「県民の意思を尊重する」ならアメリカとケンカするしかない!

「普天間基地の即時閉鎖と辺野古新基地建設の断念を求める緊急集会」
に450名が参加


 10月20日、ゲーツ米国防長官が来日して、「普天間移設がなければ、(沖縄の)海兵隊のグアムへの移転はない。沖縄への土地返還もない」、「新基地建設の結論はオバマ大統領来日までに」と、民主党新政権へ恫喝にも近い圧力を掛け、新政権がどのような対応を示すか、極めて重要な情勢となっています。

 このような状況の下で10月22日、「普天間基地の即時閉鎖と辺野古新基地建設の断念を求める緊急集会」が国会議事堂近くの星陵会館で開かれ自治労、日教組や反基地・平和運動を闘う市民団体等450名が参加しました。




 本集会は、沖縄県の「基地の県内移設を許さない県民会議」の代表団15名が上京し、日本政府へ「普天間基地の閉鎖と辺野古への新基地建設中止」の要請行動を行った一環として、緊急に行われたものです。

 この種の集会としては珍しく、社民党、共産党、民主党などから国会議員が15名も参加していました。沖縄では11月8日(日)に数万人規模で県民集会を開催する計画です。

 オバマ来日に対して、辺野古新基地建設を巡り、約束どおり「県外移設」の約束を貫けるかどうか動揺する鳩山新政権に対して、沖縄県民の意思をしっかり示して、米軍再編問題で妥協しないよう、しっかり圧力を掛けようという、意気盛んな集会となりました。


 集会参加者の発言内容を要約すれば、下記のようなものでした。

● 11月8日に数万人規模で(沖縄)県民大会をやる。これで新政権に沖縄県民の意思をはっきり示し、オバマ来日に対して新政権がしっかり米とケンカできるように圧力を掛けよう。

●沖縄県民の意思ははっきりしている。普天間基地即時閉鎖と新基地建設反対だ。

● 政治・国会の場でやれることは限界がある。大衆運動がいかに政治・国会に圧力を掛けるかが極めて重要だ。

● ゲーツの発言に対しては沖縄県民は怒っている。

●沖縄県知事も「政府の姿勢がはっきりしないから態度を決められない」と言っている。新政権がはっきりとした姿勢を示すべきだ。

● 民主党新政権は、普天間・辺野古問題で米にはっきりとした態度を示せるかどうか、試される重要な状況になっている。

●民主党政権はブレている。「県民の意思を尊重」するならやるべきことははっきりしている。アメリカとケンカすることだ。

● 11月8日、沖縄へ各地から集まるという動きもあるが、各地で沖縄を支える集会や行動をやって欲しい。


本集会への主な出席者・発言者は以下の通りです。(敬称略)
【沖縄からの代表団】
沖縄県民会議事務局長・平和運動センター事務局長:山城博治
沖縄県議:照屋大河(社民)、嘉陽宗儀(共産)、上里直司(民主)
名護市議:東恩納琢磨、具志堅徹
ヘリ基地反対協会:安次富浩
沖縄から基地をなくす連絡会:高里鈴代
統一連代表:新垣繁信

【国会議員】
喜納昌吉(民主)、平岡秀雄(民主)、瑞慶覧チョービン(民主)、今野東(民主)、
重野安正(社民)、辻本清美(社民)、山内徳信(社民)、近藤正道(社民)、服部良一(社民)、吉泉ひでお(社民)、照屋寛徳(社民)
穀田恵二(共産)、赤嶺政賢(共産)、
糸数慶子(社大)、

【首都圏平和運動運動:緊急集会協力者として】
上原成信(辺野古への基地建設をゆるさない実行委員会)




沖縄県民会議 山城氏
11/8沖縄県民大会で11・20に来日するオバマ大統領に不退転の決意を示した示した示したい



名護市議 東恩納氏
辺野古の海にはジュゴンだけでなく、青珊瑚も生息していることが発見された。この美しい海に基地を作らせてはいけない



民主党 喜納昌吉議員
「琉球処分」のように沖縄を再び切り捨てるのか、民主党は今、それを問われている 



社民党 辻本清美議員
政治は国会の場だけでは限界がある。大衆運動が国会と結びついた時に変化が起こる。11・8県民大会を成功させよう



ヘリ基地反対協 安次富氏
新政権はブレている。「県民の意思を尊重する」というのならアメリカとケンカするしかない


団結ガンバロー!
                         
                        

(2009.10.23)