横浜市議の除名処分に抗議する!
神奈川県知事に処分取り消しを訴えよう



 6月25日横浜市議会本会議で、2名の市議が「議会の品位を著しくおとしめた」として除名処分(=議員の身分の剥奪)となりました。これは、6月5日の本会議開催前から2名の議員が議長との話し合いを求め議長席と事務局長席を「占拠し」たとされているためです。

 ことの発端は横浜市議会本会議場への「日の丸」掲揚にあります。2名の議員は少数会派のため「日の丸」掲揚を決定する市会運営委員会に席を持たず、再三の要請にもかかわらず委員会での意見陳述が認められませんでした。委員会では多数派により掲揚が決定され、5月29日には本会議場に掲げられた「日の丸」に抗議し手を触れたとして2名の市議は退場させられました。このように「日の丸」掲揚という賛否両論のある問題で十分な論議もなく数に頼んで押し切り、果ては議員が同じ議員を「除名」としてその権利を奪ってしまうことが許されるのでしょうか。

 「日の丸」掲揚については市民への説明は一切なく、市会運営委員会での提案に際しても掲揚の理由や根拠は明らかにされていません。「国旗および国歌に関する法律」制定時も政府は義務や強制はないと繰り返し明言しています。市会での「日の丸」掲揚を押し付けることは出来ないのです。

 議会制民主主義では十分な論議の上での採決が必要です。しかし今回のような「思想・良心」に関わる問題で少数意見を排除し一切の発言の機会を与えないことが「民主主義」の名に値するのでしょうか。一部には処分決定が本会議の最終日のため、出席停止では懲罰にならないとして一段重い「除名」としたとの情報もあります。選挙民に選ばれた同じ議員をそんな簡単に除名にするとは。議会の品位をおとしめ、「議会制民主主義を破壊」しているのはどちらでしょうか。

 7月16日に2名の議員は神奈川県知事に審決を要請しています。審決で除名処分が取り消されるよう、あなたのご意見を県知事宛にお送りください。送り先は下記へ。

 

宛先    総務部秘書課秘書班

                          横浜市日本大通1 神奈川県庁

                          e-mail     hi.1197@pref.kanagawa.jp

                          fax                045-210-8802



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