本の紹介 | |
教育を破壊するのは誰だ! ─ 【ドキュメント】東京・足立十六中事件─ |
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増田都子 著 | |
管理教育を推し進める東京都教委の暴走ぶりは凄まじい。教員の内面の自由ばかりか生徒の自主的な判断力さえも認めないとは、あいた口がふさがらない。
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中学の社会科教師として物事を考える力を育てようと努めて来た増田さんは、紙上討論という授業形態にたどりつく。 |
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しかしそのことが教委の問題になり、転勤したばかりの学校で嵌められる。 |
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本書はこんな状況に敢然と立ち向かい、ついには現場復帰と裁判勝訴を勝ち取った記録である。 校長.・教委・指導主事・裁判官等々、彼女の前に権威を持って現れる人々とのやりとりはうそとごり押しとに満ちていて途中で苦しくなる。よくここまで記録し続けたものだ。言葉では「いじめ」を否定するご立派な方々が犯す「人権侵害」の数々・・・この人たちは「上」の命令どおり動くことが大切で、それに逆らう者は許せないのだろうか。自分で考える力を身につける教育などとんでもないのだろう。 これだけの攻撃を受けながら、彼女は決して屈しない。支援の輪が広がり組合も自ら立ち上げていくが、やはり一番の支えとなったのは各部の扉に示されるような教え子からのエールだった。 |
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名誉毀損の裁判には勝ったが、彼女の闘いはまだ続いている。 (社会評論社 2004年3月刊) |
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増田さんへのエールはこちらへ p-news@jca.apc.org |