戦争を止めよう!平和を運ぼう!全国リレー行動

有事法制にもイラク侵略戦争にも反対

5月5日 米軍ヨコスカ基地フィールドワークと学習交流会

主催:ピース・ニュース、基地はいらない!女たちのネットワーク、アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局、女たちは今・ヨコスカ

 

 5月5日(月・休日)は、前日のフィールドワークで訪れた横須賀基地とも密接に関係している、厚木基地のフィールドワークを行いました。参加者は午後1時過ぎに相模鉄道相模大塚駅に集合し、第三次厚木爆音訴訟原告団長の真屋求さんの案内で、厚木基地の北側、通称「憲法磨きの丘」へ向かいました。

 この「憲法磨きの丘」の名前は真屋さんが命名者とのことでしたが、基地滑走路の北側の延長上に位置し、基地内が見渡せる場所です。この日も航空機マニアの人たちが結構きていました。ただし、管制塔や航空機の駐機場とはかなり離れており、5月1日に空母キティホークの艦載機が戻ってきたとのことですが、基地内のはるか遠くに、戦闘機FA-18らしき姿を確認するのがやっとでした。

 双眼鏡があればもう少し見えるのでしょうが、現地で気がついても間に合いません。また、この日は航空機の離発着も少なく、航空機を間近で見たり、騒音を体験するにはやや足りなかったのですが、逆に話を聞くにはよかったようです。

憲法磨きの丘」で命名者の真屋さんのお話を聞く

 木陰に真屋さん持参のシートを広げ、皆でその上に座り込んで、厚木基地の話や爆音訴訟の話を聞き、質問をしたりしてしばらく過ごしました。

 空母キティホークは、5月6日朝、横須賀帰港の予定でしたが、その艦載機はすでに厚木に到着し、FA-18など58機が確認されていました。続いて5月10日には原子力空母カールビンソンが横須賀に入港するとのこと。こちらの艦載機は80機程度らしいが、これが厚木に来るかどうかはわからないということでした。6日と10日は横須賀と大和で抗議行動が予定されているので、明日(6日)は早朝、横須賀に向かうとのことでした。抗議行動については「むなしいものだが、やらないわけにはいかない」と話されていました。


40年間の運動を資料で語る真屋さん
 基地内は米軍専用区域(2-1-a)、米軍管理の共同使用区域(2-4-a)、自衛隊管理の共同使用区域(2-4-b)に分けられているが、滑走路は自衛隊管理区域にあり管制は自衛隊が行っているそうです。本来は自衛隊管理で米軍を抑制することも可能であるが、実際は米軍の言いなりになっているとのことでした。

 爆音(訴訟)の話では、年間3万回の騒音ということだが、国会議員が国に質問したところ、厚木基地内管制塔の記録が提示され、それでは年6万回であった。

 北側と南側それぞれで3万回と考えると一致する数字であり、国が騒音の頻度を認めたということで大きな意味があった。これに関連して、よくNLP(夜間離発着訓練)の騒音ということがいわれるが、地元では必ずしもNLPだけでないことを認識してほしいとの話もあった。
 訴訟を三次にわたって行ったことで、いくつか獲得できたこともある。テレビ受信料の軽減や防音工事などは国の財政負担を増大させるという意味がある。また、裁判に勝てばその金額も国の財政負担になるとのことでした。真屋さんは「裁判には必ず勝つ」と自身を持って話されていました。
 運動に加わるにはどうしたらよいかという質問に対しては、ぜひ爆音防止期成同盟(爆同)に加わってほしいということでした。また、直近では5月18日に基地に対する抗議行動を行うとのことでした。
 参加者一同、今後も厚木基地の爆音に対する闘いに連帯し、できるだけ行動にも参加していくとの決意を持ってこの日のフィールドワークを終わりました


厚木基地の地図

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