所沢高校 Non-Official 資料20000529a

人事委員会
平成１０年（不）第３号懲戒戒告処分事案
第１３回口頭審理調書
2000年5月29日(月)

(Ｗｅｂ管理者記)
　文中に機種依存文字の「まる付き数字」がありますが、「（数字）」の表記も
　存在してますので、そのままにしています。いわゆる「文字化け」といわれる
　状態で表示できない方がいらっしゃいましたら、お詫び致します。

　ページ　　　「まる付き数字」個所　　左記の内容
　５ページ　　提案①　　　　　　　　　提案「まる１」
　８ページ　　「対策」として、①　　　「対策」として、「まる１」
　１２ページ　①祝う会の会場　　　　　「まる１」祝う会の会場
　１２ページ　そして、①について、　　そして、「まる１」について、
　１２ページ　②生徒、教職員　　　　　「まる２」生徒、教職員
　１２ページ　②について　　　　　　　「まる２」について
　１２ページ　③について、　　　　　　「まる３」について、
　１２ページ　③の質問に関連して、　　「まる３」の質問に関連して、
　１３ページ　④にいきますけれども、　「まる４」にいきますけれども、
　１３ページ　④について　　　　　　　「まる４」について
　１５ページ　③については職員会議名　「まる３」については職員会議名

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│　　　　　　　　　第　１３　回　口　頭　審　理　調　書　　　　　　　　　│
├───────────┬────────────────────────┤
│　事　案　の　表　示　│　　　平成１０年（不）第３号事案　　　　　　　　│
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│　請　　　求　　　人　│　　　竹永　公一　　　　　　　　　　　　　　　　│
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│　処　　　分　　　者　│　　　埼玉県教育委員会　　　　　　　　　　　　　│
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│　期　　　　　　　日　│　　　平成１２年５月２９日　　　　　　　　　　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　場所及び公開の有無　│　武蔵野会館　　　大会議室　　　公開　　　　　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　開会及び閉会時刻　　│　午後２時３４分開会　　　午後４時４８分閉会　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　　　　　　　　　　　│　委　員　長　　　坂　巻　　幸　次　　　　　　　│
│　審　理　委　員　　　│　委　　　員　　　久保木　　宏太郎　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　委　　　員　　　渡　邉　　圭　一　　　　　　　│
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│　　　　　　　　　　　│　　事務局長　　　加村　トク江　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　次　　長　　　渡辺　　三男　　　　　　　　　│
│　審理事務補助職員　　│　　主　　幹　　　吉野　　　昇　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　主　　査　　　小山　　　堅　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　主　　任　　　高田　　裕之　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　主　　任　　　星　　　友治　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　主　　任　　　海野　　直子　　　　　　　　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　　　　　　　　　　　│　請求人側　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　請求人　竹永公一　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　代理人　桜井和人　　中山福二　　堀　哲郎　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　野本夏生　　佐々木新一　鍛治伸明　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　池永知樹　　岩下豊彦　　谷村勝彦　　│
│　当事者の出席状況　　│　　　　　　和田　茂　　米浦　正　　竹下里志　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　林　　哲　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　処分者側　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　代理人　鍛治　勉　　飯塚　肇　　白鳥敏男　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　清水　憲　　根岸　玲　　赤松峰親　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　桝澤　智　　桐生貞雄　　松田敏男　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　和田幸男　　伊東良男　　内田　徹　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　國分昌彦　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　審理の記録　　　　　│　　　　　　　別　の　と　お　り　　　　　　　　│
├───────────┼────────────────────────┤
│　付属書類　　　　　　│　　　　　　　　　な　　　し　　　　　　　　　　│
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　　　　　　　平成１０年（不）第３号事案　第１３回公開口頭審理
平成１２年５月２９日（月）
午後２時３４分開会

○委員長（坂巻）　ただ今から、平成１０年（不）第３号懲戒戒告処分事案の第１３
　　　回口頭審理を行います。
　　　　人事委員会としては、不服申立て制度の趣旨のもとに審理を進めていきます
　　　ので、当事者及び代理人においては、秩序ある審理が行われますよう、御協力
　　　をお願いいたします。
　　　　また、傍聴人の方も、この不服申立て制度の趣旨を御理解のうえ、静粛に御
　　　協力願います。
　　　　なお、審理に際して、３点ほど注意事項を申し上げます。
　　　　両当事者の発言は、速記者が記録を取りますので、その都度、お名前をおっ
　　　しゃって発言してください。
　　　　次に、録音機の使用や写真撮影を行うことは禁止いたします。
　　　　傍聴人は、傍聴券の裏に記載してある傍聴規則を守ってください。特に、審
　　　理関係者の発言に対して批判や野次を加えたり、拍手をしたりすることは厳に
　　　慎んでいただきます。
　　　　また、審理進行の妨げになるので、場内では携帯電話やポケットベルのスイ
　　　ッチは切っておいてください。
　　　　これらを守らない傍聴人には退場していただくこともありますので、御注意
　　　申し上げます。
　　　　前回の口頭審理以降提出された書面について確認をいたしたいと思います。
　　　　まず、処分者側から、５月２４日付けの乙第１２号証ないし２９号証が提出
　　　されており、その副本は請求人側に渡されていると思いますけれとも、よろし
　　　いですね。
○請求人代理人（中山）　はい。
○委員長（坂巻）　それから、５月２５日付けで乙第３０号証が提出されておりまし
　　　て、これもまた請求人側にお渡ししてあると思います。
○請求人代理人（中山）　この点についてなんですけれども、確かにいただいておる
　　　んですが、この「陳述書」と題する書面は、本件処分当時ですね、教頭、所沢
　　　高等学校の教頭であった方の陳述書なんですけれども、今のこの時期に提出さ
　　　れることについて、請求人側としては、非常に問題があるというふうに考えて
　　　おります。
　　　　で、こちら側としてはですね、もし提出されるというのであれば、この人の
　　　証人尋問を請求したいなというふうに考えております。
　　　　そういう直接的な、本件当日のですね、事実にかかわる部分なので、是非と
　　　もですね、その機会をいただくために、証人尋問をしていただきたいというふ
　　　うに考えます。
○処分者代理人（鍛冶）　これは、ひとつの補強証拠として出したんですね。
　　　　それと、こちらも、できれば証人尋問をというような考えでおります。
　　　　ですから、請求人側で証拠申請した場合には、こちらも証拠申請する……証
　　　人申請するということにいたします。
○委員長（坂巻）　はい。それでは、本日の竹永さんの尋問を終わってから、進行に
　　　ついて協譲したいと思います。
　　　　それで、よろしいですか。
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　　　　それから、先ほど、請求人側から、甲第１２３号、１２４号証が、提出され
　　　ました。これは処分者側には渡っておりますか。
○処分者代理人（鍛治）　何号証ですか。
○委員長（坂巻）　１２３、１２４号証。
○処分者代理人（鍛冶）　それは先ほどファックスでいただきました。
○委員長（坂巻）　はい、分かりました。
　　　　それで、それぞれの提出された、前回以降に提出された書証についての認否
　　　は、書面で出してください。よろしいですね。
　　　　本日、それから、請求人側から書証認否事が出ております。乙第５号証から
　　　１１号証までについて出ております。
　　　　これは処分者側に渡っておりますね。
○処分者代理人（鍛冶）　はい。
○委員長（坂巻）　はい。前回以降、双方ともに、そのほか出ておりませんね。よろ
　　　しいですね。
　　　　それでは、時間の関係もありますので、請求人本人の本人尋問を行います。
　　　　竹永さん、前へお座り下さい。
　　　　　〔請求人、証人席へ着く〕
　　　　それでは、請求人御本人の宣誓につきましては、前々回の効力が維持されて
　　　いますので、行いません。良心に従って真実を述べていただきますよう御注意
　　　願います。
　　　　今日は、処分者代理人側から、続行の質問だと思います。どうぞ。
○処分者代理人（白鳥）　処分者代理人の白鳥から、前回に引き続いてお伺いします。
　　　　　〔乙第１２号証～乙第３０号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　最初、乙第１２号証を見てください。９年９月４日付けの
　　　職員会議の議事録です。
　　　　といいますか、ざっと、１２、１３、１４、ざっと見ていただいて、職員会
　　　議の議事録ということは、よろしいですね。
○請求人（竹永）　添付資料は、入っていますが。
○処分者代理人（白鳥）　はい。議事録プラス添付資料であるということで。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　添付資料を見てください。１２号証添付の「ＦＲＥＥ」と
　　　題する書面がありますね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　それで、９７年９月５日生徒会本部発行という記載があり
　　　まして、このような書面が出たということは、今、分かりますか、分かりませ
　　　んか。
○請求人（竹永）　分かります。
○処分者代理人（白鳥）　分かりますか。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　これによると、「『卒業式』という形では行わない」と。
　　　卒業式に関することが書いてありますけれども、生徒主催の新しいものと。
　　　　で、真ん中よりちょっと上に太い線があって、その下に、「まず、校長先生
　　　からの卒業証書授与は行わず、各クラスで担任の先生から卒業証書を受取り、」
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　　　うんぬんと書いてありますね。
　　　　で、それを前提に伺いますけれども。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　この年の９月ごろ、生徒会が、卒業式を行わないと考えて、
　　　これを生徒たちに配ったということですか。
○請求人（竹永）　いえ、前回も述べたと思いますが、最終的に生徒の決定は１１月
　　　にやる生徒総会なんですが、生徒総会の折に初めて新しい形式を出すというこ
　　　とでは、十分こう、議論もできないわけで、こういう形でその卒業行事を考え
　　　ているということを知らせていったプリントだと思います。
○処分者代理人（白鳥）　９月５日ごろこのような書面を配ったということは、それ
　　　でいいわけですか。
○請求人（竹永）　はい。
　　　　　　〔乙第１３号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　４枚目に、参考資料というのが、一番上は「卒業式に関す
　　　る提案」と書いた、題を付した書面があります。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　四角の粋がありまして、「卒業を祝う会（仮）について」
　　　というタイトルがあって、「（提案理由）」、真ん中から下ですけれども、提
　　　案理由の４行目の終わりごろですけれども、「さらに、『式』という形をとる
　　　と、以前のような混乱も考えられます。」という記載があるんですけれども、
　　　この「式という形をとると、以前のような混乱も考えられます。」ということ
　　　の意味は分かりますか。
○請求人（竹永）　分かります。
○処分者代理人（白鳥）　どういう意味ですか。
○請求人（竹永）　これも前回お話ししたと思うんですが、この年の入学式が大混乱
　　　になったのはお話ししたとおりなんです。その後、３年生を中心に、自分たち
　　　の卒業式がどうなるだろうかという議論が当然起こってきたわけですね。
　　　　もちろん、当時の３年生たちの圧倒的な希望は、従来どおりの卒業式と門出
　　　式を行いたいと。で、そのことを３年生の卒業準備委員会という、生徒の、各
　　　クラスの代表が出ている委員会なんですが、そこでいろいろ集約をしたり、ま
　　　た、アンケートをとったり、内田前校長と話合いをしたりした結果、従来どお
　　　りの式プラス門出式というのが、校長の意向ではできない、そういう状況であ
　　　ると。そうすると、じゃ、今のまんまでいくと混乱した式になってしまうので
　　　はないかと、生徒たちはそういうふうに考えて心配をしていったわけですね。
　　　　で、１学期の後半に、卒業準備委員会、３年生の組織と、それから生徒会本
　　　部であるとか、今までであれば門出式実行委員会、門出式も実行委員会で運営
　　　していましたので、門出式実行委員会の生徒やホームルーム委員会の生徒、そ
　　　ういう生徒たちで、一体どういうふうにしたら一番いいだろうかという相談を
　　　した結果、こういう形に少しずつなっていったということです。
○処分者代理人（白鳥）　短く答えられれば短く答えてください。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　その中で、伺いたかったのはね、その中では、「混乱」の
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　　　具体的内容を前々回話されていると思いますけれども、請求人が。「こんな式
　　　は嫌だとか、泣いている生徒がいた」と、そういうふうに、私、記憶している
　　　限りではその程度なんです。具体的内容としては、そういうことと伺ってよろ
　　　しいですか。
○請求人（竹永）　そういうことというのは、その、泣いている生徒がいたりとかと
　　　いう意味ですか。
○処分者代理人（白鳥）　はい。
○請求人（竹永）　そういうことではないと思います。結果として……。
○処分者代理人（白鳥）　混乱の具体的内容は何か、もう１回確認のために話してく
　　　ださい。というか、それは、確認されたことですね、その、実際見た内容で、
　　　まず実際体験されたことでね……全部入学式は出てはいないんですね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　出てないですね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　で、体験されたことの中でその混乱ということ、請求人が
　　　体験されたことの中で、混乱ということの具体的内容を話してください。
○請求人（竹永）　まず第１には、管理職３人で入学式を行ってしまったということ
　　　が混乱だと思います。
　　　　それから、第２に、現実的な結果ですが、例えば、教頭が入学許可を、呼名
　　　をしたわけなんですが、たぶん１０分か１５分ぐらいで４００名を読み上げた
　　　と思います。もちろん……。
○処分者代理人（白鳥）　それは立ち会われたことですか。
○請求人（竹永）　後半の部分は立ち会っています。
○処分者代理人（白鳥）　呼名をした後半は立ち会っている。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者伐理人（白鳥）　はい。じゃ、続けてください。
○請求人（竹永）　で、もちろん新入生は通常のことを考えていますから、自分の名
　　　前を呼ばれて、きちんと返事もしたい、そういう気持ちはありますよね。それ
　　　が全く無視をされた状況で呼名のみが続いていくと。
　　　　また、実際にその、呼ばれなかった生徒もいるのではないかと思うぐらい短
　　　い時間に全員の呼名をしたわけですね。。
　　　　で、生徒の側からは、こういう状況はやっぱり嫌だと、保護者の側からは、
　　　どうした、何かおかしいじゃないか、当然その声が上がるわけですね。それが、
　　　混乱の現実的な事実だと思います。
○処分者代理人（白鳥）　入学式において校長先生が立つ壇があるのかな、壇なりテ
　　　ーブルの上に、スタンド式の日の丸を立てたかどうか、請求人は御存じですか。
○請求人（竹永）　誰が立てたかは分かりませんが、私が体育館へ行ったときには置
　　　いてありました。
○処分者代理人（白鳥）　それから、カセットで「君が代」を校長先生が流したかど
　　　うかは分かりますか。
○請求人（竹永）　直接は分かりません。聞いてはいますが。
○処分者代理人（白鳥）　はい。
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　　　　流れでずっといきますけど、乙第１４号証が、次の１０月２日の職員会議で
　　　すけれども……これは特にないので、飛ばします。失礼しました。乙第１５号
　　　証を見てくだきい。
　　　　　〔乙第１５号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　第１５号証２枚目と、２枚目の１、２、３、４、５行目、
　　　５行目の前に、その（校長）と括弧してあって、５行目、「・前回考え方を保
　　　留したが、(ア)卒業式を行わない学校はどうだろうか。(イ)「卒業の認定条件
　　　の内、特別活動の一部（卒業式）を行わないことはどうか」という話をした。
　　　(ア)について、考え方は変わらない。入学希望者に対する影響が大きい。『卒
　　　業式』という形をとるべきである。(イ)について、特に文書等書いてあるわけ
　　　ではないが、考え方は同じである。」と。
　　　　記載されていることは分かりますね。
○請求人（竹永）　分かります。
○処分者代理人（白鳥）　このような校長先生の発言が１０月９日にあったかどうか
　　　の記憶はありますか。
○請求人（竹永）　あったように思います。
○処分者代理人（白鳥）　特に「『卒業式』という形をとるべきである」という記載
　　　があるんですけれども、こういう発言も、校長先生は１０月９日の時点でされ
　　　ていたという御記憶でよろしいですか。
○請求人（竹永）　ここはですね、卒業式に代わる卒業記念祭という流れがあります
　　　ので、それを受けて校長がこういうふうに発言していたんだろうと思います。
○処分者代理人（白鳥）　発言したという記憶はあるということでよろしいですか。
○請求人（竹永）　それは、ちょっとはっきりしませんけれども。
○処分者代理人（白鳥）　あまりはっきりとした記憶はないけれどもということです
　　　ね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　それから、次のページ見ていただきたいんですけれども、
　　　「（校長より）、卒業証書の授与について、」、どうも授与についてもいろい
　　　ろ職員会議でお話しになっているようですけれども、場所分かりますか。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　「よく検討して今後の会議に出してもらいたい。担任から
　　　証書を渡すことは問題ではないか。」で、（要望）で、「『卒業式を行わない』
　　　という表面的な説明は行わないでほしい」と。このような発言も校長先生から
　　　あったということでよろしいですか。
○請求人（竹永）　明確ではないですが、あったかもしれません。
　　　　　〔乙第１５号証添付字面を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　「職員会議参考資料、１９９７．１０．９生徒会顧問」と
　　　題するもので、「前回職員会議の内容の確認。提案①、卒業式を行わない」…
　　　…。可決」ということで、１０月２日に、卒業式を行わないという職員会議の
　　　決定があったわけですね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　１６号証……末尾に、生徒総会の議案書、Ｂ４の紙で何枚
　　　かあると思います。
　　　　　〔乙第１６号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　主尋問でもあったと思いますけれども、生徒総会が、これ
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　　　１１月１１日と書いてある、１１月１１日に行われる予定で、実際に１１月１
　　　１日に行われたわけですか。
○請求人（竹永）　行われました。
○処分者代理人（白鳥）　それで、いろいろ提案があるんですけれども、第４号議案、
　　　５枚、５という……ナンバー打っているところだと５から６ですけれども、６
　　　の右側に、「『日の丸・君が代』に閑する決議文」という、「こちらが本物で
　　　す」と書いてあって、枠で囲ったものがありますけれども、「日の丸・君が代
　　　に関する……」ここから質問です。「日の丸・君が代に関する決議文」を、何
　　　て言うのかな、決議することを、その生徒総会で決議することを職員会議で承
　　　認するかどうかが議題、職員会議で議題になったわけですか。
○請求人（竹永）　いえ。
○処分者代理人（白鳥）　そうではないですか。
○請求人（竹永）　そうではありません。
○処分者代理人（白鳥）　どうしてこのような資料が出ているか、説明してください。
○請求人（竹永）　はい。日付が１０月１６日ですね、この会議録自体が。
○処分者代理人（白鳥）　職員会議、１０月１６日ですね。
○請求人（竹永）　で、所沢高校では、生徒総会の議案書は、事前に職員会議で配布
　　　をいたします。生徒総会で議決されるなり否決されるなり、結果が出た後に、
　　　職員会議で、その内容も含んで、承認するかどうかを採択します。
　　　　ですから、これは事前に、こういう議案書で生徒総会が行われますという報
　　　告です。
○処分者代理人（白鳥）　特に決議はしないんですか。
○請求人（竹永）　何もしません。
○処分者代理人（白鳥）　参考にその職員会議に出したということですか。
○請求人（竹永）　参考というか、この内容で生徒総会を開きますという、正式な報
　　　告です。
○処分者代理人（白鳥）　決議事項というより報告事項であると。
○請求人（竹永）　ええ。個々の内容についての審議ではなくて、こういう内容で生
　　　徒総会が行われますという報告です。
○処分者代理人（白鳥）　それで、１０月。１６日の次の職員会議が、証拠番号飛ぶ
　　　んで、乙第５号証なんですけれども、乙第５号証を示します。
　　　　ちょっと、証拠番号は飛ぶんですけど、時間順に聞いていきます。
　　　　１０月１６日、乙第１６号証の次が、１０月２３日、乙第５号証の職員会議
　　　議事録を見てください。
　　　　　〔乙第５号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　１枚目ですけど、議題で「２」とあってね、「生徒総会
　　　（案）」と、いうのがあるんですけれども。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　で、２枚目めくっていただくと、記録で、「２」という、
　　　「生徒総会案について」、「議案事（前回配布）」、前回というのが、先ほど
　　　の乙第１６号証末尾添付の生徒総会案と思われますけれども。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　「一部訂正有り、資料赤字記入」で、「多数可決」とある
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　　　んですけど、これ、だから、職員会議で議決しているのではないですか。
○請求人（竹永）　いえ。ここの多数可決の意味は、その配布資料、つまり生徒総会
　　　の議案手自体が変更になって、その内容で、内容というのは具体的な個々の内
　　　容ではなくて、その事柄自体でよいかどうかという、つまり、個々の内容の審
　　　議ではなくて、こういうテーマで話し合いをするんだけれども、それでよいか。
　　　つまり、先ほども述べましたとおり、事前に職員会議に配布している意図、意
　　　味は、こういうテーマで生徒総会が持たれて話合いがされると。で、その資料
　　　については、もちろん教職員には事前に配布をするわけですね。
　　　　このときは、その資料の訂正があったんだと思います。ですから、その資料
　　　の訂正箇所を明らかにして、こういう箇所が変わったけれども、同じように、
　　　このテーマというか、内容で生徒総会が持たれます、ということの多数可決だ
　　　と思います。
○処分者代理人（白鳥）　ちょっとよく分からないんですけど、否決するとどうなる
　　　んですか。
○請求人（竹永）　つまり、事前に職員会様に配布をして、これはまずいだろうとい
　　　うようなことがあるわけですね。例えば人権問題に抵触するような部分が、例
　　　えば生徒総会の場で審議されようとしていれば、それは、職員会議として、や
　　　はり、こういうテーマは生徒総会ではまずいと。
　　　　ですから、例えば字句修正とか、その添付資料の訂正、追加等があれば、も
　　　ちろん事前に職員会議には配布をしますが、一応、職員会議のルールにのっと
　　　って、こういう形で生徒総会が持たれますという、そういう意味の多数可決だ
　　　と思います。
○処分者代理人（白鳥）　生徒総会で、この生徒総会の議案どおり可決されるとは限
　　　らないわけですよね。
○請求人（竹永）　もちろんそうです。
○処分者代理人（白鳥）　そうすると、可決ということの意味は、その提案、生徒総
　　　会に提案してもいいかどうかと、そういうことですか。
○請求人（竹永）　はい、そういうことです。
○処分者代理人（白鳥）　で、また、提案としては、いいかどうかを、ここで可決し
　　　たんだと。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　その提案の内容についてまた、生徒たちが賛成がするかど
　　　うかは、それはまあ、この１０月２３日の時点で分からないけれども、提案す
　　　ることについて可決なんだと、そういう意味ですね。
○請求人（竹永）　はい、そういう意味です。
○処分者代理人（白鳥）　その訂正部分は、分からないですか。
○請求人（竹永）　具体的には、このときの添付資料が、たぶん議事録添付の資料集
　　　というのがあるんで、そこには入っていると思いますが。
○処分者代理人（白鳥）　乙第１６号証には、だから１０月１６日時点での生徒総会
　　　の案が、先ほど見ていただきましたけれども、それに対して何らかの修正があ
　　　ったんだということのように受け取れますが、具体的にどこが修正かどうかは、
　　　ちょっと分からないですか。
○請求人（竹永）　はい。
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○処分者代理人（白鳥）　特に記憶にあることもないですか。
○請求人（竹永）　はい。
　　　　　〔甲第８号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　はい。
　　　「四者会……」「四者だより」と読むんでしょうかね。真ん中上のほうに１１
　　　月６日発行という記載があるんで、この順番で伺っているんですけれども。
　　　「どうして今までの卒業式では駄目なの？」というタイトルで始まっていまし
　　　て、「７月１６日、校長の発言欄」では、「卒業式では日の丸、君が代を行う」、
　　　「今まで通りの式はできない。」と。で、生徒側が「今まで通り行いたい。」
　　　という記載、ありますね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　それで、「対策」として、①、左側の真ん中から下あたり
　　　ですけど、「式という形をとらない。」「なぜなら、学習指導要領に卒業式な
　　　ど、つまり儀式的行事では、日の君を行うよう指導する。とある。」と。で、
　　　「その式をやらなければ、日の丸君が代……」、すいません、最後のほうに飛
　　　びますと、「学習指導要領に従う必要もない」という記載がありますね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　四者会議というのは……すいません、前回も若干伺ったん
　　　ですけれども、どういう会議なのか教えてください。
○請求人（竹永）　先ほど述べた会議なんですが、３年生の卒業準備委員会の生徒た
　　　ち、それから、従来の卒業式、門出式があったときの門出式実行委員会の生徒
　　　たち、これは１、２年生です。それから、全学年各クラスから出ているホーム
　　　ルーム委員会の生徒たち、そして生徒会本部役員、その四つの組織を、この年
　　　はというか、この年、四つの組織がいろいろ相談をしたので、略称といいます
　　　か、四者会議というふうに呼んでいました。
○処分者代理人（白鳥）　先生、教職員はメンバーですか、メンバーではないんです
　　　か。
○請求人（竹永）　生徒の会議ですから、メンバーではありませんが、それぞれの委
　　　員会や、生徒会本部もそうですが、担当顧問がついておりますので、それが連
　　　動して顧問というか、相談には乗るようになっています。
○処分者代理人（白鳥）　四者会議は定期的に会議というか、集まりを持って話合い
　　　をするんですか。
○請求人（竹永）　もともとの四者会議の発生自体を考えていただければ、今までな
　　　かった組織なわけですね。入学式の混乱を卒業式に持ち込まないために、いろ
　　　いろ生徒たちが相談をしあって、結果的にできた会議なわけですから、定例、
　　　何曜日とか、そういう形で会議が持たれたわけではなくて、必要に応じて、あ
　　　るときは連日のように会議が持たれました。
○処分者代理人（白鳥）　１０月、１１月ごろ、何回ぐらい会議が開かれたか御記憶
　　　はありますか。
○請求人（竹永）　かなりの回数だったと記憶はしていますが、具体的に何回という
　　　ふうには覚えていません。
○処分者代理人（白鳥）　「かなり」といってもいろいろあるんですけれども、例え
　　　ば、週に何回を「かなり」というのか、よく分かりませんけれども……。
○請求人（竹永）　週に２、３回ぐらいだというふうに思います。ただ、四者が集ま
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　　　って会議を持つのが四者会議なわけですが、それぞれのテーマに基づいて、そ
　　　れぞれの委員会や生徒会本部は別個会議を持っていると思うんですね。
○処分者代理人（白鳥）　この四者会議には、何人ぐらいの生徒さんが出席しますか。
○請求人（竹永）　一応、最終的には、各委員会の委員長、副委員長、まあ三役、四
　　　役と慣例で呼んでいますが、その部分が四者会議の中心を担っています。
　　　　場合によっては全体会を開きますし、多くのことはその四役レベルで話をし
　　　て、各委員会に持ち帰って審議するという形をとっていました。
○処分者代理人（白鳥）　だから、何人ぐらい、平均何人ぐらい出席しましたか。
○請求人（竹永）　具体的にですね。
○処分者代理人（白鳥）　はい。
○請求人（竹永）　大体、各委員会５、６名平均だったと思いますので、２０名前後、
　　　そのぐらい集まっています。
○処分者代理人（白鳥）　先生方は出席しますか、しませんか。
○請求人（竹永）　教員が出席しない会議はありません。必ず出席します。
○処分者代理人（白鳥）　先生方は何人ぐらい出席しますか。
○請求人（竹永）　それは、そのとき、ほかの会議とかの関係で、出られる教員は大
　　　体出るようにはしていましたが、常に、例えば３人とか４人とかと決まってい
　　　たわけではありません。
○処分者代理人（白鳥）　決まっていないのは分かるんですけど、だから、毎回の会
　　　議で、今、生徒さんが２０人ぐらいという話がありましたけれども、先生は何
　　　人ぐらい出席しますか。
○請求人（竹永）　そうですね、大体、記憶をたどってみますと、一番少ないときで
　　　３、４人は参加をしていると思います。
○処分者代理人（白鳥）　多いときは何人ぐらいですか。
○請求人（竹永）　多いときは７、８人ですね。
○処分者代理人（白鳥）　甲第８号証へ戻りますけれども、右側で、「対策その２、
　　　生徒主催にする」という記載がありまして、「なぜなら、管理職は先生を指導、
　　　つまり生徒が行うことに対してあまり干渉できない。校長の権力を行使できる
　　　相手は教師だから」と。こういうようなことを四者会議の生徒さんたちが考え
　　　たんだということでよろしいですか。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　これは、どういう人たちに配るんですか。
○請求人（竹永）　四者だよりは、全校生徒です。
○処分者代理人（白鳥）　先生は、メンバーではないんですね。
○請求人（竹永）　メンバーではありません。
○処分者代理人（白鳥）　四者会議に３人から７人ぐらいですか、ぐらいの出席はし
　　　ていたと。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　意見を言うようなことはあるんですか。
○請求人（竹永）　原則としてはない、委員会指導を所沢高校ではそういう形でやっ
　　　ておりますので、必ず生徒の委員会には教員が参加をしていますが、特別何か
------------------------------------(10)------------------------------------
　　　生徒が因って相談を持ちかけられるときであるとか、方法論的にあまりにも無
　　　理があるようなときであるとか、そういう場合のみ発言するようにしています。
○処分者代理人（白鳥）　この１１月６日前後で、何か先生方から意見が出たような
　　　記憶はありますか、ありませんか。
○請求人（竹永）　意見というのは……。
○処分者代理人（白鳥）　だから、意見があれば、お話しする機会がね、先生方が。
　　　生徒さんたちが主催する会議なんだと、それは分かりました。で、先生方も何
　　　人か出席すると。特に、これはまずいだろうという意見があれば、先生方が意
　　　見を言う機会もあるんだと。
　　　　その前提で伺っているんですけど、１０月末から１１月ぐらいでね、先生方
　　　が何かその四者会議で意見を言った記憶があるようなことはありますか、あり
　　　ませんか。
○請求人（竹永）　四者会議の動き自体は、職員会議に報告を出しています。で、職
　　　員会議の中で、例えば、もちろん先ほども述べましたとおり、最終決定は１１
　　　月１１日の生徒総会ですが、そういう形を作っていく過程ですので、教職員の
　　　中の意見や要望があれば、それを伝えるという形はとってきました。
○処分者代理人（白鳥）　質問しているのはですね、四者会議の中で、先生方が何人
　　　か出席しますね。で、１０月末から１１月頭ぐらいで、先生方が四者会議の生
　　　徒さんたちに、何か特に、こういうのはまずいだろうとかいう発言をしたこと
　　　がありますか、ありませんか。記憶のある範囲で……ないということですか。
○請求人（竹永）　だから、あります。
○処分者代理人（白鳥）　どのような。
○請求人（竹永）　ですから、今言ったように、職員会議に報告を出して、こういう
　　　ことを要望とか、いろいろなことが教職員から出てくれば、それは話します。
○処分者代理人（白鳥）　具体的に、どこがどう、いいとかまずいとか、そういうの
　　　はないんですか。
○請求人（竹永）　いいとかまずいとか、それは、ですから最終的には生徒総会後の
　　　話ですから。
　　　　つまり、この段階は、先ほど言いましたとおり、生徒総会で最終的には提案
　　　になるわけですね。だけど、その１１月１１日一日だけで全貌を全校生徒に分
　　　かってもらえるのは難しいので、例えば、卒業行事をこんなふうに考えている
　　　と。で、いろいろ、３年生の卒業準備委員会等々、いろいろ意見調整をして、
　　　こんなふうな提案になっていきそうだという段階のプリントなんですね。
○処分者代理人（白鳥）　問いと答えが一致していないんですけれども、四者会議で
　　　先生方が発言することはありますか、ありませんか。
○請求人（竹永）　あります。
○処分者代理人（白鳥）　例えば、具体的にどういう発言をするんですか。
○請求人（竹永）　具体的に。
○処分者代理人（白鳥）　はい。
○請求人（竹永）　そうですね、一番多かったのは、例えば、話合いを基調にしてい
　　　くわけですから、校長との話合いがどういうふうになっているのか、校長とど
　　　ういうふうに話合いを設定していくのかということであるとか、そういう具体
　　　的な指示は、できるだけするようにはしていました。
------------------------------------(11)------------------------------------
○処分者代理人（白鳥）　先生方と校長先生との話合いがどうなっているかを話すこ
　　　とになっているんですか。
○請求人（竹永）　そうではなくて、四者会議の生徒たちが、直接、自分たちはこう
　　　いうふうに考えているんだけれども校長先生はどう考えているのかというふう
　　　な意見交換ですね。意見交換というか、そういうこと……。
○処分者代理人（白鳥）　先生方はどういう発言をするんですか。
○請求人（竹永）　ですから、そういうことをきちんとやりなさいという指示ですね。
○処分者代理人（白鳥）　生徒たちと校長先生との話合いをきちんとやりなさいと。
○請求人（竹永）　例えばそういうことです。
○処分者代理人（白鳥）　発言として、そのような発言の程度ということで伺ってよ
　　　ろしいですか。先生方が、その四者会議でどういうふうな発言をするかという
　　　のは。例えば、生徒と校長先生との話合いをきちっとしたほうがいいですよと。
○請求人（竹永）　そうですね、そういうことです。
○処分者代理人（白鳥）　これが１１月６日発行ということですけれども、この数日
　　　後の１１月１１日に生徒総会が開かれたということですね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　生徒総会の議案書は、若干訂正があったようですけど、先
　　　ほど示したとおりですけれども、その中で、特に、多分大体は可決されるんだ
　　　と思うんですけれども、特に否決されたものがあるかどうか、御記憶はありま
　　　すか。
○請求人（竹永）　この年は、なかったと思いますが……。
○処分者代理人（白鳥）　じゃ、もう１回見てください。
　　　　乙第１６号証の末尾のほうを示します。
　　　　　〔乙第１６号証を示す〕
○請求人（竹永）　ただ、卒業記念祭、入学を祝う会もそうなんですが、この辺につ
　　　いては……。
○処分者代理人（白鳥）　この辺というのはどこか、今見て話しているんであれば、
　　　どこを見ているか……。
○請求人（竹永）　「第６号議案　卒業記念祭（仮）について」、一番最後のページ
　　　です。
○処分者代理人（白鳥）　一番最後、「８」と書いてある「卒業記念祭」、「第６号
　　　議案」、これについて。
○請求人（竹永）　これについては、特に３年生の意見が多かったように思うんです
　　　が、例えば、従来どおりの卒業式と門出式をやりたいとか、今のままでは混乱
　　　しそうであるとか、例えば、生徒会で話し合って決めてきたことを校長先生の
　　　一方的な意向で変えられてしまって本当にいいのだろうかとか、等々の意見は、
　　　かなり出たように思います。
○処分者代理人（白鳥）　その程度と伺ってよろしいですか。
○請求人（竹永）　時間的には、かなり長かったように思うんですが。
○処分者代理人（白鳥）　１１月１１日生徒総会で、次に、１１月２０日に職員会議
　　　が開かれていると思いますけれども、乙第１９号証を見てください。
　　　　　〔乙第１９号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　１枚目でも、議題で「７」の「生徒総会報告」というのが
　　　ありますけれども、これは、生徒総会の経過を報告したものということでよろ
　　　しいですか。
------------------------------------(12)------------------------------------
○請求人（竹永）　そうです。
○処分者代理人（白鳥）　末尾の添付資料を見てください。「卒業を祝う会（仮）に
　　　ついて」というＢ４の紙、分かりますか。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　「報告事項」、「校長交渉報告」とありまして、参加者は
　　　軽部先生とか木下先生とか、請求人もこれ、校長と１１月１０日に交渉を行っ
　　　たということですか。
○請求人（竹永）　最後は、その資料ではないです。
○処分者代理人（白鳥）　ごめんなさい、最後から２枚目です。２枚目、「（１）校
　　　長交渉報告」とありまして、１１月１０日、校長室で校長交渉を行いましたと。
　　　参加者、請求人も入って、１１月１０日に交渉を行ったということですね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　これは生徒総会の前日ですね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　四つ大きく書いてあって、「①祝う会の会場では卒業証書
　　　の授与は行わない」と。そして、①について、四角の下に校長先生の答えがあ
　　　りますけど、「校長は祝う会ではふさわしくないと考えている」と。
　　　　「②生徒、教職員は混乱のない祝う会を望んでいる」と。②について「校長
　　　も、混乱のない卒業を祝う会ができればよいと考えている。」と。
　　　　今、記載されていることを確認しているとともに、このようなやりとりがあ
　　　ったと伺ってよろしいですか。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　３番目、「校長からの卒業証書授与でなければならない」
　　　んだと。③について、「校長は手渡したいと考えている。日時は３月９日で、
　　　③の質問に関連して、『卒業式』を行わないのはどうだろうかと、再度意見。」
　　　で、「卒業式を行わない事で生徒募集への影響・在校生や保護者の気持ち・指
　　　定校推薦などへの影響などが心配であり、卒業式はやりたいとの意思表示あり。
　　　括弧して、（『日の丸』『君が代』を実施する）、」とありますけれども、こ
　　　のような趣旨の発言を校長先生が１１月１０日、されたということでよろしい
　　　ですか。
○請求人（竹永）　総務会の交渉の中ではということですが。はい。
○処分者代理人（白鳥）　その次に、「総務は職員会議での議決を基に活動している
　　　ので、卒業式はやらないことで、進めていることを確認する。」という記載が
　　　あります。意味がよく分からないんですけども、総務会という組織があるわけ
　　　ですか。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　総務会という組織は、卒業式はやらないということで、卒
　　　業記念祭でしたっけ？　卒業記念祭の準備をこのころ進めていたわけですか。
○請求人（竹永）　生徒の側の動きが、先ほど述べたように、２学期に入って、生徒
　　　総会に向けて具体的な動きに発展してきたわけで、それを、教職員として、生
　　　徒だけに任せておくわけには、なかなか、いかないだろうということで、教職
　　　員の中で総務会を作って、生徒との連絡、それから職員会議への報告、それか
　　　ら校長との意思確認等々の仕事を総務会がやってきたわけですね。
------------------------------------(13)------------------------------------
　　　　ただし、総務会のというか、所沢高校全体の大前提は、職員会議で決めたこ
　　　とをみんなで分担してやっていこうということが学校の中の決まりですので、
　　　もちろん卒業関係の総務会でも、既に、卒業式はやらないという職員会議決定
　　　がありますから、それを超えて活動することはできないと。そういう意味です、
　　　ここに書かれているのは。それは校長も確認しています。
○処分者代理人（白鳥）　今、幾つかの話が出たんですけれども、職員会議での議決
　　　に反する行動は、先生方は、とれないんですか。
○請求人（竹永）　そういう認識でやっていますが。それは、校長もそういうふうに
　　　言っていましたし。
○処分者代理人（白鳥）　ここで、校長先生は、卒業式はやりたいという意思表示は
　　　あったことは間違いないんですね。
○請求人（竹永）　その総務会の中ではですね。
○処分者代理人（白鳥）　それで、職員会議で決まっているから卒業式はやらないこ
　　　とで準備を総務会は進めていたんだと、そういうことですね。
○請求人（竹永）　ですから、ちょっとそこは違うんですけれど、総務会がどうして
　　　できたかというのは、卒業式に代わる卒業記念祭という流れの中でできてきて
　　　いるわけですから、卒業記念祭の総務会なわけですね。
○処分者代理人（白鳥）　それは分かりませんけど、そういうことなんですか。
○請求人（竹永）　そういうことで総務会自体が作られているわけです。
○処分者代理人（白鳥）　「職員会議での議決を基に活動しているので」という記載
　　　があるので、職員会議で議決されたから、総務会は、校長先生の意向にもかか
　　　わらず卒業式はやらないことで、卒業式をやらない卒業記念祭の準備を進めて
　　　いたんですね。
○請求人（竹永）　だから、そういうことではなくて、卒業式に代わる卒業記念祭を
　　　という流れの中で、つまり卒業記念祭は、さっき言ったように四者会議が中心
　　　になっていろいろ原案を考えているわけですね。そことの連絡や、職員会議の
　　　連絡のために総務会が作られているわけです。ですから、卒業記念祭のための
　　　総務会なわけですね。
○処分者代理人（白鳥）　そうすると、理由としては、ここの記載ではね、「職員会
　　　議の議決を基に活動しているので」と書いてあるんですけれども、むしろ、請
　　　求人のお話ですと、卒業式をやらない、卒業記念祭をやるための総務会なのだ
　　　から、準備を進めているんだと。むしろ、理由としては、職員会議という、そ
　　　もそも、そのためにできた総務会だからどんどん準備を進めているんだと、そ
　　　ういうことですか。
○請求人（竹永）　いや、だから、その大前捷として、職員会議で、卒業式に代わる
　　　生徒主催の卒業行事を行うという決定があるからですね。単に総務会が何の決
　　　定もなく動いているわけではなくて。そういう意味合いです、ここは。
○処分者代理人（白鳥）　④にいきますけれども、「校長からの授与の場合、『日の
　　　丸』『君が代』をどう考えているか。」「④について」は、「卒業式をやりた
　　　いとの意向であるため、質問せず」と。
　　　　日の丸・君が代をどう考えているかについては、この１０月１０日の校長交
　　　渉では質問しなかったということですか。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　質問しない理由は何かありますか。
------------------------------------(14)------------------------------------
○請求人（竹永）　いや、ここに書いてあるとおりです。
○処分者代理人（白鳥）　よく分からないんですけど、卒業式をやりたいとの意向で
　　　あるため質問せずということの意味が分からないので伺っているんですけれど
　　　も、何か、質問しない理由というのはあるんですか。
○請求人（竹永）　いや、卒業式をやりたいという、少なくとも総務会と校長の間で
　　　の話合いでは、やりたいということですから、記念祭の中で日の丸・君が代の
　　　問題ということではないわけですよね。
○処分者代理人（白鳥）　記念祭の中で日の丸・君が代をやるかどうかを問題にして
　　　いたんですか。
○請求人（竹永）　そうです。
○処分者代理人（白鳥）　分かりました。
○請求人（竹永）　ですから、記念祭の総務会ですから。
○処分者代理人（白鳥）　ちなみに、この左の一番下に、「◎第四回四者代表者会議
　　　（１１／１２）」、生徒総会の翌日に行われたということですね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　参加職員、教員で７名ありますけれども、請求人なども参
　　　加されたということですね。左の一番下です。
○請求人（竹永）　６名ですが、そうです。
　　　　　　〔乙第２０号証を示す〕
○請求人（竹永）　１２月４日、年末に入っての職員会議ですけれども、乙第２０号
　　　証。
○請求人代理人（中山）　尋問途中で申し訳ないんですが、ちょっと、もう少し入学
　　　式と祝う会のほうにシフトしていただかないと終わらないんじゃないでしょう
　　　かね。ちょっとやっぱり、まあ関連ないことはもちろんないですけどね。この
　　　ままずっとやられるんですか……終わるんですか。
○処分者代理人（白鳥）　ええ。だんだんスピード上げていきますので。なんとか会
　　　議の定義がちょっと時間かかって……。
○請求人代理人（中山）　再主尋問がほんの若干ありますけどね。
○処分者代理人（白鳥）　はい、分かりました。
　　　　乙第２０号証を示します。４枚目ですけれども、「９」とあって、「生徒総
　　　会議案について（継続審議）」というのがありますね。分かりますか。
○請求人（竹永）　はい、分かります。
○処分者代理人（白鳥）　「・校長が考える問題点」で、４行目、「“式”にかわり
　　　“祝う会”を行うのはどうか。」と。このような発言があったわけですね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　「・係の回答」として、「“日の丸～決議文”は、すでに
　　　以前に承認されているものを使用している。」と。
　　　　承認ということは、職員会議で決議文を承認しているんじゃないんですか。
○請求人（竹永）　先ほどと重なる部分がありますが、毎年の生徒総会の中では、基
　　　本的に生徒総会の活動方針として、「日の丸・君が代の決議文」に則った活動
　　　をしていくという趣旨のことが、言葉、字句は変わっていますが、毎年、何年
　　　も引き継いで生徒総会で採択されているわけですね。
------------------------------------(15)------------------------------------
○処分者代理人（白鳥）　職員会議でどうか……。
○請求人（竹永）　で、その毎年の生徒総会が終われば、例年、ですから職員会議に
　　　それがかかって、それを承認してきているわけです。
○処分者代理人（白鳥）　生徒総会の結論が承認されているということですか。
○請求人（竹永）　各年度、各生徒総会では必ずそういうふうになっていますので。
○処分者代理人（白鳥）　そうすると、この年も、「日の丸・君が代の決議文」を含
　　　めて、職員会議で承認されているんだと、そういう……。
○請求人（竹永）　いえ、そういうことではありません。ここで書かれているのは、
　　　「日の丸・君が代の決議文」は既に以前に承認されているものを使っています
　　　という記述です。
　　　　以前というのは、前年度以降……。
○処分者代理人（白鳥）　だから、この年は承認されたかどうか分かりますか。
○請求人（竹永）　ですから、その職員会議ですよ、これが。承認するかしないか。
○処分者代理人（白鳥）　途中だということですね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　それで、この件については次回継続ということですね。
○請求人（竹永）　はい。
　　　　　　〔乙第２１号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　１２月１８日職員会議。２枚目、「卒業記念祭　総務より」
　　　とあって、はしょりますけれども、真ん中からちょっと下に、「◎賛成多数に
　　　より承認（原案どおり）」「③については職員会議名で出す。」という記載が
　　　ありまして、今度書面で出しますけれども、甲第９号証は……。
　　　　　　〔甲第９号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　１２月１９日付けですけれども、「卒業記念祭についての
　　　お知らせ」。これが、お知らせという文面を配るかどうか、賛成多数により承
　　　認されたということですね。
○請求人（竹永）　そうです。
○処分者代理人（白鳥）　発行主体は「埼玉県立所沢高等学校職員会議」とあるんで
　　　すけど、職員会議としたことに何か理由はありますか。
○請求人（竹永）　まず、この卒業記念祭についてのお知らせの趣旨なんですが、生
　　　徒の取組は、この一連の流れをきちんと保護者にも伝えようというのが、まず
　　　目的です。で、この文面で職員会議に触れて、じゃ、これでよいだろうという
　　　ことになったんですが、もちろん、その提案は校長名の文字でした。で、校長
　　　は、校長名で出されては困るというようなことを、このとき言ったんですね。
　　　じゃ、校長名じゃなければどういうことが考えられるのかというような議論を
　　　した結果、職員会議名でしょうがない、職員会議名で、異例ではあるかもしれ
　　　ないけれども出そうということになりました。
　　　　職員会議名では、以前に、例えば単位制問題のときにも、教員会議名で幾つ
　　　かの文書を出しておりますので、そういう、今までにも事例があったというこ
　　　とですね。
○処分者代理人（白鳥）　職員会議名でこの文書を出すことについて、校長先生は賛
　　　成していたか反対していたか、分かりますか。
○請求人（竹永）　このときは「どうだろう」というような言い方だったと思うんで
　　　すが、翌日には、たしか、配布してはいけないという職務命令だったか何かが
------------------------------------(16)------------------------------------
　　　出たように思います。ですから、この文書は配布できませんでした。
○処分者代理人（白鳥）　配布はしていないということですね。
○請求人（竹永）　そうです。
○処分者代理人（白鳥）　配布していないんですか。
○請求人（竹永）　してないです。
○処分者代理人（白鳥）　同じ職員会議の後ろのほうに添付資料が幾つかありますけ
　　　れども、添付資料の１枚目、「卒業記念祭　総務より」という、１２月１８日
　　　付けの書類があると思いますが。
○請求人（竹永）　１８日付けのですか。
○処分者代理人（白鳥）　はい。二つ目、「校長への要望事項」「私たち教職員は職
　　　員会議決定に基づき仕事をしている。従って、管理職（校長）は職員会議決定
　　　と異なることがらを個別に係　教職員にお願いをしないこと。」と。
　　　　職員会議決定と異なる事柄を校長先生が係、教職員にお願いをしないでもら
　　　いたいと、そういう趣旨ですか。
○請求人（竹永）　はい、そういう趣旨です。
○処分者代理人（白鳥）　次に、内田校長が手書きで作成した、長い十数枚にわたる
　　　書面がありますけれども、これも１２月の職員会議で出された資料ということ
　　　ですね。
○請求人（竹永）　そうです。
○処分者代理人（白鳥）　『「日の丸・君が代」に関する決議文などについて』……
　　　ちょっと全部は読みませんけど、政府統一見解とか何か、いろいろ書いてあり
　　　ますけれども、国旗・国歌に関することがいろいろ書いてありますけれども、
　　　これについて、その１２月１８日の職員会議でどのような議論がなされたか、
　　　御記憶がありますか。
○請求人（竹永）　これは、議題で出されたわけではないというふうに記憶している
　　　んですが。校長がいろいろ調べてみて、先ほどの何日かの職員会議に、問題点
　　　があるのであれば、その問題、生徒総会の議決についてですね、問題点がある
　　　のであれば文書でまとめてほしいという要望を出していまして、それもあって
　　　意見をまとめてきたものだというふうに思います。
○処分者代理人（白鳥）　これに対して、何か意見が出されましたか。
○請求人（竹永）　ちょっと記憶がはっきりしていません。出たようにも思いますけ
　　　れども、具体的にどんな内容だったかは、ちょっと記憶にありません。という
　　　か、思い出せない……。
○処分者代理人（白鳥）　思い出せない。
○請求人（竹永）　はい。
　　　　　〔乙第２１号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　で、乙第２１号証、最初のほうに戻ります。１、２、３枚
　　　目、３枚目の下のほうに、「６」、『日の丸・君が代』に関する決議文等につ
　　　いて」で、議題だったと思うんですけれどもね。分かりますか。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　「生徒総会の議案書の承認について」で、「賛成多数で承
　　　認」ということですね。
○請求人（竹永）　はい。
------------------------------------(17)------------------------------------
○処分者代理人（白鳥）　校長先生がこのような文書を出したのだけれども、先生方
　　　は、多数が賛成したということですね。
○請求人（竹永）　校長の方は、校長としての、何て言うんですかね、一人の教員と
　　しての意見を述べたという形になっているわけですね。そこ誤解のないように。
○処分者代理人（白鳥）　ですから、生徒総会議案については、賛成多数で承認され
　　　たということですね。
○請求人（竹永）　そうです。
○処分者代理人（白鳥）　賛成する先生方が多かったということですね。
　　　　　　〔乙第６号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　乙第６号証、年明けて１月１６日の職員会議です。４枚目、
　　　「答：職員会議の決定どおり進めている」とある紙ですけれども。
○請求人（竹永）　添付資料ですか。
○処分者代理人（白鳥）　いや、記録の４枚目です。記録の、最初から数えて４枚目
　　　です。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　４行目、「校長：職員録に“わたしの言葉”のポイントだ
　　　けは書いてもらいたい。印が押せない。」と、このようなやりとりがあったん
　　　ですね。
○請求人（竹永）　はい。校長は、年を越してからぐらいでしたか、しきりにこうい
　　　うことを言っていました。
○処分者代理人（白鳥）　つまり、校長先生の発言が、その発言した内容が職員会議
　　　録に記載されてないものがあるんだと、そういう発言をしたということですね。
○請求人（竹永）　いや、そういうことではなくて、私たちは職員会議にずっといま
　　　したので分かるんですが、例えば、以前の職員会議で述べていないことを、あ
　　　のときにはこういうふうに言ったというようなことですね。そういうことが多
　　　々あったわけです。
　　　　それは本当に望ましいことではなくて、ひどいことだと思うんですが、そう
　　　いうことがあったということと、それから、一番最初の、職員会議の議事録の
　　　持ち方なんですけれども、どこの学校でも、大体その作成のルールみたいなも
　　　のがあるわけですね。で、結論を、できるだけ結論のみ簡潔に手くようにとい
　　　う指示が現場には来ているわけです。ですから、途中経過にかかわる発言内容
　　　は、教職員であれ校長であれ、特に記載することはあまりなかったんですね。
○処分者代理人（白鳥）　ですから、「“わたしの言葉”のポイントだけは手いても
　　　らいたい。」という記載があるのでね、そのポイントも書いてないという、少
　　　なくともね、ポイントが書いてないという話を校長先生がしたということです
　　　ね。
○請求人（竹永）　このときにですか。こういう発言はしています。
○処分者代理人（白鳥）　そうですね。
　　　　その職員会議の末尾の資料でも、１月１６日付け「『入学を祝う会』につい
　　　て」とありますけれども、入学式について、「２、決定事項」ということで、
　　　「入学式を行わない。」「生徒主催で教員が参画した『入学を祝う会』（仮）
　　　を行う。」と。あと幾つか書いてあって、「９７年１０月２３日職員会議」
　　　　決定事項であるということで、確認しているということですか。
○請求人（竹永）　確認しています。校長も反対はしていませんし、この時点で。
○処分者代理人（白鳥）　そこはちょっと争いがありますけれども、ここで言いませ
------------------------------------(18)------------------------------------
　　　んけどね。
　　　　　　〔乙第７号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　次、乙第７号証。１月２２日の職員会議で、また、「連絡
　　　事項」で、「卒業式・入学式について」の記載がありますけれども、１、２、
　　　３枚目、「連絡事項」という欄がありまして、「卒業式　入学式について」、
　　　「協議事項として再提案する。」と。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　協議事項として再提案することになったわけですか。
○請求人（竹永）　３枚目ですか。
○処分者代理人（白鳥）　はい。
○請求人（竹永）　１月２２日ですよね。
○処分者代理人（白鳥）　１月２２日付け、表紙で、３枚目、「連絡事項」で始まる
　　　……。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　卒業式、入学式について、協議事項として再提案すること
　　　になったわけですか。
○請求人（竹永）　そうです。
○処分者代理人（白鳥）　末尾添付の書面で、末尾から、後ろから２枚目、「職員会
　　　議資料」、「平成１０年１月２２日」、「校長内田達雄」ということで、１月
　　　２２日付けで、これは何回か出ている書面ですけど、「『入学式を行わない』
　　　という職員会議の決定は、校長として認めることはできない。」「２」で、
　　　「平成１０年度入学式は、学校行事として体育館で行う。」ということなどが
　　　書かれた書面が、職員会議で配られたわけですね。
○請求人（竹永）　いえ、これが、もちろん配られましたが、その継続審議になって
　　　いる具体的な内容です。
○処分者代理人（白鳥）　だから、配られたわけですね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　それに対して、その次の末尾のナンバー９、「９８年１月
　　　２２日」、「生徒会本部」とメモ手きのあるのでは、「１２」の後に、「従来
　　　の教職員主催の入学式は行わず、代わりに生徒主催の入学式牽祝う会を行う。」
　　　という、書かれた書面も、同時にこの職員会議で配られているということです
　　　ね。
○請求人（竹永）　はい、そうだと思います。
　　　　　　　　　　〔乙第２３号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　次がですね、次の職員会議、乙第２３号証。１月２９日付
　　　けですけれども、今の翌週の職員会議ですけれども。
　　　　一つは、７枚目……ちょっと分かりにくいですけど、「である。（校長）」
　　　で始まるものなんですけど……議事録としては後ろかな。
　　　　その真ん中辺ですけれども、これは、校長の発言としてあったかどうか確認
　　　したいんですけれども、「・枚長の責任とは」、１０行目あたりですけど、
　　　「会議をきちんと運営することであり、好き勝手にやることではない。」「こ
　　　とは国歌国旗にかかわることと考える。」「あくまでも学習指導要領にのっとっ
　　　ているだけである。決して好き勝手にやっているわけではない。心外である。」
　　　と。このような発言を校長先生はしているわけですね。
○請求人（竹永）　具体的に記憶はありませんが、議事録にあるのであれば、そうだ
------------------------------------(19)------------------------------------
　　　と思います。
○処分者代理人（白鳥）　それで、そこから５枚目、報告事項の下、最後のページで
　　　すけど、一番上で、「・卒業式についてはきちんと審議してほしい。」と、こ
　　　ういうようなことも校長先生が話しているわけですね。
○請求人（竹永）　どこですか。
○処分者代理人（白鳥）　一番上の行です。
○請求人（竹永）　「・卒業式について」というところですか。
○処分者代理人（白鳥）　「ついてはきちんと審議してほしい。」。
○請求人（竹永）　「非常勤は８時間」……。
○処分者代理人（白鳥）　末尾添付資料、分かりますか。末尾添付資料、Ｂ４の紙が
　　　始まる１枚前の職員会議のページです。その１枚前のページを見てください。
　　　その一番上、「・卒業式についてはきちんと審議してほしい」。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　このような発言もあったということで、よろしいですか。
○請求人（竹永）　これは、ですから、その下の行との関係ですよね。空欄を、つま
　　　り役割分担を埋めるというようなところと関係して述べているところですね。
　　　独立してこの行……。
○処分者代理人（白鳥）　まあ、前後関係はあるんでしょうけれども。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　その次、末尾で、添付の１枚目が、お願いに対する拒否決
　　　議というのがされているわけですね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　その右側が「お願い」と題する文書で、むしろ右側から見
　　　た方が早い、順番なんでしょうけれども、１月２３日。
　　　　で、１番では、３行目、「この卒業式が出来なくなるような卒業記念祭の実
　　　施は認めない。」２番では、２行目から、何か、卒業記念祭という、なんか書
　　　面の配布はやめること・それから３番、卒業記念祭のお知らせも配布をやめる
　　　こと、という内容がありますけれども、これに対して、職員会議で、校長先生
　　　のお願いを拒否したということですね。
○請求人（竹永）　このお願いについてなんですけれども、具体的内容を検討すれば、
　　　内容に矛盾があることが明らかなんですね。例えば……。
○処分者代理人（白鳥）　結論だけ、ます結論を言ってもらえますか。足りなければ
　　　理由を言いますから。
　　　　拒否したかどうか、どうですか。
○請求人（竹永）　職員会議では、これは無理だろうというので拒否したと思います。
○処分者代理人（白鳥）　理由がね、この書面には、これだけじゃないかもしれませ
　　　んけど、理由が書いてあるんですけど、「１の内容について」とあるところで
　　　ね、あるところで、９月の職員会議で、卒業式を行わない決定をしたんだと。
　　　で、次の段落で、また、卒業記念祭は、職員会議並びに生徒総会での決定事項
　　　で、これの実施を認めないことは校長職権の濫用なんだと。こういう理由も、
　　　拒否の理由ということでよろしいですか。
○請求人（竹永）　そうです。
○処分者代理人（白鳥）　校長職権の濫用だということですね。
------------------------------------(20)------------------------------------
○請求人（竹永）　と思いますが。
○処分者代理人（白鳥）　それから、２番目は、３行目、校長が卒業記念祭の御案内
　　　の配布を差し止めることは、校長先生のということでしょうけど、教育活動へ
　　　の妨害行為なんだと。これが、少なくとも２を拒否した理由の一つということ
　　　ですね。
○請求人（竹永）　そうですね。
○処分者代理人（白鳥）　それから３番目、これも同じようなことでしょうかね、３
　　　行目、２行目の終わりからですけど、校長が配布を差し止めることは、生徒会
　　　活動への妨害、阻止であると。こういうことですね。
○請求人（竹永）　そうだと思います。
○処分者代理人（白鳥）　例えばこれ、拒否決議は、全員、どのくらいの方が賛成し
　　　たか、御記憶がありますか。
○請求人（竹永）　かなり多くの方だったようには思いますが。
○処分者代理人（白鳥）　例えば、よく分からない、７割とか、８割とか、６割とか、
　　　９割とか、記憶ない……。
○請求人（竹永）　あんまり覚えてないですが。
○処分者代理人（白鳥）　反対意見はありましたか。
○請求人（竹永）　なかったように思います。
　　　　　　〔乙第２４号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　次が、乙第２４号証、２月５日の職員会議、２枚目ですけ
　　　れども、「３」で、「来賓・招待準について」とあって、その次、「４、今後
　　　の指導方針について」、「生徒の自主活動として認識を高めるために当日は完
　　　全に生徒の自主運営とする。」と。卒業記念祭に関するやりとりですけれども。
　　　それに対して、「当日も教職員の指導をお願いしたい。」と、校長先生。「自
　　　主活動推進は分かるが、生徒がどこかへ飛んでいってしまう感じがする。」と。
　　　このような趣旨の発言をされたということで、校長先生がこういう話をしたと
　　　いうことで、いいですか。
○請求人（竹永）　このときは、していると思います。
　　　　　　〔乙第２５号証を示す〕
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　はうむるうむ
○処分者代理人（白鳥）　何て言うんですか、「家宝的新聞」と言うんですか。
○請求人（竹永）　そうだと思います。
○処分者代理人（白鳥）　と題する、２月１３日ですから、さっき２月５日の職員会
　　　議の議事録示しましたけど、その少しあとにこういう新何が、ＨＲ（ホームル
　　　ーム）委員会というところで出されて、これは各生徒に配られるものですか。
○請求人（竹永）　はい、そうです。
○処分者代理人（白鳥）　その中で確認したいのは、右側の、「☆入学を祝う会→承
　　　認」と大きな字が手いてあって、その下の四角で、「討議の様子紹介」で、
　　　「校長先生はその場にいるの？」、アンサーで「校長先生の意思しだい。入学
　　　許可については、校長先生ではなく学校の決めること。」と。これは、ホーム
　　　ルーム委員会がこのように考えたということでよろしいですか。
○請求人（竹永）　そういうことだと思います。
○処分者代理人（白鳥）　それから、「（最後に）」という、右の下の方にあります
　　　けれども、「卒業記念祭まであと１３日しかあり要せん！！当日、先生方は、
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　　　職務命令で「卒業式出なさい」と言わなければならない立場になるでしょう。
　　　これに従わないのは、法にふれてしまうとか。その職務命令に対抗できるのは
　　　誰？　そう、生徒しかいないのさ！。だって、生徒は公務員じゃないもん。」
　　　と、このようなことを生徒たちが考えたということでよろしいんですか。
○請求人（竹永）　そうだと思います。
○処分者代理人（白鳥）　ホームルーム委員会には、先生は立ち会いますか、立ち会
　　　いませんか。
○請求人（竹永）　必ず立ち会います。
○処分者代理人（白鳥）　何人ぐらい立ち会いますか。
○請求人（竹永）　いや、このとき……通常ですと、顧問が大体、２人から４人の間
　　　でついているんですが、時間があればできるだけ参加するようにはしていると
　　　思います。生徒会の顧問ではありませんでしたので、この年は。
○処分者代理人（白鳥）　請求人はホームルーム委員会ではなかったという……。
○請求人（竹永）　生徒会の顧問ではありませんでしたから……ごめんなさい、ホー
　　　ムルーム委員会の顧問ではなかったです。
○処分者代理人（白鳥）　ここの記載が出るに当たって、特に先生から何か意見が出
　　　されたかどうか、正確には分かりませんか。
○請求人（竹永）　分かりません。
○処分者代理人（白鳥）　この書面が出た後に、特に先生方から何か意見が出された
　　　かどうか、請求人は分かりますか。
○請求人（竹永）　分かりません。
　　　　　〔乙第８号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　乙第８号証、戻ります。２月１２日の職員会議です。３枚
　　　目、４番の議題になるんでしょうかね。「校長から」とありまして、「入学を
　　　祝う会の前に入学式を（資料のように）行いたい。」と。資料がついているか
　　　と思うんですけど、入学式を行いたいという発言が、この職員会議においてな
　　　されたわけですね……分かりますか。
○請求人（竹永）　３枚目ですか、真ん中辺……はい。
○処分者代理人（白鳥）　それに対して答えたのが、ちょっとこれ、誰が答えたかわ
　　　かりませんけどこ「連絡事項としては受けられないので、議題にのせる正当な
　　　理由があれば、議題にのせるかどうかもふくめ、次回の職員会議で、総務会か
　　　らの提案とつきあわせて議論する。」と。このような応答が、これ、誰か先生
　　　が応答したということですか。
○請求人（竹永）　だと思います。
○処分者代理人（白鳥）　とりあえず、入学式を行いたいという、校長の提案だと思
　　　うんですけど、議題にのせる正当な理由は、どうも、ないと思われるという、
　　　そういう趣旨の発言ですか。
○請求人（竹永）　いえ、そういう趣旨ではないと思います。入学式を行わないとい
　　　う決定が既にありますので、その時点では校長は反対していませんので、した
　　　がって、何らかの変更事項がなければ、提案をすること自体も、同一年度の中
　　　では難しいですよね。何の状況の変化もなくて、いったんは、まあ態度保留だ
　　　ったですけれども、反対していない職員会議の決定を、ここに来て、職員会議
　　　の決定とは違う提案をする。
　　　　もちろん、だから、その提案の趣旨が正当なものというか、再審議してしか
------------------------------------(22)------------------------------------
　　　るべきものであれば当然審議するべきだと思うんですね。
　　　　たぶんこれ、議長か何かの判断、発言じゃないかとは思いますが、はっきり
　　　しません。
○処分者代理人（白鳥）　この２月１２日、乙第８号証、頭見ますと、副議長、請求
　　　人が副議長になっているんですけどね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　請求人ではないですか。
○請求人（竹永）　じゃないですね。
○処分者代理人（白鳥）　状況もあまり変わってないんだと、１０月２３日にその入
　　　学式を行わないという決議がなされているわけですけれど、この２月１３日の
　　　時点でもあまり変わってないんだと。そういう認識だったということですね。
○請求人（竹永）　というか、この日、職員会議の最初の時間帯を見ていただきたい
　　　んですが、開始が１４時４０分で、終わりが１５時４５分。通常ですと、勤務
　　　時間が５時１０分ぐらいですから、１７時なり１７時３０分まで、通常、議題
　　　があればやるわけですね。
　　　　この日は、校長が出張で、途中退席をしているわけです。ですから、そうい
　　　うことも含めて、審議の時間がほとんどない、なかったということですね。
○処分者代理人（白鳥）　次のページ見てください。これも同じやりとりと伺ってい
　　　いですか。
　　　　一番上、「校長から質問、『卒業記念祭を認めない』ではなく、『卒業式を
　　　やらない、卒業記念祭を認めない』である」。それに対して、「『卒業式をや
　　　らない』ことは決定されている。」「それから、卒業式の代わりにということ
　　　で卒業記念祭は出発している」、そういうようなやりとりがあったということ
　　　ですか。
○請求人（竹永）　そうですね。
　　　　　〔乙第９号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　乙第９号証、２月１９日職員会議。２枚目の「３」、「卒
　　　業記念祭総務より」というところで、またやりとりがありますけれども、「校
　　　長、先生方に、卒業記念祭の前に卒業式をしたいとお願いしてきたが、この案
　　　では、卒業式と時程が重なるので不可能。又、学校行事を生徒が自主運営する
　　　のは認められない。」と、そういうような発言を校長先生はしているわけです
　　　ね。
○請求人（竹永）　校長の方がですね、自主運営という言葉にかなりこだわっている
　　　んですが……。
○処分者代理人（白鳥）　生徒の自主運営ということですか。
○請求人（竹永）　はい。例えば、当然その、自主運営といっても、生徒にすべてを
　　　任せるということはあり得ないわけですよね。所沢高枚では、そういう言い方
　　　をすれば、所高祭も体育祭も生徒の自主運営でやっています。各委員会も生徒
　　　の自主運営でやっています。
　　　　つまり、教員が指示をして、「こうしろああしろ」というような形ではない、
　　　生徒の内側から出てくる活動をできるだけ教職員が補助していくというか、そ
　　　ういう意味の自主運営ですよね、当然。
　　　　ですから、自主活動という言い方がありますが、そういう意味合いだという
　　　ふうに、当然とるんじゃないかなというふうに思いますが。
○処分者代理人（白鳥）　まず、このような趣旨の発言があったかどうかは、あった
　　　ということでよろしいですか。
------------------------------------(23)------------------------------------
○請求人（竹永）　あったと思います、それは。
○処分者代理人（白鳥）　２番で、「会場配置図」とあって、校長が「卒業式の案と
　　　違うので調整が必要。」と言ったのに対し、議長が「卒業記念祭についての討
　　　議なので、調整の話をする必要がない。」と。そういうようなやりとりがあっ
　　　たということですね……分かりますか。
○請求人（竹永）　ちょっとはっきりしてませんが。
○処分者代理人（白鳥）　２枚目の３行目では、「・職会では卒業式にかわって卒業
　　　記念祭を行うという決定となった。従って管理職の提案はおかしい。」と。つ
　　　まり、管理職が卒業式を行うという提案はおかしいんだと、そういうやりとり
　　　があったわけですね。
○請求人（竹永）　そうですね。
○処分者代理人（白鳥）　次のページ、入学式に関することですけど、次のページで、
　　　校長から始まるやりとりでも、２行目、「入学式をしてから祝う会をする旨、
　　　提案したい。」と、校長先生が提案しているわけですね。
○請求人（竹永）　いや、提案……。
○処分者代理人（白鳥）　提案というか、そういう発言をしたと。
○請求人（竹永）　そうだと思います。
○処分者代理人（白鳥）　それに対して、１０月２３日の職員会議で入学式に代わり
　　　祝う会の決定をしているんだと。そういうやりとりがあったわけですね。
○請求人（竹永）　だと思います。
○処分者代理人（白鳥）　校長の３番目、共ん中よりちょっと下のあたりですけど、
　　　入学許可候補者は何とか何とかとありますけと、その校長の３行目、「が、県
　　　の方ではやるものだ、と判断している。」と。その上の行を見ると、「入学式
　　　は卒業式と同様にやらねばならないという法令はない。が、県の方」、これは
　　　県教育委員会ということでしょうけど、「やるものだ、と判断している」と、
　　　そういう発言があったということですね。
○請求人（竹永）　だと思います。
　　　　　〔乙第１０号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　乙第１０号証を見てください。３月５日。卒業式直前の職
　　　員会議だと思いますけれども、３枚目、「入学を祝う会総務より」という、で
　　　始まる紙がありますけれども、１０行目ぐらい、「保護者への案内」とタイト
　　　ルしているのがありますけれども、これが……甲第２４号証だと思いますけれ
　　　ども、これを示します。
　　　　　〔甲第２４号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　甲第２４号証は、３月５日職員会議資料ということで、
　　　「入学許可候補者祝明会について」と題して紙が出ていますけれども、この甲
　　　第２４号証に対して、乙第１０号証と併せて見ていただきたいんですけど、校
　　　長が「この文面で出すのはやめていただきたい」と、そういう発言をしたとい
　　　うことでよろしいですか。
○請求人－（竹永）　いや、これ、違うんじゃないですか。
○処分者代理人（白鳥）　違いますか。
0諦求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　そうすると……。
○請求人（竹永）　あの、こちらのほうは、甲第２４号証は、２種類、３種類の資料
　　　になってますよね。
------------------------------------(24)------------------------------------
○処分者代理人（白鳥）　はい。
○請求人（竹永）　今言われているのは、「『入学を祝う会』の御案内」というやつ
　　　ですか。
○処分者代理人（白鳥）　入学許可候補者説明会について……これではないですか。
　　　甲第２４号証の１枚目の書類ではないですか。
○請求人（竹永）　１枚目の書類は、全然問題ないです、これは。
○処分者代理人（白鳥）　いえいえ、問題あるかどうかというより、この書面に対し
　　　て校長先生が発言したのかどうか……。
○請求人（竹永）　いや、違います。
○処分者代理人（白鳥）　違います？
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　じゃ、ちょっと確認できていないんで、先に進みますけれ
　　　ども、その乙第１０号証の真ん中あたりからちょっと下で、「校長」、「やめ
　　　てください。」、「雨やその他」あたりの記載、分かりますか。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　「雨」で、「その場で」、その次に、「意見」とあるのか
　　　な。「混乱が予測される場合は立ち止まることも必要ではないか。」と。この
　　　ような発言も先生の中からあったということですか。
○請求人（竹永）　ここはですね、雨やその他を考え控室は考えられないのかという
　　　質問について答えているのかな……たぶんそうだと思います。
○処分者代理人（白鳥）　それに対する答えが、「その場の状況に応じて考えたい。」
　　　で、「立ち止まることが必要ではないか。」の次が、これまでの、「係」とし
　　　て、「これまでのことを考えたら校長の方に混乱のないように考えてもらうし
　　　かない。」と。入学式をやるかどうかについて、混乱が予測される場合は立ち
　　　止まることも必要ではないかという発言ではないんですか。
○請求人（竹永）　それはちょっと、どうとも言えないですね。
○処分者代理人（白鳥）　分からない。
○請求人（竹永）　はい。具体的な内容のことかもしれないですね。
○処分者代理人（白鳥）　その次が、意見として、「二重構造になっていることに不
　　　安を感じる。慎重に討論した方がよいのではないか。」、これは入学式を行う
　　　かどうかに関することですか。
○請求人（竹永）　だと思います。
○処分者代理人（白鳥）　「今後の日程を考えると、物理的に困難……」最終的に、
　　　「原案賛成」という採決がなされているわけですね。
○請求人（竹永）　そうですね。
○処分者代理人（白鳥）　５３対３６ということですね……ちょっとあれかな、５６
　　　が消して５３とありますけれども、５３対３６、このくらいの数だということ
　　　ですね。
○請求人（竹永）　そうだと思います。
○処分者代理人（白鳥）　それで、その次の紙で、真ん中から下、「３、校長から」、
　　　「卒業式・入学式……」その下ですね、失礼しました。「平成９年度卒業式の
　　　実施について」、「平成１０年３月５日の職員会議において校長からお願いし
------------------------------------(25)------------------------------------
　　　た（平成９年度卒業式、第５０回）に当たる日課及び諸係分担に従い、式当日
　　　及び前後における職務を沈滞のないよう遂行すること。以上のとおり教職員の
　　　皆さんに命じます」。その後で、「上記の口頭説明は『職務命令として考えて
　　　ください』」。卒業式に関する職務命令が、３月５日、校長先生から出された
　　　ということですね。
○請求人（竹永）　そうです。
○処分者代理人（白鳥）　職務命令が出るかどうかについて、先生方は何か予測され
　　　ましたか。
○請求人（竹永）　予測というか、それは、出るかもしれないというくらいのことは
　　　思っていましたが。
○処分者代理人（白鳥）　補足しますけど、今、３月５日の職員会議まで伺いました
　　　けど、その後卒業式と卒業記念祭が行われて、それで３月１８日の本件の入学
　　　許可候補者説明会、時間の順番はそういうことになりますね。
○請求人（竹永）　はい。
　　　　　　　〔乙第１号証を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　一番最後、別添３を見てください。
　　　　「教育の基本は信頼、学校の主人公は生徒です」と。「３月１８日、所沢高
　　　校第９８年度第１学年団」が、新入生保護者の皆さんへあてた書面ですけれど
　　　も、この事面を、３月１８日、入学許可候補者説明会の前に、保護者、新入生
　　　の皆さんに配ったということですね。
○請求人（竹永）　ほかのものと一緒にですが。
○処分者代理人（白鳥）　請求人だけが配ったということじゃないでしょうけれども。
○請求人（竹永）　受付に置いてあったという……置いたという……。
○処分者代理人（白鳥）　受付に置いて配られたということですか。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　今回の発言は、その第１学年団を代表して発言したんだと
　　　いうような御主張もあるようですけれども、この書面の作成、配布についても
　　　請求人はかかわっていたということでよろしいですね。
○請求人（竹永）　第１学年団ですから、そうです。
○処分者代理人（白鳥）　第１学年団の代表という立場だったんですか。
○請求人（竹永）　そうです。
○処分者代理人（白鳥）　この書面を配っているところを見つけた校長先生が、請求
　　　人に対して、この書面を配るのはやめてもらいたいというような発言があった
　　　わけですね。
○請求人（竹永）　前回ですか、前回も述べましたが、校長室に呼ばれまして、その
　　　ときには校長と教頭がいて、私は１人だったんですが、配布を差し止めるよう
　　　にというふうには言われました。そのときも述べたことですが、学年代表はそ
　　　ういう権限を持っているポジションではないんですね。ですから、学年代表が
　　　受けて、それは配布するなというような、学年の中での権限を持っているわけ
　　　でもありませんし、これは学年会で決めたことですから、代表を離れても、個
　　　人的にそれを受けて、配布をしないようにというふうにはできない立場にいる
　　　わけですね。その旨は校長や教頭にははっきり言いました。
　　　　　　　　　　　〔テープ反訳事を示す〕
○処分者代理人（白鳥）　前回、私の方で確認しましたけれども、反訳テープの１５
------------------------------------(26)------------------------------------
　　　枚目以降が、１５枚目から請求人の発言ということでよろしいですね。
○請求人（竹永）　反訳書によればそうですね。
○処分者代理人（白鳥）　反訳書によれば、そうですね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　その前にも何か話があったということですね。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　それで、１６枚目の下から６行目、７行目あたりから、
　　　「現在私ども教職員も、後で説明があると思いますが、生徒も、４月９日が入
　　　学を祝う会のみで行いたいというふうに考えております」云々と。こういうこ
　　　とを含めて、おおむね記載、この反訳書のとおりだということですね。
○請求人（竹永）　反訳書全体のとおりです。
○処分者代理人（白鳥）　１７枚目を御覧ください。
　　　　１７枚目の頭あたりの５行目から６行目で、「４月９日には祝う会のみでで
　　　きればいいなというふうに考えています。そのためには最大限努力をしてゆく
　　　つもりです。」と、このような内容ですね。
○請求人（竹永）　ですから、「最大限努力」の前はちゃんと読んでいただきたいん
　　　ですが、学校長に、今までの生徒の取組、教職員の考え方、そして、もちろん
　　　１学年団の教員の考え方をできるだけ理解していただいて、というのが前振り
　　　であるわけですね。
○処分者代理人（白鳥）　１１行目、「説明できないのは非常に私どもとしても残念
　　　なのですが、４月９日当日には、何とかいい方向へ、所沢高校の入学を祝う会
　　　ができるような状況」とありますけど、このいい方向というのは、どういう意
　　　味ですか。
○請求人（竹永）　前段を読んでいただければ分かるんですが、３月９日の卒業式、
　　　卒業記念祭というのが、これ、前にも何度かお話ししましたが、様々な形で報
　　　道されているわけですね。実際に、新聞によっては、分裂開催であるとか大混
　　　乱であるとか。そういうような不安を当然、新入生も保護者も持っているわけ
　　　ですね。ですから、混乱のない、安心して入学行事を迎えられるという、もち
　　　ろん意味なわけですね。
○処分者代理人（白鳥）　今、入学行事という言葉を使われましたけど、それは入学
　　　式を含んでいるんですか、含んでいないんですや、。
○請求人（竹永）　だから、先ほどのところを読んでいただければ分かりますけど、
　　　もちろん含んでいますよ。
○処分者代理人（白鳥）　含んでいますか。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（白鳥）　それから、次の段、「１点だけあえて、言っておかなけれ
　　　ばいけないことがあります」と。その次、その次の行の終わりからですが、
　　　「入学許可・卒業の認定、これは校長がやることになっています。」と。「た
　　　だし、ただしです。」、何とか……次の段落に入る、ちょっと３行前あたりか
　　　らですけど、「入学許可を与えないから、出られないから、所沢高校に入学で
　　　きないとかいうようなことはありません。誤解のないように、あえてつけ加え
　　　させていただきました。」と。入学式に出られないから入学できないというこ
　　　とはありませんと。
　　　　この発言することについては、何か学年団なり、準備、話し合って決めたこ
　　　とですか。
○請求人（竹永）　全く同じ質問を、主尋問でもして、私も答えているんですが、再
------------------------------------(27)------------------------------------
　　　度繰り返します。
　　　　２月の３年生の卒業認定会譲のときに、一般的には、当然、校長が卒業認定
　　　をするわけなんですが、卒業認定をしないというふうに、成績会議……認定会
　　　議で校長は言ったわけですね。そのことについて、教職員ももちろんですが、
　　　保護者も非常に不安に思いました。一体、じゃ、いつするのかという質問に対
　　　して、卒業式の中で許可をすると。例えば、じゃ、入試と重なったら卒業認定
　　　してもらえないのかと。結局そういう人権問題に発展しそうな判断をしてきた
　　　わけですね。
　　　　で、この日の冒頭に、入学式の中で入学を許可すると。全く同じ構造なわけ
　　　です。
　　　　ですから、一般的には、もちろんすべてのことを校長が、入学許可も卒業認
　　　定もするわけですが、それは、資格要件が備わっている者を校長の恣意的な部
　　　分で卒業させない、入学させないということとは違うと思うわけですね。です
　　　から、一般的なこととして、私がここでつけ加えたわけです。
○処分者代理人（白鳥）　質問は、そのことを学年団で、こういうことを発言するか
　　　どうか、話をした上での発言ですか。それとも、あなた一人が判断して、ここ
　　　で発言すると決めて発言したのかを答えていただきたいんです。
○請求人（竹永）　まず、この日の冒頭の発言を受けてということが一つ、それから、
　　　私個人ではなくて、何人かの教員から、やっぱりこの点を触れてほしいという
　　　要望がありました。
　　　　事前の学年会では、校長がそもそも出てくるかどうか、どういう発言をする
　　　か、原稿が来ていればそれなりに私たちも対応ができましたが、当日になるま
　　　で分からなかったわけですね。ですから、新入生や新入生の保護者に不安を与
　　　えるような要素は、とにかく私たちは取り除いていきたいというのが学年団の
　　　大きな目標でしたので、そういう部分については、その場でつけ加えました。
○処分者代理人（白鳥）　質問が飛びますけど、入学式を行うことについて、３月１
　　　８日の時点で、職務命令がこれから将来出るかどうか考えましたか。
○請求人（竹永）　どう答えていいか分からないですが、出るかもしれないし出ない
　　　かもしれない。話合いがうまくいけば、全然円滑に、混乱なくできるように思
　　　いました。
○処分者代理人（白鳥）　話合いがうまくいくというのは、どういう……具体的には
　　　どういうことですか。
○請求人（竹永）　例えば、ですから、生徒の側と教職員の側と校長の意見が違って
　　　いるわけですから、そこをきちんと収集する努力、生徒の側もたくさん校長と
　　　話をしたかったわけですよ。私たちももちろん同じなんですけれども。ただ、
　　　実質的にはできなかったということですよね。しかも、校長は、事前に新入生
　　　に対して、県教委の連名の手紙を出して、余計不安をあおるようなことが事実
　　　としてあったわけですね。むしろ、だから、話合いのテーブルに着いてほしか
　　　ったのに着いてもらえなかったのは校長の方なんですね。そこを誤解のないよ
　　　うにしていただきたいんですが。
○委員長（坂巻）　まだありますか。
○処分者代理人（飯塚）　もうちょっと……。
　処分者代理人の飯塚です。ちょっと少し質問させてください。
　　　　　〔乙第５号証を示す〕
○処分者代理人（飯塚）　これは先ほど御覧いただきました、９７年１０月２３日の
------------------------------------(28)------------------------------------
　　　職員会議録ですけれども、２枚目を御覧ください。
　　　　議題の「１」で、「入学式について」、「提案理由等、資料参照」とありま
　　　すが、後ろの資料１を見ますと「入学を祝う会（仮）について」という文書が
　　　ありますが、提案理由は特にこっちには記載されていないんですが、このとき、
　　　提案理由は口頭で説明したんでしょうか。
○請求人（竹永）　なければ、そうだと思います。
○処分者代理人（飯塚）　そのとき、どのような説明があったか記憶はありますか。
○請求人（竹永）　前回か前々回も述べたと思うんですが、一つはですね、まず、入
　　　学式に代わる入学を祝う会以前に、卒業式に代わる卒業記念祭が職員会議で通
　　　っていますね。その折に、卒業式をやらないことはどうなのか、つまり、卒業
　　　行事に関していろいろな意見や関連している法律等を調べたというふうに述べ
　　　たと思いますが、ですから、一つは、そういう点はクリアをされているだろう
　　　と。
　　　　それから、もう一つは、卒業式、入学式に代わるものを生徒主催の行事にし
　　　ていく。やはり、卒業式が生徒主催の行事でできるのであれば、やはり高校生
　　　活の入り口の部分と出口の部分をきちんと生徒主催の行事として位置づけると
　　　いう意味から、その２点がやはり、ここのところの提案理由だったと思います。
○処分者代理人（飯塚）　そうしますと、その理由はですね、実質的には卒業式の場
　　　合と同じであるというふうに考えてよろしいですか。
○請求人（竹永）　議論は幾つかし、心配もいろいろありました。それは、例えば卒
　　　業式に代わる卒業記念祭の場合には、卒業生は所沢高校の中で３年間生活をし
　　　ているわけです。ですから、様々な所沢高校での話合いのシステムというもの
　　　を、意見はいろいろあるにせよ、実態としては把握をしているわけですね。と
　　　ころが、入学式、それに代わる入学を祝う会の場合には、対象が新入生ですか
　　　ら、その点について本当に十分な配慮ができるのかどうなのか、そういう部分
　　　は生徒の側でも非常に問題というか、考え悩んでいましたし、教職員の側でも、
　　　そこをどうクリアしていこうかというような部分についての不安があったよう
　　　に思います。
○処分者代理人（飯塚）　そういった点についても、このときは、討論というんでし
　　　ょうか、検討されたんでしょうか。
○請求人（竹永）　時間的に十分でなかったかもしれませんが、その点を解決してい
　　　く方向で、生徒と教職員、職員会議、その辺の連携を密にしながらやっていこ
　　　うというような提案だったように思います。
○処分者代理人（飯塚）　会議録を見ますとね、結論としましては多数で可決と記載
　　　されておりますが、多数ということは、反対者もいたということですか。
○請求人（竹永）　所沢高校での職員会議規程は、過半数をもって議決していくと。
　　　特に要望がなければ反対をとらないと。
　　　　先ほど、議事録に何分の何という賛成者の数もありましたが……。
○処分者代理人（飯塚）　ちょっと重なっちゃいますが、卒業行事のときは議決をと
　　　っていたわけですよね、先ほどのお話ですと。
○請求人（竹永）　もちろん、だから、常に議決を、数は数える、圧倒的多数以外は
　　　数は数えるわけです。ただ、職員会議録には、記載しないようにという県の方
　　　の指示がありますので、議長、書記を輪番でやっていますから、そのへん多少
------------------------------------(29)------------------------------------
　　　でこぼこはあるかもしれませんが、基本的には載せないことになっています。
○処分者代理人（飯塚）　このときはですね、賛成数を数えたんでしょうか、それと
　　　も、数えないで、過半数賛成というかたちで議決したんでしょうか。
○請求人（竹永）　かなり、数える必要がないくらいは多かったようには思います。
　　　ただ全員というわけではないと思いますが。
○処分者代理人（飯塚）　このとき、この議案について審議した時間はどのぐらいだ
　　　ったか、記憶ありますか。
○請求人（竹永）　具体的にちょっと覚えていません。
　　　　　　〔甲第８号証を示す〕
○処分者代理人（飯塚）　これについては先ほど尋問をしておりますので、端的にお
　　　聞きします。
　　　　これにつきましては、卒業行事についてですね、１、式というかたちをとら
　　　ない、２、生徒主催にするということが要点だと思うんですが、こういったこ
　　　とはですね、生徒だけが考えたんでしょうか、それとも、教員の指導あるいは
　　　助言があったんでしょうか。
○請求人（竹永）　これも繰り返しになったり重なる部分もあるんですが、所沢高校
　　　でも、一般的に、生徒の委員会であるとか、生徒会本部もそうなんですが、指
　　　導のスタイルなんですけれども……。
○委員長（坂巻）　何回も開いていますから、それはね。結論だけでいいです。
○処分者代理人（飯塚）　どちらが先に考え出したものですか。
○請求人（竹永）　生徒です。
○処分者代理人（飯塚）　生徒ですね。
○請求人（竹永）　はい。
　　　　　　〔乙第７号証を示す〕
○処分者代理人（飯塚）　３枚目を御覧ください。
　　　　連絡事項の「１」としまして、「卒業式、入学式について」、「協議事項と
　　　して再提案する。」という記載があります……よろしいですか。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（飯塚）　この提案者はどなたですか。
○請求人（竹永）　再提案する提案者ですか。
○処分者代理人（飯塚）　はい。
○請求人（竹永）　これは校長だと思います。
○処分者代理人（飯塚）　この提案した内容がここには記載きれていないんですが、
　　　記憶はありますか。
○請求人（竹永）　再提案ですから、この職員会議ではなくて、次に再提案するとい
　　　う意味です。
○処分者代理人（飯塚）　次に再提案するという意味ですか。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（飯塚）　その次に、括弧で「（賛成多数）」とあります。これは、
　　　その再提案に対して、このとき賛成かどうかの決をとったんじゃないですか。
○請求人（竹永）　いや、そうじゃなくて、再提案することに賛成多数と。
○処分者代理人（飯塚）　再提案することに。
------------------------------------(30)------------------------------------
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（飯塚）　じゃ、次回の職員会議に校長が再提案をすると。
○請求人（竹永）　そういうことです。
○処分者代理人（飯塚）　そのことについて、その場の職員会議では賛成多数で再提
　　　案を認めたと。
○請求人（竹永）　はい。校長も認めていますから。
　　　　　　〔乙第１０号証を示す〕
○処分者代理人（飯塚）　乙第１０号証の３枚目を御覧ください。
　　　　これも先ほどお聞きした点ですが、３枚目の下半分を御覧ください。
　　　　意見としまして「二重構造になっていることに不安を感ずる。」という発言
　　　があります。これ「二重構造」というのはどういった意味か、請求人はそのと
　　　き分かりましたか。
○請求人（竹永）　ちょっと記憶にないです。
○処分者代理人（飯塚）　これは、入学行事についての考え方が校長と教職員で食い
　　　違っているということを言っているんじゃないですか。
○請求人（竹永）　そういうことではないように思いますが……はっきりしません。
○処分者代理人（飯塚）　はっきりしない。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（飯塚）　それから、その下に「慎重に討論した方がよいのではない
　　　か。」という発言がありますが、これは何についての討論を言っているんでし
　　　ょうか。
○請求人（竹永）　これは実際の進め方だと思います。
○処分者代理人（飯塚）　何についての進め方ですか。
○請求人（竹永）　卒業行事に関しての進め方だと思います。
○処分者代理人（飯塚）　それは、校長の意見と教職員の考え方が食い違っていると
　　　いうことを踏まえて、もうちょっと慎重に討論した方がいいんじゃないかとい
　　　う意見だということですか。
○請求人（竹永）　大きな意味ではそうだと思います。
○処分者代理人（飯塚）　その次の発言としまして、「係」としまして、「今後の日
　　　程を考えると物理的に困難。３月１７日しか臨時の会議は持てないし、状況が
　　　変化するとも考えられない。」という記載があります。こういった発言があっ
　　　たことは間違いないですか。
○請求人（竹永）　具体的な記憶がありませんが、議事録にあるものであれば、そう
　　　だと思います。
○処分者代理人（飯塚）　これは、今後の日程を考えると物理的に困難ということは、
　　　結局、討論のための時間を持てないという意味でしようか。
○請求人（竹永）　そういうことではないと思いますけれど。
○処分者代理人（飯塚）　ちょっと文章のね、文言の記載によりますと、今後の日程
　　　を考えると物理的困難といいますと、時間的なことを指しているんじゃないか
　　　と思われますが、そういう趣旨ではないんですか。
○請求人（竹永）　待ってください……３月５日ですよね。
○処分者代理人（飯塚）　はい。
○請求人（竹永）　それは、そういうことですね。これは記念祭関係の記述が混じっ
　　　てるんじゃないかと思うんですが。５日ですと、４日後ですよね。
------------------------------------(31)------------------------------------
○処分者代理人（飯塚）　卒業記念祭は３月９日だと思うんですが、その下を御覧く
　　　ださい。３月１７日しか臨時の会議を持てないしと言ってますので、それは、
　　　その後のことを想定しているんですよね。
○請求人（竹永）　そうですね、はい。
○処分者代理人（飯塚）　そうしますと、これは、実際は入学行事のことについて言
　　　っているんじゃないでしょうか。
○請求人（竹永）　だとすれば、そうだと思いますね。
○処分者代理人（飯塚）　この、３月１７日しか臨時の全議を持てないというのは、
　　　臨時の会議を開く、職員会議を開くとしたら、３月17日しか開けないという意
　　　味でしょうか。
○請求人（竹永）　そんなことはないと思うんですが。具体的に４月９日までは、ま
　　　だかなりの時間がありますよね。
○処分者代理人（飯塚）　その後に、「状況が変化するとも考えられない。」という
　　　記載があります。これはですね、状況という意味はよく分かりませんが、討論
　　　しても状況は変化しない、つまり、結論に変わりはないだろうというふうに読
　　　めますが、そういう趣旨ではないんですか。
○請求人（竹永）　誤解はなさってないと思いますが、この係というのは私ではあり
　　　ませんので、違うどなたかが発言したことですよね。ですから、あまり詳しく
　　　は分かりません。
○処分者代理人（飯塚）　乙第１０号証の１枚目に、議事についての、議題と提案者
　　　名ですね。で、一番下の、特に、「入学を祝う会総務部より」、「提案者」、
　　　「岩下」さんという記載があります。ですから、たぶんこれは、岩下さんの発
　　　言だと思いますが、請求人もこの係、総務に属していたんじゃないですか。
○請求人（竹永）　していました。
○処分者代理人（飯塚）　この職員会議にも当然御出席でしたよね。
○請求人（竹永）　と思います。
○処分者代理人（飯塚）　そうすると、このとき、これは、係といいますと岩下さん
　　　が発言されたんじゃないかと思いますが、その発言の趣旨というのは、そのと
　　　きは理解していましたか。
○請求人（竹永）　個々の発言について、そう明確に覚えているわけではありません
　　　ので、はっきりは一致しません。
○処分者代理人（飯塚）　これについては、結論として原案賛成、５３分の３６で承
　　　認とありますが、何が原案なんでしょうかね、これ。原案は。
○請求人（竹永）　資料別紙とありますから、別紙の内容が提案なんじゃないでしょ
　　　うか。
○処分者代理人（飯塚）　ちょっと、添付資料を添付してないんで、ちょっとこれ記
　　　憶で、もしおわかりでしたら。
○請求人（竹永）　いや、ちょっとはっきりしません。資料の量もかなり多いですの
　　　で。
○処分者代理人（飯塚）　このとき、この記載を見ますと、職員の方にですね、もう
　　　ちょっと少し時間かけて慎重に検討した方がいいんじゃないかと、話し合った
　　　方がいいんじゃないかというような発言があったようなんですが。
○請求人（竹永）　私たちも常にそういうスタンスでいますので、当然だと思います。
○処分者代理人（飯塚）　これは、結論から言いますとね、先ほど見ていただいたよ
　　　うに、日程を考えても物理的に困難であると。それから、開催しても状況が変
------------------------------------(32)------------------------------------
　　　化するとは考えられないということで、結局、その発言を取り上げなかった、
　　　取り上げられなかったというふうに理解できるんですが、そういうことでしょ
　　　うか。
○請求人（竹永）　ただ、議事録自体が、これかなり例外的な記載だと思うんですけ
　　　れども、いろんな意見をすべて書いているわけでもないように思うんですね。
　　　　ですから、具体的に思い出せない部分の方が多いんで、はっきりしないんで
　　　すけれども。
○処分者代理人（飯塚）　このあと、これは３月５日の職員会議ですが、その後入学
　　　許可候補者説明会が開かれるまでのあいだ、職員会議が開かれたことはありま
　　　すか。
○請求人（竹永）　それはありません。
○処分者代理人（飯塚）　記録によりますと、次の職員会議は、入学許可候補者説明
　　　会の翌日の３月1９日のようなんですが、、それは間違いないですか。
○請求人（竹永）　はい。
○処分者代理人（飯塚）　私からは以上です。
○委員長（坂巻）　まだありますか。
○処分者代理人（鍛冶）　あります。３０分前後、よろしいですか。後、３０分前後。
○委員長（坂巻）　４時半までが、既に１０分オーバーしていて……。
○処分者代理人（鍛冶）　再主尋問というのやるんですか。
○請求人代理人（中山）　はい。
○処分者代理人（鍛治）　それじゃ、反対尋問ね、後３０分ぐらいいただけませんか。
　　　次回でもいいですよ。
○委員長（坂巻）　今日はとにかく、これ以上ちょっと、難しいと思います。
　　　　それで、請求人側もあるんでしょう。そうすると……。
○請求人代理人（岩下）　これでは引き延ばしじゃないですか。
○処分者代理人（鍛冶）　そうじゃなくてね……。
○請求人代理人（岩下）　同じこと何回も繰り返して聞いているんですよ。
○請求人代理人（中山）　きょうの尋問、かなり重複が多かったんですよね。全く繰
　　　り返してるような……。
○処分者代理人（鍛冶）　重複じゃないですよ。
○請求人代理人（中山）　いやいや。それから、ただ、書いてあることをですね、書
　　　いてありますよねっていう確認だけ。これはほとんど……。
○処分者代理人（鍛冶）　そんなことはありませんよ、あとで調書読んでみなさいよ。
○請求人代理人（中山）　いやいや、ちゃんと聞いていますよ、私だって。
○処分者代理人（鍛冶）　それでね、もともと乙号証の出し方が悪いんです。
　　　　全部消しちゃって出してるから。
○請求人代理人（中山）　乙号証の出し方って、そちらじゃないですか。
○処分者代理人（鍛冶）　甲号証。甲号証の出し方が悪いんですよ。相当な部分消し
　　　ちゃって出しているでしょう。だからそれを……。
○委員長（坂巻）　いろいろ意見はありますが……再主尋問、どのぐらい予定してま
　　　すか。
○請求人代理人（中山）　こちらはもう、１０分かそこらですよ。
○委員長（坂巻）　１０分。
○処分者代理人（鍛冶）　ちょっとね、前々回の調書と前回の調書、併せてね、疑問
　　　点が幾つかありますので、３０分ぐらいください。
------------------------------------(33)------------------------------------
○委員長（坂巻）　３０分ですか。
　　　　はい。それでは、いろいろ意見もあるでしょうけど、もう一度やりましょう。
　　　　そういうことで、請求人は後へ下がってください。お疲れ様でした。
　　　　それでは次回の予定ですけれども、請求人本人の分として４０分、３０分と
　　　１０分ということを予定したいと思います。
　　　　それから、請求人側から申請がされております、林証人と藤井証人。検討い
　　　たしまして、林証人については、経験した事実というか、学者ということで、
　　　証人としては、果たしていかがなものかという疑義はないわけではないですけ
　　　れども、陳述書を出していただき、集約して、なるべく要点に絞っていただく
　　　ということで、採用いたします。
　　　　それから藤井証人については、他の証人調べ等で、人事委員会としては十分
　　　と考えて、必要性は認めないので、採用いたしません。
　　　　それから、先ほどの、陳述事を出した処分者側、それに対する双方の意見で
　　　は、更に証人として双方とも追加するような意見が、希望がありましたけれど
　　　も、それは別途書面で請求してください。以上です。
　　　　それで、次回期日を、双方と調整いたしました結果、双方が一致するのは７
　　　月２５日。双方の代理人と打合せをして、一致するのは７月２５日午後２時３
　　　０分ということです。
○請求人代理人（中山）　次回の予定ですけど、その請求人本人だけということでは
　　　ないですよね。
○委員長（坂巻）　いやいや、そうではないです。
○処分者代理人（鍛冶）　ちょっと、こちらの都合が悪くなっちゃったんだけど……。
○請求人代理人（中山）　それは駄目。もうそれは駄目です。そんなことがやってた
　　　ら事前の協議、打合せなんて全然意味がなくなっちゃいますよ。先生は出られ
　　　なくてもいいですよ。
○委員長（坂巻）　一応、事前に事務局のほうから打珍して、その希望日を四つ出し
　　　て、その中から一つだけが合ったんですよね。そういうことで、いろいろ事情
　　　があるかと思いますが、この日に決めていただき、まず最初の４０分間を請求
　　　人本人。それで、４時３０分までということにさせていただいて、２時間……。
○請求人代理人（中山）　請求人本人だけで２時間ですか。
○委員長（坂巻）　いやいや、そうじゃないです、４０分で、その残り時間を林証人
　　　で、それでまとめていただきたいと。
○請求人代理人（中山）　そうしたらですね、林証人の方は書面を用意しますので、
　　　できるだけ短時間にやろうと思いますので……。
○委員長（坂巻）　それはもう、こちらも願ってもないです。
○請求人代理人（中山）　反対尋問をですね……。
○処分者代理人（鍛冶）　反対尋問……御意見でしょう、学者の意見でしょう。
○請求人代理人（中山）　そうそう。ないでしょうね。ほとんどない……。
○処分者代理人（鍛冶）　ありませんよ。
○請求人代理人（中山）　そうですか。じゃあ……。
○委員長（坂巻）　はい。
　　　　それで、事前に遠藤証人について、双方から申請書と尋問事項も出していた
　　　だければ、その日に決定、まあ、どうなるか分かりませんけれども、いずれに
------------------------------------(34)------------------------------------
　　　しても決定はしたいと思います。
○請求人代理人（中山）　一応、処分者側に確認しますけど、請求人側が遠藤証人を
　　　請求しなければ、そちらは請求しない……。
○処分者代理人（鍛冶）　だからあの、なんか陳述書に不満で申請するんだから……。
○請求人代理人（中山）　いやいや、それは、だって検討する間もなく出たんですか
　　　らね、あれ見たらね……。
○委員長（坂巻）　じゃ、検討してから考えてください。
○請求人代理人（中山）　だから、その辺ちょっと聞きたいんです。
○処分者代理人（鍛冶）　だから、証人申請すればね、こちらも証人申請しますよ。
○請求人代理人（中山）　しなければしない、そちらとして……。
○処分者代理人（鍛冶）　それは再度検討します。
○委員長（坂巻）　はい、大変長時間にわたって、暑い中、御苦労様でした。
　　　　それでは、次回が７月２５日、だいぶ暑くなると思いますけれども、請求人、
　　　またひとつお願いいたします。
　　　　それで、２時３０分から、場所はまだ未定でございます。追って通知いたし
　　　ます。
　　　　それからもう一つ、請求人代理人に、忘れてはならないことを申し上げます。
　　　前回甲号証が第７号証から第２８号証と、第７５号証、第７号証の２と第７６
　　　号証、第１５号証と第１６号証の２、第５３号証と第１１５号証と重複してい
　　　る分があるんですけれども、それを整理して、検討の上で整理していただきた
　　　いということになっておりますが、まだ、その整理したものの御意見を伺って
　　　ないんですが、それをこの次までに検討してください。
○請求人代理人（中山）　これは、重複しているということを書面化するだけでは駄
　　　目なんですかね。
○委員長（坂巻）　それはそうでもいいですよ。要するに同じ号が入っているので。
○請求人代理人（中山）　それは分かります。
○委員長（坂巻）　だからね、どちらかを……。
○請求人代理人（中山）　重複しているということを……。
○委員長（坂巻）　甲号証で、どっちかカットするとか。
○請求人代理人（中山）　どっちかカットしなきゃまずいですか。
○委員長（坂巻）　それはそうですよ。
○請求人代理人（中山）　そうすると欠番になっちゃいますが、よろしいですか。
○委員長　く坂巻）　いやいや、欠番にするか、それとも、これはもう……構わない
　　　です、欠番だって。カットして、取るのならね。ただ、いろいろ表示するに面
　　　倒ですが。
○請求人代理人（中山）　だから、残しておいて、その重複しているということだけ
　　　文書化して……。
○委員長（坂巻）　それでもいいですよ。
○請求人代理人（中山）　じゃ、そういうふうに……。
○委員長（坂巻）　ただ、委員会の方でそれ表示したりするのは面倒ですが。
○請求人代理人（中山）　ああ、そうですね。
○委員長（坂巻）　検討しておいてください。
○請求人代理人（中山）　はい、分りました。
○委員長（坂巻）　そういう場合も実際の訴訟でもあることだけど、どういうふうに
------------------------------------(35)------------------------------------
　　　するか、御検討願います。
　　　　それでは、これをもちまして、平成１０年（不）第３号事案の第１３回公開
　　　口頭審理を終わらせていただきます。御協力ありがとうございました。


午後４時４８分閉会

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　調書作成事務職員　　高田　裕之

　　　　　　　　　　　　　　　　　委員長　　坂巻　　幸次

　　　　　　　　　　　　　　　　　委　員　　久保木宏太郎

　　　　　　　　　　　　　　　　　委　員　　渡邊　　圭一

------------------------------------(end)-----------------------------------

(Ｗｅｂ管理者記)
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