのか、さすが所高生と感心させられました。 今後もこのような横会を持ちたいと思います。  以下、その概要をお伝えいたします。尚、参加した複数の生徒のみなさんの発言を 各委員会・本部ごとにまとめましたので、ご了承下さい。 【ホームランをめざすHR委員会】  ホームランは、みんなが望むものであり、すごいもの。ホームランの委員会をめざ そうということで頑張ってます。  まず最初にやったのはHR委員みんなでの議事運営のルールの勉強会.その効果か、 輪番制で議長が代わりますが、みんなよくやってくれています。  LHR(ロングホームルーム)を活発化しようということでどうしたらよいか皆で 話し合い、アンケートをとったりしました。力を入れているのに昨年とあまり変わら ないという結果でしたが。  LHRで一番人気があるのは「焼き芋」です。HR委員の人が中心になって中庭な んかでやっています。LHRの時間に帰ってしまう人がいるという問題もあります。  今年度は身近な問題に取り組むという目標を入れました。部活の入部率が悪いので 部活に入ろうと呼びかけをし、その結果18人位入部しました。部活動加入週間につ いてのアンケートをとり、その結果を新入生に生かすよう本部に伝えます。  上履き問題について、本部から取り扱って欲しいというリクエストがあり、HR委 員会で扱うことになりました。検討委員会を作って頑張ってもらっています。  委員会活動をもっと報告して欲しいというアンケート結果があったので、努力して きたつもりでしたが、活動が伝わってないところがあったので、もっと理解してもら えるよう努力していきたいと思っていますも生徒みんなに理解してもらえないとHR 委員だけで活動しているような感じがしてしまいますから。 【今、もう忙しくて、、、卒業記念祭実行委員会(卒実)】  卒実は1,2年の各クラスから2名計38名で構成されています。それだけでは実 務的な面でも足りないので、常時有志を募集しています。今、1年生を中心に10人 か20人位います。  記念祭だけでなく、入学を祝う会も担当しています。  学校に来られない日を除くと記念祭まで1ケ月を切ってしまったので、もう忙しく ------------------------------------(02)------------------------------------ て、今、係りの人が頑張っています。  去年は記念祭が終わって気が抜けてしまって、祝う会の準備にちょっと手が行き届 かないところがあったので、今年は頑張って気を抜かないようにと思ってます。  11月の生徒総会で決まった卒実の方針は修正案が3年生からあったりしたのです が、ほとんど去年と変わりません。いろいろな考えを持っている人・意見に対応でき るよう、「式」には触れず、中立の立場をとり、3年生や在校生の意見も尊重してい こうという風な方針が通りました。3年生から、来年に向けて卒業・入学問題を改善 とか前進していく姿勢を文に入れて欲しいという修正案が出ました。その時は、すぐ に解決というのは難しいけれど、校長先生や先生方と話し合っていけたらと決めたの ですが、時間的に難しくて、、、でも話し合いの場を持たなくてはと思っています。  各担当が分担していろいろな企画を考えたりと頑張っています。ただ、卒実内部で 各係の動きが把握できていないと記念祭の運営がバラバラになってしまったりするの で、卒実の全体会でしっかり動きを把握しなくてはと思っています。卒実だけでなく 生徒会全体にも伝わらないと、在校生に大切な記念祭をやっていこうという気持ちが なくなってしまいます。また、卒実が各クラスでどう伝えていくかも大切です。プリ ントを配ったりする予定ですが、読んでくれるとは限らないので、一生懸命伝えてい く必要があるということを全体会で伝えました。今年は去年なかった試みをしますの でお楽しみに。 特に1年にとっては、この委員会のあり方とか基本的な概念につい てしっかり理解していないとできない仕事だと思います。卒業・入学行事の問題をど う解決していくか、行事に対する意識をどう高めていくか、これから所高の行事面に ついて良くしていく上では必要だと思います。 【身近な問題に取り組んでいます。生徒会本部】  他校などと幅広い交流をする、学枚内で意見が言える環境を作る、身近な生徒会活 動を、などを目標に活動しています。今年は「FREE」をよく出しています。デザ インも考え、いいものができて、評判もよいようです。こまめに定例連絡会議の情報 とかアンケートの結果とかを載せています。今年はとにかく動きが早いです。 ★他枚との交流  今までは積極的にしてきませんでした。今年はむしろ所高が中心になって新しい交 流会をやろうということで、手紙をいろいろな学校に出しています。2月3日には学 校で交流会をする予定で(*)、おもしろい話が出来るんじゃないかと考えています。 継続的にやって行けたらいいなと思っています。 ★教職員と生徒との定例連絡会議  先生と生徒が話す機会を持つという会義で、学期に1回開かれています。本部が一 般生徒からテーマを募集して、それを先生と一緒に話していこうというもの。今回は これをフル活用して、授業やロッカーの鍵問題について話し合いました。 『授業について』  「授業ぶっちゃけトーク」という場を設けて、最初生徒だけに来てもらって授業に ついて率直な話し合いをしました。それをもとに、先生や授業をどう思っているかと いう内容を中心に1回目のアンケートをとりました。このとき、わからないところが あってもなかなか聞けなかったなど、先生と生徒の距離が深いんだなというものを感 じました。2回目は先生に言いたいことは、といった内容を中心にとりました。生徒 はこのアンケートをすごく真面目に書いてくれていて、先生の方も、授業にとても役 (*)5校29名の参加があり、とても有意義な会がもてたそうです。 ------------------------------------(03)------------------------------------ 立つと言ってくれる先生がいました。これらを踏まえて、学期末に定例連絡会議で授 業について話しました。この会議は先生と生徒が話せる貴重な場だから、それを活か さない手はないと、この時重点的にやったのが、とにかく人を集めるということでし た。「ていれい君」というマスコットキャラクターを作って貼りまくったり、ポスタ ーを書いたり、「FREE」で宣伝したりしました。先生にも一人一人に頼みに行っ たりして、各教科ごとに代表の先生が来てくれました。生徒にも声かけをしたりして 17人集まりました。前回、上層き問題の時は先生は生活指導の先生2人でしたが、 今回はたくさん人が集まり、盛り上がっておもしろい話が聞けたと思います。  距離ということで言うと、先生は一言言うにも生徒の反応をそれなりに期待してい て、それなのに生徒はただ言われているだけだったりして、先生とすればなにくそと 食い下がって欲しいのにという場合もある。その辺のことも情報をいろいろ出して、 生徒の中で気軽に取り扱ってもらえたら、考えてもらえたらいいと思っています。  最初のアンケートの回収率は54.3%で、授業の満足度は49.21%でした。 満足を100%としての全体の平均です。すぐに変化はないかもしれませんが、先生 と生徒が話すことで共通理解を作ることができて、それが良かったと思います。2回 目は80%位の回収率でした。関心が高まってきているという感じがします。  授業に関することを扱ってから、生徒の生徒会に対する見方が変わったというか、 「FREE」もみんなしっかり読んでくれて、何か本部もちょっと期待されてきたか なという感じがして、それでこちらもやる気が湧いてきています。 『ロッカーの鍵問題』  盗難の問題もあり、ロッカーに鍵がないということに気が付いたんです。他の学校 にはあるそうですが。ロッカーに鍵が欲しいですかというアンケートを取ったら79. 23%の支持がありました。そこで、定例連絡会議を要望・要求の場として使って、 鍵を付けて欲しいと要望を出してみました。それが職員会議に出されて、今、生活指 導部の先生が検討して下さっています。 《先生からの報告》   ロッカーのことについて、どうなっているかお知らせします。各教科・係りの先   生から13年度の備品購入計画を出してもらいました。生活指導の先生かちロッ   カー購入の要望も出されています。今あるロッカーは鍵が付けられない型で鍵だ   け付けることはできず、新しく購入するには1学年190万かかるそうです。備   品購入予算は12年度440万ですが、現在出されているロッカー以外の要望総   額が950万、それにロッカーが580万です。大きくオーバーしています。で   すから関係する先生や事務の人たちでどう削るか話し合わなくてはなりません。   枠は決まっていますから。よい知恵をみんなで探して下さい。 ★生徒会予算について  今期の会計には2つ課穎がありました。1つは生徒数の減少による生徒会費減、1 クラス減ると32万円位減ります。今期は前年度からの繰越金も減って、今まで10 00万円位あった予算が、870万円位になってしまいました。それで予算決定のプ ロセスを大きく変えなくてはならなくなりました。  もう一つは部活動予算の配分の仕方。それまで前年度をもとに配分していたものを、 前年度から部活動内容に応じて配分するやり方に変えました。それで急に予算が減っ た部もあり、ちょっともめたという経緯がありました。今年度も基本的には同じやり 方でいくことになったので、もめないようにという問題があります。  予算はまず大枠を決めます。予算大枠とは生徒会の各活動費、つまり行事費、委員 ------------------------------------(04)------------------------------------ 会費、部活動費などにどれだけ配分するかというものです。いままで本部が決めてい たものを、各代表に集まってもらって全体で話し合って決めました。この時、無駄な ものを見直していこうということになり、実際、行事費を少なくしようということで 所高祭費や体育祭費を減らしました。例えば、所高祭の後夜祭のステージをなくし体 育館でやることにして20万円くらい削減、さらに細かいところの見直しで150万 円から147万円に削減しました。所高祭バックアップ委員会の人も頑張ってくれま した。  部活動費の配分のことで、本部はまず公聴会を開きました。この時の予算請求の合 計は、予算404万円に対して約700万円でした。公聴会は皆さんに減らさなくて はならないという自覚をもってもらうような形で行われました。この後2月2日から 予算折衝をします。その折衝が終わってからもう一度公聴会を開くなど丁寧にやって いきます。 『生徒数減少による予算不足・後援会からの支援要望』  今後も生徒減が予想され、800万円を切ってしまう事態になることが考えられま す。何とかどうしたらよいかという中で考えたのが、後援会の方にお金を支援しても らおうという案なんです。部活動にはあるのですが、生徒会費自体には支援がないの で、2002年から生徒会費を支援して欲しいという要望書を出しました。そして、 後援会担当の先生から後援会予算についてお話をしてもらいました。150万円を要 望したのですが、それを捻出するためにすぐに他の予算を削るのは難しそうなので、 少しでも支援して欲しいという要望書を作って、ねばり強く交渉していきたいと思っ ています。  もう一つ、後援会の予算の摘要の詳細を公開して欲しいという要望も出しました。 ★缶飲料販売の要望  アンケートで缶ジュースの販売を復活して欲しいというのが多かったので、先生に なぜなくなったのか聞いて「FREE」に出しました。缶の回収とかの問題があって、 業者との関係で今は販売をしていないそうです。先生の方から業者を変えれば解決で きるのではという案も出ているので、アンケートをとって、それをもとに要望書を作 って先生方に検討してもらうよう動いてみようかと思っています。 《先生からの説明》   牛乳屋さんとの契約では牛乳の紙パックは業者自ら回収して持っていってもらう   ことになっていました。ところが缶も売るようになったのです。が、業者は缶は   処分しない。缶がゴミ箱にあふれてしまったわけです。それで元に戻そうという   ことで缶販売を止めてもらったというわけです。アンケートをとるのはよいので   すが、缶の処分のことも考えないと。学校のゴミ回収は有料なんです。年間70   万円位払っています。ゴミを減らすというのは学校全体の課題だと思います。 《生徒から》   要求もしていきますが、そのことにも取り組んでいこうと思っています。もちろ   ん缶の処理のことも考えていきます。 ★卒業・入学行事における思想・信条の自由の保障について  卒業する方も入学する方も、気持ちよく迎えられるような形をとっていこうと、こ れからいろいろ校長先生と話し合っていきます。これから動くという感じですので、 情報を「FREE」で流していきたいと思っています。 生徒発行の「FREE」「ホームラン」「卒実な気持ち」がとても充実 しています。是非、お子さんに見せてもらって下さい。 おもしろいですよ!                   担当:KK、SA、TY、HM、MR、MH                   発行責任者:SS(042-***-****) ------------------------------------(end)-----------------------------------
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