埼玉県PTA連合会アピール


                             埼P連発第196号
                            平成10年2月20日
各単位PTA会長 様
各公立小中学校長 様
                            埼玉県PTA連合会
                              会長 松井 石根
    埼玉県PTA連合会アピールの配布について(依頼)

 平素 当連合会の活動につきまして、ご理解・ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、最近の青少年の凶悪犯罪について、国・県をあげて取り組んでいるところで
すが、埼玉県においても極めて残念な事件が発生いたしました。
 日本PTA全国協議会においても、1200万会員がこれらの事件を重く受け止め、
それぞれの県において家庭教育の重要性を認識し、再発防止のアピールを行うことに
なりました。これを受けて、埼玉県PTA連合会でも独自のアピールを55万会員に
向けて行いたく、アピール文を作成し、本日、各単位PTA会長様宛てお送りさせて
いただきました。
 年度末の大変ご多忙の時期でありますが、この趣旨をご理解いただきまして、貴位
PTA会員全員に同封アピール文を増刷して、ご配布いただきたくお願い申し上げま
す。
 急なお願いで恐縮ですが、宜しくご対応の程お願いいたします。

               記
     送付した文書   会員各位へのアピール文
               (増刷して各会員に配布をお願い申し上げます)

 埼玉県PTA連合会長より上記のとおり依頼がありましたので、アピール文を配布 致します。つきましては、入間川小学校の児童の健全な育成のために保護者の皆様の ご協力をよろしくお願い致します。                            狭山市立入間川小学校                            PTA会長 荒井 英郎
会員各位             埼玉県PTA連合会アピール  社会規範の欠如や家庭・地域社会における倫理観の希薄化により、青少年の心の健 全な発展を阻害する社会環境の悪化が顕著になってまいりました。とりわけ、青少年 の心の問題から端を発する、青少年の刃物等を用いた殺傷事件や高齢者に対する傷害 致死事件など凶悪な犯罪の加害者が私たちの子どもであることを考えると、子育ての 当事者として極めて神国かつやり切れない気持ちであります。  これら一連の事件を考えるとき、子どもたちに「いのち」の尊さ、物事の善悪の判 断といった基本的な倫理観や規範意識を確かなものとして体得させることが家庭にお ける最低限のしつけであり家庭の教育であることを、子育ての当事者である私たち五 十五万会員が再度認識し、確実に実施していくことが責務であります。  今後、二度と不幸な事件が発生しないよう、ここに心をひとつにし、子育ての当事 者としての認識を新たにし、埼玉県PTA連合会アピールを行います。                記 一、子どもの教育は家庭から始まるということを全ての保護者が再認識し、人間とし  て基本的な倫理観や規範意識を各家庭が責任をもって子どもに身につけさせます。 二、凶器となりうるナイフ等の携帯が法律で原則として禁止されているということを、  各家庭において子どもたちにしっかりと教え、正当な理由なくしてナイフ等を購入  したり所持しないよう保護者として責任をもって指導します。 三、日頃から学校や地域社会や保護者同士との十分な連帯を保ち、今以上の相互の信  頼関係の確立に努めます。特に、子どもたちや先生の危険防止等の安全確保のため  に学校が必要と判断したときは、子どもたちにその理由を説明し、適切な方法で禁  止携帯物等の検査を行うことについては、保護者として学校の対応を理解し、支持  します。 四、豊かな心を育てる五つのふれあい――自然とのふれあい、人とのふれあい、本と  のふれあい、家庭とのふれあい、地域社会とのふれあい――を推進いたします。 五、子どもの声に耳を傾け、子どもの笑顔、涙がわかる保護者となります。         平成十年二月二十日                      埼玉県PTA連合会会長 松井 石根

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