臨時総会? また!!?
“この学校のPTAって好きね、そういうの”
“なんでそんなに騒ぐの?”
なんて思っているお父さん お母さんちょっと聞いて下さい
発行日 1997年6月19日(木)
発行 所沢高校PTA常任理事会
入学式を発端とすることなんですが、今、一番問題となっているのは
校長先生が、生徒との「話し合いによる解決を拒否」、また、「必要ない」
としていることにあるのです。
このままでは所高の伝統としてある自主自立の校風が崩れてしまう、生徒の
主張を押え込む管理教育になってしまうと、私達は心配しているのです。
5月31日のPTA総会まで、なんとか校長先生との対話による歩み寄りをしたい
と努力してきたのですが、それが難しいと判断し、要請文の提案となったのです。
そして、要請文が重大な内容を含むので、改めて、全会員の賛否を問うため、
臨時総会を開くこととなったのです。
★入学式で何があったのですか?
新入生を心から喜び迎える入学式ではなかったんです。
生徒は「従来の式と違うものとする時は事前の通知と話し合い」を校長にお願いし
ていました。しかし、生徒との話し合いの不十分なまま、しかも、先生方には会議室
に待機を指示し校長等管理職の3人だけで入学式を行ったのです。
これに対し、在校生からの抗議もありました。
所高には、生徒会権利章典と日の丸、君が代決議文というものがあり、毎年生徒総
会で確認しています。このなかで、{我が校内での儀式その他における「日の丸」掲
揚及び「君が代」斉唱の強制に一切反対します}となっています。
校長にとっては入学式の主役は新入生ではなく、日の丸、君が代だったようです。
これは、新入生の人格の無視ともとれます。
★日の丸、君が代が問題なのですか?
日の丸、君が代に対する認識は個々様々です。PTAとして問題だと認識している
わけではありません。十分な話し合いをせず合意のないまま強行したことを問題
としているのです。
★3月の卒業式ではどうだったんですか?
3年卒業準備委員会がアンケートをとり、クラス討論もしました。その結果、日の
丸・君が代のない従来通りの卒業式をという総意となりました。掲揚と斉唱を行いた
いとする校長と3年生を中心に、1、2年生も話し合いをしました。反対の署名も集
め(3年生では約9割の反対署名)その結果、校長はまだ、生徒達の納得を得られ
ないとして、式場での掲揚と斉唱をしませんでした。
★生徒達はこの過程で何を得たのでしょうか?
誠実な対話の中に、大人への信頼を身をもって体験することができたと思います。
自分たちの意見をきちんと表し、行動をすることで皆の望む卒業式とする事ができ、
大きな充実感を持って卒業できたと思います。
★入学式ではそうではなかったというわけですね。
互いの意見に違いがある時には、話し合いを通じて互いの違いを認め、歩み寄れる
地点を探す努力が必須のものと考えます。今回その努力をしていません。
「対話のない命令」だったのです。
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│ 所高には、生徒の自主性を重んじ、また、一人一人違う個性を持っている生徒│
│のその人間性を大切にし、主張を大切にするというすばらしい校風があります。│
│しかし、この4月赴任した校長先生は「生徒は教師に指導される者、父母は強力│
│する者」であり、対話の対象ではないと考えているようです。 │
│ このことに象徴されるように、校長は、所高の校風に否定的としか思えません│
│ 自由な雰囲気に憧れて、胸膨らませて所高を選んだ生徒、父母はかなり多いと│
│思います。 │
│ それが、校長の一存で変えられてしまうことは許されることではないと考│
│えます。 │
│ 私達は、これから先も子ども達の個性、意志が尊重された教育がなされるのを│
│望んでいるのです。 │
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