[AML 11089] ●資料 6カ国共同声明 kenju watanabe nrc07479 at nifty.com 2006年 12月 19日 (火) 07:30:21 JST 前の記事 [AML 11088] ●資料 6カ国協議再開(中国の論評) 次の記事 [AML 11090] レイバーフェスタ 2006 成功裡に終了 記事の並び順: [ 日付 ] [ スレッド ] [ 件名 ] [ 著者 ] -------------------------------------------------------------------------------- 日韓ネット@渡辺です。 6カ国協議が再開されましたが、日本政府の姿勢は昨年9月の6カ国共同声明を故意に 無視しようとしており、またマスメディアに登場するキャスターらの発言を聞くと、 まともに共同声明すら読んでいないのではないかとさえ感じます。 共同声明に盛られた包括的なプラン全体を、段階的に「約束対約束」⇒「行動対行動」 へと一歩一歩実現・履行していくことが必要です。主権尊重・平和共存、そして国交正 常化の措置をとることを合意しながら、米国が直後に金融制裁を発動するということが 共同声明自体に反する行為であることは明らかでしょう。 以下に、6カ国共同声明全文をあらためて資料として紹介します。 ************************************************************ 【第4回六者会合に関する共同声明】(仮訳)                        2005年9月19日 於:北京  第4回六者会合は、北京において、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、日本 国、大韓民国、ロシア連邦及びアメリカ合衆国の間で、2005年7月26日から8月7日まで 及び9月13日から19日まで開催された。  武大偉中華人民共和国外交部副部長、金桂冠朝鮮民主主義人民共和国外務副相、佐々 江賢一郎日本国外務省アジア大洋州局長、宋旻淳大韓民国外交通商部次官補、アレクサ ンドル・アレクセーエフ・ロシア連邦外務次官及びクリストファー・ヒル・アメリカ合 衆国東アジア太平洋問題担当国務次官補が、それぞれの代表団の団長として会合に参加 した。  武大偉外交部副部長が会合の議長を務めた。  朝鮮半島及び北東アジア地域全体の平和と安定のため、六者は、相互尊重及び平等の 精神の下、過去三回の会合における共通の理解に基づいて、朝鮮半島の非核化に関する 真剣かつ実務的な協議を行い、この文脈において、以下のとおり意見の一致をみた。 1.六者は、六者会合の目標は、平和的な方法による、朝鮮半島の検証可能な非核化で あることを一致して再確認した。  朝鮮民主主義人民共和国は、すべての核兵器及び既存の核計画を放棄すること、並び に、核兵器不拡散条約及びIAEA保障措置に早期に復帰することを約束した。  アメリカ合衆国は、朝鮮半島において核兵器を有しないこと、及び、朝鮮民主主義人 民共和国に対して核兵器又は通常兵器による攻撃又は侵略を行う意図を有しないことを 確認した。  大韓民国は、その領域内において核兵器が存在しないことを確認するとともに、1992 年の朝鮮半島の非核化に関する共同宣言に従って核兵器を受領せず、かつ、配備しない との約束を再確認した。  1992年の朝鮮半島の非核化に関する共同宣言は、遵守され、かつ、実施されるべきで ある。  朝鮮民主主義人民共和国は、原子力の平和的利用の権利を有する旨発言した。他の参 加者は、この発言を尊重する旨述べるとともに、適当な時期に、朝鮮民主主義人民共和 国への軽水炉提供問題について議論を行うことに合意した。 2.六者は、その関係において、国連憲章の目的及び原則並びに国際関係について認め られた規範を遵守することを約束した。  朝鮮民主主義人民共和国及びアメリカ合衆国は、相互の主権を尊重すること、平和的 に共存すること、及び二国間関係に関するそれぞれの政策に従って国交を正常化するた めの措置をとることを約束した。  朝鮮民主主義人民共和国及び日本国は、平壌宣言に従って、不幸な過去を清算し懸案 事項を解決することを基礎として、国交を正常化するための措置をとることを約束した。 3.六者は、エネルギー、貿易及び投資の分野における経済面の協力を、二国間又は多 数国間で推進することを約束した。  中華人民共和国、日本国、大韓民国、ロシア連邦及びアメリカ合衆国は、朝鮮民主主 義人民共和国に対するエネルギー支援の意向につき述べた。  大韓民国は、朝鮮民主主義人民共和国に対する200万キロワットの電力供給に関する 2005年7月12日の提案を再確認した。 4.六者は、北東アジア地域の永続的な平和と安定のための共同の努力を約束した。  直接の当事者は、適当な話合いの場で、朝鮮半島における恒久的な平和体制について 協議する。  六者は、北東アジア地域における安全保障面の協力を促進するための方策について探 求していくことに合意した。 5.六者は、「約束対約束、行動対行動」の原則に従い、前記の意見が一致した事項に ついてこれらを段階的に実施していくために、調整された措置をとることに合意した。 6.六者は、第五回六者会合を、北京において、2005年11月初旬の今後の協議を通じて 決定される日に開催することに合意した。 -------------------------------------------------------------------------------- 前の記事 [AML 11088] ●資料 6カ国協議再開(中国の論評) 次の記事 [AML 11090] レイバーフェスタ 2006 成功裡に終了 記事の並び順: [ 日付 ] [ スレッド ] [ 件名 ] [ 著者 ] -------------------------------------------------------------------------------- AML メーリングリストの案内