3百万人以上がデモ行進、更に数百万人が
5月1日「移民のいない日」に参加

OVER 3 MILLION MARCH, MILLIONS MORE PARTICIPATE IN MAY 1 "DAY WITHOUT AN IMMIGRANT"



 マスコミではわずかな扱いでしたが、5月1日メーデーの日に全米で、「移民のいない日」と称して、移民を犯罪者扱いする法律案に反対し、「未登録」移民の合法化をもとめる集会やデモ、ボイコットが行われました。300万人がデモ行進に参加し、更に数百万人がボイコットに参加した大規模なものになりました。

 この内容を伝える、2つのサイトからの記事を翻訳紹介します。

 最初の記事はInternationalA.N.S.W.E.R.からのもの。2つめは、全国移民連帯ネットワークのサイトからの記事です。
(写真はhttp://la.indymedia.org/からのものです)

3百万人以上がデモ行進、更に数百万人が5月1日「移民のいない日」に参加
International A.N.S.W.E.R.のHPより


 メディアはその日の行動の規模について過少評価しようとしたが、5月1日、3百万人以上の人々が国中でデモ行進を行い、更に数百万人が全国的ボイコットに参加したことは明らかである。5月1日は人民の力がまざまざと示され、移民社会と彼らの支持者が「移民取締り法案(HR4437)」などの完全な人権と同権を切り縮めようとする、あらゆる法案に反対を表明した日でもあった。

 



5月1日の参加者数を曖昧にしようとするメディア
少なくとも3百万人がデモ行進に参加、更に数百万人がボイコットに参加した。



 5月1日、移民の権利についての抗議行動に関する、企業メディアの今日の見出しのほとんどは「百万人がデモ行進」というものであった。これらの見出しは5月1日の重要性についてあからさまに過小評価しようとするものであるばかりでなく、以下の記事と矛盾したものにもなっているのである。

 広く報じられている公式推計、それらはいつもと言っていいほど、参加人数を少なく数えるのだが、によれば、ロサンゼルスでは25万人と40万人が参加した2つの行進と、ロサンゼルスの他の地域での5万人以上が参加した行進があった。
シカゴでは警察は40万人が参加したと推定している。政府によればたった2つの都市で110万人以上が参加したことになる!(3月25日、ロサンゼルスでの百万人強の行進を、警察は最初、10万人と推計したことを忘れてはならない)

 「移民のいない日」の主催者によればロスアンゼルスでは、100万人以上がデモ行進し、シカゴでは75万以上がやはりデモ行進したと推定されている。恐らく最も過小評価がひどかったのはサンフランシスコでのデモ行進だったであろう。実際には20万人を超す人々がシビックセンターを埋め尽くし、全長2マイルの行進がマーケット通りのエンバルカデーロまでに達したのだった。サンフランシスコクロニクル紙は単に"あるサンフランシスコ市の高官"の声明に基づいて参加者の数を3万人と推定したのである。サン・ノゼでは少なくとも10万人がデモ行進し、更に10万強の人々がカリフォルニアの北部、中央部の都市、街でデモ行進を行ったのである。小さな町、ポータービレでも4千人が行進したのである。

 カリフォルニア州だけで、さらに数百万人が仕事、学校をボイコットしたり、商売をやめたり、物を買うのをやめたりして抗議行動に参加した。ロスアンゼルスのロングビーチは、最も人出が多く、少なくとも街の9割が閉鎖されたのであった。労働の現場では、22万5千人のほとんどがラテン系の移民労働者が、カリフォルニア州で最大の農業労働ボイコットが行われた。(5月2日付け、LAタイムズ)ラテン系移民のコミュニティの商業地区は全州にわたって半ばゴーストタウンと化したのだった。全国規模で、食肉加工、建設、レストラン業、農業が数十年ぶりの政治的なストライキが打撃を受けた。5月1日は労働者の手に偉大な力があるということが示されたのであった。

 全国規模で、数百もの(単に百ではない)都市、街、キャンパスが大衆で溢れたのであった。ニューヨークでは数十万人がデモ行進を行い、ラスベガス、マイアミ、フェニックス、ヒューストン、ポートランドなどでは、数万人がデモ行進に参加したのである。ストライキを行いデモに参加した学生の数は数え切れない。ロスアンゼルスの学校地区だけで、7万2千人の学生が休校したのである。

 こうしてみると、少なくとも3百万の人々がデモ行進をし、さらに数百万人が何らかの形で、「移民のいない日」の運動に参加したのである。まさに"人民の力の日"だったといえる。




2006年メーデー − 我々は歴史を創った!


国中で一千万人が移民の権利を要求して街頭に出た!

リー・シウ・ヒン
全国移民連帯ネットワーク
5月1日「移民のいない日」全国運動


http://www.NoHR4437.org   http://www.ImmigrantSolidarity.org

2006年メーデー − 我々は歴史を創った!

国中で一千万人が移民の権利を要求して街頭に出た!



リー・シウ・ヒン
全国移民連帯ネットワーク
5月1日「移民のいない日」全国運動



 今日は米国の歴史の中で最も重要な日であった:国中の200以上の都市で1千万人の移民、活動家、そして賛同者が、仕事や学校に行かず、いつもの決まった日課をとりやめ「移民のいない日」に参加したのだ。我々は全ての移民に基本的な権利を要求するために、そして21世紀に向けた多民族の統一した市民権運動を創るために全国的ボイコット、ゼネスト、集会、そして象徴的な行動を行った!


 これは米国の歴史上で最大の市民権/社会運動と言えるだろう。ロサンゼルスの通りに数百万人があふれ、街は基本的に封鎖された。ニューヨーク・シティでは百万人のラテン系、アフリカ系、アジア系の移民と共にジェシー・ジャクソン師がマンハッタン中心部へ行進した。シカゴでは数十万人がこの5月1日に結集した。

 我々は世界に我々の力、強さを見せつけた。我々の声はこの瞬間から沈黙させられることはない!そして我々は勝利を得るまで我々の要求のために闘う。

 次のステップは何か?
 これは我々にとって歴史的な転換点である。我々はこの勢いを持続させる必要がある。これから3ヶ月に渡り、我々は我々の力を集め、新しい全国的な広範な移民の権利/市民権運動を創りあげなければならない。

次のステップとしては主として以下のものが考えられる:
- 全国的な対話、大会の開催。
- 全国的な戦略の創出。
- 新しい広範な国民的移民権/市民権組織の形成。


 これらアイデアのいくつかにすぎない:あなた自身が更に多くを提案してくれることを歓迎する。プロセスへの参加、支援の申し出、意見の表明してくれる人であれば誰でも歓迎である。我々は数日のうちに詳細を明らかにするつもりである。

今日の歴史を創るために支援してくれた全ての人に感謝する。私はあなた方を誇りに思う!


勝利するまで団結しよう!一緒に我々の夢をかなえよう!




我々は国境を越えていない
国境が我々を超えてきたのだ


誰が本当の「密入国者」か?米国は1846年にメキシコに侵略した
あなた方は我々の国境を盗んだのだ
テジャス、ニューメキシコ、アリゾナネバダ、コロラド、カリフォルニア
ユタ、そしてあなた方は我々を「密入国者」というのか?