「斟酌(しんしゃく)する理由はない」(平野官房長官発言)
は撤回せよ!

政府は辺野古新基地計画の放棄を!

本記事は1月30日「普天間基地はいらない」全国集会で撒いたビラ内容です

●ついに!歴史的勝利 - 名護市長選
 「辺野古に新基地は作らせない!」と訴えた稲嶺氏が勝利しました。1997年、市民投票で「新基地建設反対!」を表明してから13年。ついに、市長選挙でも基地反対の明確な声が勝利しました。


喜びを分ちあう稲嶺氏(琉球新報より)

●振興費の「バラマキ」で経済は良くならない!

 基地だけを問われれば「反対」は明らかでした。1997年、市民投票での勝利直後、比嘉市長(当時)による「受け入れ表明」と「辞任」という、卑劣で無責任な行為がありました。その後の3回の市長選は経済振興と「基地受け入れか否か」という、本来、別次元の問題が問われ続けたのです。

建設業を中心として地元財界の企業ぐるみの露骨な締め付け、公正な選挙をゆがめる行為で、過去の市長選では基地「容認」派が占めてきました。

 しかし、ここへきて振興費・交付金のバラマキによるハコモノ建設(10年間で700億円以上)が、決して地元経済の活性化にはつながらないということが、だれの目にも明らかになってきたのです

●高江ヘリパッド反対住民に対しても裁判で弾圧
鳩山政権の「民意尊重」はごまかしだ!


  名護市長選の結果を前に、鳩山政権はその本性を表したのでしょうか。「ゼロベースで国が決める」(鳩山首相)、「(名護市長選結果を)斟酌する理由はない、辺野古を削除するという判断には立たない」「法律的にやれる場合もある」(平野官房長官)という暴論を確信犯的に繰り返しています。私たちは怒りを込めて糾弾します。

 また自公政権下で防衛省が行った高江ヘリパッド反対の住民に対する仮処分申請でも裁判提訴で住民弾圧を継続することを決めました(1/29)。とんでもない暴挙です。鳩山政権が「沖縄の皆さんの意見を踏まえて」というのは政権獲得のための大ウソだったということです。運動を更に強化して政府と対決していくことが必要です。


●普天間基地撤去で対米交渉を!

 全国どこにも基地負担の新たな受け入れる自治体はありません。「移転・移設」先探しは無駄な時間の浪費です。政府がやるべきことは、「移転・移設」先探しではなく、普天間基地撤去と辺野古新基地建設計画の放棄で腹を決めて、即刻対米交渉に入ることです。

 米軍は日本の防衛のために駐在しているのではありません。「おもいやり予算」で、世界一安上がりな日本の基地を、イラクやアフガニスタン、ソマリアなど侵略戦争の出撃基地として使っているだけです。

(2010.01.29)