12月16日都計審速報:審議会の存在を無視!?
午前10時スタート。
TBSテレビから撮影の許可申請あり。「どうしますか?」と会長が諮る。
「最初の5分くらいを撮るのでよいのでは」の意見あり。奥山は「当然全面公開すべき。市民の関心も高い」。「審議に障りがある」との意見も出て、投票することに。
#いつもは、ビデオ撮影でもOKどうぞなのに、テレビということで異論が出た模様。
無記名投票の結果。9:6で、「全面公開」に決定。
その後、諮問事項の審議
「都市再開発の方針」に関して、新たに3カ所新設。異議なしで答申。
次に阿佐ヶ谷住宅の建替えについて報告を受けた後、質疑。
奥山の質問は、
奥山)企画提案書を区が開示しないことで、現在訴訟になっている。情報は開示するのが区の方針ではないのか?
答弁)意思形成過程なので、区民に誤解を与えないようにと考えた。
続きは、続きを読むで。
奥山)前回、他の委員がみどりの保全について問い質した。この件はずっと答えが出ていないものだ。企画提案書の送付にあたっては、その答を取入れるのか。
答弁)10月31日に送付した。
奥山)!? 10月31日と言えば、前回の審議会と同日だ。では、審議会の意見を聞いたことにならないではないか。企画提案書を送付して、11月に2回説明会。12月1日に法定説明会、その後原案の縦覧。2週間すぎてそれも終わった。そして今日16日の審議会。つまりすでにスケジュールは出来ていて、それに従っているだけということか。いったい、この審議会の存在意味をどう考えているのか。
答弁)この後もご意見を伺っていく(と答弁ながら、着々と手続きは進行させている!)。
奥山)一種住専の住宅地の中に、高度地区利用の地区計画設定の例は、市川市にあると説明した。だがあそこは一種住専だけではない。近隣商業地域もあって、阿佐ヶ谷とは異なる。他にあるか?
答弁)知らない。
奥山)インターネットですぐに調べられる。埼玉の久喜市の例。ここは学校、大規模公園に接し、川を隔てて一種住専、道路をはさんで一種住専。つまり、一種住専のど真ん中に規制の倍の20メートルを建てる阿佐ヶ谷のような例は、聞いたことがない。
I先生(都計審議事録では個人名を伏せているので、ここでも伏します)
樹木1100本ほどのうち、確実に残すと言うのは9本、移植が100本ほど。残る1000本を伐採するという計画は、杉並区のみどりの方針に沿っているのですか?
答弁)全面建替えになるのでやむを得ない。可能な限り残します。
#何度言われても、直接は答えず、ずらした答弁のみ。
I先生は、ご自身で現地に出向き、樹木を目視調査。
樹木の種類、育成状況等を大判の資料にしてご説明。
その結果、区が以前説明していた、価値のない樹木が多いので伐採するという説明は、現実と違っていたことが判明。それに対しても、区は答弁せず。
「先生のご調査を精査して」と答弁し、I先生から「精査してどのようにするのですか」と問われる始末。
J先生は、「4階建て案」(建築家の方々が作ってくれたもの)は、建物を小ぶりにしているので既存樹木を伐採せずに済むと説明。湾曲した「道の記憶」も引き継ぐことができる。21世紀の都市開発において、今回の地区計画のような緩和型を採用するのは残念と表明。
結局今回も、ほとんどの樹木を切ることがなぜみどりの方針なのかについて答弁無し。
審議会の専門家の意見を取入れることもなく。
こんな地区計画は、出来レースでしかないと言われてもしょうがいないだろう。
文責:奥山たえこ