奥山たえこ:東京都杉並区議会議員(無所属)

« 奥山の一般質問日程:2/18朝10時から | メイン | 阿佐ヶ谷住宅建替えに新局面!2 »

阿佐ヶ谷住宅建替えに新局面!

 先日一つのテラスハウス(戸建)の所有者が変わりました。新しい登記名義人は建替え計画に反対を表明しているとのこと。また、これまでと位置を変える区道建設の手続きについても、異を唱えているそうです。このままでは、建替えが進行できないので、3月10日の予算特別委員会で、質疑しました。それを元に、簡単に解説をします。

まず、
 「この一体は一種住専地区で高さは10m制限なのに、団地の中だけ緩和して、倍の20mOK! にするのは、おかしい! 住環境の悪化だ」と、地元の人たちが訴えている、それが阿佐ヶ谷住宅建替問題。奥山は、もう2年半以上も議会で、何度も取り組んでいます。この2年は、都市計画審議会委員としても質疑しています。

そもそも、
 阿佐ヶ谷住宅は、4階建ての団地と、テラスハウス(戸建)とで成っています。ちなみに、この赤い屋根のテラスハウス(戸建)が、とっても有名。
 マンションの建替えだと、一部に反対があっても立て替えを進めることができます(区分所有法に基づき、<強制的に>買い取り請求ができる)。しかし阿佐ヶ谷住宅の戸建部分は、それができません。こちらは、団地部分と異なり、建物ごとに敷地の個別所有権があるからです(こういった所有形態は珍しい)。
 今回の状況変化によって、これまで合意されている六階建(高さ20m)計画での建替えは、進行が困難になりました。区も、反対している人を強制的に移転させることは「できない」と認めました。その上で、区は、前の所有者は建替え決議に賛成したのだからそれを承継するはずだと主張しました。そこで、ではその法的根拠は? 民法の「信義則に反する」以外は何がありますか? に対しては、「ない」と答弁せざるを得ませんでした。
 つまり、現在の計画である、等価交換方式(一旦すべての土地の所有権をディベロッパーに移転することが必要)は進行ができないということがはっきりしました。奥山はかねてより、民間の開発なのだから、区が深入りするのは止めるべきだと主張してきました。この期に及んでは、地区計画の決定は、留保すべきだと思います。

(2)道路の境界確定のための手続きが滞っている。
 これについては、追って書きます。細かい話で、わかりにくいですが、へーっ、役所の仕事って、そんな風に進むんだと判る好例でもあります。


コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)