常任理事会だより
― 1999年度 第11号 ―
発行日 2000年3月7日(火)
発行 所沢高校PTA常任理事会
常任理事会だより 発行日 2000年 3月 7日
― 1999年度 第11号 ― 発行 所沢高校PTA常任理事会
ご卒業おめでとうございます
PTA会長 清水康幸
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。PTAとして、皆さんの新しい旅
立ちを心から祝福したいと思います。
この3年間の所沢高校は、外からやってきた“嵐”に翻弄されてきたともいえます
が、皆さんはしなやかな若木のように、その風圧に耐え乗り切ってきたと思います。
そうした皆さんを、私たちは誇りに思っています。同時に、“世の中”や“大人”へ
の疑問や不信を抱いた方もおられるかも知れません。大人たちもまた、動揺や試行錯
誤を繰り返してきたのです。そんな姿からも、何かを学んでいただければと思います。
卒業生保護者の皆さん。お子様の成長を確かめつつ新たな出発を迎え、感慨もひと
しおと拝察いたします。お子様のご卒業を心からお祝い申し上げるとともに、これま
でのPTA活動へのご協力に感謝申し上げる次第です。今後とも、どうぞ所沢高校を
応援していただきたくお願い申し上げます。
第5回理事会(3月4日)の報告
卒業行事について
★卒業式総務会の先生より、卒業式について以下の報告がありました。
(1) 報道に対する対応について: 本校職員が対応することを基本方針とした。そ
の点から、総務会としては県教委の派遣はやめてほしいと要望したが、校長は、
何人かの県職員には来てもらわざるを得ないとの判断であった。ただし、正門
にのみ配置し、校内に入れない。
(2) 警備体制について: 右翼や報道陣が学校内に入ることを防ぐため、本校職員
を配置して対応する。今のところ午前8時以降、学校の前の道路が車両通行止
めになる予定。
(3) 呼名について: 出席しない生徒がいた場合に配慮して、まず全員が起立して、
担任が呼名していくという方法で行う。卒業証書は代表1名が受け取る。
(4) 式次第について: 総務会から日の丸・君が代なしで行いたいとの提案がされ、
職員会議で了承された。これに対し、校長先生より国旗・国歌をやりたいとの
「お願い」があり、実施することになった。しかし、思想・信条の自由に対す
る配慮をする旨、予行の時に校長先生から3年生に、教頭先生から在校生に伝
える予定。具体的な配慮の方法については、総務会で検討している。
(5) '97年入学式の問題について: 卒業式と卒業記念祭両方で触れるということ
を予行の日に生徒に話す。生徒を通じて保護者にも伝わるようにしたい。同様
のことは在校生にも伝える。'97の入学式の混乱のけじめに関して、総務会は
校長個人としてではなく、学校としてきちんとした形で謝罪をして気持ちよく
卒業していって欲しいと考え、それを校長に伝えてある。その内容についてあ
らかじめ示してほしいと要望してきたが、詳細は3月6日に持ち越された。
★この後、保護者よりたくさんの質問・意見・要望が出されました。
● この理事会でもっと具体的な事が聞けると思っていた。残念だ。
● 謝罪・思想・信条の自由について、生徒を通じて保護者に伝えるという方法は
納得しがたい。口頭でなく文書は出せないのか。当日も、直接保護者に言って欲
しい。
● 思想・信条の自由に対する配慮について、当日は言葉としてでなくても、生徒
や保護者にきちんと分かるような式の運び方をして欲しい。
● 今年は過去2年と違って、合意のもとに式を行いたいとの方向性があること、
管理職もその方向で配慮していることも感じている。難しい立場だと思うが、マ
スコミや県教委を気にするより、まずは生徒と保護者への配慮を第一に考えてい
ただきたい。
★PTA会長より
今年度の卒業式は昨年までと異なり、教職員との合意のもとに実施する方向で検討
されてきており、おおよその形が決まりつつあるようだ。未決着の部分は、保護者の
意向も汲んで解決していただきたい。ともあれ、このように正式な学校行事としての
形を整えてきているので、PTAとしても誠実に対応しなくてはならない。したがっ
て、会長としては招待に応じ、卒業式に出席することとしたい。ただし、もし思想・
信条の自由に抵触する部分があれば、私個人の価値観を優先させていただきたい。
個々の保護者は、会長の出席とは無関係に、それぞれに考え決めて欲しい。
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卒業式前日に管理職から生徒に、思想・信条の自由および '97年入学式問題に
ついてお話があります。お子さんから話の内容を聞いて、それぞれに判断して下さい。
また、3年学年便りに、校長先生から『 (1)式に「国旗掲揚・国歌斉唱」がある。
(2)「国旗掲揚・国歌斉唱」については、生徒の心の内まで立ち入って強制するもの
ではない。保護者も様々な考えがあると思われるので、それぞれ判断して欲しい。
(3)卒業式・卒業記念祭両方で平成9年度の入学式について触れたい。』という趣旨
のコメントが掲載されました。
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│ 柔道着リサイクルのお願い │
│ 日時:3月13日(月)〜15日(水)│
│ 場所:1号館・2号館2階渡り廊下 │
│ (会議室寄り)│
│ 洗濯された柔道着を、用意された │
│ 段ボール箱の中に入れて下さい。 │
│ ご協力よろしくお願いいたします。│
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│ 広報部主催 座談会のお知らせ │
│ 日時:3月17日(土)午後12時半│
│ 場所:被服室(2号館2階) │
│ 生徒と保護者が気軽に話し合える│
│ 座談会を企画しました。 │
│ どなたでも参加できます。 │
│ お気軽にご参加下さい。 │
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│ 第5回理事会(3月4日)の報告 │
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【校務報告】長沢校長先生
卒業式および卒業記念祭を円滑に進行できるように、卒実・職員総務が一丸となっ
て対策を話し合い、そして実行しつつあります。
【PTA各担当の報告】
★各支部において、茶話会、懇親会、反省会が行われております。
★学年部:三学年部は、卒業行事の前日に、最終号“のほほん”発行予定です。
【所沢高校の施設整備について】事務室長
★階段の補修工事が三月半ばに行われます。
★アスペストの使用されている可能性のある場所は、機材室(A・B・C倉庫)とい
うことです。生徒たちが出入りしない場所なので、把握できていれば一応安心とい
う事になりました。
【その他の事項】
★交通費:各委員会において出席3回分支給できる事になりました。(今年度)
【竹永先生への不当処分撤回を支援する会より】…清水PTA会長談
「支授する会」よりPTAあてに署名活動とカンパの協カ依頼がありました。これ
につき、会長より次の話がありました。
署名活動というと、重たい印象や政治活動と見られるかもしれないが、竹永先生処
分問題は、県と一教員との労使紛争ではなく、生徒総会決定、職員会議決定にもとづ
き、所高の『生徒を中心に』という学校行事の進め方に基づいて発言した事への処分
であり、所高の教育活動、運営スタイルに関する問題という性格を持っているため、
PTAとしても無関心でいられない問題であった。そういう議論を経てPTA総会で
支援する会への協カを決めた、という経過がある。
PTAが署名活動の中心になるということではなく“協力する”ということだ。負
担にならない範囲で、『お手伝いします』というスタンスで取り組めるならと思う。
その後、意見交換があり、理事会として“協力する”との承認が得られました。
【会長選考について】
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│ 第5回常任理事会で、開票結果を踏まえ、来年度のPTA会長候補に │
│ 現PTA会長の清水さんを推薦することが決まりました。 │
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つ・ぶ・や・き
――――― 卒業生によせて ―――――
それはそれは激動に満ちた3年間だった。
つらいことも多かっただろう。しかし
ぎっしりと詰まった思いでは、大事な心の財産だ。
よき校風も(悪しき慣習も?)しっかり後輩につたわったことだろう。
うんと大きく末来に向かって羽ばたいて欲しい。
(Y.I.)
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お 知 ら せ
第6回新旧理事会が、5月6日(土)開催される予定です、
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〜竹永先生の不当処分撤回に向けて〜
第11回公開口頭審理報告・・・竹永先生本人尋問1回目
1月27日、第11回目の公開口頭審理が開かれ、竹永先生ご本人が証言に立たれ
ました。先生は証言の中で
◆所沢高校の教育で大切にされてきた校風や民主的運営ルールについて。
◆3年前、内田前校長による入学式の混乱を経験した生徒たちが、どのように
その問題を解決しようとしたのか。また、どのように全校生徒の意見をまと
めていったのか。
◆先生方は、職員会議を通して、どのように学校としての方向を議論し決定し
ていったのか。
◆3月18日の入学説明会に臨んで、1年学年団は、新1年生とその保護者に
何を伝えようと考えたのか。そしてその当日の様子はどうだったのか。
等を、一つ一つていねいに話されました。(この日の証言の抜粋が、“支援する会ニ
ュース”に載っています。ご参照下さい。)
さらに、このような生徒や教職員のとりくみに対し、内田前校長が一貫してとり続
けた不誠実な対応等が明らかにされ、3月18日の入学説明会において、竹永先生が
新1年生と保護者に対し詳しい説明をする必要があった背景がよくわかりました。そ
して3月18日の発言は新1年学年団の間で話し合って、(1) 職員会議で決めたこと
を大切にしよう。(2) 生徒や教職員の取り組みや決定したことを、正直に伝えよう。
併せて校長の考えも伝えよう。(3) 新入生や保護者の不安をなくす方向で話そう。と
決めた上での、学年団の総意としての発言であったことも確認されました。
また、この日の証言で、内田前校長は、職員会議録を1年4ヶ月も経って加筆改ざ
んした上、それに基づいて審理の中で、事実と異なる虚偽の証言をしていたことが指
摘されました。
* * *
公開口頭審理も回を重ねる毎に、この処分の不当さがより一層明らかになってきま
した。一日も早い竹永先生の処分の撤回を願わずにはいられません。PTAとしても
人事委員会の公正な判断を求める署名活動への協力を理事会において決定しました。
近々署名用紙を配布させていただきます。どうか多くの方のご協力をよろしくお願い
いたします。
* * *
次回 第12回目の公開口頭審理は
4月17日(月)10時より
県庁第3庁舎講堂です。
次回も竹永先生ご本人が証人として立たれ、入学説明会当日以降のことを証言され
る予定です。傍聴は竹永先生への一番の支援となります。また傍聴によって双方の主
張もよくわかります。是非お出かけ下さい。
(Web管理者記)
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