アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する |
署名にご協力お願いします! |
今、なぜ?「有事法制」なの?
4月17日、「有事3法案」が国会へ提出されました。今、何故「有事法制」なのでしょうか?「備えあれば憂いなし」、「他国からの侵略に備える」などと説明されています。本当でしょうか。
「他国からの侵略に備える」ではなく
「周辺国」への攻撃準備
将来にわたり、日本が侵略されるような事態が想定できないことは、国会で小泉首相や中谷防衛庁長官自身が認めています。
中谷防衛庁長官は、有事法制の対象が日本への直接攻撃の事態だけではなく、周辺地域での「周辺事態」にも適用されると、繰り返し述べています。有事法制の狙いのもっとも重要な点がここにあることは明らかです。
「有事法制」はブッシュ政権の戦争に
協力するための法律
「周辺事態」とは、米ブッシュ政権が東アジアで起こす可能性のある戦争のことに他なりません。ブッシュ大統領は今年の年明けに表明した有名な「悪の枢軸」発言で、イラク、イラン、北朝鮮、と名指し、戦争準備を進めています。小泉首相は米の起こすこの戦争についていこうとしているのです。
戦争準備で握手するブッシュと小泉
「有事法制」は憲法の平和主義や
基本的人権の尊重を破壊します
私たちピース・ニュースは、この危険な有事法制を何としても止めたいと、全国の多くの個人が連名で提起した「アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名」に取り組むことにしました。
この小さなリーフレットは、有事法制の危険性と、ブッシュの進める戦争拡大について大事な点をまとめてみました。学習会や署名集めのときに説明や議論のツールとして活用してください。
何故かブッシュ大統領とかつての「独裁者」
の顔が重なって見える。(チャップリン「独裁者」より)
「日本が攻撃された時のため」 というのはゴマカシ! |
有事関連法が成立すれば日本はこんな恐ろしいことになります
アメリカの仕掛ける戦争に日本全体が参戦・協力
●ブッシュ大統領はイラク・フセイン政権を滅ぼすために戦争を仕掛けようとしています。
日本は有事体制をとって在日米軍が手薄になった東アジアを分担します
●アメリカはさらに北朝鮮を狙っています。
日本は米軍と一体となって参戦・協力を行うでしょう。
「攻撃が予測される」というだけで、簡単に戦争体制に突入する
●武力攻撃が「予測されるに至った場合」というあいまいな基準は、
アメリカへの戦争協力をはじめから想定したものです。
●事後承認という形だけの国会承認で
国家・自治体・公共機関・民間団体の戦争遂行体制が築きあげられます
自衛隊は出動命令前に陣地構築し、武器を使用する
地方自治体・NHK・日銀・電気・ガス・医療・運輸・通信業などは強制的に戦争に協力させられます
●知事が反対すれば、首相が直接指揮をとります。
非協力の職員は行政処分されます。
国民には協力が義務づけられる −戦争に反対すれば「非国民扱い」の可能性も−
●現在のところ罰則規定はありませんが、これからどうなるか分かりません。
戦争用物資の保管命令に違反しただけで懲役または罰金
●例えば、ガソリンスタンドの経営者は勝手に商売できなくなります。
陣地構築などで土地が勝手に収用され、建物が取り壊される
●憲法に保障された私権が著しく制限されます。
これらすべては憲法を停止することなのです |
有事法制はブッシュ大統領の戦争拡大に、 国民を協力させるための法律です。 |
@パレスチナ
イスラエルはブッシュの「テロとの闘い」と同じ論理でパレスチナ侵略を行っています。米はイスラエルの侵略、パレスチナ攻撃を支持して野放しにしています。
Aイラク
ブッシュは「悪の枢軸」と名指しして、イラク攻撃を明言しています。すでに今年に入って2度米軍機がイラクを攻撃しています。
Bアフガニスタン
9.11テロのあと、米軍はアフガニスタンを攻撃しタリバン政権を崩壊させました。無関係のアフガニスタン民衆が推定1万人以上も殺されました。今も米軍はアフガンに居座りつづけています。
Cパキスタン
4.25米軍はパキスタン領内でも軍事行動を始めた!
D北朝鮮
イラク、イランと同様「悪の枢軸」と名指しして攻撃をほのめかしています。小泉政権も、不審船撃沈を起こしや拉致疑惑を煽り緊張を煽っています。
Eフィリピン
軍事演習との名目で米軍を派遣しイスラム原理主義者への軍事行動を行っています。米軍は沖縄から派遣されました。沖縄は米軍の出撃拠点となっています。
Fイエメン
ブッシュはイエメン攻撃もほのめかしています。
Gソマリア
ブッシュはソマリア攻撃もほのめかしています。
Hイラン
イランも「悪の枢軸」と名指しされました。
Iスーダン
ブッシュはスーダン攻撃もほのめかしています。
Jコロンビア
米からの兵器や施設供与を受けコロンビア政府は突如和平交渉を打ち切りゲリラ支配地域を空爆しました。米の軍事顧問団の指導を受けている可能性大です。
ブッシュ大統領は一体何と闘っているのでしょう? これらの国は世界の最貧国と言われる国ばかりです。 |
「テロ対策」は大ウソ! 米とイスラエルこそが国家テロを行っている! |
イスラエルによるジェニンでの大量虐殺=戦争犯罪を糾弾する! |
イスラエル・シャロン首相はパレスチナの各地に軍隊を派遣し再び侵略を行い、難民キャンプを攻撃し、住民を殺害しています。ジェニンではついに難民キャンプ住人数百人にも上る大量虐殺まで引き起こしました。今でも各地で水・電気・通信・交通を遮断し、子供・成人男性をやみくもに拘留するなどの蛮行を重ねています。
「テロ対策」というのは大ウソです。イスラエルのパレスチナ植民地支配そのものがパレスチナ人の抵抗=「テロ」を生みだしているのです。
[写真]4月3日、パレスチナ占領に反対するイスラエル人とパレスチナ人5000人が占領下のラマラへ水や救援物資を携えて向かった。
イスラエル軍はその平和的市民に向かっても催涙ガスを浴びせ暴行を加えて行進を阻止した。
ブッシュ大統領はこうしたイスラエルの政策を支持してきました。ブッシュ大統領もシャロン首相も「テロ対策」の名のもとで、他民族抑圧・支配の侵略戦争を行っているのです。
世界でこうした米やイスラエルの行動に批判が高まる中で、小泉首相は一貫してブッシュ大統領を支持しています。ブッシュの「悪の枢軸」発言や「イラク攻撃」発言をいち早く支持しているのです。
今国会に上程されようとしている、有事法制は昨年の「テロ対策特別法」に続き、どこまでも米ブッシュ政権に追随して米の行う戦争に加担・参戦しようとする準備にほかなりません。
イスラエル・シャロン首相こそがテロリスト! |
イスラエルのテロへの闘いの突破口 |
我々は今、この新型超スマート兵器を手に入れた。
この兵器は最悪のテロリストを即座に探し出し彼らを射殺できる!・・
シャロン
漫画はアメリカ在住のKhalil Bendib氏による。著作権はStudio Bendibが保有しています。
ピース・ニュースは許可を得て使用しています。