所沢高校 Non-Official 資料20000929a

人事委員会
平成１０年（不）第３号懲戒戒告処分事案
第１５回口頭審理調書
2000年9月29日(金)

(Ｗｅｂ管理者記)
　４ページ記載の「提案(1)」及び「提案(2)」は、正確には「提案①」及び
　「提案②」ですが、機種依存の「まる付き数字」ですので変換しました。

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│　　　　　　　　　第　１５　回　口　頭　審　理　調　書　　　　　　　　　│
├───────────┬────────────────────────┤
│　事　案　の　表　示　│　　　平成１０年（不）第３号事案　　　　　　　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　請　　　求　　　人　│　　　竹永　公一　　　　　　　　　　　　　　　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　処　　　分　　　者　│　　　埼玉県教育委員会　　　　　　　　　　　　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　期　　　　　　　日　│　　　平成１２年９月１９日　　　　　　　　　　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　場所及び公開の有無　│　埼玉県庁　　第三庁舎　　講堂　　　公　開　　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　開会及び閉会時刻　　│　午後２時３０分開会　　　午後４時２６分閉会　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　　　　　　　　　　　│　委　員　長　　　坂　巻　　幸　次　　　　　　　│
│　審　理　委　員　　　│　委　　　員　　　久保木　　宏太郎　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　委　　　員　　　渡　邉　　圭　一　　　　　　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　　　　　　　　　　　│　　事務局長　　　加村　トク江　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　次　　長　　　渡辺　　三男　　　　　　　　　│
│　審理事務補助職員　　│　　主　　幹　　　吉野　　　昇　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　主　　査　　　小山　　　堅　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　主　　任　　　高田　　裕之　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　主　　任　　　星　　　友治　　　　　　　　　│
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│　　　　　　　　　　　│　請求人側　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　請求人　竹永公一　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　代理人　桜井和人　　中山福二　　野本夏生　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　佐々木新一　鍛治伸明　　池永知樹　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　岩下豊彦　　谷村勝彦　　和田　茂　　│
│　当事者の出席状況　　│　　　　　　米浦　正　　竹下里志　　林　　哲　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　宮良敦子　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　処分者側　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　代理人　鍛治　勉　　飯塚　肇　　白鳥敏男　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　清水　憲　　根岸　玲　　赤松峰親　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　桝澤　智　　和田幸男　　伊東良男　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　証　人　　遠藤孝一　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　審理の記録　　　　　│　　　　　　　別　の　と　お　り　　　　　　　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　付属書類　　　　　　│　　　　　　　　　な　　　し　　　　　　　　　　│
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　　　　　　　平成１０年（不）第３号事案　第１３回公開口頭審理
平成１２年９月２９日（金曜日）
午後２時３０分開会

○委員長（坂巻）　ただ今から、平成１０年（不）第３号懲戒戒告処分事案第１５回
　　　口頭審理を行います。
　　　　人事委員会としましては、不服申立て制度の趣旨のもとにこの審理を進めて
　　　いきますので、当事者及び代理人におかれては、秩序ある審理が行われますよ
　　　う御協力願います。
　　　　傍聴人の方も、不服申立て制度の趣旨を御理解の上、御静粛にお願いいたし
　　　ます。
　　　　なお、審理に際しまして、３点ほど注意事項を申し上げます。
　　　　まず、両当事者の発言は、速記者が記録を取りますので、その都度、名前を
　　　言って発言してください。
　　　　録音機の使用や写真撮影を行うことを禁止します。
　　　　傍聴人は、傍聴券の裏に記載されている傍聴規則を守ってください。特に、
　　　審理関係者の発言に対して批判や野次を加えたり、拍手をしたりすることは厳
　　　に慎んでください。
　　　　審理進行の妨げになるので、場内では携帯電話やポケットベルのスイッチは
　　　切ってください。
　　　　これらを守らない傍聴人には退場していただくこともありますので、御注意
　　　ください。

　　　　前回の口頭審理以降に提出された書面を確認いたします。
　　　　処分者側から、平成１２年９月１８日付けで、証人に対する尋問事項書が提
　　　出されておりますが、その写しは既に請求人側に渡っていると思いますが、よ
　　　ろしいですね。
○請求人代理人（中山）　はい。
○委員長（坂巻）　それから、請求人側から、９月２９日付けで証拠の申出書、それ
　　　に甲１３３号証ないし１４８号証が提出されております。これもまた、写しは
　　　処分者側に渡っていると思いますけど、よろしいですか。
○処分者代理人（鍛冶）　はい。
○委員長（坂巻）　はい。その認否については、後ほどまた書面でお願いいたします。
　　　　それから、請求人側から本日付け、９月２９日付けで、代理人選任届けが提
　　　出されております。その写しも処分者側に渡っておりますね。
○処分者代理人（鍛冶）　はい。
○委員長（坂巻）　新たに提出された代理人、宮良敦子さんですか。代理人おります
　　　か。
○請求人代理人（宮良）　はい。
○委員長（坂巻）　書証については以上だと思いますけど、よろしいですか。
○請求人代理人（中山）　ちょっとよろしいですか。
○委員長（坂巻）　はい。
○請求人代理人（中山）　書証について、本日提出した……。
○委員長（坂巻）　甲第１３３号ないし１４８号証ですか。
○請求人代理人（中山）　はい。これのうちですね、甲第１３４号証は甲第１４号証
　　　と重複しておりまして、後で気がつきまして、申し訳ありません。
○委員長（坂巻）　重複している。
○請求人代理人（中山）　重複です。甲第１４号証と同一のものを、また甲第１３４
　　　号証ということで出してしまいました。一応念のため。
　　　　どうしましょう、前にもちょっとそういうのが、若干ちょっとありまして。
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○委員長（坂巻）　前にも、重複しているのありましたね。
○請求人代理人（中山）　ありました。それを……。
○委員長（坂巻）　だから、それ最終的に整理してください。
○請求人代理人（中山）　そうですか。
○委員長（坂巻）　前に釈明を求めてあるのですが、まだ……。
○請求人代理人（中山）　いや、一応ね、お答えして、あのときはどういう扱いにし
　　　たですか、あれと同じ扱いでよろしいかと思うんですけど。なんか、一応お答
　　　えしたような気がするんですけど……１回調べてみます。
○委員長（坂巻）　私の方としては、まだ、釈明、訂正などないし、そのままのよう
　　　な気がしますが。
○請求人代理人（中山）　口頭で、この人事委員会の記録の中にはその旨、これとこ
　　　れが重複しているということは申し上げていて、その扱いについて、ちょっと
　　　私もはっきり、どうしたか、記憶しておりませんけれども。
○委員長（坂巻）　今回は、甲第１３４号証と……。
○請求人代理人（中山）　１４です。
○委員長く坂巻）　甲第１４号証と重複していると。
　　　　それでは、同じものでしたら、どうですか。甲第１３４号証は、抜いたらど
　　　うですか。
○請求人代理人（中山）　抜いちゃって……。
○委員長（坂巻）　欠番にして。
　　　　よろしいですか。甲第１３４号証、「卒業式巡り対立」という所沢高校の新
　　　聞記事です。
　　　　欠番でいいですか。
○処分者代理人（鍛冶）　１３４ですか。欠番。
○委員長（坂巻）　はい。ちょっとおかしいですが。欠番でいいでしょう。
○請求人代理人（中山）　はい。
○処分者代理人（鍛冶）　それから、こちらの平成１２年９月２１日付け書証認否書、
　　　今陳述しました？
○委員長（坂巻）　９月２１日付けの認否書……来てますか。
　　　　それは、請求人代理人の方へは行ってますか。
○請求人代理人（中山）　ええ。
○委員長（坂巻）　それでは保留し、確認してからということで。
　　　　失礼しました。
　　　　それでは、予定されております、処分者側から申請された遠藤孝一証人の尋
　　　問を行います。遠藤証人、証人席にお進みください。
　　　　どうぞ、お座りください。
　　　　　〔遠藤証人　証人席に着く〕
○委員長（坂巻）　それでは、証人尋問する前にお聞きいたします。
　　　　氏名、住所、職業、年齢をおっしゃつてください。
○証人（遠藤）　遠藤孝一。職業は、現在、川越西高等学校の校長です。年齢は■■
　　　歳です。
○委員長（坂巻）　証言に先立って宣誓をしていただきますので、御起立の上、お手
　　　元の宣誓書を朗読してください。
　　　　皆さんもお立ちください。
　　　　　　〔全員起立〕
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○委員長（坂巻）　どうぞ。
○証人（遠藤）　宣誓書
　　　　良心にしたがって真実を述べ、何事もかくさず、何事もつけ加えないことを
　　　誓います。
　　　　　　〔全員着席〕
○委員長（坂巻）　署名してください。
　　　　　　〔署名押印する〕
○委員長（坂巻）　証人尋問を開始する前に、一言、御注意を申し上げます。
　　　　証人が証言に際して、正当な理由なく証言を拒み、若しくは虚偽の陳述をし
　　　ますと、地方公務員法第６１条の規定により、３年以下の懲役、又は１０万円
　　　以下の罰金に処せられるという制裁がございます。良心に従って真実を述べて
　　　いただきますようお願いいたします。
　　　　尋問時間ですが、処分者側はどのぐらいですか。
○処分者代理人（飯塚）　４、５０分予定してます。なるべく４０分ぐらいで。
○委員長（坂巻）　４、５０分。
　　　　そうすると、請求人側は、一応２時間取ってありますから、今日で終わらせ
　　　るということで。
　　　　２時間の範囲で、両方で御協力願います。
　　　　それでは処分者側代理人、どうぞ。
○処分者代理人（飯塚）　処分者代理人の飯塚から質問します。
　　　　まず証人に、乙第３０号証を示します。
　　　　　　〔乙第３０号証を示す〕
○処分者代理人（飯塚）　この陳述書は証人が作成したものですか。
○証人（遠藤）　私が作成したものです。
○処分者代理人（飯塚）　内容は間違いありませんか。
○証人（遠藤）　間違いありません。
○処分者代理人（飯塚）　特に訂正するようなところはありますか。
○証人（遠藤）　ありません。
○処分者代理人（飯塚）　この陳述書によりますと、証人は、平成９年４月１日から
　　　平成１２年の３月３１日まで、所沢高等学校の教頭を務めていたわけですね。
○証人（遠藤）　はい、そうです。
○処分者代理人（飯塚）　それでは、所沢高等学校のですね、平成１０年度の入学式
　　　に関してお伺いいたします。
　　　　所沢高等学校の職員会議で、平成１０年度の入学式のことが最初に職員会議
　　　の話題に上ったのは、いつの職員会議のことですか。
○証人（遠藤）　平成９年の１０月の２３日です。
○処分者代理人（飯塚）　職員会議で議題として上がる場合と、その他の事項として
　　　上がる場合があると思うんですね。今おっしゃったのは、平成９年１０月２３
　　　日には、どのようなかたちで職員会議に取り上げられたんでしょうか。
○証人　く遠藤）　生徒会の帯同よりということで……内容的なことを言うんでしょ
　　　うか。
○処分者代理人（飯塚）　議題として上げられたのか、それとも、それ以外の事項と
　　　して上げられたのか、まずお答えください。
○証人（遠藤）　議題として提案されました。
　　　　　〔乙第５号証を証人に示す〕
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○処分者代理人（飯塚）　今、証人が言った職員会議というのは、この乙第５号証に
　　　記載されております、平成９年１０月２３日の職員会議のことですね。
○証人（遠藤）　はい、そうです。
○処分者代理人（飯塚）　そこには、今、証人がおっしゃった議題に関する資料は添
　　　付されていますか。
○証人（遠藤）　あります。
○処分者代理人（飯塚）　どこにありますでしょうか。
○証人（遠藤）　最後の、今の資料の最後のページになると思います。入学を祝う会
　　　についてということで提案されました。
○処分者代理人（飯塚）　そこにですね、提案(1)としまして、「入学式を行わな
　　　い。」、それから提案(2)としまして、「生徒主催で教員が参画した「入学を
　　　祝う会」（仮）を行う。」というふうな記載がありますが、これが、今、証人
　　　がおっしゃった議案ということですか。
○証人（遠藤）　はい、そのとおりです。
○処分者代理人（飯塚）　この議案は、その職員会議ではどうなったんでしょうか。
○証人（遠藤）　結果は、賛成多数で、職員会議は可決されたわけです。
○処分者代理人（飯塚）　そのときの職員会議の審議というんでしょうか、検討の状
　　　況はどうだったんでしょうか。
○証人（遠藤）　校長が、この議題が提案されたときに、入学式を行ってくださいと、
　　　入学式を入学を祝う会に代えることはできませんということは、その時点で言
　　　っています。
　　　　しかし、それに特に反応して議論されたというような感じはありませんでし
　　　た。
○処分者代理人（飯塚）　今の、そのように校長が発言をしたわけですね。その校長
　　　の発言というのは、どの時点であったわけですか。
○証人（遠藤）　提案されて、説明があった後、すぐだと思います。
○処分者代理人（飯塚）　その校長の発言があった後、職員会議では、例えば質疑と
　　　かですね、意見の陳述とか、そういった審議はされたんでしょうか。
○証人（遠藤）　審議は一応されているんですけれども、議論らしい議論はなされな
　　　かったと思います。
○処分者代理人（飯塚）　結論的には、内田校長のそのような発言にもかかわらず、
　　　生徒会顧問による提案が賛成多数で可決されたということですか。
○証人（遠藤）　はい、そのとおりです。
○処分者代理人（飯塚）　校長はですね、その結論、すなわち、入学式を行わない、
　　　入学を祝う会を行うという提案は、結論として認めたんでしょうか。
○証人（遠藤）　採決された後、もう１回校長は言ってます。入学式を行ってくださ
　　　いと、入学を祝う会には代えられませんということで、冒頭で言った発言を繰
　　　り返していますね。
○処分者代理人（飯塚）　そうしますと、職員会議では賛成多数で生徒会顧問の提案
　　　が可決されたんだけれども、校長としてはそれは認めなかったということです
　　　か。
○証人（遠藤）　間違いありません。
○処分者代理人（飯塚）　そのときのことに関しまして、内田校長はですね、当日は
　　　そういう態度をはっきり示さないで、態度を保留していたんだと言う人もいる
　　　んですが、校長がですね、入学式をやらないことは認めませんというふうに明
　　　言したことは間違いないんですか。
○証人（遠藤）　間違いございません。平成９年度の入学式から一貫して、入学式は
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　　　行うということで、保留というようなことはあり得ないと思います。
○処分者代理人（飯塚）　その乙第５号証の２枚目を開けていただけますか。２枚目
　　　の議題１のところにですね、校長発言内容追加としまして、「・入学式をやっ
　　　てください。入学式をやらないことは認めない。」。それから、「・「入学式」
　　　を「入学を祝う会」に代えることはできない。」という記載がありますね……
　　　わかりますか。
○証人（遠藤）　分かります。
○処分者代理人（飯塚）　これは誰が記載したものですか。
○証人（遠藤）　校長と私です。
○処分者代理人（飯塚）　これは、この部分はですね、当初の職員会議録には記載さ
　　　れていなかったわけですよね。
○証人（遠藤）　なかったと思います。
○処分者代理人（飯塚）　なぜ、そういった、証人の証言にある当日校長の発言にも
　　　かかわらず職員会議録には記載されていなかったんですか。
○証人（遠藤）　そうですね、入学式、卒業式に関しまして、教職員に不都合になる
　　　ようなことについては、議長団の中の書記ですね、記載しませんでした。１月
　　　のその次の年ですけれども、平成１０年の１月１６日の職員会議録には、正規
　　　の書記が、校長発言として、私の発言あるいは、「言葉」というようなことを
　　　言ったでしょうか、ポイントだけは記録してください、書いてくださいと、押
　　　印できませんということを、はっきり書記の方に書いていただいています。
　　　　　　〔乙第６号証を示す〕
○処分者代理人（飯塚）　これは職員会議録ですね。
○証人（遠藤）　そうです。
○処分者代理人（飯塚）　今、証人がおっしゃった、平成１０年１月１６日の職員会
　　　議録ですが、先ほど証人が述べられたような校長の発言というのは、この中の
　　　どこに記録されていますでしょうか。
○証人（遠藤）　内容のページの３ページになりますでしょうか。
○処分者代理人（飯塚）　表紙から言いますと何枚目ですか。
○証人（遠藤）　４枚目ですね。
○処分者代理人（飯塚）　そのどこの部分に記載されていますか。
○証人（遠藤）　上から４行目です。
○処分者代理人（飯塚）　これは、手書きで書いてある部分の４行目と、それから５
　　　行目にかけてということでしょうか。
○証人（遠藤）　そうですね。
○処分者代理人（飯塚）　ここに書かれていることですね、読めば分かるんですが、
　　　どういった趣旨でこういった発言がされたわけですか。
○証人（遠藤）　校長は、それまでも何回か、私も校長発言を記載してくださいとい
　　　うことは、議長団ですよね、特に書記の方にお願いしたわけですけれども、先
　　　ほども申し上げたように、教職員の不都合な発言については記載がないという
　　　ことで、ここで初めて職員の方が校長発言を書いてくれたというようなことな
　　　んです。
○処分者代理人（飯塚）　ここではですね、書いてもらいたいというかたちで、いわ
　　　ば要請、要望というような発言のようなんですが、こういった、校長がお願い
　　　した結果はどうだったんでしょうか。
○証人（遠藤）　そうですね、ほとんど変わらないというようなことだったと思いま
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　　　す。書記の方が、書記の方に書いていただけなかったというようなことが続き
　　　ました。
○処分者代理人（飯塚）　中にはですね、その校長の要請に応じて、書いてくれた人
　　　もいたんですか。
○証人（遠藤）　そうですね、情報公開請求で検印しなければいけないと、職員会議
　　　録として正規なものにしなきや、公文書にしなきゃいけないということで、先
　　　生方にお願いしました。中には訂正、誤字もありましたので訂正したり、ある
　　　いは加えていただいたりした部分があります。
○処分者代理人（飯塚）　今の証人のお話ですとね、情報公開請求があったので、そ
　　　ういうふうに書いていただきたいというふうに頼んだように聞こえるんですが、
　　　今お聞きしているのは平成１０年の１月１６日の職員会議のことですよね、こ
　　　の当時は、そういった情報公開請求というのは出されていたんですか。
○証人（遠藤）　この部分については、情報公開請求は、この時点ではなかったと思
　　　います。
○処分者代理人（飯塚）　なかった。
○証人（遠藤）　失礼しました。
○処分者代理人（飯塚）　そういう、この時点では、そういった情報請求があったの
　　　で記載をお願いしたということではないわけですね。
○証人（遠藤）　そういうわけです。
○処分者代理人（飯塚）　そうしますと、この時点で校長がこのようにお願いをした
　　　趣旨ですね、もう１回、ちょっと簡単に述べていただけますか。
○証人（遠藤）　校長に最終的な学校行事を決める決定権がありますので、次に発言
　　　する部分は書いてください、なんていうことで書いてもらった部分もあるわけ
　　　です。そういうことで、最終決定権者、校長、私の言葉を書いてくださいとい
　　　うのは当然だと思います。
○処分者代理人（飯塚）　ここのところにですね、印が押せないという発言もしてあ
　　　りますよね。これはどういう意味ですか。
○証人（遠藤）　校長の印がないと公文書にならないんですね。職員会議録は公文書
　　　になるわけです。だから、職員会議を終わったら、それこそ１週間以内とか２
　　　週間以内に本当は検印が必要だと思います。それが押せないということなんで
　　　すね。
○処分者代理人く飯塚）　そうしますと、校長の発言が記録されていない状態では検
　　　印は押せないと、公文書はできないという趣旨ですか。
○証人（遠藤）　そのとおりです。
○処分者代理人（飯塚）　後にですね、内田校長と、それから証人によって、職員会
　　　議録に追加記載がされていますよね。
　　　　あなたと内田校長は、なぜそのような追加記載をしたんでしょうか。
○証人（遠藤）　先ほどもちょっとこれに関連して申し上げたんですけれども、先生
　　　方に、議長団ですね、私の発言を記載してくださいということでお願いしまし
　　　た。で、なかなか加除、訂正っていうんですか、していただけないんで、先ほ
　　　どもお話しましたように、加筆した時点は、情報公開請求がなされた後だった
　　　と思います。で、県の指導もありまして、加除、訂正したということです。
○処分者代理人（飯塚）　そうしますと、情報公開請求があったことが一つのきっか
　　　けになっているということですか。
○証人（遠藤）　そうです、はい。
○処分者代理人（飯塚）　この、証人と内田校長が追加記載した部分について伺いま
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　　　すけれども、その部分は何をもとに記載したんでしょうか。
○証人（遠藤）　卒業式、入学式に関しては、内田校長は、メモから発言したり、メ
　　　モを、必ず、発言したことについてはメモをとっていました。そのメモをもと
　　　に加除、訂正したということだと思います。
○処分者代理人（飯塚）　内田校長は、なぜそのようにメモをとっていたんですか。
○証人（遠藤）　やはり、あの状況の中で、発言によって、なんて言うんですか、誤
　　　解を招くようなことがあっちゃいけないと、自分の発言に責任を持とうという
　　　ことだったと思います。
○処分者代理人（飯塚）　そのように、内田校長が持っていたメモをもとに追加記載
　　　したということのようですが、あなたから見て、そのメモは正確だったように
　　　思いますか。
○証人（遠藤）　もちろん、最終的にはすごい量になりましたけれども、正確である
　　　というふうに思います。
○処分者代理人（飯塚）　内田校長がメモした内容については、あなたも実際に耳に
　　　したりしていたわけですか。
○証人（遠藤）　耳にしたり、目にしたりというようなことで、両方とも確認してま
　　　す、それは。
○処分者代理人（飯塚）　職員会議録に追加記載された内容は、あなたの記憶と比べ
　　　まして、正確なものであるというふうに言えますか。
○証人（遠藤）　正確なものです。私はそう思います。
○処分者代理人（飯塚）　それでは続いて、内田校長が、入学式を祝う会の前に入学
　　　式を行うと決定したことについてお伺いします。
　　　　内田校長が、入学を祝う会の前に入学式を行うんだというふうに決定したこ
　　　とはありますよね。
○証人（遠藤）　はい。
○処分者代理人（飯塚）　それは、いつごろそういった決定はなされたんでしょうか。
○証人（遠藤）　平成１０年の１月１６日だったと思います。その職員会議で、入学
　　　を祝う会、総務から時程の入った「入学を祝う会について」という議案が提出
　　　されたんですね。そういうことで、そのときに、口頭で内田校長は、入学を祝
　　　う会の前に入学式をやってくださいということをはっきり申し上げました。
　　　　　　〔乙第６号証を示す〕
○処分者代理人（飯塚）　これは、今、証人がおっしゃった平成１０年１月１６日の
　　　職員会議ですね。
○証人（遠藤）　はい。
○処分者代理人（飯塚）　ここの、先ほどおっしゃった入学を祝う会、総務会から出
　　　された資料はどこにありますか。
○証人（遠藤）　５枚目になりますでしょうか。
○処分者代理人（飯塚）　最後のページですね。
○証人（遠藤）　はい。
○処分者代理人（飯塚）　そこに、その５枚目の資料のどこに記載がありますか。
○証人（遠藤）　記載と申しますと……。
○処分者代理人（飯塚）　番号がありますよね、項目で。何番のところですか。
○証人（遠藤）　８番ですね、番号。
○処分者代理人（飯塚）　今、証人がおっしゃったのは、左の上層に⑧と書いてある
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　　　ところですが、それはちょっと、全体の資料の番号だと思うんですが、私がお
　　　聞きしているのは、その文章の中身でですね、項目が４項目にわたって書かれ
　　　ていますが、その中の何番目に記載されているかということです。
○証人（遠藤）　３番目に記載されています。
○処分者代理人（飯塚）　ここの、どこのことを言っておられますか。
○証人（遠藤）　４月９日の時程でしょうか、入学を祝う会ということで。
○処分者代理人（飯塚）　そうですね。これによりますと１０時半から１１時半まで
　　　入学を祝う会というふうな記載ですよね。
○証人（遠藤）　はい。
○処分者代理人（飯塚）　これですと入学式はできないということですか。
○証人（遠藤）　事前の準備が入ってますね。ここに書いてある文面どおりでなく、
　　　その前に準備があるというようなことで、校長が心配して、もちろん入学式を
　　　実施しなければいけないので、そこで発言があったということだと思います。
○処分者代理人（飯塚）　その日の職員会議でそのように校長が発言されたというこ
　　　とは、そのように校長が発言したことは、この職員会議のどこかに記載されて
　　　おりますか。
○証人（遠藤）　４ページ、４枚目になります。一番下のところにあると思いますが。
○処分者代理人（飯塚）　一番下のところに、入学を祝う会の前に入学式を行うとい
　　　う記載があるようですが、この部分のことですか。
○証人（遠藤）　はい、そうです。
○処分者代理人（飯塚）　この部分は、実際は、後で追加記載したものですね。
○証人（遠藤）　そうです。
○処分者代理人（飯塚）　この日は、内田校長は口頭でそういったことを言っただけ
　　　でしょうか、それとも文書で示したんでしょうか。
○証人（遠藤）　口頭のみだったと思います。
○処分者代理人（飯塚）　その後、内田校長が、そのようなことに関しまして文書を
　　　示したことがありますか。
○証人（遠藤）　文書で示しました。その次の職員会議ですね、１月の２２日に文書
　　　で示したと思います。
　　　　　　〔乙第７号証を示す〕
○処分者代理人（飯塚）　これは平成１０年１月２２日の職員会議録ですね。
○証人（遠藤）　そうです。
○処分者代理人（飯塚）　今、証人がおっしゃった、内田校長が示した文書というの
　　　はどこにありますか。
○証人（遠藤）　５枚目にあると思います。
○処分者代理人（飯塚）　５枚目に、「平成１０年度入学式について」という、内田
　　　校長名義の文書がありますが、これのことですね。
○証人（遠藤）　はい。
○処分者代理人（飯塚）　この文書のどこにそういった記載がありますか。
○証人（遠藤）　全体にそれは入っているわけですけれども、２番、３番ですね。
○処分者代理人（飯塚）　これによって、具体的に入学式の時間等、示してあるとい
　　　うことですか。
○証人（遠藤）　そうです。
○処分者代理人（飯塚）　一般的なことでお伺いしますが、高等学校でですね、入学
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　　　式を行うかどうかについては、最終的な決定権というのは誰にあるんでしょう
　　　か。
○証人（遠藤）　校長にあると思います。
○処分者代理人（飯塚）　それでは具体的にですね、所沢高等学校の、平成１０年度
　　　の入学式を行うかどうかについては、いつ、どのようなかたちで決定されたと
　　　言えますか。
○証人（遠藤）　１月の１６日に決定されたというふうに思っていいと思います。
○処分者代理人（飯塚）　それは、先ほどあなたがおっしゃった、校長が口頭でそう
　　　いったことを伝えたということによって決定されたということですか。
○証人（遠藤）　そう思います。
○処分者代理人（飯塚）　実は、その前年のですね、平成９年１０月２３日の職員会
　　　議では、入学式を行わないで入学を祝う会を行うんだということが賛成多数で
　　　可決されたということになっていますよね。そのことと、今、証人がおっしゃ
　　　った、内田校長が決定したこととの関係は、どういうふうに考えられますか。
○証人（遠藤）　教職員側では、校長の決定よりも職員会議の方を優先するような考
　　　え方なんですね。当然、校長に学校行事等の決定権があるわけで、言えば、１
　　　０月の２３日の校長発言で、私は、校長が入学式を行うというふうに……今、
　　　１月１６日と言ったんですけれども、本当は１０月の２３日に、入学式を行う
　　　という意思表示をしている、決定したんだというふうに思っております。
○処分者代理人（飯塚）　そうですか。ただ、具体的にですね、何日のいつごろ入学
　　　式を行うかということを具体的に示したのは、いつごろですか。
○証人（遠藤）　それは１月の１６日でいいんじゃないかなというふうに思います。
○処分者代理人（飯塚）　そういうふうに、具体的にはそういうことなんだけれども、
　　　校長の意思表示としては、既に前年の、平成９年１０月２３日の時点でなされ
　　　ているというふうに証人は理解しているわけですか。
○証人（遠藤）　そのとおりです。
○処分者代理人（飯塚）　それでは、入学許可についてお伺いいたします。
　　　　内田校長は、入学式の中で入学を許可したいというふうに考えていたようで
　　　すが、そのとおりですか。
○証人（遠藤）　そのとおりです。一貫してそのような考えをしてました。
○処分者代理人（飯塚）　具体的にですね、それを実際にそういうふうにやるんだと
　　　いうふうに校長が決定したことはありますか。
○証人（遠藤）　今、御覧になっていただいた、１月２２日の職員会議の文書で、入
　　　学式あるいは入学式を祝う会について出した、一番下ですね。
○処分者代理人（飯塚）　乙第７号証の……。
○証人（遠藤）　そうです。５枚目になります。
○処分者代理人（飯塚）　５枚目の、先ほど示しました、内用校長作成の平成１０年
　　　度入学式についてという文書ですよね。
○証人（遠藤）　はい。
○処分者代理人（飯塚）　ここの第何番目にそのような記載がありますか。
○証人（遠藤）　４番目です。
○処分者代理人（飯塚）　４番目に、「入学式で「入学を許可」し、その後、種々の
　　　事務手続をするのが望ましい。」というふうな記載がありますが、証人から言
　　　いますと、これは、入学式で入学許可することを決定したという意味に理解し
　　　ているわけですか。
○証人（遠藤）　私は、ここで決定したというように思っています。
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○処分者代理人（飯塚）　文言から言いますとね、入学式で入学を許可し、その後種
　　　々の事務手続をするのが望ましいということで、ちょっと、望ましいというこ
　　　とでね、考えを述べているように見えるんですが、具体的な決定、これもこの
　　　ときにされているんだというふうに理解できますか。
○請求人代理人（中山）　誘導尋問だ。
○証人（遠藤）　そうですね、入学式の中で入学許可を行うということは、校長は一
　　　貫して考えていました。一番ふさわしい場が入学式であると、入学許可を行う
　　　場ですね、それが入学式であるというふうに考えておりましたので、ここで、
　　　「望ましい」というような言い方をしておりますけれども、校長としては、入
　　　学式で行うということを決めていたと思います。
○処分者代理人（飯塚）　入学許可というのはですね、入学式の中で必ず行わなけれ
　　　ばならないというものですか。
○証人（遠藤）　そうは思いません。
○処分者代理人（飯塚）　証人はどう考えていますか。
○証人（遠藤）　やはり、学習指導要領にありますけれども、儀式的行事の最たるも
　　　のですね、そういうことで、入学式、卒業式、特に入学式の場合は、入学許可
　　　を入学式で行うのが一番適当ではないかというふうに思っています。
○処分者代理人（飯塚）　それでは、入学許可候補者説明会についてお伺いいたしま
　　　す。
　　　　これは、平成１０年３月１８日に行われたわけですね。
○証人（遠藤）　はい、間違いありません。
　　　　　〔乙第１号証の別添３を示す〕
○処分者代理人（飯塚）　そのときに配布された文書についてお伺いいたします。
　　　　この文書ですね、当日配布された文書ですか。
○証人（遠藤）　間違いございません。
○処分者代理人（飯塚）　誰が配布したものですか。
○証人（遠藤）　そこに書いてありますけれども、１学年団ということで配布したと
　　　思います。
○処分者代理人（飯塚）　この文書を配布することについては、事前に校長、若しく
　　　はあなたの方に話があったんでしょうか。
○証人（遠藤）　話はありませんでした。
○処分者代理人（飯塚）　内田校長は、この文書を配布することについて、この第１
　　　学年団の人たちですね、請求人も入っていたわけですね、その人たちに何か指
　　　示をしたんでしょうか。
○証人（遠藤）　これは、体育館で配布されて、この文書、問題があるということで、
　　　私が校長に報告しました。で、学年団の代表、請求人ですけれども、校長室へ
　　　ちょっと来てくださいということで、私の立会いの下に、この文書は、混乱を
　　　生じさせる、その元になるので、こういう文書はやめてくださいということで、
　　　配布することを止めたんですね。
○処分者代理人（飯塚）　証人は、この文書を配布すると、なぜ混乱が起きるという
　　　ふうに考えたんですか。
○証人（遠藤）　やはり、校長の考え方と相反する内容ですよね、この文書。それか
　　　ら流れからいって、混乱するんじゃないかなというふうに思いました。
○処分者代理人（飯塚）　具体的には、どういった点が校長の考えに反するというふ
　　　うに考えたわけですか。
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○証人（遠藤）　入学式を行わず、入学を祝う会のみをやりたいということだったと
　　　思います。それから、４月の９日の入学式に向けて、生徒の取組と、あるいは
　　　先生方の考え方を校長に十分理解していただくように努めるぐらいの話はあっ
　　　たと思います。それはなかなか難しいことだなと思いましたけど。
○処分者代理人（飯塚）　そういった校長の指示に対して、請求人はどのような態度
　　　をとったんでしょうか。
○証人（遠藤）　取りやめる話はなく、配布させてもらいます……今、思い出してい
　　　るんですけどね、はっきりどういうふうに言ったか覚えてませんけれども、配
　　　布を止めたことに対して拒否をして、体育館の方へ戻っていったということで
　　　す。
○処分者代理人（飯塚）　その後もこの文書を配布されたわけですか。
○証人（遠藤）　はい、そのとおりです。
○処分者代理人（飯塚）　この第１学年団の作成のこの文書ですね、これはなぜ配布
　　　されたというんでしょうか、何を目的で配布されたか、証人はどういうふうに
　　　理解していますか。
○証人（遠藤）　自分たちの考えていることをやろうということと、新１年生の保護
　　　者の支持を得ようとしたことも事実かなというふうに思います。
○処分者代理人（飯塚）　それは、何を元にそのように考えられるわけですか。
○証人（遠藤）　やはり文章と、職員会議等の流中ですね、その二つからだと思いま
　　　す。
○処分者代理人（飯塚）　それでは、説明会当日における校長と請求人の発言につい
　　　て、次にお伺いいたします。
　　　　あなたは、説明会当日に、その会場にいたわけですか。
○証人（遠藤）　はい、いました。
○処分者代理人（飯塚）　場所としては、どの位置にいましたか。
○証人（遠藤）　ステージに向かって右の前ですよね、校長の横に座ってました。
○処分者代理人（飯塚）　その説明会で、校長の述べたことと、請求人の述べたこと
　　　は全部直接聞いていましたか。
○証人（遠藤）　全部聞きました。
○処分者代理人（飯塚）　冒頭のあいさつの中で、内田校長の述べたことについてお
　　　伺いしますが、これは、テープを基に反訳書というものを作成されているんで
　　　すが、証人はそれを読みましたか。
○証人（遠藤）　読みました。
○処分者代理人（飯塚）　校長が述べたことは、その反訳手のとおりですか。
○証人（遠藤）　間違いないと思います。
○処分者代理人（飯塚）　請求人が発言した内容も読んでいますか。
○証人（遠藤）　読んでいます。
○処分者代理人（飯塚）　請求人がですね、第１学年団の代表として発言した内容、
　　　あるいはその当時の発言当時の状況、今、思い返してみて記憶にありますか。
○証人（遠藤）　あります。
○処分者代理人（飯塚）　請求人が発言するのを聞いたとき、証人はどういうふうに
　　　思いましたか。
○証人（遠藤）　やはり、困ったことになったなというふうに感じました。
○処分者代理人（飯塚）　なぜ困ったことになったなというふうに感じたんですか。
○証人（遠藤）　校長の発言に反する発言を学年代表が行ったからです。
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○処分者代理人（飯塚）　ちょっとね、その、校長の発言に反するとおっしゃったん
　　　だけれども、どこがどう違うのかお伺いします。
　　　　まず、校長はどういうふうに述べたんですか。
○証人（遠藤）　配布した資料を元に、入学式を行い、その後入学を祝う会を行うと
　　　いうことで、時程も入っているような文書です、それで説明しました。
　　　　その後、請求人の学年代表ですけれども、入学式は行わない、入学を祝う会
　　　のみを行いたいと思いますという発言です。それが校長発言と相反した発言じ
　　　ゃないかなというふうに思いました。
○処分者代理人（飯塚）　その、困ったことになったというふうに証人おっしゃった
　　　んですが、その、一番証人が心配したのはどういった点ですか。
○証人（遠藤）　やはり、入学許可候補者の説明会ですから、入口の所でやっぱり混
　　　乱すると。入学許可候補者、それと保護者ですよね、それこそ、いずれに出て
　　　いいか、いろいろ迷うと思うんですよね。そんなことで、混乱が生じなければ
　　　いいなということです。
○処分者代理人（飯塚）　実際に、出席者のあいだに混乱が起きたんでしょうか。
○証人（遠藤）　質問が何点かありました。質問からすると、混乱が起きたというこ
　　　とで私は考えてます。
○処分者代理人（飯塚）　あなたが記憶している質問で、その混乱に当たるようなも
　　　のというのはどういうものですか。
○証人（遠藤）　２件ほどあるんですけど、１件は、何時に起きて、何時に準備して、
　　　何時に学校へ行ったらいいんですかと、単純な質問ですけど、というような質
　　　問が１点ありました。
　　　　それからもう１点は、入学許可が誰がするんですか、入学を祝う会のみに出
　　　席すればいいんですかというような内容の質問がありました。
○処分者代理人（飯塚）　あなたの理解では、なぜそのような質問が出たのか、その
　　　原因はどこにあると考えているんですか。
○証人（遠藤）　やはり、そうですね、学年団の代表の発言があったからだというふ
　　　うに思っています。
○処分者代理人（飯塚）　請求人は、校長の説明に反することは育ってない、そのよ
　　　うな発言はしてないというふうに主張しているんですけれども、その点はどう
　　　でしょうか。
○証人（遠藤）　さかのぼって考えますと、３月５日ですか、に職員会議があるわけ
　　　ですそこで、総務会で、新入生保護者あてに文書を出そうということなんです
　　　ね。その文書の内容は、入学式は行わない、入学を祝う会を行いたいという内
　　　容、それから時程が入っていたと思います。で、校長名で出したいということ
　　　で提案されたと思います。校長は、この文書は保護者に配布しないでください
　　　ということで、きっぱりとそこで、配布をしないように話がありました。
　　　　その中で、一般の先生が発言しているところがあるんですね。このような状
　　　況で配布すると混乱するんじゃないかと、慎重に論議して、もう少し論議をし
　　　ていったほうがいいんじゃないかという発言があったです。そしたら……もう
　　　ちょっといいですか。
○処分者代理人（飯塚）　続けてください。
○証人（遠藤）　総務会の係の先生が、日程からいって、もう物理的に無理なんだと。
　　　で、今のこういう状況がよくなるとは思えないという発言があったんですね。
　　　で、校長に理解すべく努力をするという、３月１８日、入学許可説明会の発言
　　　と、３月５日のその発言というのは全く矛盾しているので、もう３月５日の時
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　　　点では、無理だと、校長はてこでも動かないよというふうな感じで、係もその
　　　時点で思っていたということなんですね。
　　　　　〔乙第１０号証を示す〕
○処分者代理人（飯塚）　これは、今あなたがおっしゃった、平成１０年３月５日の
　　　職員会議録ですね。
○証人（遠藤）　間違いないです。
○処分者代理人（飯塚）　今、証人がおっしゃったようなことはですね、ここに記録
　　　されていますか。
○証人（遠藤）　記録されています。
○処分者代理人（飯塚）　その箇所を示してください。
○証人（遠藤）　３ページですね。
○処分者代理人（飯塚）　どのあたりに記載されていますでしょうか。
○証人（遠藤）　３分の１ぐらいのところで、保護者への案内ということなんですね。
　　　ここの部分が、私が今お話した部分です。
○処分者代理人（飯塚）　どこまでかけてそういった発言が記載されていますか。
○証人（遠藤）　上の３分の１の部分ですが、保護者への案内ということで、校長、
　　　係、校長、質問というような、一般の先生の質問があります。で、原案賛成で
　　　可決されてしまっているという、この最後までですね。
○処分者代理人（飯塚）　そこの部分に記載されていると。
○証人（遠藤）　はい。
○処分者代理人（飯塚）　今のは、平成１０年３月５日の職員会議のやり取りから、
　　　証人がそのように判断できるということだったんですが、その後にもですね、
　　　当時の状況からして、証人の考えの裏付けになるようなことはありますか。
○証人（遠藤）　４月９日の入学式まで、校長に理解を求めて最大限努力するという
　　　ことであったわけですけれども、私も、係の者だとか、いろいろ声をかけたわ
　　　けですけれども、そうですね、ほとんど応じてもらえなかったという感じなん
　　　ですね。新学年団にももちろん声をかけました。４者会議の生徒の方とか、生
　　　徒会顧問だとか。なかなか応じてもらえなかったですね。
○処分者代理人（飯塚）　請求人は、説明会当日には、これから４月９日に向けて校
　　　長に生徒に取組や教職員の考え方を理解してもらうため最大限努力をしていく
　　　つもりだというような趣旨のことは述べているんです。記憶ありますか。
○証人（遠藤）　記憶あります。
○処分者代理人（飯塚）　実際に請求人からそういった働きかけ、などはあったんで
　　　しょうか。
○証人（遠藤）　私の記憶では、ほとんどなかった、なかったというふうに思います。
○処分者代理人（飯塚）　その説明会の後にも、入学式を行うかどうか、あるいは入
　　　学を祝う会との関係で、職員会議で取り上げられたことがありますか。
○証人（遠藤）　特になかったと思います。
○処分者代理人（飯塚）　あなた、もしくは、証人もしくは校長の方から、その入学
　　　式を実施するかどうかについて職員会議で述べたことはありますか。
○証人（遠藤）　役割分担等出してますので、そのときには、もちろんそういう入学
　　　式の件が出てきてます。
○処分者代理人（飯塚）　その話をしたのは、いつの職員会議ですか。説明会の後、
　　　一番近い日ではいつのことでしょうか。
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○証人（遠藤）　１９日でしょうかね。次の日、９月１９日、説明会の後、校長が、
　　　入学式を行い、その後入学を祝う会をやるということで保護者らに説明したと
　　　いうようなことが入っている職員会議ですから、３月の１９日になると思いま
　　　す。説明会の次の日ですね。
　　　　　　〔乙第２８号証を示す〕
○処分者代理人（飯塚）　これは平成１０年３月１９日の職員会議録ですね。
　　　　今、証人が言ったような発言は、どこに記載されていますか。
○証人（遠藤）　３ページです。
○処分者代理人（飯塚）　３ページの……。
○証人（遠藤）　その一番下のところですけれども。
○処分者代理人（飯塚）　ちょっと読んでいただけますか。
○証人（遠藤）　行事予定表についてということで、４月９日の部分ですね、ここに
　　　は入学を祝う会のみが入ってたと思います。私ははっきりと記憶してますけれ
　　　ども。ここへ入学式を入れてくださいということで、校長の方から話がありま
　　　した。
○処分者代理人（飯塚）これは校長の発言した内容を、後から追加記載したものです
　　　ね。ちょっと答えてください、それ。
○証人（遠藤）　そのとおりです。
○処分者代理人（飯塚）　それ以外の記載部分では、同じような発言に関する記載は
　　　ないですか。
○証人（遠藤）　その上の部分に、私もちょっと記憶が定かでなくなって申し訳なか
　　　ったんですけれども、３枚目でしょうか、真ん中へんのところに、学校要覧の
　　　関係もあるからというようなことで、卒業式を入れてほしい、これは入学式
　　　……。
○処分者代理人（飯塚）　これは卒業式のことですね。
○証人（遠藤）　はい。
○処分者代理人（飯塚）　ちょっと入学式のことでお伺いしますね。
　　　　２枚はいかがですか、２枚目から記載が始まってますよね。
○証人（遠藤）　そうですね。
○処分者代理人（飯塚）　２枚目には記載ないですか……２枚目真ん中あたりに、教
　　　頭と校長という、発言箇所の記載がありますが、いかがですか……。
　　　　ちょっと枚数、ちょっと違ったところ見てました。２枚はここですね。表紙
　　　から見て２枚目。
○証人（遠藤）　失礼しました。２枚目になりますでしょうか。その真ん中のととろ、
　　　これは書記がきちっと、書記に書いていただいてます。教頭発言、あるいは校
　　　長発言ということで。
○処分者代理人（飯塚）　これは、当初から書記の方が記録しておいたものですね。
○証人（遠藤）　はい。
○処分者代理人（飯塚）　それで、校長が当日そのように、説明会当日、冒頭で述べ
　　　たわけですけれとも、それはですね、その前年の平成９年１０月２３日の職員
　　　会議の決定から言いますと、逆に校長の発言が職員会議の決定に反しているわ
　　　けですよね。
　　　　そういった、職員会議の決定に反することを述べた校長にも、混乱を生じた
　　　責任があるんじゃないかということは言えませんか。
○証人（遠藤）　校長には責任ないと思います。
○処分者代理人（飯塚）　その理由は何でしょうか。
○証人（遠藤）　やはり、校長に学校行事等の最終決定権があるからです。校長がは
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　　　っきり、入学式を行うということを、先ほど来出てますけれども、１月の１６
　　　日に言ってます。それに反する発言ということは、職員会議の決定でしょうが、
　　　職員会議の決定が校長の決定を優先するものではないというふうに、私は思っ
　　　ております。
○処分者代理人（飯塚）　そうしますと、校長の決定が、逆に言えば、職員会議に優
　　　先するんだということですか。
○証人（遠藤）　そのとおりです。
○処分者代理人（飯塚）　所沢高校の職員会議では、入学式を行わないというふうに
　　　決議しまして、入学式を行うことに反対していたようなんですが、そのように
　　　反対した理由というのは、証人から見ますとどういったことだと思われますか。
○証人（遠藤）　式を行いますと、日の丸、君が代をどうしてもやらなければいけな
　　　いということで、それをやらないために、やらないようにということで、それ
　　　に代えるものを考え出したということで、私はこれは、途中の経過あたりも聞
　　　いていますけれども、間違いないと思います。
○処分者代理人（飯塚）　そうすると、入学式という儀式自体を行うことに反対した
　　　わけではないということですか。
○証人（遠藤）　はい、私はそう思います。
○処分者代理人（飯塚）　私からは以上で終わります。
○委員長（坂巻）　それでは請求人代理人、どうぞ。
○請求人代理人（中山）　請求人代理人中山からお尋ねします。
　　　　まず、平成９年の３月１８日の、本件の入学説明会のことについて先にお尋
　　　ねしますが、この日は、校長が説明会の模様を録音するということは、あなた
　　　は最初から知っていたんですか。
○証人（遠藤）　自分の発言を先に……。
○請求人代理人（中山）　最初から知っていたかどうか。
○証人（遠藤）　はい、知ってました。
○請求人代理人（中山）　この録音をすることについては、当日出席していた保護者
　　　や新入生、あるいは在校生徒、生徒会の生徒ですね、それから教職員の了解を
　　　とっていましたか。
○証人（遠藤）　とっていたかどうか、記憶にないですね。
○請求人代理人（中山）　事前に了解とっていたかどうか、全く分からないんですか、
　　　記憶ないですか。
○証人（遠藤）　記憶ないです。
○請求人代理人（中山）　とっていなかったんじゃないですか。
○証人（遠藤）　私の記憶の中に、答えられるようなあれがないんですよね。
○請求人代理人（中山）　少なくとも保護者や新入生の了解をとっていたとは思えな
　　　いんですけど、やはり記憶はないということですか。
○証人（遠藤）　ないですね。
○請求人代理人（中山）　あなたは、その点について校長に、了解をとっているかど
　　　うか確認しましたか。
○証人（遠藤）　特に確認していません。
○請求人代理人（中山）　了解をとっているものと思っていたんですか。
○証人（遠藤）　いや別に、そういうことはあまり考えていませんでした。
○請求人代理人（中山）　そうすると、別に了解をとらなくても録音してもいいと思
------------------------------------(16)------------------------------------
　　　っていたんですか。どうですか。
○証人（遠藤）　それはあれですね、校長との話合いの場で両方録ってますからね、
　　　その延長線上に私は考えていました。
○請求人代理人（中山）　いやいや、了解を、これは教職員以外のね、保護者や、あ
　　　なた方の言う入学許可候補者も交えた、どちらかといえばそちらの人のための、
　　　その人たちのための説明会ですよね。だから、普段の例えば職員会議の場とは
　　　違うんですけれども、そういう場で録音を録ることについてですね、あなたは
　　　校長に、いや、あなた自身は、そういう出席者の了解をとらなくても録音して
　　　もいいという考えでいたんですか。
○証人（遠藤）　冒頭で申し上げました、自分の発言に責任を持ちたいということで
　　　録っているわけですから。
○請求人代理人（中山）　あなた自身の考えを聞いてるんです。あなた自身は、了解
　　　をとらずに録ってもいいというお考えだったんですか。
○証人（遠藤）　発言に責任を持つには、録ってもいいと思います。
○請求人代理人（中山）　そうすると、録音というのはですね、了解を得ずに、ある
　　　いは録音を録られていることが当然のように分かってない限り、録るというこ
　　　とについてはですね、それは、いわゆる隠し録りではないかと思うんですけど、
　　　そう思いませんか。
○証人（遠藤）　結果論ではそのとおりかもしれません。
○請求人代理人（中山）　しかし、あなたは、そのときには、そういういわゆる隠し
　　　録りをすることについて、なんの疑問を感じなかったということですね。
○証人（遠藤）　普通の状況であれば、それこそ、額面どおり、校長の発言、自分の
　　　発言に責任を持つと、それで過ぎたと思います。
○請求人代理人（中山）　あなた自身の考えを言っているんですよ。校長さん校長さ
　　　んて言わないでください。あなた自身は疑問を持たなかったんですね。
○証人（遠藤）　特に持ちませんでした。
○請求人代理人（中山）　持たなかったということですね。
○証人（遠藤）　そのとおりです。
　　　　　　〔職１号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　先ほど、この反訳書をお読みになったことがあると言いま
　　　したが、いつですか。
○証人（遠藤）　何回目かの公開口頭審理の後だったと思います。ちょっと、いつか
　　　と言われると困るんですけれども。
○請求人代理人（中山）　あなたは、口頭公開審理を傍聴していたんですか。
○証人（遠藤）　その後ね、コピーをいただきましたということです。資料として提
　　　出された後です。
○請求人代理人（中山）　今まで傍聴したことはないんですか。
○証人（遠藤）　ありません。
○請求人代理人（中山）　それは誰からもらったんですか。
○証人（遠藤）　どなただったですかね、記憶にちょっとないんですけれども。資料
　　　がたくさんありますので。
○請求人代理人（中山）　今回、この証人として出るに当たって、これを読んでおい
　　　てくださいということで渡されたんではないんですか。
○証人（遠藤）　そうですね……。
○請求人代理人（中山）　そうでしょう。
------------------------------------(17)------------------------------------
○証人（遠藤）　１回前に読んでいると思います、私は。
○請求人代理人（中山）　だから、それは、今回証人に出るんでね、事前に読んでお
　　　いてくださいとい。うことで、処分者代理人か、あるいは処分者のどなたかか
　　　ら渡されたんじゃないんですか。
○証人（遠藤）　今回の件で渡されたということではないんですよ。前にいただいて
　　　ますから。
○請求人代理人（中山）　今回、証人に出るに当たって、じゃ、改めて読んでこなか
　　　ったんですか。
○証人（遠藤）　読んでます、それは。
○請求人代理人（や山）　録音テープそのものは聞いておられるということですね
　　　……どうですか、録音テープ自体は聞いているんでしょう。
○証人（遠藤）　録音テープですか。
○請求人代理人（中山）　はい。聞いてるんでしょう。
○証人（遠藤）　記憶にないですね、聞いたとか聞かないとか。
○請求人代理人（中山）　録音テープ聞いたかどうか記憶がない。
○証人（遠藤）　いやいや、その後いろいろプレッシャーがありましたんでね、あま
　　　り記憶がないんです。
○請求人代理人（中山）　録音テープの現物を聞いたかどうか、記憶ないんですか。
　　　どうですか、はっきりさせてください。
○証人（遠藤）　特に特定の場所で……。
○請求人代理人（中山）　特定の場所なんて聞いてないですよ。どこでもいいですか
　　　ら、あなたの家であろうがどこであろうが構いませんが、録音テープを聞いた
　　　ことが、記憶がないんですか。
○証人（遠藤）　ないですね。
　　　　　　〔乙第３０号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　５ページ。これはあなたが作成した陳述書じゃないんです
　　　か。そうじゃないんですか……この陳述書はあなたが作成したものですよね。
○証人（遠藤）　はい、間違いありません。
○請求人代理人（中山）　これの５ページの左から３行目「テープの内容から、事故
　　　であると、校長同様、私も確信を持っていました」と。記憶のないことを、こ
　　　んな陳述書、大事なものに書いたんですか。
○証人（遠藤）　それはですね、記憶のないこと、陳述書は相当、後になってから書
　　　いたものですから、ちょっと記憶が定かでないということ……。
○請求人代理人（中山）　陳述書を書くに当たって、テープの内容を聞いたかどうか
　　　をね、思い出しながらこれ、書いたんじゃないんですか。それで、テープの内
　　　容を確認したと。テープの内容から、事故であると、校長同様、私も確信を持
　　　っていましたという……これは、あなたが聞いたという意味じゃないんですか。
　　　どちらですか。
○証人（遠藤）　よく記憶にないもんですからね、繰り返して……。
○請求人代理人（中山）　記憶のないことを陳述書に書いたと聞いていいですね。
○証人（遠藤）　いやいや……。
○請求人代理人（中山）　もういいです、時間かかるから。次の質問に移ります。
　　　　そのね、しょうがないから反訳書見てください。反訳書に２８って下に書い
　　　てあるでしょう、２８枚目ですけど、一番下に。
------------------------------------(18)------------------------------------
○証人（遠藤）　これですか、はい。
○請求人代理人（中山）　それです。その２８枚目の下から１、２、３、４、ちょっ
　　　と段を下げて、「最後まで、最後でちょろちょろとやっちゃうからね。最後の
　　　時にね」と、こういう言葉が入っているんですけど、これ誰の言葉ですか。誰
　　　ですか、この言葉は。
○証人（遠藤）　それこそあれですね、あまり記憶にないんですが。
○請求人代理人（中山）　校長は、あなたかもしれないと言ってますよ、ここで、口
　　　頭審理のときに。
　　　　今日ここに出てこられる当たって、読んできたと言いましたよね、さっき、
　　　これは。
○証人（遠藤）　過去に……そうですね、ここへ証人として出るということで読んだ
　　　ということなんです。
○請求人代理人（中山）　だから、あなたは自分の発言に責任持たないんですか。そ
　　　こに書いてある言葉はあなたの発言じゃないんですか、校長ですか。どちらで
　　　すか。校長先生はあなたかもしれないと言ってますよ。そうでしょう。
　　　　どっちなんですか。
○証人（遠藤）　それこそ自信がないですね。
○請求人代理人（中山）　この発言ね、あなた通して読んでみて、この部分でこうい
　　　う言葉が出てくることは非常に不謹慎、不真面目だと思いませんか。そう思わ
　　　ないんですか、この言葉聞いて。思わないんですか。
○証人（遠藤）　ちょっと内容がね、言葉の内容がつかみにくいなという感じなんで
　　　すよね、流れ、いろいろからして。
○請求人代理人（中山）　事前にあなた読んだんでしょう、だから、流れの中でそう
　　　いう言葉が出てくることについて、不謹慎、不真面目だとは思いませんかと聞
　　　いているんです。思わないんですか。思わないんだったら……。
○証人（遠藤）　いやいや、私が言ったとしたら不謹慎であるというふうに思います
　　　よ。
○請求人代理人（中山）　次のページ、１４枚目……次の１４段目、すいません。次
　　　のページ、２９枚目の１４段目。いいですか、下がっている部分ありますね、
　　　やはり段落が。
　　　　「声を、声をかけてさ、みんな早く来て、前に席取れって指令がでるんだよ。
　　　そして前がたたくとさ、後ろもたたくだろう。」「つながりがある。」「そう
　　　そうそう、後輩を育てているわけだよ。」「感じを受けます。」。
　　　　これはやりとりですよ。あなたが、どっちかが、あなたはこの言葉のうちの
　　　どれかをしゃべってますよね、違いますか。
○証人（遠藤）　会話になってますので、いずれかだと思います。
○請求人代理人（中山）　つまり、あなたと校長のやり取りですね、これは。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　これはまた、いかにも不謹慎であり、かつ出席者を誹誇中
　　　傷する内容のものだと思いませんか。そう思わないんですか。不真面目だと思
　　　わないんですか、これ。
○証人（遠藤）　雰囲気的に、随分、前の方と後ろの方が違ったものですから、ある
　　　いはそういうような発言をしたのかなというふうに思います。
○請求人代理人（中山）　だから、誹誇中傷になるでしょう、これ。もし参加者がこ
　　　れを読めば。みんな怒ってますけどね。そう思いませんか。
○証人（遠藤）　そう思いますけど。
○請求人代理人（中山）　次、２９ページ、同じページの下から６行目。これはもっ
------------------------------------(19)------------------------------------
　　　とひどいですが、「もうね。入学を許可しなきゃいいんだよ。許可しないでね。
　　　これ大変なことになる。そういう例がね、ないからね、もっといったらね、そ
　　　ういう例がないからね。これは裁判になった場合どうなるかわからないってこ
　　　とでしょ。ないからね。」というのは、これはあなたの言葉ですか。あなたで
　　　すか校長ですか。
○証人（遠藤）　校長だと思いますけれども。
○請求人代理人（中山）　その言葉にあなたも同調してますよね。
○証人（遠藤）　まあ、「ないでしょう」と。
○請求人代理人（中山）　その後に、「ないでしょう、ないでしょう」つて言って、
　　　同調してますよね。
○証人（遠藤）　はい。そういうことになると思いますね、これ読んでみるとね。
○請求人代理人（中山）　そういう親たちの子供は許可しなければいいんだよと言っ
　　　ているのと同じじゃないですか、ここの言っている言葉は。そうじゃないんで
　　　すか。
○証人（遠藤）　ただ、保護者の方に言っているだけでないと思いますね、いろんな
　　　要素が入ってきていると思います、その場でね。
○請求人代理人（中山）　子供を入学、入学を許可しなければいいんだよというのは
　　　一体誰のことを言っているんですか。ここに参加している入学許可候補者のこ
　　　とを言っているんじゃないんですか。誰のことを言っているんですか、この場
　　　で。この脈絡の中で、こういう発言をしているんですよ、最後に。裁判を覚悟
　　　しているような。
　　　　そういう話をあなたは、校長と教頭と、つまり教頭であるあなたと校長とが、
　　　ひそひそと話をしていたわけだ。そうですね。
○証人（遠藤）　これが事実であれば不謹慎だなというふうに思います。
○請求人代理人（中山）　事実であればって、事実なんでしょう、これ。反省します
　　　か。どうなんですか。恥ずかしくないですか、こんなこと話したこと。どうで
　　　すか、恥ずかしくないんですか。
○処分者代理人（飯塚）　異議あります。人格に対する非難はやめてください。
○請求人代理人（中山）　出席者に対する人格非難をしているからね、これはいくら
　　　なんでもひどいから確認してんですよ。混乱を招いたとかなんとか言っている
　　　わけでしょう、説明会で、請求人の発言について。そんなこと言う資格がある
　　　んですかって聞いているんですよ。
○委員長（坂巻）　証人に対する、あまり深入りした感情的意見は自粛してください。
○請求人代理人（中山）　じゃあ、冷静にお尋ねします。
　　　　入学説明会という、保護者や合格者が最も希望に燃えてですね、所沢高校の
　　　入学への期待に胸を膨らませているときに、あなた方が、入学許可しないでい
　　　いんだな、いいんだという、そういう話をしていたということになりますけど、
　　　そうですね。その点だけ確認します。
　　　　子供たちや保護者が、みんなが希望に胸ふくらませて説明会に来ているわけ
　　　ですよ。そのときにこういう話をしていたということで、いいんですね。事実
　　　を確認します。はいですか。会話をしていたかどうかですよ。
○証人（遠藤）　これで読み取るとおりだと思います。会話したと思います。
　　　　　〔乙第３０号証　陳述書を示す〕
○請求人代理人（中山）　これの４ページ、あなたは、請求人の発言を聞いた直後に、
　　　私は保護者に混乱が起きると思い、ということを、４ページの始めですか、言
　　　ってますよね。
　　　　そのあと、実際にいろいろな質問が出てきました、ということで、質問内容
------------------------------------(20)------------------------------------
　　　を三つほど書いてますね。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　これあなたの陳述書ですが。
○証人（遠藤）　ええ。はい。
○請求人代理人（中山）　いろいろな質問が出てきたことが混乱と言うんですか。
○証人（遠藤）　判断に迷うようなことですよね。それが混乱というふうに思ってお
　　　りますけれども。
○請求人代理人（中山）　いろいろ質問が出てきたことが混乱と考えていたんですか。
　　　そうじゃないですか。
○証人（遠藤）　そうです。
○請求人代理人（中山）　質問が出ない方がよかったということですか。
○証人（遠藤）　そんなこともないでしょう。
○請求人代理人（中山）　いろいろ質問が出たこと自体が混乱だと言うから。そうで
　　　すと今言ったらからね。
○証人（遠藤）　普通だったらあり得ない質問が出てきたわけですから、それを混乱
　　　だと言っているわけです。
○請求人代理人（中山）　じゃ、やはり質問の内容について言っているわけですね。
○証人（遠藤）　そのとおりです。
○請求人代理人（中山）　何時に着いたらよいのかという、難しい質問が、答えにく
　　　い質問がというふうに言いましたけど、この質問者自身も素朴な質問だという
　　　ふうに言ってますがね、誠に素朴な質問だと思うんですけど、そうじゃないで
　　　すか。
○証人（遠藤）　学校へ着くのには二とおりあるわけですよね、何時までに行ったら
　　　いいかということに関して言えば。そういうことで、どちらの時間に合わせて
　　　出たらいいかということだと思うんです。
○請求人代理人（中山）　これが答えにくい質問なんですか、何時に一体来たらいい
　　　ですかという質問が、難しい、答えにくい質問なんですか。それで、その質問
　　　が混乱だというふうに言えるんですか。その質問を出したことが混乱の表れだ
　　　と言えるんですか。
○証人（遠藤）　普通は、ないでしょう、どちらに合わせて準備したり、いろいろし
　　　たり、入学を祝う会なのか、あるいは入学式なのか……。
○請求人代理人（中山）　そんな中身のことを聞いてんじゃないんですよ。これ、そ
　　　もそもどちらにね、何時に出席したら、入学を祝う会とかね、入学式なんかと
　　　いうことじゃなくて、じゃ、それいろいろあるけど、一体どちらにね、何時に
　　　ね、どちらに出たらいいかとかどうかということじやなくて、一体私たちは何
　　　時に来たらいいんですかという質問じゃないですか、これ。もう１回よく読ん
　　　でみてください、もしあれだったら。２５ページですか、２５枚目、職第１号
　　　証の。
　　　　　　〔職第１号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　何時に来たらいいかはっきり分からないから、何時に来た
　　　らいいんですかという、そういう質問でしょう。
○証人（遠藤）　そういうことになると思いますよ。
○請求人代理人（中山）　その質問に対して、明確に、何時に来ていいですかという
　　　質問に対して明確に答えたのは、請求人ではないですか。
○証人（遠藤）　そのとおりです。
○請求人代理人（中山）　８時４５分。そうですね。
------------------------------------(21)------------------------------------
○証人（遠藤）　これは、校長が答えるタイミングで中腰になったんですね。で、非
　　　常にいいタイミングで私は、請求人が答えたなという、印象に残っています。
○請求人代理人（中山）　２５枚目見てください。請求人の答え、それに対する回答
　　　としては、上から７、「すいません」のところですね。すいません。そうでし
　　　ょう。すいませんから６行、７行ぐらいの部分が請求人の答えですね。
　　　　ちょっとごめんなさい、「ええとね」のほうですね。ごめんなさい。これは
　　　質問でした。「すいません」というのが質問で、そのあと「はい、では私が言
　　　いましょう」の下、「ええとね」、ありますね。この部分ですね……。
　　　　そうじゃないですか。これは、請求人竹永さんの、何時に来たらいいですか
　　　という質問に対する答えですね。
○証人（遠藤）　はい、そう思います。
○請求人代理人（中山）　その下に、すぐ下に「はい、やります」というのが、これ
　　　が校長の答えですね。同時に答え……すぐその後で校長が答えているでしょう。
　　　違いますか。
○証人（遠藤）　間違いないように思います。
○請求人代理人（中山）　竹永さんは「８時４５分」と答えて、校長は、「え－、本
　　　校の校長であるということは、本校の最終的な責任者でありますので、そうい
　　　うことで御理解をいただきたいというふうに思います」というような、時間を
　　　聞いているのに、なんかわけの分からない答えしているんじゃないですか。そ
　　　うですよね、これ。
○証人（遠藤）　そうですね。ちょっとタイミングが、校長が答えようと思ったとき
　　　に、何時に来てくださいということで請求人が回答しましたので、ちょっとタ
　　　イミングがずれたと思います、ここのところで。
○請求人代理人（中山）　２６枚目の１行目に、「入学式に出なくても、祝う会に出
　　　席しただけでも入学ができるということなんでしょうか」という質問がありま
　　　すけど、このことも指して、混乱を表す質問の一つだと言っておりますけど、
　　　そうですか。
○証人（遠藤）　私はそういうふうに思います。
○請求人代理人（中山）校長の発言や、当日校長の配布した印刷物ですね……念のた
　　　め、職１号証の……ごめんなさい、乙第１号証ですね。乙第１号証の別添１、
　　　これは校長が配布したんですよね。
　　　　　　〔乙第１号証別添１を示す〕
○証人（遠藤）　そうです。
○請求人代理人（中山）　この印刷物とか、それから冒頭の校長のあいさつからする
　　　と、入学式に出なければ入学を許可しないかのように受け止められても仕方が
　　　ないんじゃないんでしょうか。そう思いませんか。違いますか。
○証人（遠藤）　なかなか難しい……。
○請求人代理人（中山）　例えば、乙第１号証の別添１の、校長の作成した印刷物に
　　　よると、「入学式の中で入学を許可します」と言ってますね、書いてますね。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　あいさつの中でも、冒頭、そういう言い方をしてますよね。
　　　そうすると、入学式に出なければ入学は許可されないんじゃないかというふう
　　　に思いますよね。違いますか。疑問を持つんじゃないですか。
○証人（遠藤）　先ほど来言ってますけれども、入学式の中で入学を許可しますとい
　　　うことを文面にしたんじゃないでしょうか。
○請求人代理人（中山）　だから、ここを書いたのを読んだり、あるいは冒頭のね、
------------------------------------(22)------------------------------------
　　　同様の校長のあいさつからすれば、入学式へ出なければ入学が許可されないか
　　　もしれないという、不安に思うじゃないですか。違いますか。
○証人（遠藤）　校長の入学式に出てほしいなという強い気持ちがここへ出ていると
　　　思います。
○請求人代理人（中山）　だから、その参加者がですね、保護者が、校長の強い思い
　　　と裏腹にですね、じゃ、そうすると、出なくちゃやっぱり、うちの子せっかく
　　　合格したけど入学許可されないんじゃないかと、心配になると思いませんか。
　　　いかがですか。
○証人（遠藤）　中にはそう思う子もいるかもしれないですね。
○請求人代理人（中山）　ほとんどみんな心配になるんじゃないの？
　　　　いずれにしても、思う人がいて、その人が念のため確認したいということで
　　　こういう質問をしたらいけないんですか、あなたは。いけなかったんですか。
　　　こういう質問したことが混乱の表れだと言うんですか。
○証人（遠藤）　ただ、これはあれですね、やはり集合時間まで、いつ行けばいいか
　　　ということまで関係してきてますのでね、多分にそれだけでは判断できないん
　　　じゃないですか。
○請求人代理人（中山）　そういう質問をして、いけないんですか。質問したらいけ
　　　ないという考えですか。好ましくなかったという考えですか、この質問は。
○証人（遠藤）　普通あれでしょう、こういう質問は、どこの学校でも言っているこ
　　　とはないと思います。
○請求人代理人（中山）　校長がわざわざ書くからですよ。どこでも言ってることだ
　　　ったら書くことないじゃないですか。書くから余計ね、じゃ、出なきゃ、心配
　　　になって、聞きたくなるんじゃないですか。そう思うというのは不思議ではな
　　　いと思うんですが、いかがですか。
○証人（遠藤）　流れとか、それから請求人の出した文書あたりから考えて、当然、
　　　これあたり、書くような気持ちになったと思いますね。
○請求人代理人（中山）　書く？
○証人（遠藤）　書く、書かなければ参加していただけないということだと思います。
○請求人代理人（中山）　私が聞いているのは、ここに参加した保護者や入学許可候
　　　補者がこういう不安や疑問を抱く、一度確認、もう１回確認してみようという
　　　気持ちになってもおかしくないと思うんですが、いかがですかと聞いているん
　　　です。
○証人（遠藤）　これは校長の責任みたいなふうに言いますけど、相関関係いろいろ
　　　ありますからね、だから……。
○請求人代理人（中山）　だから、校長のこういう書いた印刷物や最初のあいさつが
　　　ね、むしろ疑問をかき立てたと思いませんか。
○証人（遠藤）　請求人の説明がなければ、話がなければ、こういうことないでしょ
　　　う。当たり前じゃないですか。どこの学校だってそうなんですから。
○請求人代理人（中山）　だから、それだったらなぜ書くんですか、わざわざ書いた
　　　のはどうしてですか、聞きたくなります。
○証人（遠藤）　……。
○請求人代理人（中山）　あなたは答えなしですか、それに対しては……。
　　　　次の質問に移りましょう。
　　　　さらに、２６ページ、２６枚目です、もう１度、こっちの方見てください。
　　　これの２６枚目。
　　　　　〔職第１号証　２６ページを示す〕
------------------------------------(23)------------------------------------
○請求人代理人（中山）　この５行目、以下、少し長いですけど、１ページぐらいが
　　　校長の言葉ですよね、いいですか。違いますか。「これからどんどんやってい
　　　くんですか」という答え。
○証人（遠藤）　間違いないと思います。校長の発言です。
○請求人代理人（中山）　「これからどんどんやっていくんですか。こういう議論て
　　　いうか質問に、ずっと答えていくんですか。」と述べていますよね。そう言っ
　　　てますね。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　校長のこのような発言は、新入生になる生徒や保護者に失
　　　礼だと思いませんか。こういうその、どんどんやっていくんですかという質疑
　　　応答の時間を設けてね、主催者がですよ、その主催者の代表であるはずの校長
　　　が、まだやっていくんですかと。こういう言い方失礼だとは思いませんか。
○証人（遠藤）　この部分だけピックアップすれば失礼だと思います。
○請求人代理人（中山）　ここまでに、質疑応答に何分の時間が要されていますか。
　　　質疑応答開始されてから。これから質疑応答に入りますという司会の宣言のあ
　　　と、この校長の発言まで、どれぐらいの時間経ってますか。
○証人（遠藤）　２時間以上でしょうか。。
○請求人代理人（中山）　１０分です。私は計ったんですから。
○証人（遠藤）　いやいや、今ね……。
○請求人代理人（中山）　テープ聞いて。質疑に入ってからですよ。じゃ、ちょっと
　　　確認させましょう。
○証人（遠藤）　いやいや、それ、質疑に入ってから……。
　　　　　　〔職第１号証　２３枚目を示す〕
○請求人代理人（中山）　ここから質問ですよ。２３枚目の下の、下から４番目、
　　　「え－、どなたに質問か、」、そこからが質疑ですよ。
○証人（遠藤）　いやいや、今、私は全体でと言ったんですよ。
　　　　だから、質問ちょっと私……。
○請求人代理人（中山）　私の質問にちゃんと答えてください。質疑応答が始まって
　　　から何分後ぐらいですか。
○証人（遠藤）　あまり記憶にないんですけれども、そんなに長くなかったと思いま
　　　す。
○請求人代理人（中山）　１０分程度ですよ。そんな感じでしょう。あなたもそう思
　　　うでしょう。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　反訳書によると、テープの反訳書によると、在校生やＰＴ
　　　Ａの人も当日発言してますね。
○証人（遠藤）　してます。
○請求人代理人（中山）　ＰＴＡや在校生、生徒会の代表が出席して発言することは
　　　承知してましたね、事前に。
○証人（遠藤）　予定の中に入っていたと思います。
○請求人代理人（中山）　３月５日の職員会議で、入学許可候補者説明会のことが議
　　　題になっていますよね。いいですか。
○証人（遠藤）　はい。
　　　　　　〔甲第２４号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　この「入学許可候補者説明会について」という資料が３月
------------------------------------(24)------------------------------------
　　　５日の職員会議で配られましたよね。日付も３月５日になってますけど。１９
　　　９８年３月５日、違いますか。
○証人（遠藤）　間違いないと思います。
○請求人代理人（中山）　この左側の方の四角で囲まれた中に、説明会次第がありま
　　　して、その中に、９）、１０）に、それぞれ生徒会より及びＰＴＡ関係とあり
　　　ますね。ありますね。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　ですから、あなたも、この当日、３月５日の職員会議に出
　　　席しておられたわけですから、当然、ＰＴＡや生徒会が当日発言することは承
　　　知していたわけですよね。いいですね。
○証人（遠藤）　そのとおりだと思います。ただ、流れからいって、そこのところ、
　　　その時点ですよね、説明会の時点に発言が適当かどうかというのは、ちょっと
　　　また難しい問題だ……。
○請求人代理人（中山）　私が聞いているのは、３月５日の時点で、職員会議で決め
　　　て、入学候補者説明会の内容について職員会議で議論したときに、あなたも参
　　　加されて、この資料に基づいて承認されて、あなたも校長も特に異議は出さな
　　　かったですよね。
○証人（遠藤）　特になかったと思います。
○請求人代理人（中山）　生徒会の代表が、入学式の代わりに入学を祝う会を行いた
　　　いと発言することは、この時点でも予測できたんじゃないんですか。入学説明
　　　会に生徒会の代表が発言する以上は、そういう話を、入学式の代わりに入学を
　　　祝う会をやりたいと思っているということを言うということは、予測できたん
　　　ではありませんか。できましたね。
○証人（遠藤）　そうですね、ある程度できたと思います。
○請求人代理人（中山）　実際、生徒は、今年度、後で見ていただくと分かりますけ
　　　ど、今年度、この所沢高校では、従来の教職員主催の入学式に代わって、生徒
　　　主催の入学を祝う会を行うことになりましたと言う人が、言う生徒がいたりで
　　　すね、これから校長先生と生徒との間でもきちんと話合いをして、当日は、入
　　　学を祝う会のみで行いたいと考えていますという、そういうあいさつを生徒会
　　　の代表はしてますよね。聞いてるでしょう、あなたも。
　　　　それを受けてＰＴＡの代表は、非常にその在校生のですね、成長ぶりを褒め
　　　て、感銘を受けたという、そういう趣旨のことを説明会で、ＰＴＡの代表のあ
　　　いさつで言ってますね。それも聞いてますね。
　　　　うなずくんじゃなくて、はいと言ってください。
○証人（遠藤）　はい、聞いてます。
○請求人代理人（中山）　あなたは、まさか請求人がですね、ＰＴＡの代表や、生徒
　　　会の代表のあいさつを事前にチェックしてコントロールするべきだというふう
　　　に考えていたわけじゃないでしょう。違いますね。
○証人（遠藤）　ただ、３月５日以降、そうですね、４者会議とか、あるいは学年団
　　　が、その校長と話合いを持って、私としては、入学式をやって、その後祝う会、
　　　そういう努力がなされるというふうに思っていました。
○請求人代理人（中山）　私の質問に答えてください。
　　　　その生徒会の発言内容についてチェックすべきだと。請求人がそういう立場
　　　にあるという考えでいたんですか。
○証人（遠藤）　なんらかのかたちでチェックすべきだと思います、それは。
------------------------------------(25)------------------------------------
○請求人代理人（中山）　あなたはそのことを言いましたか、あなた自身は。
○証人（遠藤）　どこで、どの方にですか。
○請求人代理人（中山）　入学説明会で、入学説明会における竹永さんの、入学説明
　　　会に生徒会代表があいさつするということは分かっていたわけですから、それ
　　　を、どういうことを言ったらいかん、ああいうことを言ったらいかんというこ
　　　とを、あなた自身が直接生徒会代表に指示するんじゃなくて、竹永さんに、生
　　　徒会の代表にそういう指示をしなさいということを言ったんですか。
○証人（遠藤）　これは……。
○請求人代理人（中山）　言ったか言ってないか。
○証人（遠藤）　言ってない。
○請求人代理人（中山）　あなたは、乙第３０号証の陳述書、５ページの末尾でです
　　　ね、ちょっともう一度、３０号証の方を見てもらえますか、こちらです。ここ
　　　です。「私も請求人の発言は事故と確信しており、必要な資料、情報等を校長
　　　と私で検討した」と述べていますが、あなたが確信した事故というのは、請求
　　　人のどの発言を言っているんですか。
○証人（遠藤）　やはり、先ほど来申し上げていますけれども、いわゆる「何時まで
　　　学校行ったらいいか」とか、それから「どっちへ出ればいいのかな」という
　　　……。
○請求人代理人（中山）　違う違う。そんなことは請求人が言ったんじゃなくて、請
　　　求人の発言のどの部分が事故かと聞いているんですよ。質問に答えてください。
○証人（遠藤）　校長の言ったことに反している点です。「入学式は行わず、入学を
　　　祝う会のみを行いたい」という部分だと思います。
○請求人代理人（中山）　竹永さんは、「入学式を行わない」という言葉は発してま
　　　せんね。どうですか。確認したければもう一度見てもらってもいいですけど。
　　　　１５枚目見て御覧なさい、入学式を行わないと言ってますか。言ってません
　　　よ、一言も。入学式を行わないなんて。
○証人（遠藤）　えーと、どこでしょうか……。
○請求人代理人（中山）　なんか見つかりました？　そしたら私は謝りますが。
　　　　入学式を行わないという言葉がどこかに出てくるんですか。あるいは「入学
　　　式は行わず」なんていうことも言ってませんよ……。
　　　　じゃ、後でゆっくり探してください。ありませんから。
○証人（遠藤）　ただ、文書の中にはあると思いますけど。
○請求人代理人（中山）　そういう言葉があるんですか。
○証人（遠藤）　これの起こしたものについては、ちょっと今見あたらないんですけ
　　　ど。
○請求人代理人（中山）　ちょっと待ってください。そのテープ起こしというのは、
　　　録音テープの正確な反訳じゃないんですか。
○証人（遠藤）　ちょっと、そうですね……。
○請求人代理人（中山）　あなたはひょっとして、竹永さんが、入学式を行わないと
　　　か、行わずとか言ったというふうに思い込んでいるんじゃないんですか。
○証人（遠藤）　文面の中にあったと思うんですよね。
○請求人代理人（中山）　文面て、何の文面。
○証人（遠藤）　配布した、学年団として。
○請求人代理人（中山）　学年団で配布した資料のことを言っているんじゃないんで
　　　すよ、発言が事故だと言っているんでしょう。発言じゃないんですか。
○証人（遠藤）　発言について、「入学を祝う会のみを行いたい」ということは……。
------------------------------------(26)------------------------------------
○請求人代理人（中山）　「入学式を行わない」という言葉を言ったかどうかと聞い
　　　ていてるんで、あるいは、行わずという言葉が出てますか。
○証人（遠藤）　一番大事な部分ですけど。
○請求人代理人（中山）　そうです。ありませんね。
○証人（遠藤）　「のみ行いたい」ということで……。
○請求人代理人（中山）　いやいや、「行わない」ということを言ってますか。そっ
　　　ちの方があなたにとってみれば大事なんじゃないんですか。
○処分者代理人（鍛冶）　ちょっと……。
○請求人代理人（中山）　いやいや、どうなんですか、ちょっと確認してもらいたい
　　　んです。
○処分者代理人（鍔治）　「祝う会を行う」というのは、あれじゃないですか、「入
　　　学式は行わない」という……。
○請求人代理人（中山）　だから、「入学式を行わない」という言葉がどこかに出て
　　　きますかと聞いているんです。
○処分者代理人（鍛治）　同じような質問しないでくださいよ。
○請求人代理人（中山）　「入学式を行わない」という言葉が出ているんだったら指
　　　摘してください……指摘できないですね、今は。
　　　　ちょっと時間がないので次進みますけど。いいですか……次、進みます。
○証人（遠藤）　そうですね……。
○請求人代理人（中山）　見つからないですね。
○証人（遠藤）　「入学を祝う会のみを行いたい」ということで書いてあります。
○請求人代理人（中山）　「行わない」とは書いてませんね。
○証人（遠藤）　分かりました。書いてありません。
○請求人代理人（中山）　あなたは、校長の作成した事故報告書を読んでますね。校
　　　長の作成した事故報告書、読んでますね。
○証人（遠藤）　はい、読んでます。
○請求人代理人（中山）　いつ読んだんですか。
○証人（遠藤）　県の方へ報告をする前であったと思います。
　　　　　〔甲第３５号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　あなたは、この平成１０年１月８日に作成された、埼玉県
　　　教育委員会教育長名義の「児童生徒、職員等の事故報告について」と題する通
　　　知文書、中身は、事故報告書作成要領についての通知文書なんですけど、承知
　　　してますね。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　あなたは、校長の作成した事故報告書を読んで、この通知
　　　文書に従ってないなと思いませんでしたか。いかがですか。
○証人（遠藤）　特に思いませんでした。
○請求人代理人（中山）　５枚目、９、その他、「ア　事故関係者（事故者、加害者
　　　又は被害者、目撃者及び保護者等）に、事故に対する意見等がある場合は、事
　　　故関係者ごとに記載する。」となってますが、目撃者とか被害者に意見を聞き
　　　ましたか。
○証人（遠藤）　そういう場を設けたわけですけれども、聞けるような状況が作れな
　　　かったと。
○請求人代理人（中山）　目撃者や被害者というのは誰のことを言っているんですか、
　　　あなたの考えているのは。
------------------------------------(27)------------------------------------
○証人（遠藤）　これはあれですかね、新入生の保護者であったり、それから教職員
　　　であったり、その場に居合わせた者だと思いますけど。
○請求人代理人（中山）　本件事故の被害者は、教職員でもあるわけですか。そうで
　　　すか、そういう考えですか。
○証人（遠藤）　いやいや。
○請求人代理人（中山）　じや誰ですか。目撃者と言うんですか、教職員は。
○証人（遠藤）　信用を失墜させたということから言えば、新入生の、この場合は保
　　　護者であったり、あるいは、一般の保護者であったり、県民であったりすると
　　　思います。
○請求人代理人（中山）　県民でも一般の保護者でも、新入生の保護者でもいいけれ
　　　ども、そういう人たちから事情を聞いたんですか、あなたは。あるいは校長は。
　　　　そういう機会を持とうとしたけど持てなかったんですか。そういうことがあ
　　　ったんですか。初めて聞く話ですが、あったんですか。ありませんね。
○証人（遠藤）　これについては、ないと思います。
　　　　　　〔甲第１３３号証～第１４８号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　これ、ざっと、バラバラっと見てもらえますか。バラバラ
　　　っと。
　　　　これらの新聞報道の記事は、本件の入学説明会の９日前に開かれた、３月９
　　　日の卒業式、卒業記念祭をめぐる新聞報道なんですけど、これらの記事は、あ
　　　なたも大体、当時、目を通しておられたでしょうね。
○証人（遠藤）　大体通したと思います。
○請求人代理人（中山）　３月９日の前から、つまり当日、３月９日の当日の前から
　　　大きく取り上げられていますね。どうですか。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　そうですね。卒業行事の、３月９日の卒業行事の持ち方を
　　　めぐって、校長の考え方と、生徒、ＰＴＡ、教職員の考え方が対立しているこ
　　　とが報道されているわけですよね。
○証人（遠藤）　そうですね。
　　　　　　〔甲第１３７号証以下を示す〕
○請求人代理人（中山）　これは日付順にしてあるんですが、１９９８年３月９日付
　　　けの新聞ですけれど、これ以降の１３８号証、１３９号証は、いずれも、事前
　　　ではなくて事後、３月９日の後ですね、実際の卒業行事に関する報道記事にな
　　　っているんですが、分かりますね。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　当日以降のはもっと大々的になっているんですけれども、
　　　例えば甲第１４３号証を見ていただくと、これはスポーツ新聞なんですけど、
　　　スポーツ新聞なんかでも取り上げられるほど、大きくこの所沢高校の状況が、
　　　全国的に注目を浴びるような感じで報道されてますよね。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　１３８号証、あるいは１３７号証、一つ戻って、１４２号
　　　証を見るとですね、あなたもお読みになったから御記憶にあると思うんですけ
　　　ど、これらの新聞報道の記事には保護者やＰＴＡの意見も載せられていて、校
　　　長や学校の対応について批判する記事が載せられていましたよね。
○証人（遠藤）　はい、載っていました。
○請求人代理人（中山）　ＰＴＡ会長の談話なども載ってますよね。
------------------------------------(28)------------------------------------
○証人（遠藤）　はい。
　　　　　　〔甲第１４０号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　これの一番末尾を見てほしいんですが、末尾、一番左下の
　　　方に、「生徒側は４月にも入学式に代わる「入学を祝う会」を計画している。」
　　　というふうに書いてありますね、分かりますか。
○証人（遠藤）　分かります。
　　　　　　〔甲第１４４号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　この新聞記事には、右上の囲みの中に、やはり４月の入学
　　　行事のことについて、「生徒らは、４月の入学式についても、生徒主導の「入
　　　学を祝う会」を企画している。」と書かれていますね、分かりますね。
○証人（遠藤）　はい、分かります。
○請求人代理人（中山）　所沢高校に４月入学する新入生の保護者は、こうした一連
　　　の報道に多大な関心を寄せていたと思いますけど、あなたはそう思いませんか。
○証人（遠藤）　関心はあったと思います。
○請求人代理人（中山）　中には不安を抱く人もいたと思いませんか。
○証人（遠藤）　中にはいるでしょうね。
○請求人代理人（中山）　保護者や新入生の多くが、１８日の入学説明会、その後予
　　　定されている本件の入学説明会で、卒業行事をめぐる軽率について、これだけ
　　　新聞で大きく取り上げられて、テレビにも出ているわけですから、学校から何
　　　らかの経過についての説明があると期待すると思うんですけれども、どうです
　　　か。そう思いませんか。
○証人（遠藤）　その点については、思いません、一本になれば。
○請求人代理人（中山）　え？
○証人（遠藤）　入学式の後に入学を祝う会ができればね、別段……。
○請求人代理人（中山）　違う違う。私は、その、この４月から入学しようという生
　　　徒や保護者が、これだけ、自分が入ろうとしている高校のね、卒業記念祭をめ
　　　ぐって、卒業行事をめぐって大きく取り上げられて、注目されているわけです
　　　から、それについて、何らかの説明が学校側からあるというふうに思うと思う
　　　んですが、あなたは思わないんですか、じゃ。
○証人（遠藤）　最終的に校長が決定したわけですから。
○請求人代理人（中山）　これだけ大きく取り上げられているわけですね、所沢高校
　　　の問題が、卒業行事をめぐってね。その高校に入ろうとしている生徒や保護者
　　　がですよ、その保護者が、第１回の、初めて、学校の責任者、あるいは学校の
　　　先生たち、生徒たち、ＰＴＡたちが集まって説明をしてくれるというときに、
　　　こういう問題について何か説明があってね、つまり、それまで新聞報道やマス
　　　コミ報道で流されていることについて、なんらかの説明があるというふうに期
　　　待するんじゃないですか。期待しないというふうにあなたは思うんですか、そ
　　　の点を聞いているんです。あなたはそのときそう思わなかったのかという事実
　　　を聞いているんですがね。
○証人（遠藤）　特に思いませんでした。
○請求人代理人（中山）　そこに、新聞報道に書いてあることについて、保護者や生
　　　徒たちはね、新入生たちですけれども、全然その、関心がないと思っていたん
　　　ですか。
○証人（遠藤）　そうは思ってないですよ。
○請求人代理人（中山）　だったら、だったらね、入学説明会のときに、何らかの説
　　　明があるというふうに期待するというふうに思わないんですか。
------------------------------------(29)------------------------------------
○証人（遠藤）　普通は、入学許可候補者説明会は教頭がやっている、あいさつをす
　　　るようなところを、校長がきちっと文書を出して、こういうふうに入学式を行
　　　いますということで説明してますので、分かっていただけたんじゃないかと思
　　　います。
　　　　　　〔甲第８０号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　これはね、今回の審理に向けて、人事委員会にあてた、当
　　　日参加された新１年生の入学許可候補者の１人の保護者からの文書なんですけ
　　　ど、ここを読むとですね、例えば６行目、「その後、生徒会の生徒さんから私
　　　たちが最も知りたかったこれまでの経過が説明されました。」というようなこ
　　　とが書いてありますよね。こういうのは一部の保護者だというんですか。
　　　　皆さん一様に、３月の卒業行事をめぐる、新聞であれだけ注目されたものに
　　　ついて、知りたいというふうに思わなかったというんでしょうか。そうですか。
　　　入学説明会でそういうことを話してもらいたい、知りたいと思わなかったとい
　　　うんですね。
○証人（遠藤）　これは難しいと思いますよ、いろいろな考え方があるわけで、だか
　　　ら、校長の方は、そういうことも踏まえて、入学許可候補者説明会で説明した
　　　ということだと思います。
○請求人代理人（中山）　そこにある新聞報道見ていただければ分かるんですけど、
　　　３月９日の卒業行事をめぐってはですね、校長が卒業式の後卒業記念祭を行う
　　　と、生徒は、卒業式の代わりに卒業記念祭をやりたいということで対立してい
　　　るという報道ですよね。
　　　　で、事後の報道では、結局その、卒業式にはほとんどの卒業生が出席しない
　　　で、記念祭の方に大部分が参加したという、そういう記事になってますよね。
　　　　入学説明会で校長が入学式の後に入学を祝う会をやるというのと全く同じよ
　　　うなことが事前に話され、結果はこういうふうになっちゃった。
　　　　そうすると、どうしても、校長の説明、入学式の後入学を祝う会をやるとい
　　　うだけの説明では納得しないと思わないんですか。そういうものについての場
　　　を代えた卒業式でのですね、報道なんですよ。それを全部皆読んで、また同じ
　　　ような説明を校長がやったことに対して、どうなんだろうという説明を、当日
　　　参加した保護者や新入生が抱かなかったというんですか。これが最後の質問で
　　　す、ここは。
　　　　つまり、あなたも校長も、この日は、４月９日の入学行事について、結論だ
　　　け、それを言えばいいというふうに理解していたということですか。そういう
　　　ことなんですか、校長の考えを言うだけでいいというふうに考えて、それだけ
　　　で十分だと思っていたということですね。
○証人（遠藤）　流れからいって、そう思いましたね。
○請求人代理人（中山）　あなたの言う流れはちょっと理解できませんけど、その次
　　　の質問に移りますが、乙第３０号証の陳述事の作成は、あなたが処分者側の代
　　　理人弁護士に話したことをまとめてもらったものですね。そうでしょう、この
　　　陳述書っていうのは。先ほどは何かあまり記憶になさそうだったけれども。
○証人（遠藤）　この乙第３０号証ですか。
○請求人代理人（中山）　そうです。
○証人（遠藤）　これは私の書いたものです。
○請求人代理人（中山）　弁護士にまとめてもらったものじゃないんですか。
○証人（遠藤）　私の書いたものです。
○請求人代理人（中山）　そうですか。だったらもう少しね、テープのことなんか正
　　　確に答えてほしかったですけど、あなたが書いたんですね。
------------------------------------(30)------------------------------------
○証人（遠藤）　そうです。
　　　　　〔乙第５号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　これは９７年１０月２３日の職員会議議事録ですけど、間
　　　違いないですよね。
○証人（遠藤）　はい、間違いないです。
○請求人代理人（中山）　校長が、当日の職員会議で、入学式をやりたいという考え
　　　を述べていますね。
○証人（遠藤）　はい、そのとおりです。
○請求人代理人（中山）　この時点で、これは私が決めたこと、あるいは決定したと
　　　いう言い方はしていませんね。
○証人（遠藤）　なかなか解釈は難しいんですが……。
○請求人代理人（中山）　事実を聞いているんですよ、そういう言葉が出たかどうか。
○証人（遠藤）　私は、入学式をやると、ここで、というふうに……。
○請求人代理人（中山）　決めたか、決めたとか決定したという言葉を吐いてますか、
　　　そういう言葉を口に出していますか。
○証人（遠藤）　それは出してません。
○請求人代理人（中山）　この２枚目、２枚目の細かい字、上から４段目ぐらいの、
　　　「・入学式をやってください。」という、これはどう見ても校長のお願い調の
　　　言葉ですね。
○証人（遠藤）　この時点ではそうだったと思います。
○請求人代理人（中山）　入学式をやらないことは認めないというのも、この時点で
　　　は校長の考えであって、それを表明したということですね。あなたが言うには
　　　ね。
○証人（遠藤）　そうです。
　　　　　　〔乙第６号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　これは１月１６日の職員会議録ですが、これの職員会議で
　　　も、校長が入学式を行うことを決定したとか決めたとか、そういう言葉を吐い
　　　ていますか、口に出していますか。
○証人（遠藤）　そういう言葉はないと思います。
○請求人代理人（中山）　もう一度、乙第３０号証の２ページ見てほしいんですが、
　　　２ページの後ろから５行目ですけど、後ろから５行目から６行目にかけてです
　　　が、「時間的に入学式ができないような入学を祝う会の時程が提案され時間帯
　　　調整を指示したこともありました。」と、こう言っていますが、ここであなた
　　　が書いている指示というのは、職務命令ですか……聞いているのは分かります
　　　ね。陳述書であなたが書いた、ここで使っている指示という言葉は、校長の職
　　　務命令がその時点であったという意味ですか。
○証人（遠藤）　非常に難しい質問だと思います。校長の発言が全部職務命令だと、
　　　最終決定権者が校長であるということでお答えしておきたいと思いますけれど
　　　も。
○請求人代理人（中山）　その陳述書であなたが使っている指示という言葉は、職務
　　　命令ということなんですか。どっちかですよ。
○証人（遠藤）　ちょっと難しい質問なんで……。
○請求人代理人（中山）　答えられないんですか。
○証人（遠藤）　答えられません。
　　　　　〔乙第７号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　１月２２日の職員会議に校長から文書が提出されましたね。
　　　　この日に校長から文書が提出されますが、先ほど来から示されている平成１
------------------------------------(31)------------------------------------
　　　０年１月２２日、職員会議資料Ｎｏ．８という、右側に書いてあるものですね。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　この日にこれが提出されたわけですが、この文書に、入学
　　　式を行うことを決めているか決定しているという、そういう言葉がありますか。
　　　ありませんね。
○証人（遠藤）　ここのところの文面では、ないようですね。
○請求人代理人（中山）　要するに、この時点では、校長は、入学式をやりたいとい
　　　う希望を述べて、職員に入学式をやってはしいとお願いしているんではありま
　　　せんか。お願いをしてるんではないんですか。お願いしてないんですか。
○証人（遠藤）　お願いと決定は非常に難しいと思います。
○請求人代理人（中山）　僕が聞いているのは、この時点でお願いということで表現
　　　されてますよね、違いますか。
○証人（遠藤）　それは何とも、私はちょっと言えないですね。
　　　　　　〔乙第８号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　２月１２日、乙第８号証、２月１２日の職員会議議事録で
　　　すけれども、これの４枚目の下のほう、マル長と書いてあるのが校長の加筆部
　　　分ですね。あなたと校長の加筆部分ですね。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）この中に、下から何行目か分かりませんが、１０行目ぐらい
　　　に、「入学式をやりたい、お願いする。」ということがありますね。お願いし
　　　てるんでしょう。
○証人（遠藤）　そうですね、文面でね。はい。
○請求人代理人（中山）　さらに、それよりもやや下から６、７行目に、「後日、ま
　　　たいろいろ御意見を伺いたい。」ということで、職員会議に終ってますよね、
　　　違いますか。
○証人（遠藤）　そのとおりだと思いますけれども。
　　　　　　〔乙第９号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　２月１９日、１週間後。この乙第９号証の４枚目に、校長
　　　のマル長、下のほうにマル長と書いてあって、これはやはり、あなたと校長が
　　　相談して加筆したものですね。
○証人（遠藤）　間違いないと思います。
○請求人代理人（中山）　そのちょっと上に、「是非、入学式をやって祝う会をする。
　　　ということで再考していただきたい。」ということで、引き続き職員会議にこ
　　　こで諮っていますね。そうでしょう。入学式も祝う会もするということで再考
　　　していただきたいと。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　このとおり間違いないですね。
○証人（遠藤）　これはちょっと、内容について、これはこちらで、いわゆる加除、
　　　訂正したものじゃないんで、ちょっと分からないところがあるんです。
○請求人代理人（中山）　じゃ、あなた方の加除、訂正した部分の方で見ましょう。
　　　下から３行目、「平成１０年２月１２日で示した通りでお願いします。」と言
　　　っているよ。まだお願いでしょう。職員会議でちゃんともう少し議論しましょ
　　　うということじゃないでしょうか。そうですね。
　　　　あなたが加筆、あなたと校長が加筆した部分を今、言ったんですよ。いいで
　　　すね。もう既に決めているとか決定とか、書いてないですよね。
○証人（遠藤）　この文面で言えばそうですね。お願いということです。
○請求人代理人（中山）　この時点でも、いわゆる職務命令は発せられていませんね、
------------------------------------(32)------------------------------------
　　　入学式に関しても。卒業式に関してもそうですけど。あなたはどこにどういう
　　　仕事を当日しなさいという、そういう指示は出てませんね。
○証人（遠藤）　職務命令の意味というのは、ものすごく……。
○請求人代理人（中山）　だから、そういうことを言うから僕はわざと具体的に聞い
　　　ているんですよ。あなた、この先生、竹永さん、例えばね、この日、こういう
　　　仕事をしなさいという、そういう指示は出てませんね。
○証人（遠藤）　出てません。
○請求人代理人（中山）　卒業式に関して校長が教職員に職務命令を発したのはいつ
　　　ですか。卒業式に関してですよ。
○証人（遠藤）　３月２０日……。
○請求人代理人（中山）　卒業式は３月９日だよ。
○証人（遠藤）　卒業式に関してですか。
○請求人代理人（中山）　そうです。まず卒業式の方を聞いているんです。
○証人（遠藤）　ちょっと、いつかっていうのは記憶にないです。記憶にありません。
　　　　　　〔乙第１０号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　乙第１０号証は３月５日の職員会議議事録ですよね。これ
　　　の４枚目、ここに、書記の人が、内田校長の言葉ということで、「平成９年卒
　　　業式の実施について」、下から半分ぐらいのところに書いてありますけど、
　　　「以上の通り教職員の皆さんに命じます。」というふうになってますね。これ
　　　は、卒業式に関する職員に対する職務命令ですね。
○証人（遠藤）　間違いないと思います。
○請求人代理人（中山）　この時点では、入学式についての、いわゆるこれと同等の
　　　職務命令は出てませんね。
○証人（遠藤）　出てないと思います。
○請求人代理人（中山）　３月５日の、先ほどの証言ですと、この３月５日の討議に
　　　ついての先ほど証言されましたが、この３枚目ですか、校長、係、あるいは意
　　　見というような感じで、いろいろ、やりとりが出てますよね。分かりますか。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　ここには、意見として、慎重に討論した方がよいのではな
　　　いかというような、討論のことについてもまず出てますよね。分かりますね。
○証人（遠藤）　分かります。それは文書で出そうとしたことについての討論ですよ
　　　ね。
○請求人代理人（中山）　それから、この日、校長から、添付の資料、乙第１０号証
　　　の一番末尾に添付されている資料が職員会議に提出されていますね、分かりま
　　　すか。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　これが、校長の発言内容について、自分自身が書かれたも
　　　のですか、校長が。
○証人（遠藤）　これは間違いないと思います。
○請求人代理人（中山）　校長の自筆なんですね。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　これを見ながら職員会議議事録を見ると、３枚目に、下か
　　　ら６行目あたりにですね、「別紙Ｐ４のＡの部分は、直接は職務命令とは関係
　　　なし。Ｂの部分は職務命令と書いてない。」というような言い方をしてますよ
　　　ね。
　　　　こういうような話があったのは間違いないんじゃないですか。
------------------------------------(33)------------------------------------
○証人（遠藤）　ちょっとこれは記憶にないですね。
○請求人代理人（中山）　これ、だけど、あなた見たんじゃないんですか、見て、そ
　　　の下に加筆したんじゃないんですか。
○証人（遠藤）　それは加筆部分と違うんじゃないでしょうか。２５行目、２６行目
　　　で加筆している……。
○請求人代理人（中山）　だから、読んだ上で加筆したんでしょう。読んだ上で加筆
　　　したんじゃないんですか。
○証人（遠藤）　ちょっと記憶にないです。
○請求人代理人（中山）　読まないで加筆するわけないでしょうから、そういうこと
　　　言われる困っちゃうんだけど。
　　　　読んだ上で加筆したんでしょう、違うんですか……違うんですか。読んだ上
　　　で加筆したんじゃないんですか。
　　　　じゃあ、今までの加筆は読まないで加筆したというんですか、すべて。
○証人（遠藤）　それこそ、この部分について、かなりの量、加除、訂正してますの
　　　で、ちょっと記憶にないです。
○委員長（坂巻）　ちょっと時間がオーバーしています。…あとどのぐらいですか…。
○請求人代理人（中山）　あと１０分ぐらいです。
○委員長（坂巻）　１０分じゃちょっと。私の方が、ある団体の約束があり、時間の
　　　制約があるもんですから。
○請求人代理人（中山）　あと５分で終わりにします。どうもすいません。
○処分者代理人（飯塚）　４時までが予定だったですよ。
○委員長（坂巻）　そうそう、４時まで。もう１０分線過しているから。ほかに用事
　　　がなければ私どもも構わないんですけどね。
○請求人代理人（中山）　ちょっとだけ。すいません。
○委員長（坂巻）　ちょっとにしてください。
○請求人代理人（中山）　職員会議の議事録は、あなたと校長が相談しながら加筆し
　　　たというふうに言ってますよね。
○証人（遠藤）　そうです。
○請求人代理人（中山）　校長がこの口頭審理に出てこられたときに、３月２６日の、
　　　本件処分があった後の職員会議の議事録の一部を抜き取ったと証言しましたけ
　　　ど、あなたは、この３月２６日の最後の職員会議録の１枚を、校長と相談して
　　　抜き取ったんですか。
○証人（遠藤）　すいません、内容はどんな内容でしょう。
　　　　　〔甲第２６号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　甲２６号証の一番末尾、これが３月２６日の職員会議議事
　　　録なんですけど、この一番最後の次のページ、校長に対する罷免要求の決議の
　　　動議があったことに対する、職員会議の結論部分を抜き取っちゃったと言って
　　　るんですけど、あなた知らないんですか。その点だけ、どうですか。
○証人（遠藤）　これは、抜き取る相談があったかどうかは私もちょっと、抜き取っ
　　　たこの部分がある、罷免要求の件ですけれども……。
○請求人代理人（中山）　あなたと相談して抜き取ったんですか。
○証人（遠藤）　いや、相談は、抜き取ったことについては、ないと思います。
○請求人代理人（中山）　校長の独断でやったわけですね。
○証人（遠藤）　そう思いますけど。
------------------------------------(34)------------------------------------
○請求人代理人（中山）　最後の質問。
　　　　あなたは先ほど、３月１８日当日に請求人が印刷物を配布したことも、何か
　　　指摘してますよね。乙第１号証の添付……。
○証人（遠藤）　その内容ですね、印刷物の内容。校長に許可を得ないで出したとい
　　　うことのあれです。
○請求人代理人（中山）　これです、このチラシね、印刷物ですけど。これについて、
　　　陳述書の中で、この配布を止めるよう指示したと言いましたね。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　その指示というのは、職務命令ですか。
○証人（遠藤）　非常にこれも難しいんですけど……。
○請求人代理人（中山）　校長は、難しくないですよ、校長は職務命令でないと言っ
　　　てますよ。あなたは難しい……。
○証人（遠藤）　だから、校長がやめてくださいと言ったら、普通だと職務命令、私
　　　も、職務命令だったらこれは大変なことになっちやうというふうに思いますけ
　　　れども、職務命令じゃなかったんだなというふうに、後から分かるわけです。
○請求人代理人（中山）　この指示に従わなかったことは、事故ではないわけですよ
　　　ね。事故じゃないでしょう、これは。確認したいんですけど。
○証人（遠藤）　職務命令でないということになれば……ただ……。
○請求人代理人（中山）　いや、事故だと判断したのかどうかですよ。あなたは陳述
　　　書の中で、事故と確信しましたなんてこと言っているのでね、その発言聞いて。
○証人（遠藤）　学校教育法第２８条あたりにも、校長は上司なわけです。上司の命
　　　に従わなかったわけですから、これは私は事故だというふうに、その時点では
　　　解釈しましたけど。
○請求人代理人（中山）　その時点で……。
○証人（遠藤）　結局、校長の最終的な解釈になるわけで、私はそれに従うしかない
　　　と思います。
○請求人代理人（中山）　その時点というのは、いつのことを言っているんですか。
○証人（遠藤）　職員室じやなくて、体育館の方に戻っていってしまった時点ですね。
　　　これはちょっと困るなということは感じました。
○請求人代理人（中山）じゃ、いつの時点で、あなたも事故じゃないと思ったんです
　　　か。
○証人（遠藤）　あれじゃないですか、職務命令じゃないということで、校長の方で
　　　それを、何ていうんですか、不問に付したということですからね、事故でない
　　　というふうに解釈するしかないんじゃないでしょうか。
○請求人代理人（中山）　つまり、あなたは、職務命令に違反したという場合は事故
　　　だという理解なんですね。
○証人（遠藤）　それだけではないと思います。先ほどちょっと学校教育法第２８条
　　　を挙げたんですけれども、校長は明らかに上司ですから、非常に難しいと思い
　　　ます。
○請求人代理人（中山）　校長はこれを事故と考えていたんですか、最終的に、いな
　　　いんですか。それをもう１回確認します。
○証人（遠藤）　すいません、分かりません。
○請求人代理人（中山）　分からない。あなたは一緒に事故報告書を作ったと言いま
　　　したよね。
○証人（遠藤）　今の件ですか。
------------------------------------(35)------------------------------------
○請求人代理人（中山）　いやいや、事故報告書ですよ。
○証人（遠藤）　事故報告書の件ですか。
○請求人代理人（中山）　はい。
○証人（遠藤）　事故だと思いました、これは。
○請求人代理人く中山）　事故報告書を作成した時点では事故だと思っていたんです
　　　か。
○証人（遠藤）　はい。
○請求人代理人（中山）　じゃ、事故報告書を見てください。
　　　　　〔乙第１号証を示す〕
○請求人代理人（中山）　これで本当に最後です。これで、もうこれ以上聞かないで
　　　す。もう１回だけ、乙第１号証だけ確認してください。
　　　　この事故報告書の中に、事故の概要というのは、こういうふうに書いてます
　　　ね。ここに印刷物配布のことが書いてあるんですか、事故の概要。
○証人（遠藤）　ちょっと、事故報告書と、いわゆる配布物に対して、請求人を校長
　　　室へ呼んで、配布しないようにと言った事故と、ちょっと私も、なんて言うん
　　　ですか、同じようなところがあるわけですけれども。
○請求人代理人（中山）　もう結構です、終わります。
○委員長（坂巻）　それでは……。
○処分者代理人（鍛治）　ちょっと、３０分ぐらい……。
○委員長（坂巻）　いや、とても、時間ないんですよ。４時３０分に我々行かなけれ
　　　ばならない。
　　　　後、３０分もありますか。１０分ぐらいでまとめてくれませんか。
○処分者代理人（鍛冶）　いろんなことが出てきましたから、３０分前後。
○委員長（坂巻）　証人は後ろに下がってください。
　　　　進行についてですが、処分者側は、再尋問というか、あと３０分ぐらい必要
　　　だというんですけど。
○請求人代理人（中山）　そんなに反対尋問、効果があったと考えているんですね。
○委員長（坂巻）　いずれにしてもこの次の、この次か、の進行ですけどね、この前
　　　の協議ですと……。
○請求人代理人（中山）　最終意見陳述とセットにしていただいてもいいですよ、場
　　　合によったら。
○委員長（坂巻）　そうですね。
○請求人代理人（中山）　ただし、３０分はちょっと、ないんじゃないですか、それ
　　　は。
○委員長（坂巻）　この次はね、１１月の１４日の２時３０分からですね。
○請求人代理人（中山）　そうですけど。
○委員長（坂巻）　２時３０分。
○処分者代理人（鍛冶）　人事委員長、あのね、最終意見陳述書を請求人側が出すの
　　　は結構ですけど、私の方はその後にしてくださいよ。
○請求人代理人（中山）　もちろん、それでいいけど。後というのは、再主尋問の後
　　　にしてくれと言うんでしょう。
○処分者代理人（鍛冶）　そう。
○請求人代理人（中山）　それはそうですよ。
○処分者代理人（鍛冶）　請求人側の方はそのときにやってもらっても結構ですけど。
○請求人代理人（中山）　同じ日にやりましょうよ。先生たちは意見書出すだけでし
　　　ょう。
------------------------------------(36)------------------------------------
○処分者代理人（鍛冶）　そういう意味だったんじゃないの？
○請求人代理人（中山）　いやいや、そういう意味じゃないです。だから、同じ日に
　　　やりましょう。
○委員長（坂巻）　はい、それでは……。
○請求人代理人（佐々木）　もともと、直ちに結審をしてもう判断してくれというの
　　　をずっと言っておられたじゃないですか。
○処分者代理人（鍛治）　いやいや。
○請求人代理人（佐々木）　で、１１月の１４日にもう最終意見陳述しようというふ
　　　うに決まっているんですから。
○処分者代理人（鍛冶）　証拠があんまりね、膨大な証拠が出たんじゃ、しょうがな
　　　いですよ。
○委員長（坂巻）　ちょっと待ってください。整理します。
　　　　１４日ですね、１４日に、そうすると時間調整ですけれども、２時３０分と
　　　言いましたね、それを３０分繰り上げて、２時から。
○請求人代理人（中山）　それはいいですよ。
○委員長（坂巻）　ということでね、それで続行で。その後で……。
○請求人代理人（中山）　意見陳述やって、それで処分者の方、意見陳述終わらせて
　　　くださいよ。
○処分者代理人（鍛治）　だから、処分者の方は、それを終わってから、させてくだ
　　　さいよ。
○請求人代理人（中山）　別の日ということですか。
○処分者代理人（張治）　ええ。反対尋問が終わってから、その後に、もう１回期日
　　　を開いてやらせてくださいよ。
○請求人代理人（中山）　それは駄目ですよ、終結してもらいましょうよ、１１月１
　　　４日。それは絶対変えられないですよ。
○処分者代理人（鍛冶）　そんなことできないでしょう、手続から。
○請求人代理人（中山）　それは、できますよ。
○請求人代理人（岩下）　１４日最終って、前回の確認じゃないですか。
○請求人代理人（中山）　今日はね、今回１５分確かに延びましたけど、それで３０
　　　分、再主尋問やらせてもらえれば、いいじゃないですか。
○委員長（坂巻）　１４日、１４時からということで、最初に処分者側の３０分の再
　　　尋問。その後に意見陳述。
○処分者代理人（鍛冶）　意見陳述は結構ですけれども、こちらは出せないでしょう。
○請求人代理人（中山）　意見陳述の内容は後で追加することだって可能ですよね、
　　　審理外で。
○処分者代理人（鍛冶）　それはそうでしょうね。
○請求人代理人（中山）　それでもいいんじゃないですか、とにかく終結して。
○委員長（坂巻）　いずれにしても、１４日は、最終準備書面出すということになる
　　　と、いつまでに出していただけますか。
○請求人代理人（中山）　それはさすがに、当日より、まあ直前……
○委員長（坂巻）　そうするとやはり、お互いに交換しあって、またやらなくちやな
　　　らなくなる‥‥‥。
○請求人代理人（中山）　もし、早めに出せというんだったら出しますよ。
------------------------------------(37)------------------------------------
○委員長（坂巻）　早めに出すなら、書けるでしょう。
○処分者代理人（鍛冶）　そうじゃなくて、証拠を引用しながら書くものでしょう、
　　　意見書というのは。
○処分者代理人（飯塚）　次回が再主尋問やるんですとね、ちょっと審理終わってな
　　　いですから、最終書面、ちょっと無理です。
○委員長（坂巻）　それでは、１４日に一応協議することにして、今日のところは
　　　……。
○請求人代理人（中山）　ちょっと待ってください。
　　　　１１月１４日に、先生ここで終結という、前回の確認ですので、それでとに
　　　かく、公開審理としては終結していただくということで、よろしくお願いしま
　　　す。
○処分者代理人（鍛冶）　確認だけども、手続の進行上、しょうがないじゃないです
　　　か。こういうことはよく、裁判所でもどこでもあるでしょう。
○請求人代理人（中山）　処分者側の意見陳述は書面でやるわけでしょう、基本的に。
　　　口頭でやるんですか。
○処分者代理人（鍛治）　請求人がね、請求人の側で朗読すれば、こっちも朗読しま
　　　すよ。
○請求人代理人（中山）　今までそうしたことないんじゃないですか。
○処分者代理人（鍛治）　ないけれども、何時間にわたってやるっていうんでしょう。
○委員長（坂巻）　とりあえず、私も時間なくなるから。
　　　　一応、やはり、証人調べしてから、引用して最終準備書面出すということが
　　　常道でしょうから、そうなるとちょっと、それを強行するわけにはいかないと
　　　思います。
　　　　それではね、そういうことで……。
○請求人代理人（中山）　ちょっと、それで、期日入れないんですか、１１月１４日
　　　以降の。
○委員長（坂巻）　以降の。じゃ、入れておきましょう。
　　　　入れておきましょう。
　　　　決定します、次回……ちょっと黙ってください。
　　　　１２月１３日の午後、調整できませんか。午後３時頃どうですか。
○請革人代理人（中山）　１２月１３日を更に延ばすということが絶対にないという
　　　確約をしていただければ……。
○処分者代理人（鍛冶）　だから、再主尋問を次回にやっちゃうわけですから。
○請求人代理人（中山）　そうすると、次回ね、時間を３０分とか１時間とか、それ
　　　じゃ、こっちもやろうかという話で、事実上……。
○処分者代理人（鍛治）　だから、そちらはね、やってもらっても結構ですよ。
○請求人代理人（佐々木）　先生、同時に出しましょうよ。こっちの書面見て反論だ
　　　なんていうんじゃなくて。
○請求人代理人（中山）　そう。だったら１２月の１３日に、こちらも意見書……。
○委員長（坂巻）　早めにお互いに出すということで。
　　　　それでは、１３日の３時ということで。
○請求人代理人（中山）　それに、１２月１３日に双方が最終意見陳述をすると。
○請求人代理人（佐々木）　それでいいんですね、こちらは１１月１４日に最終書面
　　　出さなくていいということですね。
○委員長（坂巻）　そうです。それでいいでしょう、双方。
○請求人代理人（中山）　３時にする理由はないんじゃないですか。２時半でいいん
　　　じゃないですかね、１２月１３日。３時じゃないとまずいんですか。
------------------------------------(38)------------------------------------
○委員長（坂巻）　ちょっと、できれば、その前に委員会がある、その関係。
　　　　それでは、２時３０分。
○請求人代理人（中山）　ということであれば、今日、はしょった部分を尋問、次回、
　　　教頭先生にお覚悟していただくということで、よろしくお願いします。
○委員長（坂巻）　それでは、証人、前へお進みください。
　　　　お待たせしました。お聞きになったと思いますけれども、今日終わる予定で
　　　したが、まだお聞きしたいことがあるということなので、もう一度御足労願い
　　　たい。１２月１３日。
○請求人代理人（中山）　証人は１１月１４日です、次回の。
○委員長（坂巻）　失礼しました。１１月１４日。２時３０分ということでお願いし
　　　ます。
　　　　ということで、１２月１３日が２時３０分からということで、これは最終の
　　　準備書面を。提出してください。会場については、後日連絡します。
　　　　それでは、以上で平成１０年（不）第３号事案の第１５回口頭審理を終了い
　　　たします。　御協力ありがとうございました。


午後４時２６分閉会


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　調書作成事務職員　　高田　裕之

　　　　　　　　　　　　　　　　　委員長　　坂巻　　幸次

　　　　　　　　　　　　　　　　　委　員　　久保木宏太郎

　　　　　　　　　　　　　　　　　委　員　　渡邊　　圭一

------------------------------------(end)-----------------------------------

(Ｗｅｂ管理者記)
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