常任理事会だより

― 1998年度 第10号 ―

発行日 1999年1月18日(月)

発行 所沢高校PTA常任理事会


常任理事会だより       発行日 1999年1月18日
― 1999年度 第10号 ―             発行 所沢高校PTA常任理事会

     新年のご挨拶                               1999年1月11日                       所沢高等学校PTA会長 君島和彦  明けましておめでとうございます。  昨年の5月末日にPTA会長をお引き受けして約半年がたちました。現在任期のな かばというところです。この間、PTAは理事会・常任理事会を中心にして、PTA の立場を考えながら、子どもたちがよりよい学校生活をおくれることの一点に気持ち を傾けて、いろいろ活動して参りました。  この間、PTA理事会は会員の皆さまのPTA活動への参加を目標に、地区懇談会、 クラス懇談会、学年集会、PTAと後援会の合同研修旅行、さらには所高生の自由と 教育を考える委員会の勉強会などを開催して参りました。また、『所高PTA新聞』 や『常任理事会だより』を通じての広報活動にも力を入れて参りました。所高100 周年を記念した落合恵子さんの講演会も大盛況のうちに終了しました。さらにPTA の活動をより活発にするために、PTA規約の検討もすすんでおります。昨年の入学 説明会での発言によって不当に処分された竹永先生の処分撤回にも努力して参りまし た。これから進路の説明会や保健部からのお知らせなども届くかと思います。  さて、年が明けて、3年生にとっては卒業する時期もせまって参りました。そんな 中で、今年の卒業行事はどのように行われるのか、昨年の経験をふまえて、今年はど うなるのか、ご心配の保護者の方々も多いことと思います。  現在、学校では卒業・入学行事のあり方をめぐって先生と生徒の間で協議会が開か れております。生徒総会で決まった生徒の方針が職員会議で賛成多数にならなかった からです。昨年末からの協議会は、まさに所高の自主・自立の校風を実現すべく、先 生方10人と生徒10人が共に自由で活発に議論を展開し、合意点を求めて協議を進 めております。  このようななかで、私たちPTAはどうあるべきか。PTA会長としても初めての 経験で戸惑うところもあるのですが、所高が自主・自立を校風にしていることを考慮 すれば、協議会の決定、生徒の決定を尊重することが重要であると考えております。 子どもたちが活発な討議ときちんとした手続きを経て出した結論を尊重し、その結論 の実現のために努力するという立場を貫きたいと考えております。議論の中で子ども たちは大変な思考を重ね成長しています。自分の意見もきちんと主張し、相手の意見 も聞いてそれを尊重する、民主主義の基本のような生徒会活動を展開しております。  保護者にはその結論を待つという辛抱も必要ではないでしょうか。私はPTA会長 に就任し、所高のあり方に実際に接してみて、民主主義の基本を改めて学んだように 思います。  残された半年、このような考え方を大切にしながら務めて参りたいと思っておりま す。今後ともご協力・ご支援をよろしくお願いいたします。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 〜竹永先生への不当処分撤回に向けて〜    第3回公開口頭審理のお知らせ  昨年10月から始まった公開口頭審理も、3回目になります。これまでに行われた 2回の口頭審理はいずれも150人前後の傍聴者を数え、PTAからも多数参加して、 審理を見守ってきました。  3回目の今回は、請求人側(竹永先生側)からの証人尋問が予定されています。証 人としては、先生、1年生保護者の方をお願いしています。竹永先生の話が、処分事 由説明書にあるように、教育公務員の信用失墜行為にあたるのかどうかを中心に、説 明会当日参加した保護者の方の証言をいただくことになっています。  ぜひ、多くの方の傍聴をお願いいたします。 日時 1月20日(水) 2:30〜 場所 埼玉県庁第3庁舎 講堂                  *これまでと同じ場所です。  1回目の口頭審理で説明会当日のテープの存在が確認され、その後その提出を要求 してきました。その結果、昨年末に人事委員会から県教育委員会に対して、テープの 反訳(録音されたものをそのままの形で文書におこしたもの)の請求文書が出されま した。そして、昨年12月28日にとうとう県教育委員会から反訳書が提出されまし た。請求人側(竹永先生側)としては空白のところが多数あるので、正確な反訳になっ ているかどうか検証方法を検討しています。できるだけ早く、公開できるようにPT Aとしても、要求していきたいと思います。 1月の予定 ・1月21日(木) 午後7時〜           所沢支部講演会           講師:山下英三郎さん             (スクールソーシャルワーカー、元所高PTA会長)           場所:小手指公民館分館          *他の支部の方もご参加ください。 ・1月23日(土) 常任理事会 理事会           常任理事会 午前11時〜           理 事 会 午後1時30分〜 ・1月30日(土) 午後2時〜           3学年保護者懇談会           場所:所沢高校          ※詳細は、別紙でお知らせします。 お知らせ  次年度PTA会長の推薦用紙を近日中に配布します。新会長にふさわしい方を 考えておいてください。 お詫びと追加  「常任理事会だより」第9号の「常任理事会の報告」は1998年12月4日に 開かれた常任理事会のものです。日付がなくて申し訳ありませんでした。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓    協議会、第4号議案をめぐって活発に討議  前々回の「常任理事会だより」(第8号)でお知らせしましたように、生徒会総会 で承認された生徒会活動方針の第4号議案は職員会議で否決されてしまいました。そ のために開かれていた協議会は、12月8日の第1回を皮切りに、今のところ1月1 2日の第6回まで続けられています。詳細については生徒の発行した報告を読んでい ただければよく分かります。ここでは簡単に協議会の経過をまとめてみます。  第1回の協議会では、まずはじめに“「日の丸君が代決議文」自体はそのままでい じらない”、“生徒会は「日の丸君が代決議文」に基づいて活動するという方針その ものがどうなのかということについて協議する”ということが確認されました。そし てその後の話し合いの中で、活動方針の冒頭に“原則として”を付け加えたらどうか、 という提案が出され、以下の2、3、4回の協議会ではその提案の是非について討議 されました。賛成意見と反対意見が双方活発に発言され、ついに冬休み直前の12月 24日の第4回協議会で採決が行われました。結果は賛成10、反対10ということ になり、一つの案にまとめることはできませんでした。そこでやむを得ず2つの案 (“原則として”をつける案とつけない案)を生徒が議案書として作成し、生徒総会 と職員会議に提出することになったのです。  しかし、生徒たちは原案を作るにあたって「2つの案を生徒総会に持っていくのは 望ましくない、できるならば1つにならないだろうか……」という思いから、もう一 度生徒だけで話し合いを持つことになり12月28日に集まりました。というのは “原則として”をつけたいとする生徒もつけるべきでないと考える生徒も共に、(1)方 針は原則的なものである、(2)決議文の内容には賛成である、(3)最終的決断は今後の 話し合いのなかで探っていく、という点では一致していると感じたからです。話し合 いの結果、生徒は1つの合意に達しました。それは“方針に「原則として」の一文は 入れずに、代わりに「具体的な活動」の部分に「卒業や入学の行事においては、最善 の策を考えていくために話し合いを重視する」の一文をつけ足す”というものです。  この「合意」を1月8日に開かれた第5回協議会に持っていったのですが、先生方 から「前回2つの案を出すということで合意、決定したのに、それを覆すような提案 をするのは、協議会のシステム自体を崩している」などの意見が出されました。中に は「生徒が合意を作る努力をしたことは認めるべきだ。この場でより多くの合意が得 られるならば、あまりシステムにこだわらなくても良いのでは……」という発言もあ りました。しかし、結局、一度決定したことを覆すのはやはり手続き上問題があると いうことになり、第4回での決定通り「“原則的に”をつける案」と「つけない案」 の2つを提案することになりました。生徒が望んだ1つの案にまとめるという願いは 叶いませんでした。  これから生徒総会、職員会議が開かれます。それらの場で、どのような討議がなさ れ、どのように決定されていくのか、注目していきたいと思います。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓      ┌──────────────────────┐      │ (web管理者より)           │      │ 1998年12月29日、埼玉新聞の記事、 │      │ 「県内事件98              │      │  所沢高校問題 賞賛と非難、論議沸騰   │      │          次の卒業式めぐり苦悩」 │      │ は、割愛致しました。           │      └──────────────────────┘
(Web管理者記) 
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