常任理事会だより
― 1997年度 第2号 ―
発行日 1997年6月27日(金)
発行 所沢高校PTA常任理事会
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│ PTA臨時総会 │
│ 日時:7月5日(土)午後2時より │
│ 場所:講堂 │
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PTA臨時総会の出席票あるいは委任状を出していただけましたでしょうか
(締め切りは30日(月)です)
これまで、常任理事会だよりを5回発行し、入学式とそれ以降の校長先生とのや
りとりについてお知らせしてきましたが、“伝える”ことの難しさを実感していま
す。
要請文の主旨はご理解いただけましたか。ご質問のある方は会長・常任理事までお
願いします。所沢高校の今後にかかわる重要な総会です。校長先生との対話にでき
るだけ多くの方に参加していただきたいと思います。
「校長先生への声」を集めさせていただきましたところ、現在まで57通いただ
きました。ありがとうございました。中にPTAに対するご批判も2通ありました。
真摯に受け止めたいと思います。「声」の中からいくつか紹介させていただきます。
なお、ご本人におことわりしておりませんこと、一部しか掲載できませんこと、お
許し願いたいと思います。
なお、この「声」の写しを県教育長へも届けます。
また、皆さんの「声」は、7月5日(土)まで受付いたしますので、ひとことで
も結構です。お寄せ下さい。
6月26日(木)、校長先生に臨時総会への出席要請をしました。
同日、校長先生から、次のお言葉をいただいております。紹介いたします。
・出席は未定です。
・生徒の自主自立は大切にする。
・生徒、保護者、教職員それぞれ立場が違う。
・生徒は“指導するもの”、生徒とは“話し合い”ではなく“説明する”と
いうこと
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大混乱になったことを、校長先生は逆手にとって「生徒は式のジャマをしてはいけ
ない」と生徒総会で言われたそうですが、もってのほかで、自分たちの異常なやり方
で始めたことを生徒の責任として押しつけたことでものごとの本質をゆがめていると
思います。
そもそもは校長先生達3人だけではじめますと宣言して、式次第を新たに貼り、ミ
ニチュアの日の丸を出して、ラジカセを抱えて取られないようにして君が代を聞かせ、
新入生、親の動揺に対して話をして静めるということもせず、強引に呼名していった
・・・。これが異常なやり方でなくてなんでしょうか。校長先生に新入生・親に対す
る祝福の気持ちなどありません。「日の丸・君が代付きで入学式を行ったぞ!」とい
う校長先生の自己満足だけです。この行動の責任を校長先生は感じて欲しい!
子どもが3年間通うことになった学校なのでPTAとして子どもに、学校に強力し
たいと思うからこそ、説明会、PTA総会に参加してきましたが、出席する度に校長
先生への失望がつのっています。口では「今後この様なことが起こらない様努力する」
と言っているが具体策が示されず、「生徒達については把握していない」、「調査中
であるのでそのあとで決める」など、いいかげんな発言ばかりである。最後にはいつ
も「校長の私が決める」「従っていただきたい」と生徒や父兄に言っているが、学習
指導要領を大事に思っておられるなら、「教育」を考えた行動をして欲しい。「指導」
を行うにも、生徒を理解し、コニュニケーションをはからずに、どんなことができる
というのでしょう。「強制」は教育ではありません。それとも校長先生は「よいと思っ
たら強引に実行するのがベストの策だ」と思って、生徒に身を持って示しているつも
りなのでしょうか。
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校長先生は教育を、どのようにお考えでしょうか?
共に語り、考え、創り上げていくという、最も大切な部分をお忘れでしょうか?
自分の考えを、きちんと表明し、又、生徒や親、他の人々の意見を広く聞き、共に
一番良い方法を導き出そうとする、教育の本質とも言える部分を忘れていらっしゃる
ように思われます。人は納得すれば従うものですが、単に従わせようとする意思には、
そむくものです。従ってほしかったら、正面から向き合うことです。正面から向き合っ
て対立してこそ、なにかを生み出せると思います。
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校長はPTAとの対話の時に、親は「学校のことに口を出すな」という主旨の発言
をしました。しかし、Pとの協力なしに学校は運営できるのでしょうか。自分の考え、
実は文部省や教育委員会の考え方を受け売りしているだけですが、自分の考えだけで
先生や生徒を動かせると思っていることの誤りに気づいて下さい。PやTや生徒とじっ
くり話し合って「みんなで作り上げる」ということの大切さを、あなたも教育者を自
認するなら思い出して下さい。
又、あなたは、すぐに学習指導要領をもち出しますが、これは単なる文部省の告示
でしかなく、したがって「日の丸・君が代」も義務ではないし、強制力もないのです。
このことは現在の法学界、又は最高裁判決でも定説なのです。つまり文部省の行政解
釈はまったくの少数説なのです。さらにどこまでも学習指導要領をいうのなら、せめ
て「特別活動」の部分を全文読んで下さい。そうすれば特別活動の要点は生徒の自主
性、自治能力を養うことにあることがわかるでしょう。オームの一言のような言い方
ではなく、よく勉強して下さい。所高のより良い発展のためにPやTや生徒の考えを
重視して下さい。
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先日の運動会の時、強い陽ざしにもめげず元気に踊っている生徒達を見ながら、い
つまでものびのびとした所沢高校であって欲しいと思わずにはいられませんでした。
生徒が自分達で企画し、創りあげてゆくという所高のやり方は、無駄や回り道もあ
るかもしれませんが、必ず子ども達自身の「力」になると思います。親としては、子
ども達の判断を尊重し、支持していってやりたい。
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PTA総会にも出席しましたが、まるで国会の答弁を聞いているようで、揚げ足を
取られないように言葉を選びながらの話など聞きたくありません。
校長は学習指導要領を前面にだしておられますが、教育というものはマニュアルで
はなく血の通ったものではありませんか?
校長の言葉や態度からは、心が感じられません。教育者としての信念があるのなら
もっと熱いものが伝わってもいいはずなのに、冷たさしか伝わってきません。校長が
何かを変えようとするならば、建前ではなく本音で語ってほしいと思います。
生徒達が長い時間をかけて今の形に築き上げてきたのですから、校長も時間をかけ
なければいけないのではないでしょうか。
権力を振りかざしているのは、教育ではありません!!
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校長先生、あなたは間違っています。
第一に、先生は「国旗掲揚、国歌斉唱についての理解を広げたい」とおっしゃいま
すが、先生のとった方法はかえって逆効果でした。本来なら、日本という国のすばら
しさ、世界に誇れる点を時間をかけて教え、そして国歌や国旗がこの素晴らしい国に
ふさわしいことを理解させるべきだったのです。ところが、そのような過程を踏むこ
となく、ただ単に国旗掲揚、国歌斉唱を管理職だけで強行した行為は、校長や行政に
対する不信感を募らせるばかりであり、現に私はそのような状態に陥っています。
第二に、所高では国旗、国歌の問題だけではなく、学校生活に関わる諸々の事柄に
ついて、生徒の自主性を尊重し、先生方と生徒達が話し合いを持ち、合議によって互
いに納得した上で事を進めてきました。またPTAはその方法を全面的に支持してき
ました。これは「生徒会権利章典」以前、おそらくは創立当初からの伝統に裏打ちさ
れた方式であり、それを数分間の「日の丸、君が代」で覆えす事ができると錯覚した
のならそれも大きな間違いです。
私は所高の伝統、校風を知った上で子供の受験を見守り通学させてきました。物事
を話し合いで決めていくのは民主主義の根幹であり、誇るべき伝統です。どんな知識
をため込むより大切なこと、そして今の日本人に一番必要なことを、所高で学んでい
ると考えています。また所高の方式が正しいことは同窓会名簿が証明しています。こ
の伝統を崩す行為を許すことはできません。
有能な管理職であるならば、過ちを早急に認め、責任をとってください。
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