政治関係
[ソフト・パワー]
(ジョセフ・S・ナイ著)
日経 Book Direct 書評ほか 《評》東京大学教授 古城佳子
【ソフト・パワー】
書籍名:ソフト・パワー
―― 21世紀国際政治を制する見えざる力
発 行:2004年9月13日1版1刷
著 者:ジョセフ・S・ナイ
訳 者:山岡洋一
発行者:小林俊太
印 刷:三松堂印刷
製 本:大口製本印刷
発行所:日本経済新聞社
http://www.nikkei.co.jp/
〒100-8066 東京都千代田区大手町1-9-5
電話 03(3270)0251
振替 00130-7-555
価 格:2,000円+税
lSBN 4-532-16475-3
【表紙表扉裏より】
21世紀の国際政治に求められる国家のパワーとは?
――圧倒的な軍事力を用いてイラク戦争に勝利したアメリカ。しかし、その後の
イラク国内は混迷をさわめ、世界中て反米感情が渦巻いている。そこから抜け出す
手がかりはあるのか−その答えは、かつてアメリカが世界を魅了した“見えざる力
=ソフト・パワー”を取り戻すことにある。情報革命やクローバル化が進む今日、
国際社会て真の国力を発揮するためには、軍事力や経済力といった「ハートパワー」
にのみ依存するのてはなく、国の文化や政治的な価値観、政策の魅力によって人々
を引さつけるソフト・パワーを重視しなければならないのてある。
アメリカを代表する安全保障問題の専門家てあり、ソフト・パワーの概念を提唱
した著者が、現在のアメリカの世界戦略に警鐘を鳴らしつつ、あらためてその意味
と必要性を説いた注目の一冊。日本の持つソフトパワーも紹介し、その有効な活用
法を提言する。
【表紙裏扉裏より】
ジョセフ・S・ナイ ―― Joseph S.Nye,Jr.
―― ハーバード大学ケネディスクール(行政大学院)教授。
アメリカを代表する安全保障問題の専門家として知られる。
1958年プリンストン大学卒業、
ロ−ズ奨学生としてオックスフォード大学て研究、
ハーバード大学政治学Ph.D.取得。
1964年からハーバード大学て教鞭をとる。
クリントン政権て1993−94年に米国蒙情報会議議長、
1994−95年に国防次官補(国際安全保障政策担当)を歴任。
1995−2004年夏まてハーバード大学ケネディスクールの院長を務める。
『不滅の大国アメリカ』(読売新聞社、1990年、原題:Bound to Lead)において、
国力の質的変化に着目した「ソフト・パワー」という新しい概念を提唱した。
その他の著★に『アメリカヘの警告』(日本経済新聞社、2002年、
原題:The Paradox of American Power)などがある。
山岡洋一 ―― やまおか・よういち
―― 翻訳家。1949年生まれ。政治経済分野の翻訳て高い評価を得る。
訳書にジョセフ・S・ナイの前著『アメリカヘの警告』をはじめ、
『ネオコンの論理』(光文社)、『巨象も踊る』(日本経済新聞社)、
『クリーンスパン』『市場対国家』(ともに日経ビジネス人文庫)、
『ピジョナリー・カンパニー』(日経BP社)など、
著書に『翻訳とは何か一職業としての翻訳』(日外アソシエーツ)、
『英単語のあぷない常識』(ちくま新書)、
編著書に『経済・金融英和実用辞典』(日経BP社)がある。
【目 次】
はじめに ……………………………………………………………………… 9
謝 辞 ………………………………………………………………………… 16
第1章 力の性格の変化 ………………………………………………………… 19
力とは何か ……………………………………………………………… 20
ソフト・パワー ………………………………………………………… 26
ソフト・パワーの源泉 ………………………………………………… 34
ソフト・パワーの限界 ………………………………………………… 40
軍事力の役割の変化 …………………………………………………… 44
テロリズムと戦争の民営化 …………………………………………… 48
ハード・パワーとソフト・パワーの相互作用 ……………………… 54
世界的情報時代の力 …………………………………………………… 61
第2章 アメリカのソフト・パワーの源泉 …………………………………… 65
反米感情の推移 ………………………………………………………… 68
ソフト・パワーの源泉としての文化 ………………………………… 81
国内の価値観と政策 …………………………………………………… 96
外交政策の内容とスタイル ……………………………………………104
第3章 他の国や組織のソフト・パワー ………………………………………121
ソ連 ………………………………………………………………………122
ヨーロッパ ………………………………………………………………125
アジア ……………………………………………………………………136
国以外の組織 ……………………………………………………………145
第4章 ソフト・パワーの活用 …………………………………………………157
過去の実績 ………………………………………………………………159
情報時代の広報外交 ……………………………………………………166
広報外交の形態 …………………………………………………………169
中東という難しい課題 …………………………………………………184
アメリカの広報外交の将来 ……………………………………………190
第5章 ソフト・パワーとアメリカの外交政策 ………………………………195
ソフト・パワー無視のコスト …………………………………………198
アメリカは帝国か ………………………………………………………207
アメリカの外交政策の伝統 ……………………………………………213
ソフト・パワーと政策 …………………………………………………217
解 説 (春原剛) ……………………………………………………………227
原 注 ……………………………………………………………………………260
索 引 ……………………………………………………………………………269
〈著訳者紹介〉
ジョセフ・S・ナイ(Joseph S.Nye,Jr.)
ハーバード大学ケネディスクール(行政大学院)教授。
アメリカを代表する安全保障問題の専門家として知られる。
1958年プリンストン大学卒業、
ローズ奨学生としてオックスフォード大学で研究、
ハーバード大学政治学Ph.D.取得。
1964年からハーバード大学で教鞭をとる。
クリントン政権で1993〜94年に米国家情報会議議長、
1994〜95年に国防次官補(国際安全保障政策担当)を歴任。
1995〜2004年夏までハーバード大学ケネディスクールの院長を務める。
『不滅の大国アメリカ』(読売新聞社、1990年、原題:Bound to Lead)
において、国力の質的変化に着目した「ソフト・パワー」という新しい
概念を提唱した。
その他の著書に『アメリカヘの警告』(日本経済新聞社、2002年、原題:
The Paradox of American Power)などがある。
山岡洋一(やまおか・よういち)
翻訳家。1949年生まれ。政治経済分野の翻訳で高い評価を得る。
訳書にジョセフ・S・ナイの前著『アメリカへの警告』をはじめ、
『ネオコンの論理』(光文社)、
『巨象も踊る』(日本経済新聞社)、
『グリーンスパン』
『市場対国家』(ともに日経ビジネス人文庫)、
『ビジョナリー・カンパニー』(日経BP社)など、
著書に『翻訳とは何か――職業としての翻訳』(日外アソシエーツ)
『英単語のあぶない常識』(ちくま新書)、
編著書に『経済・金融英和実用辞典』(日経BP社)がある。
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