我々の訪れた時は桜が満開からちょっと過ぎていたが、多くの親子ずれがおのおの弁当を広げ、平和そのものの光景が広がっていた。この緑豊かな『こどもの国』の谷戸に掘られた多数の弾薬庫跡にはコンクリート構造物とその換気筒が建設当時の姿がそのまま残っており、その新鮮さに不気味さを感じた。
 『子どもの国』の施設には過去の歴史を知らせる表示が一切ないため、利用者のほとんどは弾薬庫跡のコンクリート製の穴を見ても何であるかを全くわからないのが現状であろう。現在の日本の現状と重なり合い危機感をもった。私自身は以前にを何回か遊びで訪問していたが、その歴史を十分に知らなかったため、歴史を感じてのフィールドワークは現存する実態と向き合うことができる良い機会となった。 
 『こどもの国』を訪れた我々は今回のフィールドワークを活かし、横浜の日吉の慶応大学構内に残る連合艦隊司令部の旧海軍極秘地下施設と共に保存運動をしていく必要があると実感した。
(ON)

数多くの弾薬庫に驚き!
 一言でいうと「驚き」である。こういった人の集まる場所に、これだけ数多く弾薬庫跡が今も残っているのは珍しいと思う。一見、普通の倉庫にしかみえないものが、実は戦争遺跡だと知ったことにより、日吉台地下壕同様、意外な場所に貴重な戦争遺跡があるという事を改めて実感させられた。
(KT)

参加者の感想