●名古屋港水族館のシャチ飼育計画 |
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ウミガメの繁殖で知られる名古屋港水族館(名古屋市港区、内田至館長)が、新年度からシャチを飼育展示する新館の工事に着手する。11日、同水族館を管理する名古屋港管理組合が、建設費や飼育動物の入手費など計約21億円を新年度予算に盛り込んだことを発表した。しかし、シャチの捕獲や飼育には、ここ数年、動物保護団体などからの非難が強まっている。国内で新たにシャチの飼育を計画しているのは、同水族館だけで、今後、議論を呼びそうだ。 総事業費は、最終的に200億円を超えるとみられ、水族館設立に出資した同管理組合と愛知県、名古屋市が負担する。 新館は、現在の水族館の北側約1万6千平方メートルに、2001年開業を目指して建てる。計2万4千トンのプールで、シャチ4-6頭、ハンドウイルカ10数頭、シロイルカ4-6頭を飼育。屋外スタンドのほか、水中からも動きが観察できる席を設ける。 事業を進める同管理組合は「シャチの高度な知能や能力を、できるだけ自然の行動に近い形で見せたい。これまでのショーとは違った新しい展示を考えている」と説明する。 (中略)生態や太地の事件のことが短く説明されている 野生シャチの捕獲や飼育に反対しているイルカ&クジラ・アクション・ネットワーク(本部・東京)は、「群れから離し、狭い空間に閉じ込めるのは時代遅れだ。飼育の基本的な研究なら、現在のシャチだけで十分。欧米では解放する動きもある」と批判する。 同管理組合の説明では、シャチの飼育は1988年、水族館の調査検討委員会で「将来的に集客力を増すため」として持ち上がった。同水族館の入場者は開館直後は約290万人を記録したが、今年度は130万人台にとどまりそうで、減少傾向だ。 [朝日新聞3月12日より]
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「名古屋のシャチ」見せたい シャチを飼育展示する名古屋港水族館(港区)の二期計画工事が始まった。二百億円余りをかけて2001年の開館を目指す。野生のシャチは生息数が減っていると言われ、昨年、和歌山沖で捕獲された五頭をめぐっては全国的に非難の声が起きた。国内では四つの水族館でシャチを飼育しているが、新たに計画があるのは名古屋港水族館だけで、動物保護団体は、動向を注目している。内田館長にシャチの飼育や展示についての考えを聞いた。(聞き手=行方史郎) なぜ、今シャチなのですか。
飼育に問題はないのですか。
どのように展示するお考えですか。
芸を覚え込ませたりはしないのですか。
困難が予想されますが、シャチをどのように入手するのですか。
計画では、四〜六頭となっていますが、、、、
開館までに確保できる見通しは?。
国内では、現在十二頭のシャチが飼育されていますが、現状をどう考えますか。
シャチの飼育には批判的な声もありますが。
欄外に「名古屋港水族館のシャチ飼育計画」の説明 現在の水族館の北側約1万6000平方メートルに新館を建て、シャチのほかハンドウイルカ、シロイルカを飼育展示する。プールの容量は計約2万4000トンで「国内最大級」といい、屋外席のほか、水中からも観察できる席を設ける。水族館を所有する名古屋港管理組合が今年度予算に、用地造成や建設費約16億円と、動物の入手費約4億円を初めて盛り込んだ。総事業費は200億円を超えると見られる。 [朝日新聞(愛知)1998年5月2日朝刊より] |
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1998