経済関係
[2008年IMF占領]
(森木亮著)

【2008年IMF占領】

   書籍名:2008年IMF占領
       財政史から見た「日本破産」

   発 行:2005年2月25日 初版1刷発行
   著 者:森木亮
   発行者:加藤寛一
   発行所:株式会社 光文社
       〒112-8011 東京都文京区音羽1-16-6
       編集部 03-5395-8401
       販売部 03-5395-8114
       業務部 03-5395-8125
       http://www.kobunsha.com/
   印刷所:萩原印刷
   製本所:ナショナル製本

   ISBN 4-334-93353-X


森木亮 1935年、東京生まれ。 1958年早稲田大学卒業後、三菱信託銀行に入行、調査部に勤務のさい、故・高橋亀吉博士に師事。 1978年同行を退職して、経済評論家として独立。 一貫して日本の国家財政に警告を発するかたわら、経済の未来予測を的中させてきた。 現在、「経済工学研究所」を主宰し、白鴎大学で教鞭をとる(客異教授)。 主な著書に、   『財政崩壊』(産業能率大学出版部)、   『日本の財政革命』(ビジネス社)、   『金融経済近未来』(時潮社)、   『日本経済の不快指数』(学陽書房)、   『2005年日本経済の大逆襲』(日新報道) などがある。
【目 次】 はじめに 全国民が考えるべき問題 ……………………………………………… 006     ・バランスシート上はすでに破産状態     ・10年前に届いた大蔵省OBからの手紙     ・3度目の破産は目前に迫っている      ――国債消化不能時代の到来 第1章 私は20年以上前から警告してきた …………………………………… 017     ・平時の借金増加は前例のない事態     ・「財政爆発指数」はすでに200を超えた     ・世間の常識を越えた「レント・シーカー」社会     ・大きな政府をつくると最終的には戦争に巻き込まれる     ・議員・役人連合の「レント・シーカー」を潰すべきだ     ・「国民の、国民による、国民のための国債」は幻想     ・恩田木工民親『日暮硯』の教訓     ・財務省内の「奥義」とも言うべき「亡国の技巧」     ・“一読難解、二読誤解、三読不可解”の財政     ・財務省の日本支配の裏システム 第2章 国債暴落待ったなし ……………………………………………………… 043     ・国債は日本経済最大のリスクと化した     ・購買力平価で見れば、「老いたる発展途上国」     ・アップサイド・リスクに直面している国債     ・「国債の60年償却ルール」は「公務員職権乱用罪」     ・土地の効用発揮期間は、なんと100年     ・「借換債」という名の借金穴埋めのための借金     ・国債は「税金手形」、形を変えた税金である   コラム1 日本国の借金はどれくらいか? ………………………………… 062 第3章 日本銀行破産 ……………………………………………………………… 067     ・「国債削減法」を一刻も早く導入せよ     ・「量的緩和」を続けるのは間違いである     ・年率数十%にも達するインフレになる可能性も     ・日銀は、資産劣化により32年ぶりの赤字     ・政府の「財布」では、日銀も破産する     ・「国債管理庁」の設立が急がれる 第4章 よみがえる「40年論争」 ……………………………………………… 085     ・国債発行の原点に戻って考えるとき     ・戦後財政の守護者、健全財政の最後の護持者     ・国債導入を決めた福田赳夫の演説     ・「昭和40年不況」の背景にあるもの     ・現実を見誤った「構造不況」論     ・均衡財政より景気対策を優先させる     ・赤字国債の発行はあくまで特別措置として     ・税収が減ったからこそ生き返るべきだった「財政法」     ・特別措置法案(特措法)は必ず破られる     ・高橋亀吉は「40年不況」時の財政をどう見ていたか     ・もう目前に迫った「国債発行不能時代」     ・国債が国内だけで消化できなくなるという異常 第5章 この道はいつか来た道 …………………………………………………… 117     ・15年前ですら先進国で最悪の借金国家     ・憲法で改正すべきは第9条ではなく、第7章(財政)     ・第1次大戦の好景気が日本の破産を救った     ・大正バブルの崩壊から昭和恐慌へ     ・高橋是清財政の放棄で国債大増発     ・公会計がいまだに単式簿記という摩訶不思議     ・大隈重信は腐敗した藩閥勢力の一層を計った     ・新時代には新しい貨幣が必要とされる     ・明治維新当初は貨幣経済が大混乱していた     ・大隈重信は新貨幣をなぜ「円」にしたのか?     ・複式簿記導入のため憲法を改正せよ     ・日本の官僚たちは複式簿記を学んでいない     ・財政演説草案を自ら起草した石橋湛山     ・アメリカ占領軍の軍票使用問題     ・大隈重信に通じる、石橋湛山の精神     ・歴史の教訓はわれわれの歴史のなかにある 第6章 小泉首相は偽改革者 ……………………………………………………… 159     ・小泉純一郎新総理への期待を手紙に託して     ・小泉改革は「ヤルヤル詐欺」ではないのか?     ・郵政改革の本丸は特別会計の透明化である     ・地下室では、いまだにビフテキを食べている     ・「官僚特区」を助成するだけの財政投融資     ・諸外国に比べて日本の公的金融財政は異常     ・「官庁版・疑惑のデパート」社会保険庁     ・小泉もまたレント・シーカーであり「偽改革者」だ   コラム2 国家予算の語呂合わせ …………………………………………… 184 第7章 2008年IMF占領 …………………………………………………… 189     ・「財政爆発指数」が300を超えるとき     ・「2008年問題」という大いなる皮肉     ・「預金封鎖」や「財産税」はあるのか?     ・IMFはどのような政策を実行するのか?     ・日本の破産処理を迫る3つのレポート     ・IMF占領はアメリカへの第2の無条件降伏     ・バブル崩壊以後「地雷原」の上に立ってきた日本     ・国家破産は巨大津波が襲うのと同じ     ・津波の被害で瓦礫の山となったところにIMF上陸 第8章 国家破産は「破滅」ではない …………………………………………… 213     ・破産と破滅は違うことを認識すべき     ・破産で人間そのものまで空洞化!?     ・もう1つの「ショウ・ザ・フラッグ」     ・日本に手を出した国は必ず滅ぶ     ・日本は世界で唯一の「破産先進国」     ・歴史認識のズレと誤りは正した方がよい     ・今後も私は「定点観測」を続けていく おわりに 人生は125年 ………………………………………………………… 230     ・「余生」が嫌いな私の敵は自分自身     ・70歳を基点とした70点人生への切替え     ・これからは、年齢の見方を変えればよい     ・生涯、絶えず学び続けた大隈重信と高橋亀吉     ・日本はいままでと違う別の国になるのか? 巻末資料1 「40年論争」 ……………………………………………………… 240 巻末資料2 木村禧八郎 …………………………………………………………… 273 巻末資料3 日本はなぜ破産するのか?(国家財政の現状) ………………… 277 巻末資料4 2008年IMF占領の可能性は?(アメリカの対日政策) … 295
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