政治経済関係
[日本が自滅する日]
(石井紘基著)

【日本が自滅する日】

   書籍名:日本が自滅する日
       「官制経済体制」が国民のお金を食い尽くす!

   第1刷:2003年11月30日
   著 者:石井紘基
   発行者:江口克彦
   発行所:PHP研究所
   価 格:\1700-(本体)
   ISBN4-569-61414-0

〈著者略歴〉 石井紘基(いしいこうき) 1940年、東京都世田谷区代沢生まれ。 池之上小・成城学園中高・中央大学法学部卒業。 早稲田大学大学院・モスクワ大学大学院修了。 法哲学博士。東海大学講師。衆議院当選三回(東京6区)。 労働・商工・安全保障各理事。予算委員。 (総務庁)政務次官。国土審議会委員。国民会計検査院代表。 現在、衆議院決算行政監視委員会筆頭理事。 政治文化研究所を主宰し、「太子堂塾」を開いている。 著書に『官僚天国・日本破産』『日本を喰いつくす寄生虫』(以上、道出版)、 『利権列島』(ネスコ/文芸春秋)などがある。 http://www.ishiikoki.net/
【目 次】 序章 真の構造改革とは何か ―― 「もう一つの日本」を直視せよ      旗印の正しさだけでは改革はできない ………………………………… 14      不良債権処理は最優先課題か …………………………………………… 16      特殊法人の安易な「民営化」は事態を悪化させる …………………… 17      危機をもたらした真の原因は何か ……………………………………… 20      市場から権力の足伽を取り払え ………………………………………… 23      小泉流では日本が潰れる ………………………………………………… 24      「骨太の方針」は見当違いだ …………………………………………… 26      わが国の経済成長率は公的支出の反映 ………………………………… 28      「日本の構造改革」を成功させるには ………………………………… 30 第一章 利権財政の御三家 ―― 特別会計、財投、補助金  第一節 誰も知らない日本国の予算      本当の予算額は二六〇兆円 ……………………………………………… 34      税収二二年分の借金大国 ………………………………………………… 38      自分の借金を自分が引き受ける自家撞着国家 ………………………… 41      この国のバランスシートはできない …………………………………… 45      「企業会計」の導入と「長期予算論」は危険 ………………………… 46      決算せずに予算を組む国 ………………………………………………… 48  第二節 究極の″裏帳簿″特別会計      闇の世界で三三〇兆円を動かす特別会計 ……………………………… 52      逆マネーロングリング、一般会計予算の大半は特会へ ……………… 56      利権の巣窟 ―― 道路特別会計 ………………………………………… 57      税金をたれ流す ―― 石油特別会計 …………………………………… 60      業界支配のための ―― 港湾整備特別会計 …………………………… 62      壮大なムダ ―― 空港整備特別会計 …………………………………… 64      二重三重の補助金をバラ撒く            ―― 農業経営基盤強化措置特別会計 …………………… 67      「仕切り」の世界 ―― 国営土地改良事業特別会計 ………………… 69  第三節 官制経済を支える″闇予算″財投      「財投」は「特会」「特殊法人」と不離一体 ………………………… 71      複雑で無定見なシステム ………………………………………………… 72      「財投」は市場の″疫病神″ …………………………………………… 77      国債買い切りオペで長期金利を下げた旧大蔵省の離れ業 …………… 79      民間経済の″死″を裏づける超低金利政策 …………………………… 83  第四節 五〇兆円をバラ撒く補助金制度      国民の金で国民を囲いこむ制度 ………………………………………… 86      集金、集票の道具 ………………………………………………………… 89      農水省の事務次官と技官、宿命の対決 ………………………………… 92      ノー政の補助金に群がる″名士″たち ………………………………… 95      ″公共事業″予算の箇所付けと国会議員の手柄 ……………………… 98      土地改良予算は政治家に流れる ………………………………………… 100      生産性向上に役立たない農業構造改善事業 …………………………… 103      新橋の天下御免の政官業伏魔殿 ………………………………………… 105      農地拡大のご褒美としてもらった夢の橋 ……………………………… 108 第二章 経済むしばむ″官企業″ ―― 特殊法人と公益法人など  第一節 日本は官制経済の国だ      事業、開発のための法律が三〇〇 ……………………………………… 112      GDPに占める公的需要は極端に大きい ……………………………… 113      資本主義の仮面を着けた社会主義 ……………………………………… 115      政府系金融はオール民間の一・二五倍の規模 ………………………… 116      不動産事業の一一%は官企業が独占 …………………………………… 118      市場原理が機能しない経済 ……………………………………………… 119  第二節 特殊法人は法的には幽霊だ      民間経済の上に君臨する特殊法人 ……………………………………… 122      特殊法人は行政機関ではない? ………………………………………… 124      法が法を破壊している …………………………………………………… 126      子会社、孫会社がどんどん増える ……………………………………… 128      借金のツケは国民に回される …………………………………………… 129  第三節 経済の″ブラックバス″特殊法人の姿      世界一のゼネコン ―― 日本道路公団 ………………………………… 131      子会社は儲かり、公団は大赤字 ………………………………………… 132      世界一のディベロッバー ―― 都市基盤整備公団 …………………… 136      世界一の住宅ローン会社 ―― 住宅金融公庫 ………………………… 139      論理無茶苦茶の「財テク」集団 ―― 年金資金運用基金 …………… 142      「公共の宿」をなくせ ―― 簡易保険福祉事業団など ……………… 145      四五五億円のホテル ―― 雇用・能力開発機構 ……………………… 147      ″水も漏らさぬ収奪″ ―― 水資源開発公団 ………………………… 150      巨額の不良債権を抱える ―― 石油公団 ……………………………… 153      国民のメリットは何一つない …………………………………………… 156  第四節 利権に利用される公益法人      公益法人とは何か ………………………………………………………… 160      天下り先の防衛に必死の防衛庁 ………………………………………… 162      公益法人と政治家の関係 ………………………………………………… 166      勝手に国民の借金を増やす ―― 民都機構 …………………………… 168      経済無知から出たわざわい ―― 第三セクター ……………………… 169      大規模開発の「夢の跡」 ―― 苫東会社の解散 ……………………… 172      もうひとつのあいまい法人 ―― 認可法人 …………………………… 174      地方も国の相似形 ―― 地方公社 ……………………………………… 175  第五節 就業人口構成にみる歪んだ姿      活力ある社会の人口構成とは …………………………………………… 178      官企業の就業人口は、なんと四〇〇万人 ……………………………… 180      農水系と官公需依存企業にも一三〇〇万人 …………………………… 182      企業活動分野の人口を二倍に増やす …………………………………… 185 第三章 公共事業という名の収奪システム  第一節 公共事業とは何か      社会資本整備事業を独占する政府 ……………………………………… 188      国会審議を締め出す公共事業計画 ……………………………………… 191      「国民の声」を装う審議会 ……………………………………………… 193      ″借金″で行っている公共事業 ………………………………………… 195      金力は権力、権力は金力 ………………………………………………… 196  第二節 高速道、港湾、空港、農道の実態      ラジコンの遊び場となつた農道空港 …………………………………… 200      強引な乱開発「スーパー林道」 ………………………………………… 202      狭い日本に一〇〇の空港 ………………………………………………… 204      羽田の国際線利用の道を塞ぐ国土交通省 ……………………………… 207      「一〇〇億円の釣り堀」を作る港湾建設事業 ………………………… 209      大規模な自然破壊、諌早湾と中海の干拓 ……………………………… 213      本四連絡橋とアクアラインは質の悪い「犯罪」だ …………………… 214  第三節 ダム建設という巨大なムダ      イヌワシの生息地、湯之谷柑のダム計画は中止 ……………………… 217      電気を″湯水のごとく″ ―― 高度成長時代の浪費のススメ ……… 219      休日に来る釣り人にまで漁業補償 ……………………………………… 220      岡山県奥津町の苫田ダムでも札束攻撃 ………………………………… 222      計画発表から四一年日の着工 …………………………………………… 224      ダム建設を拒み続けた徳島県木頭村 …………………………………… 225      ″堆砂の放流″という新たな事業に乗り出す国土交通省 …………… 228      徒歩でも越せる大井川 …………………………………………………… 229      川辺川ダム、徳山ダム ―― 各地で噴き出す疑問 …………………… 231      田中康夫知事の「脱ダム宣言」 ………………………………………… 233 第四章 構造改革のための二五のプログラム  第一節 官企業の全廃がもたらす経済の覚醒      プログラム一  既得権益と闘う国民政権をつくる ………………… 238      プログラム二  すべての特殊法人廃止を急ぐ ……………………… 240      プログラム三  高速道の建設を凍結する …………………………… 241      プログラム四  日本道路公団の借金は二〇年で償却する ………… 242      プログラム五  公団のファミリー企業から資産を回収する ……… 244      プログラム六  都市基盤整備公団などは、                       民営化でなく解体する ……… 246      プログラム七  住宅ローン証券化で公庫を保証機関にする ……… 248      プログラム八  政府系の公益法人と認可法人を即時廃止する …… 250      プログラム九  地方公社と第三セクターを清算・整理する ……… 252      プログラム一〇 真の公益法人を支える税制つくる ………………… 253      プログラム一一 二〇〇万人が失職するが                      六〇〇万人の職が生まれる …… 254  第二節 権力の市場からの退却      プログラム一二 特別会計、財投、補助金を原則廃止する ………… 256      プログラム一三 「開発」「整備」「事業」法を撤廃する ………… 258      プログラム一四 公共事業長期計画を廃止する ……………………… 258      プログラム一五 新しい民間の公共事業勃興策を打ち出す ………… 260      プログラム一六 ″政治農業″をやめ、産む農業をとりもどす …… 262      プログラム一七 徹底した地方分権を断行する ……………………… 263  第三節 国家予算の半減      プログラム一八 五年で予算規模を二分の一に縮小する …………… 266      プログラム一九 国債の新規発行をゼロにする ……………………… 269      プログラム二〇 「中高年一〇〇万人の                  ボランタリー公務員制度」をつくる …… 271      プログラム二一 二〇兆円を社会保障、                    一〇兆円を環境保全に追加する …… 272      プログラム二二 大規模減税を実現する ……………………………… 273  第四節 品格ある「公務」の復活      プログラム二三 「公務分限法」を制定する ………………………… 275      プログラム二四 行政監察を徹底し、会計検査院を強化する ……… 277      プログラム二五 天下り禁止法を急いで定める ……………………… 282  おわりに ……………………………………………………………………………… 284
http://www.dpj.or.jp/seisaku/unei/BOX_UN0103.html 2002年10月25日 石井紘基先生の死を悼む 民主党代表 鳩山由紀夫 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――  本日午前、民主党の石井紘基衆議院議員が暴漢に襲われ、亡くなられました。 石井さんは、衆議院災害特別委員長としての活動のために、ご自宅を出られた ところで50歳前後の男に刺身包丁で上半身を刺されたということです。  午前11時17分、救急車にて国立病院東京医療センターに運ばれた後、医 師らの懸命の手当が試みられましたが、胸部への刺し傷が致命傷となり、午後 0時5分、死亡が確認されました。  石井紘基さんは、不正を許さず、巨悪を見逃さず、鋭い国会質問をすること で知られた正義感溢れる政治家でした。その石井さんを殺害した犯人と暴力に 強い怒りを感じています。  いまは、石井さんのご冥福を心からお祈りするとともに、残されたご家族の 皆さんに心より哀悼の意を表します。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
   書籍名:政治家 石井紘基 その遺志を継ぐ    第1刷:2003年10月25日    著 者:石井紘基議員追悼集刊行委員会    発行所:明石書店    価 格:\3800-(本体)    ISBN:4750318043 1 闘いの青春―中央大学学生時代 2 モスクワ留学時代 3 政治家を目指して―社会党・社民連時代 4 政治家・石井紘基として 5 哀悼・石井紘基さん―弔辞・弔文他 6 凶刃を越えて 7 哀しみを怒りに代えて―遺族から 8 政治家石井紘基の仕事―ホームページ・議事録他から 9 石井紘基の信念と政策―雑誌掲載論文他
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