むうるむうほ

イチネンバン

発行:HR委員会1年

配布日:1999年4月26日(月)

むうるむうほ   No.1       HR委員会1年
  イチネンバン                 1999/4/  
--------------------------------------------------------------------------

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
What's むうるむうほ 〜イチネンバン〜

・・・・・・・・・・・・・・・・・・「むうるむうほ〜イチネンバン〜」って何?
みんなは「むうるむうほ」って何か知ってる? えっ!? 知らない? HR委員会
の新聞だよ。「むうるむうほ〜イチネンバン〜」はその1年生バージョン、つまりH
R委員会が出している、1年生のための新聞なのだ。

「どうしてイチネンバンが必要なの?」そんな疑問もあるよね。理由は簡単。所高に
は私たちの知らないことがいっぱいあるよね。「生徒会権利章典」って何かわかる?
「日の丸・君が代の決議文」って何? ふだんの生活でも疑問に思うこといっていっ
ぱいあるよね。はっきりいって、「???」ってことばかりだと思う。それを1年生
みんなで一緒学んで、考えていくためにこの新聞を出したんだ。

イチネンバンではわかんないことや考えたいことを1年生の立場からみんなで解決し
ていくよ。

考えるなんてめんどくさいって人もいるかもしれないけど、所高は自分たちで考えて
つくっていく学校。だから、自分がもっと楽しい学校生活を送るための第一歩が感じ
たり、考えることなんだ。だから、もし疑問があったらHR委員までどんどん聞いて
みてね。

それじゃあ、よろしくね!
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

Talk about Free 〜自由って何?〜

*伸びゆく青年像の前で二人の少年が話しをしている。*
たかちゃん◆所高って、なんで自由なんだろう?
ともちゃん◆別にそんなこと考えなくたっていいじゃん! とりあえず、楽しいし。
たかちゃん◆でも…。普通の高校って規則とかいっぱいあるし…。
ともちゃん◆誰かが頑張ったんじゃない。「自由にさせてください!」とか言って。
たかちゃん◆誰かって誰?
ともちゃん◆先輩とか…。そうだよ。先輩たちのおかげで僕らは自由なんだよ。
たかちゃん◆じゃあ、先輩の力がなくちゃ僕らは自由になれなかったのかな…。
ともちゃん◆そうじゃないの。僕にはそんなことできないなぁ〜。
たかちゃん◆ちょっとまってよ。じゃあ、もし自由が奪われるようなことがあったら、
      僕らは黙ってそれに従うだけなの?
      「できない」なんて言っていていいの?
ともちゃん◆それはちょっと困るな。どうしたらいいんだろう。僕は自由でいたいん
      だ。
たかちゃん◆う〜ん。もしかしたら、常に「自由」って何かを考え続けることが必要
      なんじゃないかな。例えば、今ともちゃんは「自由でいたい」って言っ
      たよね。そのために何をしたらいいのか考えてみることが大切なんじゃ
      ないかな。
ともちゃん◆考えることか…。僕は苦手だな。「権利」とかそういう言葉全然わかん
      ないし。
たかちゃん◆僕だってよくわかんないよ。でも、僕はもっと学校を楽しくしたいんだ。
      それが、自分たちの学校を自分たちで作ることにつながるんじゃない。
ともちゃん◆ちょっと、ちょっと、「自由」から話がずれているよ。
たかちゃん◆ずれてなんかいないよ。自分たちの事を自分たちで考えて、決めたいっ
      て思うことが「自由」であり、「自主」「自立」なんじゃないかな。
ともちゃん◆えっ!? 自分たちのことを自分たちで考える?
たかちゃん◆うん。だから、自由ってホントは大変なことかもしれない。でも、自分
      たちのことを自分たちでやるってすてきなことじゃないかな。
ともちゃん◆ふ〜ん、よくわかんないけど、「自由」は自分でつかもものだというこ
      とだよね。

  *権利章典って何だ!?*
ともちゃん◆さっきもいったけど「権利」っていったいなんだろうね。
たかちゃん◆う〜ん、そういえば、所高には「生徒会権利章典」っていうのがあるね。
ともちゃん◆なんか、難しい名前。聞いてるだけで頭が痛くなってくる。
たかちゃん◆(生徒手帳を開いて)あ、これが権利章典か。
                         (と、ともちゃんに見せる。)
┌─────────────────────────────────────┐
│  人間は、人間らしく自由に生きる権利を生まれながらに持っている。    │
│  自由な高校生活を送ることは、所高生の普遍的な願いである。そのために必 │
│ 要な様々な権利がある。過去、所高生は数多くの努力を重ね、自由を手にして │
│ きた。又、その過程でいくつかの権利が保障され、その中には生徒と職員との │
│ 信頼関係により得たものがある。それら、手にしてきた自由を持ち続けるため │
│ に私たちは自治を確立する必要がある。自治が崩れるということはそれらの権 │
│ 利を失うということである。自治が崩れる危険がある場合、できる限りの努力 │
│ をし、それを防がなければならない。                   │
│  ここで「生徒会権利章典」を制定し、自由という権利の価値・意味の認識を │
│ する。                                 │
│ 1.学校は生徒と教職員によって構成されており、その構成員一人一人の個性 │
│   は認められ一人一人の主張は尊重される。               │
│ 2.生活向上のための自治的かつ民主的な活動の自由は保障される。     │
│ 3.服装、頭髪を含む表現の自由は保障される。              │
│ 4.思想の自由は保障される。                      │
│  これらの自由は、他人の権利を侵さない範囲において有効であり、又常に責 │
│ 任を伴うものであることを忘れてはならない。ただし、思想の自由は他人の権 │
│ 利を侵害し得ないものであるから、いかなる場合においても保障されるもので │
│ ある。                                 │
└─────────────────────────────────────┘
ともちゃん◆なんか、眠くなってきた…。意味わかんないな。
たかちゃん◆そう? でも、さっき僕たちが話し合ったことと言っていることは同じ
      事じゃないかな。ほら、「自由を持ち続けるために自分たちのことは自
      分たちで決める」とかね。それで、この権利章典で僕たち所高生のいろ
      んな自由が保障されているんだ。
ともちゃん◆「権利」ってつまり「自由」が保障されるっていうことかな。
たかちゃん◆うん、文章は難しいけど、簡単に考えていいんじゃない。
ともちゃん◆ところでさ、こんな権利章典なんてなくても、僕たちは自由なんじゃな
      いの。
たかちゃん◆たぶん、これは「自由」大切さを忘れないためのものなんだよ。
ともちゃん◆そうか。「自由」って自分たちでつかむものだったね。
たかちゃん◆僕たちは自由に思ったり、言ったりできる。自分たちの学校を自分たち
      で楽しくできる。
ともちゃん◆権利章典ってかたいイメージがあるけど、でもすっごくすてきだね。
たかちゃん◆あ、最後にひとつだけ。自分勝手にならないで、他の人も考えて活動し
      ようね。
ともちゃん◆は〜い。
                                 《続く》

┌─────────────────────────────────────┐
│ HRって何だ?                        │
│ HRって何か、みんな知っているよね。そう、「ホームルーム」のことだよ。 │
│ でも、何の略かわかっても、どうしてHRが必要なのかはわかる?      │
│ ちょっと、難しいかな。HRっていうのは、所高のみんなが必ず属している、 │
│ もっとも基本的な集団だよね。だから、所高の大事なことはまず最初にHRで │
│ 話し合うことが多い。そして、ひとりひとりが自由に意見をいえるのがHRな │
│ んだ。HRでいったことが、学校を変えることだってある。でも、ひとりひと │
│ りが無関心になっちゃったら、学校はつまらなくなるだけなんだ。所高は「自 │
│ 分たちのことは自分たちで決める」学校。だから、HRで意見を言うって事は │
│ すっごく大事なことなんだ。面倒くさいかもしれないけど、HRでいっぱい話 │
│ しをしようね!                             │
└─────────────────────────────────────┘

(Web管理者記)  「むうるむうほ」を逆に読むと、確かに「ホームルーム」ですが、慣れないと言い 難いですね。所高生は皆、しっかり言えるのだろうな。(^-^)  確かに、1年生用があるといいですね。  ところで、「たかちゃん」と「ともちゃん」という二人の少年が「伸びゆく青年像」 の前で話しているとありますが、この「伸びゆく青年像」というのは、正門を入った 所のロータリーにある像ではないかと思うのですが、どうでしょうか?  間違っていたら、ゴメンナサイ。
前のページ(所高資料)に戻る
前のページ(経過)に戻る