政権交代で
米軍再編もSTOPを!



この記事は2009.7.25のキャンプ座間強化反対を訴える街頭宣伝でまいたビラの内容です。


米軍再編費・「おもいやり予算」を削減して雇用と福祉へ!


  麻生政権は出口が見つからずヤブレカブレで解散し総選挙となりました。長年の膿を溜めた自公与党は混乱し崩壊状態。政権交代は必至な状況です。

 庶民は大企業・金持ち優先の景気対策、不十分な失業対策、老人・弱者をいじめる政策に怒りを深めています。また対米追随の米軍再編、米軍基地強化の政策にもうんざりしているのです。

 21年度防衛予算は4兆7千億円、米軍へのくれてやり「おもいやり予算」は1928億円、米軍再編経費839億円(米軍再編は総額3兆円といわれている)が投入されています。

 米軍への「おもいやり予算」、米軍再編予算、防衛予算を大幅削減して雇用と福祉、医療、教育など人々の生活に直接つながる予算を大幅拡充すべきです。今こそ変革の時です。

民主党さんブレてはいけませんよ!

 民主党は政権交代が近づくにつれて、政策を微妙に変化させています。米政府や米軍幹部はさかんに圧力をかけてきています。

 民主党が最近発表したマニフェストでは「自衛隊のインド洋での給油活動からの撤退」を削除し、在日米軍に特権を与えている「日米地位協定の抜本的見直し」を「改定を提起」へと後退させました。また、「おもいやり予算の不断の検証」を削除しています。鳩山代表は日本の国是とも言うべき非核三原則の見直しに言及しています。

 民主党は政権を取る覚悟があるなら、米や日本の財界・官僚と毅然として対決して人々の思いをしっかり実現すべきです。


政権交代で

 自衛隊のインド洋給油からの即刻撤退!

 非核三原則を守りぬこう!

 日米地位協定の抜本的見直しを!
(2009.7.25)

横須賀から護衛艦がソマリア沖へ!

「海賊対処法」により自衛隊の海外派遣が新たな段階に!


 浜田防衛相は、再可決により6月に成立した「海賊対処法」による対処命令をこの24日に出しました。7月6日には、第二次隊として護衛艦「はるさめ」が横須賀から、同じく「あまぎり」が舞鶴から出発しています。これらは、厚木基地から派遣されている哨戒機P3Cとともに、新法による「海賊対処」を掲げて、ソマリア沖で活動することになります。自衛隊の海外派遣は新たな段階に突入したともいえます。

 この新法は、警告に従わない相手への船体射撃を認めるもので、しかも「ソマリア沖」に限定するものでもありません。適用されれば、世界中どこでも武器使用が可能となるのです。また、当初「国益」としていた「日本関係船舶」だけでなく、すべての船舶を護衛対象とすることになり、自衛隊派遣の目的が異なったものになるのです。



神奈川の基地が海外出撃拠点に!

 「海賊対処」のためとして、護衛艦だけでなくP3C 2機もアフリカ・ジブチ共和国に派遣されています。

 このP3C派遣は、海自だけではなく、その警護として陸自の中央即応連隊50人も派遣されており、初の海陸統合運用が行われています。

 中央即応連隊といえば、その司令部がキャンプ座間に移駐予定の中央即応集団に属しており、護衛艦、P3Cも含めて神奈川の基地と密接に関わっていることも注目すべきです。私たちの地元の基地が、自衛隊の海外出撃拠点になっているのです。

ソマリア沖の海賊対策で、海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」上空を飛行する2機のP3C哨戒機=アデン湾(共同)

ソマリア沖の海賊対策で、海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」上空を飛行する2機のP3C哨戒機=アデン湾
[MSN産経ニュースより]


日米軍事一体化がますます深化

 P3Cの派遣は日本単独の作戦のように報道されますが、決して独自に行動しているわけではないのです。ジブチには米軍を中心とする多国籍軍が基地を置き、なかでもキャンプ・ルモニエはアフリカ最大の米軍基地です。

 自衛隊の中央即応連隊はここに同居しているのです。バーレーンの「合同部隊」司令部には自衛隊員も常駐し、P3Cの運用について情報の共有を行っています。アメリカの支援なしには行動が難しく、かぎりなく合同作戦に近いのです。

ソマリア、ジブチから自衛隊を引き揚げさせよう!
(2009.7.25)