常任理事会だより

― 1998年度 第17号 ―

発行日 1999年4月14日(水)

発行 所沢高校PTA常任理事会


常任理事会だより       発行日 1999年4月14日
― 1998年度 第17号 ―             発行 所沢高校PTA常任理事会

「入学を祝う会」…1600名の参加で成功しました! ☆ 入学を祝う会参加記           さわやかで暖かな雰囲気  4月9日に行われた入学を祝う会に参加した。2回目の今年はさすが手慣れたもの。 さわやかな暖かさを感じた。何よりも新入生と在校生の一体感があった。新入生の1 人1人の紹介に参加している在校生。声援を送ったり、時には冷やかしのヤジが飛ん だり、元気にエールを送る新入生に大きなエールで答える在校生。主役は新入生とい う気持ちをみんなが持っているように思った。新入生は先輩の暖かい歓迎の気持ちを 十分感じただろう。  在校生代表は挨拶で2つの会になってしまったことを素直に詫びた。そして所沢高 校は自由だが好き勝手とは違うとも述べた。新入生代表は所高祭での生徒の力に感動 して所高を選んだと述べた。両者の息が合っている。これこそがこれからの所高の力 だとも思った。  肩の力を抜いて、自分たちの日常の力で入学を祝う会を成功させた生徒にさわやか な感動を感じたのは私だけだろうか。  校長の挨拶もあった。生徒一人一人の呼名もあった。来賓の紹介もあった。セレモ ニーとしての形式も雰囲気もあった。これが「入学式」であっても何の不思議もない。 新任の校長には内田校長時代の過去にとらわれない新たな発想で所高をみてほしいと も思った。(和) ┌─ 祝電より  新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 ─────┐ │                                    │ │ 今日から自分のやりたいこと、やれなかったことを自分なりに考え、思いっき│ │りチャレンジしてください。高校生は人生の中で一番充実した時だと思います。│ │様々な人と出会い、成功したり、ある時は失敗したりしながら、いろいろ可能性│ │を試してください。その数だけ人生は豊かになります。           │ │ 所沢高校は皆さんのチャレンジできるチャンスが非常に多くある学校です。他│ │の学校には無い特色を持った素晴らしい学校です。所高生となった今、みなさん│ │の持っている素晴らしい能力を思う存分発揮してください。そして、よい友人を│ │作り、仲間を増やし、先輩たちが築き上げた伝統を引継ぎ、さらに発展させてい│ │く意気込みを持って充実した高校生活を送ってください。(後略)      │ │    1999年4月9日  川越工業高校(元所沢高校 教員) 難波 隆之│ │                                    │ │ これからの3年間を自らの手で実りあるものとして下さい。周りの意見に耳を│ │傾けることも必要でしょう。しかし同時に、自分で考え、判断することも大切で│ │す。外からの騒音や圧力にめげることなく、所高生の手で所高を前進させて下さ│ │い。“祝う会”のご成功を心よりお祈りしています。            │ │     1999年4月9日  狭山工業高校(旧所高職員)  村越 尚子│ └────────────────────────────────────┘ ……………………………………………………………………………………………………       ┌────────────────────────┐       │  1999年4月10日付朝日新聞朝刊埼玉版  │       ├────────────────────────┤       │「自分の意見言える人に」「自由な校風そうはない」│       │     門くぐった401人の理由       │       │      所沢高2つの入学行事        │       ├────────────────────────┤       │上記の記事は、省略致しました。         │       └────────────────────────┘ …………………………………………………………………………………………………… 〜竹永先生の不当処分撤回に向けて〜 第5回公開口頭審理 傍聴報告 内田前校長に対しての尋問行われる!  4月6日、第5回公開口頭審理が開かれ、内田前校長に対する尋問が行われました。 会場は、150人を越える傍聴者でいっぱいになりました。  前半は、処分者側(県教育局)からの尋問が、内田前校長の提出した陳述書に沿っ て、行われました。97年度の職員会議の場で、「入学式に代わる入学を祝う会を行 う」という職員会議の決定に対し、「校長として、入学式をやってほしい。入学式を やらないことは認めない。」ということを何回も述べたと繰り返し証言しました。学 校行事の決定権は校長にあるということを強調した内容でした。  その後、請求人側(竹永先生弁護団)の尋問が行われました。昨年4月に管理職候 補者が6人も着任した経緯について、(校長先生の希望があったという新聞報道を示 して)校長が希望したのか、その目的は何であったのか、その後どういう学校運営を してきたのか追求しましたが、「はっきり申し上げられない。」「わかりません。」 を繰り返しました。今年3月19日の入学説明会で、昨年度は行われた生徒会からの 説明をさせなかったことについては、「入学式がきちんとできるように考えて、結果 的に昨年度と変わった。入学説明会の時点では生徒の意見表明はしてほしくなかっ た。」と答えました。  次に、新聞報道でも大きく取り上げられた、職員会議録の開示に関する尋問が続き ました。昨年夏に、生徒の人権救済の弁護団が情報公開で入手した97年度の職員会 議録に、20ヶ所以上の加筆があり、さらに議事録そのものがぬきとられている部分 があるが、どういうことかという尋問がありました。(右ページの新聞記事を参照) 「加筆については高校教育1課の先生から指導された。」と述べた時には、会場から どよめきが上がりました。また、陳述書の内容の多くが、加筆部分に基づいて書かれ ていることを指摘されると、沈黙してしまいました。1年もたっての加筆内容の信憑 性および情報公開の信頼性の点で、これから大きな問題になっていくと思われます。  最後に、内田校長が赴任した97年4月(3年生入学時)の管理職3人で強行した 混乱の入学式については、「混乱については頭にあったが、入学式をぜひやりたいと 考えていた。(混乱することをどう考えていたかについては)校長としていろいろ考 えていたが、はっきりと申し上げられない。」と答えました。  内田前校長が在職していたこの2年間に所沢高校で何が起こっていたのか、何を目 的に赴任してきたのか、そして退職まであと1年という今年、なぜまた県教育局に異 動したのか、疑問はたくさんあります。生徒の自由な活動が徐々に押さえつけられ、 PTAに対しても活動の規制がかけられようとしていることの事実をしっかりと会員 のみなさんにお知らせしていくことが、何よりも大切なことと感じています。何がで きるのか、何をしなければならないのかを共に考えていきたいと思います。  5月28日の第6回審理、7月14日の第7回審理は、引き続き内田前校長の尋問 の予定です。ぜひ、ご参加ください。 ┌────────────────────────────────────┐ │             【これまでの経過】              │ │  98年3月18日の入学説明会で、1学年代表として入学行事についての │ │ 経過説明を行った竹永先生に対し、校長の発言と違う主旨の発言をしたとい │ │ う理由で、3月26日戒告処分が出されました。PTAでは、この処分を生 │ │ 徒の自主的な活動を支えて下さっている先生方への不当な圧力であり、所沢 │ │ 高校の自主・自立の校風を脅かすものと考え、98年5月30日のPTA総 │ │ 会において、「竹永先生に対する不当処分撤回に向けての緊急決議」を上げ、│ │ 公開口頭審理の傍聴、常任理事会だよりでの経過報告の取り組みを進めてき │ │ ました。                               │ └────────────────────────────────────┘ ……………………………………………………………………………………………………       ┌────────────────────────┐       │     1999年4月7日付埼玉新聞     │       ├────────────────────────┤       │     「職員会議録を加筆・削除」      │       │        内田前校長 自ら        │       │       県人事委 口頭審理        │       │     「県教委の指導」と証言        │       ├────────────────────────┤       │上記の記事は、省略致しました。         │       └────────────────────────┘ …………………………………………………………………………………………………… 今後のPTAの活動予定 4月17日(土)進路講演会(2:00〜4:00講堂にて)         終了後、3年保護者はクラス委員・理事の選出を行います。         常任理事会(5:00〜 会議室にて) 5月 8日(土)新旧常任理事会・理事会         詳しい時間や場所等は、追って各常任理事、理事の皆様に         ご連絡いたします。 5月29日(土)PTA総会     *2年保護者のクラス委員・理事の選出は6月頃になる予定です。
(Web管理者記) ----------------------------------------------------------------------------  その後、請求人側(竹永先生弁護団)の尋問が行われました。昨年4月に管理職候 補者が6人も着任した経緯について、(校長先生の希望があったという新聞報道を示 して)校長が希望したのか、その目的は何であったのか、その後どういう学校運営を してきたのか追求しましたが、「はっきり申し上げられない。」「わかりません。」 を繰り返しました。 ----------------------------------------------------------------------------  この件に関しては【1998.04.21付埼玉新聞】に下記のように掲載されております。 =========== 埼玉新聞1998年4月21日 ===========          校長バックアップで人事 所沢高問題  県議会文教委員会(石渡勲委員長)が二十日開かれ、県立所沢高校の入学式問題に ついての報告と質疑が行われた。  この中で、同校で昨年秋に卒業式・入学式を行わないことを職員会議が決めたこと に関連して、職員会議の位置づけについての質問があった。これに中川晃高校教育第 一課長は「県の管理規則で職員会議は校長が招集し、審議、伝達、連絡などを行う校 長の諮問機関としている」とし、同校が職員会議を決定機関としているのは「法の定 めに背く」とし、同校に規定を改正するよう指導していく考えを明らかにした。  また、四月一日付の人事異動で同校に六人の管理職候補者を赴任させたことについ て、同課長は「校長から『何とか人事面でバックアップしてもらえないか』との話が あったため」とし、「今後もそういうバックアップ態勢を取りたい」と答弁した。  文教委員会として同校を視察する提案が出されたが、「子どもがデリケートになっ ており、委員会として行くことは必要以上の刺激を与える」との意見が出て、石渡委 員長と熊野巌副委員長へ一任された。 ======================================  はい、しっかりと中川晃高校教育第一課長が「校長から『何とか人事面でバックアッ プしてもらえないか』との話があったため」と回答しておりますね。  これだけ、しっかりと回答しているのに、内田達雄前校長の「はっきり申し上げら れない。」「わかりません。」というのは、どんなものでしょう。  ところで、「高校教育第一課」といえば、【1999.04.07付埼玉新聞】に ======================================  六日の口頭審理で、内田前校長は県教委側と教諭側の両方の証人として出席。加筆 については「作成当時は時間がなく、会議録を見なかった。情報公開請求を受け(開 示決定権者の)高校教育第一課の先生から加筆を指導された」と述べ、ページの抜き 取りは「職員会議になじまない議題なので私の判断で行った」と証言。いずれも会議 録作成の責任者である記録担当者の了承は求めずに行ったことも認めた。 ====================================== と記載されていますね。 そうですか、中川晃氏は加筆を指導した高校教育第一課の課長というわけですか。 今度の新校長・長沢攻氏は、この時期は県教育局指導部高校教育第1課主席管理主事 ということなのです。「主席管理主事」ということなので、このことを知らなかった とは言えないと思うのですが、どうなんでしょう。 内田前校長の証言に出てくる「先生」とはどなたなのでしょう。 気になるなぁ。
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