環境関係
[環境リスク学]
(中西準子著)
※中西準子氏の個人ホームページには[正誤表]とか、各社の書評へのリンクがあります。
【環境リスク学】
書籍名:環境リスク学
不安の海の羅針盤
発 行:2004年9月20日第l版第l刷発行
著 者:中西準子
発行者:林克行
発行所:株式会社日本評論社
〒170-8474 東京都豊島区南大塚3-12-4
電話(03)3987-8621[販売]
(03)3987-8599[編集]
印 刷:精文堂印刷株式会社
製 本:牧製本印刷株式会社
装 幀:妹尾浩也
ISBN 4-535-58409-5
【表紙裏扉裏より】
中西準子(なかにし・じゅんこ)
独立行政法人産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター長。
1938年、中国大連市生まれ。
1961年、横浜国立大学工学部工業化学科卒業。
1967年、東京大学大学院工学系博士課程修了。
東京大学工学部助手、東京大学環境安全研究センター教授、
横浜国立大学大学院環境情報研究院教授を経て、現在に至る。
専攻は環境工学。工学博士。
著書に、
『都市の再生と下水道』(日本評論社)、
『下水道――水再生の哲学』(朝日新聞社)、
『いのちの水』(読売新聞社)、
『東海道水の旅』『水の環境戦略』『環境リスク論』『演習環境リスクを計算する』
(以上、岩波書店)がある。
【目 次】
まえがき 1
1部 環境リスク学の航跡 1
1章 最終講義「ファクトにこだわり続けた輩がたどり着いたリスク論」 3
東大生が寄りつかなかった研究室 5
/村八分の状態 12
/データが間違っているかもしれない 14
/不経済性指数 19
/建設省はせせら笑った 22
/水循環を促進する下水道 30
/リスク研究開始 36
/異種のリスクを比較する 40
/水銀のリスクから生態リスクヘ 43
/東大教授が移るのは前代未聞 49
/農家の物置を探せ ―― ダイオキシンのリスク 54
/化学物質リスク管理研究センター設立 65
/手帳に書いた四つのこと 71
/フアクトヘのこだわり 73
/ファクトを超える 78
2章 リスク評価を考える ―― Q&Aをとおして 83
戦争を始めるリスク ―― 最近間鹿になっているリスクは? 85
/リスクのセンス ―― 身のまわりのリスクは? 87
/最大のリスク ―― 大きなリスクにはどんなものが? 89
/リスクと職業の関係 ―― リスクが高いと給料が高い!? 92
/リスク研究の曙 ―― リスクという考え方は、いつ頃から出てくるのですか? 93
/リスクと裁判 95
/労働環境情報の重要性 98
/規制とリスク評価 ―― リスクの考え方はどのくらい受け入れられている? 99
/リスクの定義や計算について ―― リスクの読み方は? 102
/リスクの管理を自分で ―― なぜリスク評価についての批判があるのか? 105
/リスク予測を自分たちで ―― 社会を作る自覚とは? 108
/リスク探し ―― リスク研究の課題は? 110
/EU型 VS.米国型 ―― 欧米のリスク研究は? 112
/代替物戦略 ―― リスク評価はいつやるのが良い? 113
/環境科学のスキル ―― リスクの専門家をどう育てるか? 115
/感激した裁判 ―― 裁判でリスクをうまく使うということはどういうことか? 116
/BSE問題 ―― 日本でのリスクの「演習問題」? 119
/ベトナムに行ったが記事にならなかった ―― ダイオキシンはどうか? 121
/クオリティ・オブ・ライフ(QOL)を考える ―― 生活の質とリスクの関係は? 123
/評価の二面性 ―― OQLの問題点は? 128
/死をどう扱うか ―― 損失余命を考えた理由は? 131
/QOLをどう取り入れる ―― 客観的なQOL評価法はあるのか? 134
/国家プロジェクトの立ち上げ ―― 日本のリスク研究のこれからは? 135
2部 多様な環境リスク 139
3章 環境ホルモン問題を斬る 141
日本は世界一汚染された国なのか 144
/「ごみ焼却炉」主犯説のウソ 146
/発ガンリスクは水道水と同じ 150
/母乳の汚染は減りつつある 152
/判断力を失った厚生省 157
/水俣病の教訓に学べ 159
/もっと怖いのは″思考力の麻痺″ 163
/追記 166
4章 BSE(狂牛病)と全頭検査 171
今月のリスク 173
/いくつかの対策とリスク 174
/米国の牛肉と日本人 176
/受容できるリスクレベル 178
/米国に要求すべきこと 179
/わが国の牛のリスクレベル 181
/米国民は科学的か? 182
/反面教師としてのダイオキシン 183
/リスクの大きさ三種 185
5章 意外な環境リスク 189
予防原則について 191
/魚を食べることのリスクとベネフィット 193
/DDTのリスク 196
/狼とイノシシ 198
/リスク研究者になるには 200
/ラドンのリスク 204
/これは、リスク論批判なのかな? 207
/アフラトキシン 215
/新規リスク化学物質DON 219
/騒音によるリスク(損失余命で評価) 224
/貧困のリスク ―― ヨハネスブルグ・サミットに寄せて 228
/鶏卵経由のサルモネラ中毒のリスク ―― 米国の報告、日本の死者数は少ない 232
/電磁波の人体影響研究 ―― 評価はC 236
/リスク不安と科学技術 241
あとがき 247
索引
(Web管理者記)