ヒトラーは「世界平和」を叫び、ユダヤ人を虐殺した!
アメリカが「怪しい」、「匿った」というだけで、具体的な証拠も示されないまま、猛攻撃により一国が壊滅させられてしまう、こんな非道なことが許されてはなりません。ビンラデイン氏を米ビル爆破の犯人と決め付けた米は、ビンラデイン氏がアフガンに滞在しているという理由だけでアフガニスタン政権タリバンを敵視し、約2ヶ月に及ぶ猛空爆によりアフガニスタン一国を壊滅させています。一国を理由もなく空爆する行為は侵略戦争にほかなりません。
米は、空爆にあらゆる殺戮兵器をつかっています。なかでも、クラスター爆弾の子弾は7万700発落とされ、まだ5万発は地雷としてアフガニスタンの大地にばらまかれています。また報道管制の中、伝えられているだけでも1000人以上にもおよぶ死者が出ています。米は空爆で、アフガニスタンの人々の道路や通信など生活基盤を破壊し尽くしました。これによって、何百万人もの餓死者がでる危機的な状況が生じています。
米の猛爆により、北部同盟がカブールに侵攻するや、まるでアフガニスタン市民をタリバンの「圧政」から「解放」した英雄であるかのような報道が連日流されています。かつて日本が中国の南京を侵略した時、新聞は「空のサーカス団乱舞、天地祝勝に揺らぐ、街には千人音楽行進」と祝賀一色でした。そしてその陰で南京大虐が行われていたのです。
同じようにカブールでも市民開放の喜び報道の陰で、虐殺が行われているようです。額に五寸釘を打ち込まれた死体が何人もさらし者にされているといいます。北部同盟が善人でタリバンが悪人というにはフィクションです。むしろタリバンは、略奪、暴行、レイプを繰り返していた北部同盟(1992〜96年アフガン支配)を鎮圧して20年の内戦に終止符をうったということで、おおむねアフガン民衆には支持されていたのです。
ブッシュ政権は侵略戦争の性格を隠すためにやっきです。大手広告代理店幹部を政府高官へ登用し「宣伝戦」を検討させ、ハリウッド映画関係者に協力要請をしています。日本のマスコミも米報道の垂れ流しで、私達ちの目を曇らせています。
小泉政権は、憲法の平和憲法をあっというまに放り投げ、「いつかきた道(忌まわしい侵略戦争の過去)」に私たちを強引にひっぱっています。
また、テロ対策特措法をしゃにむに成立させ、アメリカの侵略戦争へ自衛隊を参戦させようとしています。
さらに、今国会成立をねらう「PKO法改正案」で、武器使用基準の一層の緩和を計ろうとしています。「今回だけ特別」(時限立法)とした武器使用基準の緩和を、その舌の根も乾かないうちに、一般の法律として成立させようというのです。更に「PKF本体業務」の凍結解除も企てられており、自衛隊の紛争への直接関与の危険性がますます強まります。PKO法改悪に反対しましょう。