常任理事会だより
― 1999年度 第1号 ―
発行日 1999年6月18日(金)
発行 所沢高校PTA常任理事会
生徒のみなさんへ !!
大事な内容ですので、必ず保護者に渡して下さい。これから一年間よろしく !
PTA
常任理事会だより 発行日 1999年6月18日
― 1999年度 第1号 ― 発行 所沢高校PTA常任理事会
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│5月29日に1999年度PTA総会が│
│開催され、新年度がスタートしました。│
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総会では、竹永先生に対する不当処分撤回に向けての活動を含む1999年度事業
計画案・予算案が承認されました。また、1998年度より取り組んできました会則
改正案も承認され、今年度は新しい体制で臨みます。会長には清水康幸氏が選出され
ました。今年度も会員の皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
┌──会長新任挨拶───────────────────── 清水康幸 ──┐
│ みなさん、こんにちは。先日の定期総会で99年度のPTA会長に選出され │
│ ました清水と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 │
│ やや大げさな言い方ですが、所沢高校の長い歴史の中で、現在は一つの岐路 │
│ を迎えていることを実感します。「自主・自立」の校風をどのような形で発展 │
│ させていくことができるか、柔軟に考えていくべき時でしょう。その場合、生 │
│ 徒・先生方・保護者の”信頼関係”が基礎であることを忘れないようにしたい │
│ ものです。 │
│ 今年度のPTA活動においては、次の点が大事なポイントになろうと考えま │
│ す。 │
│(1)改正された会則を定着させること。つまり、新たに選出されたクラス理事 │
│ を中心とする学年部の活動、再編成された「生活文化部」の活動を軌道に乗 │
│ せ、地道で創造的なPTA活動のスタイルを作り上げること。 │
│(2)自主的・民主的な卒業・入学行事を応援する活動や、竹永先生に対する処 │
│ 分撤回に向けた活動など、前年度から引き継いだ課題を積極的に展開するこ │
│ と。 │
│(3)「自主・自立」の校風をさらに発展させるために、先生方や生徒と一緒に │
│ 今後の所沢高校のあり方を展望すること。 │
│ これらの課題は、理事会や常任理事会で十分に話し合いながら具体化が図ら │
│ れていくことと思いますが、会員個々のご意見や疑問についても遠慮なくお寄 │
│ せくださるようお願いいたします。みなさんのお知恵とお力を集めることがで │
│ きれば、誰もが参加できる楽しいPTA活動にしていけるものと信じておりま │
│ す。 │
│ 一年間、どうぞよろしくお願いいたします。 │
│ 清水 康幸 TEL:0492−xxーxxxx│
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│PTA総会の報告│
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5月29日(土)視聴覚室に於いてPTA総会が開催され、全ての議案書が承認さ
れました(会員数1277名、定足数639名、委任状731名、採決時出席者数
144名で成立)。会長には清水康幸氏が選出されました。
会則改正案は出席144名、賛成140名、反対・保留0名で承認されました。今
年から支部選出の理事とクラス選出の理事の二本立てとなり、クラスでの活動がしや
すくなります。また、進路・生活・保健の三部が生活文化部に統合され、新たな活動に
挑戦します。
竹永先生に対する不当処分撤回に向けての活動も昨年に引き続き今年度の事業の一
つとして承認されました。具体的な活動については7月の理事会で確認されます。
会則の改正もあり、今年度の予算には次のような特徴があります。
(1) 支部活動費を減額し、学年活動費を増額、
(2) PTA連合会関係の費用を減額、
(3) 視察費(主に視察旅行の費用)と研修費(主に講演会の講師謝礼)を統合し、増
額。今までの活動にとらわれない様々な活動が可能となりました。是非、会員のみな
さまのアイディアをお寄せ下さい。
総会での主な質疑応答
今年度の入学式・入学説明会について
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│Q:今年度の入学説明会で生徒からの説明がなかった。入学式当日もなかった。│
│ もっと保護者に情報を与えることはできなかったのか。 │
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新・旧会長:入学説明会の時に生徒が自分たちの考え方を伝えられればよかったが、
校長先生が禁止したためできなかった。PTAとしては当日これまでの経過がわ
かるようなプリントを配布し、短時間だったが説明もした。教育長の「先生の処
分もあり得る。」との発言もあり、生徒は強引には説明をすることを主張せず、
校長との摩擦を避けた。また、昨年度は新入生にきつい判断を迫る結果となって
しまったので、今年はそれは避けようという方針を選んだ。PTAはこの生徒の
決定を尊重した。これを無視してPTAだけで説明会を開くようなことはできな
かった。来年度は今年の教訓を踏まえて、どう伝えたらよいか考えていきたい。
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│Q:入学許可候補者となっていたので、ビックリした。入学式にでないと入学許│
│ 可を与えられないとの印象を持った。 │
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校長:全ての県立高校でこうなっている。
P:入学式に出席しないと許可されないというのは杞憂と思ってよいのか。
校長:入学式で入学許可という式次第があるので、そこまでは候補者ということ。
P:生徒手帳に一学年は4月1日からとある。入学式まで候補者のままというのは
おかしい。
校長:言われる通り、学期は4月1日から始まる。所高に限らず、いつから入学した
とされるかは問題。私は入学式に欠席された方にも一括して許可をしましたが。
会長:高校では学校長が入学を許可する権限を持っている。通常入学式で許可するが、
これはあくまでもセレモニーで、入学式の出席は入学許可条件とは関係ないは
ず。
入学行事・卒業行事について
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│Q:入学行事・卒業行事の今後のあり方がとても大事だと思う。PTAはどのよ│
│ うに取り組むのか。 │
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会長:生徒に対してこうあるべきであるとかはPTAとして一切言っていない。生徒
が決定してきたことを尊重してきた。昨年度は決定まで紆余曲折があった。生
徒の中に迷いがあったり、生徒の決定が職員会議を通らず協議会を開いたりし
て、1月半ばにやっと生徒の最終意志が決まった。この決定は重いものだから
尊重して欲しいと校長に言ってきた。PTAは、生徒自身がどう考えるか、自
由にものを言って自分たちの決定を下していく、そのプロセスを「見守る」と
いう立場をとってきた。今年度について、今の時点でPTAとしてこうだとい
うものはないが、生徒が主体だという原則的な立場を譲るつもりはない。
竹永先生に対する不当処分撤回にむけての活動について
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│Q:PTA活動の中で竹永先生の不当処分撤回の活動をしているのを聞いて感動│
│ した。これは所高のシステムに関わる大切なこと。保護者が中心という印象│
│ を受けたが、先生や校長先生はこの事をどう捉えているのか伺いたい。 │
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校長:人は内田から長沢に代わったが、この事については内田前校長と同じくコメン
トを控えさせていただく。中立という立場をとっている。
先生:PTAの活動については教員も保護者と同じ方向でやっている。この活動は教
員・保護者OBも一緒になって応援している。公開口頭審理などは教職員内で
も報告・呼びかけをしている。
P:校長先生はどうしてコメントを控えるのか。先生の代表である校長先生から何
らかの答えがあってもよかったのでは、と残念だ。
前会長:この竹永先生の不当処分はずっと培ってきた所高の校風が守られるかどうか
の問題。子どもたちが所高は良かったと思って卒業していけるよう願っている。
PTAと「所沢高校教員の不当処分撤回を支援する会」はきちんと別組織とし
て、友好関係を持ちつつ活動してきた。常任理事の何人かが事務局員になり、
PTAとしての要求を出したり、「支援する会」の情報をPTAに伝えたりし
ている。一年生の保護者の方でまだ「支援する会」の会員になっていない方は
これまでの経過のプリントなどを読んで、是非会員になって欲しい。公開口頭
審理などもできるだけ見に行って欲しい。傍聴して、審理の内容を聞くと、はっ
きりと状況がわかると思う。理事会としても「常任理事会だより」で報告する
ので、よく読んで欲しい。
竹永先生:一年間ご支援本当にありがとうございました。今年もPTAの活動方針の
一部として組織的に決定してもらえたのはとても嬉しい。21世紀に青年達が
自分の考えを持って生きていけるために、教職員・保護者がしっかり手をつな
ぎ、素晴らしい子ども達を送り出していきたい。
管理職候補者多数配置・二人の教頭配置について
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│Q:所高「正常化」のためにこのような人事をしたと報道されているが、校長先│
│ 生は所高に来て何か“異常”を感じましたか。 │
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校長:所高の第一印象は生徒が元気で素晴らしいというもの。「正常化」は県が言っ
ている言葉。私としては校長として、学習指導要領に基いてきちんと仕事をし
ていく。卒業・入学に関してだけでなく、いろいろ話をしていきたい。
教頭:入学式の時、報道対応をしたが、こんな機会は一生ないと思った。報道陣に
「落ち着いた雰囲気で行われた」と報告したが、報道陣はもっと混乱した方が
よいという風に思っているという感じを受けた。入学式も入学を祝う会もそれ
ぞれ特徴があり、素晴らしかった。両方でいくとよいと思う。
所高で知的な刺激を受けて欲しい。自由と言うなら内なる規範を持って欲し
いと思う。
P:校長先生は学習指導要領に基づいてと言ったが、その前に憲法や教育基本法が
ある。その立場に立って臨むべき。所高は当たり前の高校。むしろ全国の高校
をみんな所高のようにすべきなのでは。生徒と話し合って、道理に合っていた
ら、それを受け止めるべきではないか。
P:教頭先生は入学式も祝う会もどちらも良かった、両方でと言ったが、入学を祝
う会は入学式に代わるもので、もともと入学式はなかったという原点をきちん
と考えて欲しい。少なくとも2年前の入学式は良い入学式ではなかった。校長
先生は対話をと言ったが、PTAに講堂を貸してもらえなかったのはどういう
ことか。
P:所高の校風は自主・自立と言われている。自由には義務が伴うなどとよく耳に
するが、生徒はまだ子ども。生徒が成長していく過程を最大限保障してくれて
いるのが所高。自主・自立を目指していける場を保障していって欲しい。
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│ 雑誌『世界』7月号(岩波書店)に、君島前会長と清水会長へのインタビュー│
│ 記事「所沢高校のあたりまえの自由・あたりまえの民主主義」が掲載されてい │
│ ます。 │
│ 所高の「自主・自立」の校風が作られてきた経過、PTAや生徒会活動の特 │
│ 徴、生徒の日常生活の様子、生徒に「任せてみる」ことの大切さなどが、わか │
│ りやすく語られています。是非、ご一読を。 │
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│ 長沢攻 新校長を囲んで │
│ 所高教育を語り合いましょう │
│ │
│ 日時: 6月22日(火) │
│ 午後7時〜9時 │
│ 場所: 所沢高校会議室 │
│ │
│ 所高生の自由と教育を考える委員会 │
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│ 〜つ・ぶ・や・き〜 │
│ │
│ 1.三月八日(月)は卒業式終了までの使用を禁止します。 校長 │
│ 2.入学式終了まで使用をご遠慮下さい。 平成十一年四月九日 校長 │
│ │
│ 1.は内田前校長が、2.は長沢新校長が所高の講堂入口に貼った張り紙の │
│ 文言です。 │
│ 意味は全く同じだけど、表現がちょっと違う。この微妙な違いに期待して │
│ いいのかな? (Y&Y) │
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(Web管理者記)
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