エホバの証人の児童虐待について
〈解説〉

 1998年に狭山心理学相談室の服部雄一郎氏はエホバの証人の間に蔓延していた児童虐待を調査、論文にまとめた。
 論文によると、体罰を指導する者でもっとも多かった者は司会者で90%だった。司会者や巡回監督からムチ、ゴムホース、などの具体的な手段を伝えられていた。ものみの塔では長老や巡回監督が実際の体罰に深く関与しないまでも虐待を個人の責任にするシステムになっていた。母親の体罰の背景としては、@会衆内で理想的なモデルを作り上げていることA自分のしつけに自信を持たないことB司会者らが執拗に圧力を加えることC母親が仲間内でも、世俗的にも孤立させられていることが指摘されている。母親は階層的な連帯責任の最底辺に位置していて、何重もの束縛を受ける体制になっている。また体罰は訓練と教えられていて、一人としてその訓練に疑問を持つ人はいなかった。以下に回答者からの回答と面接で聞き取られた実体験の一部を引用する。


2才と7才の子どもに対して(特に2才の子)この頃からひんぱんにお尻をたたくようになった。 子供たちが集会のあいだ静かにしていられるよう訓練するために積極的にするように司会者に促 されたが、エホバのためとはいえ、私自身はつらかった。お尻のたたき方は司会者自らが指導し た。道具はゴムホース(皮ベルトやむちは手軽に手にはいらないのでゴムホースをすすめられた)。 たたき方は、素肌のお尻から身体の中央部に向かって力が一点に集中するように、力の加減は赤 くみみずばれにはれあがった状態が10日くらい残るように(これはかなりおもいきりたたくこ とになる)。そのようにしないと、その子のなかのサタンが出ていかない、と言われた。また、子 供は大人よりも更にサタンに近い存在なので20才になるまで、この矯正は決して控えてはなら ないと言われた。

大会中、トイレの中から叩かれている子どもの泣き声が聞こえた。公共の建物の中だったので、 人目に触れることはなかったが、たくさんの泣き声は異様に思えた。

司会者から研究に来るたぴに叱り方を教わる。なぜ叱られるかを子供に説明し、自分が悪いと思 うか思わないかを問いただし、子供が悪かったというまで責め、認めさせてからパンツをめくり、 ゴムホースで叩く。声をだして泣いたら2倍叩く、それでも泣く場合はもっと叩く。段々と叩い ても泣かなくなるが、すごい目でにらみつけられた

私は長男が小さい頃身体が弱かったので比較的自由にのびのびと育てていました。5才位の時に XX県の会衆から2才と4才位の女の子を持たれた30才代の正規開拓者が移って来られて非常 に子供を厳しく躾られ、子供の意志もなく、今から思い出しても恐ろしいような叩き方をされま した。会衆の母親は全員一致で、その訓練に従いました。勿論、私もその中の一人でした

私はいつも私には出来ないと思っていましたので。司会者にそのことを告げていました。でも司 会者は、出来なくても、しなければならないと、出版物を用いて、何度も説得されました。エホ バの証人のやり方は、力によって子供をだまらせ、せっかく持っている個性や才能までもつみと ってしまいますので、子供にとって本当に無益、いや有害だと思います。大切な1-8才くらい をエホバの証人の中で育てましたので非常に残念です。できれば返してほしい。

近い将来、必ず楽になる、喜びに満ちた日が来るのに、今、道をあやまる訳にはいかないと思っ ていた。なんとしても子供と共にパラダイスで、苦も病も悪もない神の祝福を受けて暮らしたか った。

心理学者の間では幼児にとって虐待は何らプラスにならないどころか幼児の将来に著しい悪影響を
残す点で一致している。

なんと言っても、幼児虐待は多くのマイナス効果を生む。たとえば、一般的な少年犯罪および暴力行為、成人後の鬱病、自殺衝動、精神の乖離状態や統合失調状態、摂食障害、慢性的不安、アルコールおよび麻薬濫用などである。心理学および社会学の研究では、幼児虐待が明らかに精神にとって有害であることが示されている(「良心を持たない人たち」より)。

 

体罰指導をする人たち
体罰の重要性を教えられたと答えた回答者 97%  
体罰方法を指導されたと答えた回答者 95%  
  長老 司会者 姉妹 巡回監督 その他
体罰の重要性を教える人 46% 90% 38% 31% 8%
体罰の方法を教える人 23% 72% 44% 15% 3%

虐待を指導する者

伝道するには若すぎることは理由にならない、何が何でもまずバプテスマをやらせて伝道者をふやすんだという思慮深い奴隷の大号令が聞こえてきそうだ。
悲痛な体験が隠蔽されることなく、世の人の注意を喚起するためにも貴重な体験談がありましたらお寄せください。虚構の神権的な組織とはまったく関係がありません。個人的な情報は厳守します。

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