公立学校教員によるUSBメモリの紛失事故の顛末
19日に新聞記事報道された、標記の件。
多摩地区に在職の教員がUSBメモリを紛失。その中に、前任校である杉並区の児童の個人情報が入っていたという事件です。なぜ、前任校のデータが? しかも3年前のものまで?
この件は、27日の個人情報保護審議会(奥山は委員です)で報告されます。文教委員会でも報告されるでしょう。
そこで、調査して分かったことを、以下記します。
教諭本人が本年度(2011年)他校へ転勤となったため、自分が在籍時に作った書式を流用したいと考えてワークシート等を持ち出すことを希望し、副校長に依頼(データの持ち出しは管理職のPCからしか出来ないため)。副校長は後の記録のために、「データ持ち出し用フォルダ」に持ち出すデータを移すことを指示しておいた。
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その際、教諭は、データ一つ一つをチェックせずに、ファイルに含まれていた個人情報を消去することなく、そのまま「データ持ち出し用フォルダ」に移し、それを自分のUSBメモリに移した(のちに自宅で削除する予定だったが、そのままにしていた)。副校長もこのデータ内の個人情報の有無のチェックを怠った。
教諭本人・副校長の意識と管理の甘さが今回の事故を招いた。
学校では、個人情報を持ち出すことは基本的にはない。必要があれば家庭のPCからインターネットを通じて学校のサーバー(つまりクラウド)にアクセスすることで対応できるようになっている。
※紙媒体の個人情報扱いについては、学校毎にルールがある
教諭の処分については在籍校と東京都の教育委員会で検討中。前例からするとおそらく懲戒戒告だろう。副校長の処分についてはわからない。
再発防止策は、研修の強化、繰り返しの学校の指示の徹底。
今回の件は、申し開きはできない。保護者からも管理責任の甘さを厳しく指摘されている。2次被害の報告は今のところない。
以上
USBメモリを落とした! という事例はたびたび報道されるにも関わらず、繰り返されるのは困ったことです。
対策として、すっごく大きなキーホルダーをつける。データにはパスワードをかけておく。そもそもUSBファイルは持ち歩かないなど。いろんな手立てを講じておかねばなりません。
コメント
確かにこの種の事件は到底許されるものではない。
しかしながら世間には個人情報よりもばれたら大変な業務上の秘密というものがある。(学校でも会社でも)例えば学校で反日教育をしていることが分かったら右系の議員がうるさいし、音楽の時間に毎回、国歌を歌わさせていると分かったらK議員やS議員(須黒さんではない)が黙っていない。
個人情報は大切です。しかしそれよりももっと大事な情報(機密)があります。
投稿者: 杉並の青年 | 2011年07月29日 18:47