第12章 これが福音だ!!
エホバの証人なら、マタイ24:14を好んで語るはずだ。「この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから終わりの日が来ます」。
私は、エホバの証人として3万以上の家々を訪問した。何度も、その聖句を引用した。
間違いなくエホバの証人は福音を手にしていると考えている。イエスが目に見える形で再臨した1914年にエホバが御国を建て、神の名がエホバであるというたよりを広めようとエホバの証人に働きかけていることを全世界で宣べ伝えている。
すぐにでもハルマゲドンが邪悪な未信者を全滅させてくれると、エホバの証人は教える。エホバの証人によれば、救われるには働かなければならない。
エフェソ2:8と9によれば、行いではなく、信仰による恵みによって守られる。だから福音は働きのひとつではないと分かる。もし、働きによって救われるなら、私は間違いなく、誇れる!! これからずっと、「私を見てみなさい。やってきたんだ。救いを獲得したんだ!!」と言える。
福音はとても分かりやすい。組織の手を借りなくても、子どもでも理解できる。福音は簡単だ。救いは行いによって成就するのではない。すでにすべての行いを成し遂げられた主を信じて、救いは、なされる。忘れてはならない。イエスは「すべてが終わった」と言われた。もうこれ以上働かなくてもよい。信じれば完了する。それだけのこと。イエス・キリストを信仰しなければならない。簡単すぎる。それでいいのだ。
もし私たちが救われるために教育が必要なら、神は教師を私たちに送り込む。死から免れるためには、上手に語りかけたり、ドアからドアに行く方法を習う必要があるなら、神は私たちにセールスマンを送り込むだろう。しかし、問題は私たちの罪なのだ。すべての者が罪人だった。神の恵みが足りなかった。死を免れるためには何が必要か。それは誰かに罪を除いてもらうことだ。「救い主」を必要とした。
この地上に現れ、私たちの罪のために死なれ、三日目によみがえるためにこそ、「天」の「父」は私たちに唯一の「子」を送られた。
これを前提にしてこれから質問19を示す。
質問19:特に、一コリ15:3と4には何が福音かを伝えている――キリストは死なれ、埋葬され、復活した。エホバの証人の福音はそうではない。なかんずく、キリストが目に見えるさまで1914年に再臨したと伝道している。パウロの福音とは異なる。キリストが1914年に再臨したという新しい福音をパウロが教えたという記録は聖書のどこにもない!! もし私たちが宣べ伝えた一コリ15:1から4に書かれた福音に反することをあなたがたに宣べ伝えるなら、その者たちは呪われるべきであると、実際にガラテヤ人への手紙1:8に書かれている。
質問19:あなたたちは新訳聖書に書かれていない異なる福音を伝えている。あなたたちは呪われないであろうか。
「行い」ではなく、信仰によって救われると分かると、それにはとても驚かされた。エホバの証人が好んで使う聖句のひとつにヤコブの手紙がある。「行いの伴わない信仰は死んでいる」(2:17)。働かなければならない証明に使おうとしてその聖句を用いる。その聖句はその問題とはまったく関係がない。ヤコブはイエスへの信仰をどのようにして知るかを書いている。「行い」は信仰の結果であり、信仰を与えるものではない。ここで少しばかり秘密を打ち明けよう。「行い」に関して何を話すかが分かっていた。自分の力で、自分のために救われたかった。主、イエスの購いによって業はすでに成就され、信じることがすべてであると分かってから、こう言えるようになった――イエスの御名をほめたたえよ。ハルマゲドンが起きても、無事に通過できるか、私には確信が持てなかった。それを願ってはいても、私がそれほどの善人かどうかはどうしても分からなかった。
ハルマゲドンが起きる前の月に二回の月例の集会を休んだらどうなるか。ハルマゲドンが起きる前の月に十分な奉仕をしなかったらどうなるか。ハルマゲドンが起きる前に「ものみの塔」誌を研究しなかったならどうなるか。三秒間、美女に欲情を感じたらどうなるか。一日だけでも、たまたまワインを呑み過ぎたらどうなるか――。分かるでしょう。そんなことが「行い」に基づく宗教にとっては、悩みの種になる。救いのためになすべきことをすべて行うなんて到底できない。
救いを担保するものは無いとエホバの証人は分かっている。だれよりも善人になるという希望を持つに等しい。
さて、それでは最後の質問に移ろう。
質問20:一ヨハネ5:13には、あなた方は永遠のいのちを持っている、それを知るだろうと書かれている。「主」として、「救い主」としてイエスを信じるとき、イエスはあなたのいのちを保証をする。ものみの塔協会は、いのちは「新秩序」の中にだけしか望みがないと、信じ込ませる。
質問20:一ヨハネ5:13には、あなたは永遠のいのちを持っていることを悟るだろうと書かれている。あなたは、なぜそれを悟らないのか。
要点:イエスはあなたを愛する。イエスはあなたのために死なれた。ローマ3:23には、あなたは罪人だと書かれてはいるが、ローマ6:23には、神はイエス・キリストを通してその罪を許すと書かれている。
使徒行伝16:31には、「主イエスを信じ、そうして救われなさい」と書かれている。善人ぶったり、一生懸命働いて救われるのではない。模範的になろうとしたり、限りなく一生懸命働くなんて不可能だ!! 無料の賜物によって救われるのであり、その無料の賜物は、イエス・キリストである。
ヨハネ3:16には、イエスは個人的にあなたのために死なれたと書かれている。今日にでも心の中にイエスを求めてはどうだろうか。「霊」に満たされた新しい人生を始めよう。
神はあなたのために素晴らしいものをお持ちだ。その名はイエス!! イエスとともにあなたとあなたの家族が未来を享受できますように!!
認めます――あなたはとても素晴らしい。この本の読者が祝福されますように!!
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