小説が読めない、『東京プリズン』も結局挫折。
多分この10年、議員になってより、小説が読めなくなった。
今回、評判の『東京プリズン』(赤坂真理さん)、第66回毎日出版文化賞(第16回司馬遼太郎賞も受賞のようだが、そちらはどうでもよい)。
題材が東京裁判、書評を見ると奥山テイスト。これなら小説読めるかもと手に取った。
するとたまたま、主人公は杉並の高円寺に実家があるという設定。文中、父親が車で天沼陸橋を通るたびに、「『本当は荻外荘を買いたかった」と母親に語るというくだりが出てくる。ご近所のよしみも感じる。
#「荻外荘」てきがいそう:荻窪にある近衛文麿の別荘。多分近いうちに、杉並区が買うことになるだろう。
でも、読み続けられない。
場面がワープするのに、ついてく力量がない。
何度かトライしたけど、5分の1ほど読んだところで、とうとう諦めた。
昔は、田辺聖子が大好きだったのに・・・。
いまは、小説の情景描写が、たるい。「で、だから、どうだっていうの?」という気分。
せっかちな性格が輪をかけて、ゆったり想像力を働かせるなんてことできなくなった、ということだと思う。すさまじきもの・・・、われ?