FREE
第32号
発行者:生徒会本部
発行日:2001年2月6日(火)
第32号 2001年2月6日発行
FREE 生徒会本部
卒業式・入学式の思想・信条の保障
校長先生と話し合いました
生徒総会で承認した「卒業式・入学式で思想・信条が保障されるように教職員と話
し合っていく」という方針に基づいて、生徒会本部では1/29に校長先生との話し
合いをおこないました。その中で生徒会本部のことはいくつかの点を確認・要望しま
した。
以下、話し合いの要旨です。
○日の丸・君が代は強制しない
本部:「君が代」斉唱や起立の強制はしないですね?
校長:以前から言っているとおり、強制はしません。
本部:昨年、「生徒総会での質問に答えて」という文書を出して、無理矢理起立さ
せたり、歌わせたりはしないということを明言しましたが、今年も文書で
「強制はしない」と出してもらえませんか?
校長:昨年と同じ内容のものなら出しましょう。
*校長先生ははっきりと「強制はしません」と言ってくれました。
○卒業式への出席を強要しないでほしい
本部:昨年の卒業式に出席せずに教室で待機している生徒に対して、一部の先生が
厳しい口調で「卒業式に出なさい!」と指導することがあった。非常に嫌な
思いをした生徒がいるので、今年はこのようなことはないようにしてほしい。
校長:卒業式は学校行事だから「出なさい」と指導するのは当然。しかし、「強い
口調」という点では職員会議ですでにそのような話は出ているから、先生方
もわかっていると思う。
本部:卒業式・入学式に出席しないことで不利益になることはありますか?
校長:ありません。
○「一人一人の考えや思いは大切にされるべき」と
生徒自身で言いたい。
生徒会本部では式が始まる前に式場にいる全員に対して、「一人一人の考えや思い
を大切にしましょう」というメッセージを伝えたいと考えました。そのことでより一
人一人が自分の考え・思いを大切にできると思うし、思想の問題で式に出にくい人も
安心して出られると思います。だから、このことを校長先生に提案しました。
ウラへ
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本部:卒業式・入学式の開始直前に生徒会から「一人一人の考えや思いを大切にし
ましょう」という趣旨の発言をしたい。
校長:入学式についてはいいでしょう。ただ、祝う会があるから内容的にかぶらな
いようにしてください。
本部:卒業式はだめなんですか?
校長:入学式は去年はほぼ全員が出た。しかし、まだ卒業式は全員が出るような体
制ではない。そのような中で生徒会が「一人一人の考えや思いを大切にしま
しょう」と発言するのは、出席しない人を奨励してるようにとれてしまうの
ではないだろうか。
本部:それについてはまた話し合いを持ちましょう。
→入学式直前に本部からのメッセージを言うことになりました。新入生に対しての
最初の言葉なのでしっかりとやっていきます。
○入学説明会での説明がしたい
本部:生徒会から入学説明会で新入生に対して、現在の状況説明などをしたいので
すが。
校長:入学説明会については事務連絡がメインですので、去年と同じくご遠慮願い
たい。
本部:プリントの配布を去年したが、それはいいのでしょうか?
校長:いいです。
○入学式での控え室を用意したい
本部:入学式で出席したくないという新入生や保護者がいるかもしれないので、い
ちおう控え室を準備しておきたいのですが。
校長:昨年は過渡期的措置として「式の意味を含む祝う会・記念祭」を認めたが、
今後生徒のみんなはそういう方向でいいと思っているのか? 控え室を作る
ことがこれからの所高のためになるのか?
→この要望は結局撤回しました。
○起立のタイミングの問題
本部:昨年の卒業式・入学式では開式の言葉で起立したまま、着席をせずに国歌斉唱
がおこなわれたが、これでは座りたい人が座りにくいのではないでしょうか。
校長:職員会議では、逆に国歌斉唱の前に着席していると立ちたい人が立ちにくいと
いう意見も出たが…。
本部:起立の際には司会から「起立」という合図がかかるので、そんなことはないの
では?
→もう少し本部の中で検討していきます。
今回の話し合いでは生徒会本部の考えを示しました。いくつかは校長先生に受け入
れ、「強制はしない」とはっきりと言ってくれました。校長先生はとても好意的に話
し合いができ、お互いが理解が進んだのでよかったと思います。また、「卒業式前の
生徒会本部の発言」などいくつかの問題の話し合いの決着がまだついてないので、本
部内での話し合いをさらに深め、まとまったところで、再度話し合いをおこないたい
と思います。
(Web管理者記)
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