[映画紹介] | |
「ブルー・ゴールド 狙われた水の真実」 原題BLUE GOLD;WORLD WATER WARS |
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2008年アメリカ 監督サム・ボッゾ | |
地球上の水は常に循環している。だから減ることはないと思っていた。ところが現実には利用できる淡水は環境汚染や急速な都市化、そして何よりも大規模な工業化のなかで非常に減少している。 今世紀半ばには全人類の半数以上が深刻な水不足に見舞われるという。その中で生存の源である水が「商品」となり私たちから奪われようとしていることを映画は激しく告発する。 |
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・・・ 『ブルー・ゴールド:狙われた水の真実』では世界で起きている様々な"水戦争"の現状をドキュメントしている。 水企業は、開発途上国に水道事業の民営化を迫り、 ウォールストリートは、淡水化技術と水の輸出計画に投資の狙いをつけ、 腐敗した政治家は、水の利権を自らの利潤や政治的利益のために利用し、 人類の財産である水資源を独占しようとする企業はボトル・ウォーター・ビジネスで世界中から利益を上げる構造を作りあげる。 そして、"石油戦争"から"水戦争"の時代となった現在、軍の管理による水資源の発掘は、世界規模の"水戦争"の舞台となろうとしている。 ・・・ 以上はこの映画の紹介文の一部である。 |
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「水戦争」は資本や国家間の争いだけを指すのではない。世銀、IMF、WTOは融資と引き換えに多国籍企業による水道民営化を推し進める。高額な水道料への抗議行動、水資源独占への裁判闘争が世界各地で展開されている。ゼネストまで起こった国さえあるのだ。 水の商品化と闘う人々は語る。「水は、人類、地球上の全生物の共有財産だ」「今の経済体制では水資源は守れない」「これは私たちの革命、私たちの戦争なのだ」と。 新しい戦争の時代が始まっている。私たちの現在と未来のためにどちらに立つべきかをこの映画は教えてくれる。 |
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Y.A | |