イスラエル国内からパレスチナ人支配・抑圧を拒否する
勇気ある声明!(1.31)
イスラエル軍兵士の軍務拒否声明−全文−
歴史的な「軍務拒否声明」の本文・全文を読みたいと必死に探しました。
幸いにして、全文を発見し、それを訳して紹介してくださる方がいました。
声明本文は想像したように、そしてそれ以上に、イスラエルとパレスチナの現状を鋭く見通し、
そしてひるむことなく、侵略国家イスラエルを告発しています。

イスラエルの平和運動組織「公平な和平をめざす女性連合」のホームページより。
「女性連合」とそのURLについては後日紹介いたします。
翻訳 YK

次の、並みはずれてすばらしい広告は、2002年1月25日(金)の「ハアレッツ」紙に掲載された。
そこでは、53名のイスラエル軍の将兵が、占領の軍務を拒否することを宣言している。
これは、軍が国民的コンセンサスの中心に位置する国での、前例のない反抗の行為である。
[公平な和平をめざす女性連合]

占領の軍務拒否を宣言する新聞広告

イスラエル軍の53名の将兵による


 私達、イスラエル国防軍将兵は、シオニズムの価値観、ユダヤ人民とイスラエル国家への犠牲と奉仕という価値観に基づいて育成され、常に第一線で軍務に服し、イスラエル国家を防衛し強化するために、いかに困難な任務であっても率先してあらゆる使命を果してきました。


 私達、将兵は、毎年何週間も個人的な高い犠牲を払ってイスラエル国家に奉仕してきましたが、占領地のあらゆる場所で予備役の義務につき、そして、我が国の安全保障と全く関係のない命令や指令、その唯一の目的がパレスチナ人民に対する支配を永続させることである命令を受けてきました。
 (イスラエルでは、3年間の兵役の義務の後、40才まで毎年約1か月の予備役の義務がある−−訳者)


 私達は、この占領が紛争の両方の側に強要している恐ろしい流血を、自分たち自身でつぶさに目撃してきました。


 私達は、私達に発せられた命令が、この国で私達が教えられてきたすべての価値観を掘り崩すものであるとわかりました。


 私達は、今では、占領の代価がイスラエル国防軍の人間性の喪失と全般的なイスラエル社会の頽廃であるということを理解しています。


 私達は、占領地がイスラエル領土ではないということ、そして究極的に入植地は撤収されねばならないことを承知しています。


 私達は、植民地の平和のために戦争を戦い続けることを絶対に行わないと、ここに宣言します。


 私達は、一つの民族全体を支配し、追放し、飢えさせ、屈辱を与えるために「グリーンライン」(1967年国境線)を越えて戦い続けることを、絶対に行いません。


 私達は、イスラエル国防軍の兵役につき、イスラエル国家の防衛のためのいかなる任務をも果たし続けることを、ここに宣言します。しかし、占領と抑圧の任務は、この目的に資するものではありません−−よって私達は、それに加わることを拒否します。